アーカイブ : 2011年 2月

【Symbian】【E7】M-FEP60ProがE7香港版に対応!

本来なら、スマートデバイス寄り合いの報告ということになるんでしょうが、インパクトが強いこのタイトルにしました。

さて、今Nokiaで最もホットな端末といえばE7。香港版が発売されたこともあり、日本人購入者も増えています。
そこで気になるのが日本語化の問題、香港版はかなフォントが含まれていますので問題は色々ありますが日本語の表示は出来ます。やはり気になるのは日本語入力。香港版はかなり優秀な手書き入力が搭載されていますが(かなも手書き可能)やはり、モバイル最強の1台というべきE7のハードウェアキーボードで入力したいというのが人情というものです。

さて、そんな中昨日の寄り合いには1台のE7が登場。香港版です。早速、M-FEP作者であるま〜さん自らM-FEPをインストールしてみましたが、結果はいつものNokiaの呪い(ぉぃ)で一部数字キーが入力される結果に。聞くとこによるとN97とE72の折中の様な変態キーボードであるとのこと。その場でMacBookを取り出しキーマップファイルの編集を始めました。試行錯誤すること2、3回、見事英字、記号共に完璧なキーマップファイルが出来上がりました。

日本語入力も試させてもらいましたが、全く問題なくM-FEPらしく軽くとてもいい感じです。

ま〜さん的には他の言語でのキーマップにも対応したいということなので各国の変態キーボードを入手された方はま〜さんに連絡すると良いと思います。

【Nokia】WMC Nokiaはいったい何の勝負をしたのだろう

モバイルの祭典Mobile World Congress 2011が行われています。世界最大のモバイルイベントだけに注目度も高く、有力なメーカやオペレータが様々な発表を行っています。
端末ということに目を移せば、各社さしずめハイエンドを含む最新端末の発表会と言った趣きもあって、メーカの威信を掛けた一大戦場となってます。
メディアの数も尋常じゃなく、世界中に情報が発信され各メーカの今年の動向が見えてきます。ユーザは発表されたハイエンド端末を羨望の目で眺め(実際に買えるのはミッドレンジくらいだったりしますが)新しい端末に替えようかななんて思う訳ですね。
そんな中、NokiaはMWCでプレス向け発表で行った事と言えば

・WindowsPhoneを採用しました。今年中に市場投入します。
コンセプトデザインの写真公開。
・Symbianは改良を続けます。1GHzプロセッサのデバイスも出します。

端末に関して言えばこれだけです。Microsoftとの戦略は確かに大きな話ですが、エンドユーザにとってはOSがどうのなんかより実際のデバイスの方が大事です。
無理してでも新UIが載ったS^3端末やN9-01のプロトタイプ、噂の埋まらないEseriesのマトリックスを完成させるE6-00など発表すべきだったのではと思います。

もう一つ言えばOSの問題は抜きにしても、LTEなどの次世代に向けた技術の発表が全くない事です。ノキア・シーメンスなどの基地局事業はそれなりにあるのでしょうが、端末メーカとしての発表は何もありません。

北米でのプレゼンス向上というなら、いち早くLTEを採用しVerizonに採用してもらうようにすべきなんです。

3Gの開始当初Nokiaは端末投入に積極的ではありませんでした。LGやMotorolaが切り開いた市場を当時の不動の世界チャンピオンという立場を利用して、後発ながら奪って行ったのです。

現在でも世界最大の携帯電話会社ですが、そんな方法がもはや取れないというのは分かりきった話だと思います。LTEの普及はまだまだ先なんて話ではなく、ハイエンド端末はメーカの意地と威信を賭けた技術ショーケースであるという事もよくよく考えるべきです。

とにかくもっとスピードをなのです。Microsoftから多額の資金提供を受けたならそれを使った最高のハードウェアを提供すべきでしょう。
誰もハイエンドに爪に日を灯すようにしてメモリやCPUを削った端末など求めていないのだから。

【Symbian】Symbianは死なず、ただ消え去りもしない

NokiaがWindowsPhoneを採用し主力OSに据えるという事が発表されて、一気に湧き上がって来たのがSymbianは死んだでした。ところが遅れて発表された実際移行のスケジュールを確認すると、動きの速いモバイル業界に置いて5年という猶予を貰っています。

これは前のエントリで触れた通りローエンドからハイエンドまで広い範囲で市場をカバーするSymbianをリプレイスするというのは容易では無いという事です。
考えて見てください。Symbianは今年1億5,000万台の出荷を予定しています。現状では他のベンダー含めて精々1,000万台程度のプラットフォームを1億5,000万台規模のプラットフォームに引き上げる困難さは子供でも分かるはずです。NokiaとMicrosoftはその困難な課題に挑もうとしているのです。
そしてSymbian、金融向けのイベントでは非常に厳しい決断がエロップCEOから告げられましたが一転、MWCでのプレス向けイベントではSymbianファンに多少の安心感を与える発表がありました。

組織再編によりスマートフォンなどを担当することになったSmartDevice部門の責任者ヨー・ハローさんによりSymbian^3の新しいUIが発表がありました。

Symbianは引き続きリニューアルされていく。
最新のエクスペリエンスはover-the-airで提供される
新しい、エキサイティングなSymbian^3端末が登場する
インストールは簡単、ユーザによってコントロールできる

具体的には新しいUIを伴うソフトウェアのアップデートが行われます。これはPR2.0やPR3.0と呼ばれます。PR2.0は機能の追加であり縦画面での仮想QWERTYキーボードや新しいWebブラウザ(v7.3と言われています。)
そしてPR3.0はNokiaがSymbian Foundationに提案書を出していたSymbian^4と呼ばれていたもの。QtベースになりUIが刷新されます。

確かにアイコンデザインが垢抜けて、従来のS60のハードキーのUIを引き摺っていたOptionやExitなどのソフトキーは4つの頻繁に使うメニューに変更されています。
また、今年後半予定されていた1GHzプロッセサを採用した端末も投入されるのとのこと。本当に主力OSの座を下ろされて退役を宣言されたプラットフォームとは思えません(笑)
実際、当面はミッドレンジ以下のスマートフォンのボリュームゾーンを担う分けで実は数年は主力OSの座は失わない事になります。当然、メーカの顔と言うべきフラグシップモデルはWindowsPhoneになる訳ですけどね。

こうしてみると私はWindowsPhoneへの移行は必然であったと思いますが、その発表の仕方は決して上手くなかったと思います。Nokiaは変わるというという事を内外にアピールしたかったのだと思いますが、事実上ハイエンドがWindowsPhone、ミッドレンジがSymbianという体制が数年続く訳です。変化の激しいモバイル業界に置いて5年という年月は予想が付け辛く、もっと開発者を落胆させない方法もあったと思うのですけどね。

ただ、本当にSymbianの死というならこちらでしょう。

今後、開発費は削られ最終的にには0になります。数年の内にSymbianの開発はストップします。進化の激しいモバイル業界に於いて開発の手を止めるというのは死を意味します。それがやはりSymbianにとって致命的なものになると思います。

将来的なSymbianの展望はフランチャイズプラットフォームとしてOEMへの提供がなされます。現在はNTTdocomo(=富士通)が唯一のフランチャイズという事になりますが、将来的なOEM先が登場するかが気になります。

Symbian Foundationの時は採用メーカが参加しやすい仕組みをいくつか用意する試みが行われていました。ハードウェア抽象化インターフェイスのSHAIやリファレンスというべきWild DuckなどこうしたOEM向け技術の開発が継続されているのか気になるところです。
またEUのシリウスプロジェクトに組み込まれたSymbeoseの今後も気になるとこです。上記のSHAIやWild Duckの開発を引き継ぎ、将来はAndoroidでの競合を嫌う新興メーカが採用してくれたらなんて思うんですけどね。

Symbianは死なず、消え去りもしない。

【Nokia】【Windows Phone】Nokiaに待ち受ける困難

Nokiaの発表した新戦略ですが、これまではエロップCEOの発表やプレスリリースの内容を調べ、なるべくその詳細を伝える努力をしてきたつもりです。エロップ氏はNokiaの状況を燃え盛る北海油田に例えて危機感を表明しましたが、冬の北海に飛び込むリスクも当然ある訳です。それでもやらなくてはならないというのが今回の決断であると思っています。

今回の目的が新しいエコシステムの構築にあることは間違いないですが、それを支える一つの要素としてWindowsPhone採用があります。単純にサポートOSを一つ増やすような事ではなく、今後の主力OSに据え、現在の主力OSであるSymbianをフェードアウトさせようというものです。Symbianは昨年1億台を越える出荷を行っており、決して弱いプラットフォームではありません。しかし、ライバル達の進化に遅れを取り、特にハイエンドの分野でブランドイメージを著しく落としているのが問題なのです。
そこでMeeGoやSymbianのユーザエクスペリエンスを改善し、Qtという共通の開発環境を利用して魅力的なアプリケーションプラットフォームに育て、新たなエコシステム構築するというのがNokiaの戦略でした。多くの人がエロップ氏が強力なリーダーシップを発揮してこの計画を推進してくれると思っていたはずです。
結果としてはエロップ氏はMicrosoftとの戦略的提携を選び、Symbianは将来的フェードアウト、MeeGoは次世代のプラットフォームとして開発は続けられるものの大きく規模を縮小される事となりそうです。
関係各所の反応は様々ですが特に開発者の落胆は大きく、社員の間からも不満の声が上がっています。
当然、大きな改革を行おうとすれば強い抵抗が湧き上がるのは当然の事ながら、もう少し上手な対応が出来なかったのかと思うことも確かです。エロップ氏は今後難しい舵取りを行わざるを得ないのでしょうが、決定を下した以上は成功を勝ち取りNokiaを再び真の業界リーダーに導いてもらいたいものです。
その為にはクリアすべき問題が数多くあります。特にWindowsPhoneは改善すべき問題が数多くあるでしょう。
私はWindowsPhoneに要求される改善点は以下のようなもになると考えています。

・電話としてNokiaの既存のデバイスと同等にする。
WindowsPhoneはiPhoneを非常に強く意識したデバイスであり、UIこそオリジナリティを感じさせるものになりましたが、デバイスの成り立ちやターゲットとする市場は非常に似通ったものです。
つまり、インターネットアプライアンスマシンやマルチメディアプレイヤーとしての性能が重視されており、これをNokiaらしく電話機として使いやすく、バッテリの持ちなども良くしなければなりません。
Nokiaのデバイスはその出荷台数を背景にカスタムチップなどを利用してハードとソフト両方のチューニングを行うことでその持続力を実現すると言われています。WindowsPhoneがこうしたNokiaの事情を考慮している訳もなく、独自のチューニングを施す必要があるでしょう。
また、電話機としての使い勝手は独自の電話ソフト(ダイヤラー)を載せるかもしれないですね。

・WindowsPhoneをローエンドまで対応するワイドレンジなOSにする。
現状のWindowsPhoneは1GHzのCPU、512MBのRAMなどハードウェアの要求水準が高く、事実上ハイエンドのみをターゲットとしたOSです。Symbianは$200から$600までワイドレンジでデバイスをカバーするOSです。Nokiaは他のベンダーと違いOSを改変する権利を得ているそうですが、現在のSymbianの様な$200クラスまでカバーするOSにするにはかなりの改良を施す必要があるでしょう。アプリ互換性を維持しながら小型デバイスや低解像度液晶に対応したり少ないメモリや遅いCPUでも快適に動かす為にはかなりの改良が必要に思われます。
具体的なタイムスケジュールまで入ったSymbianからWindowsPhoneへの移行スケジュールが発表されましたが、5年という長い期間を経て完全移行する背景にはこうしたOS改良の難しさが現れていると思います。
・様々なフォームファクタやバリエーションへの対応
現状のNokiaのスマートフォンラインナップはフルタッチやフルキーボード、テンキースタイルにタブレット型やキャンディバースタイルにスライド型など様々フォームファクタが存在するのに併せてN、E、X、 Cなど用途に合わせたカテゴライズ分けも行われており差別化はソフトウェアにまで及んでいます。こうした差別化の為に独自のアプリケーションの開発なども行われなくてはならないでしょう。
・消費者の信頼の回復
WindowsPhoneはSamsung、LG、HTCというスマートフォンのエクセレントカンパニーが参加したにも係わらず、昨年のクリスマスシーズンの売れ行きは期待外れなものでした。出荷数は200万台程度、これはNokiaの中でもN8ほども売れていません。(N8は300万台とも400万台とも言われています。)また実際売れたのは50万台程度という事で倉庫に在庫が積み重なっているなんていう噂もあります。実際のところ不人気なプラットフォームと言っても差し支えないでしょう。リサーチを行ったところ過去のMicrosoftのモバイルデバイスのイメージからかなりの不信感を消費者が持っている事は確かな様です。不具合と出来の悪い内蔵ソフトウェア、消費者の信頼はかなり低下しており、実際それはシェアという形で表れてしまっています。
これを払拭するためには、まずは良い物作りしかないと思います。それと的確なプロモーション。資源を集中してデバイスを絞り込みブランドイメージを高めるような的確なプロモーションが必要でしょう。

1億5,000万台のスマートフォンを売るというのは非常に困難な挑戦です。ただし、今のところそれが出来るメーカはNokiaしかいません。ただし、それをWindowsPhoneで行うには上記の方法を着実に実行していくしかありません。そして、モア・スピード!スピード感の無さからMeeGoを諦め、Symbianを退役させるのですから今年中にWindowsPhoneをなんとか出荷するなって事では無く、NokiaWorldでWindowsPhoneが3、4台発売できたと発表できるようになって欲しいものです。

【Symbian】【MeeGo】Nokiaの新戦略についてUstreamTVやりました

昨晩、Nokiaの新戦略 Microsoftとの戦略的提携と銘打ってUstreamTVを行いました。
山根さんの前座という立場を取らず、単独放送でしたが60名の方に見ていただき、またtwitterの方に沢山のコメントをいただきました。Nokiaの大胆な改革案に対する感心が高いことが伺えますし、ご視聴いただいた方にはこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
内容的には報道されている内容等を元に、出きるだけ中立な立場で客観的にステファン・エロップNokia CEOの発表内容を伝える事を重視しましたがどうだったでしょうか。
当然、SymbianやMeeGoの将来に対する私見も述べさせていただきました。個人的に色々思うことはあるのですが、もうこの方向に走り始めてしまったので、この戦略が成功する事を願うしかありません。
残念ながらiPhone4不調で急遽E5に変えて放送を行ったため録画がうまくできませんでした。
ただ使用したスライドは公開してますので下記からよろしかったらご覧ください。
使用したKeynoteの資料はこちらから見れます。

【Symbian】【MeeGo】Nokiaが新しい戦略を発表

結局、蓋を開けてみれば非常に大変革を感じさせるもので、予想通りステファン・エロップCEOは真の改革者だったという事でしょう。サプライズと言うべきMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOを向かえて行われた共同記者会見の内容は正にサプライズでした。
まずはWindowsPhoneプラットフォームの採用。NokiaはWindowsPhoneを最も重要なスマートフォンプラットフォームと位置付け、今後はSymbianデバイスを順次WindowsPhoneに置き換えていく方針のようです。またSymbianは”フランチャイズプラットフォーム”(他社へ供与される的な意味か。)と位置づけるとのこと。MeeGoに関しては将来の市場拡大の為の次世代のデバイスとして長期的な視野で開発を続けていくとのことです。
今回の戦略発表で最も重要視されたのはグローバルなエコシステムの構築であると思います。
NokiaとMicrosoftの提供するサービスにはSNS、メッセージング、検索、決済、位置情報サービス、コンテンツストア、開発者に至まであらゆるものが繋がります。
Symbianについては今後も1億5,000万台程度の出荷を見込んでおり、ユーザエクスペリエンスの進化も引き続き行うそうです。当然Symbian向けのQtフレームワークの開発も行われるそうです。
一気にハイエンド向けのプラットフォームであるWindowsPhoneに移るのは不可能で当面は数百万レベルのユーザをWPで獲得しながら徐々に増やし、Symbianをフェードアウトさせていくという事になるのでしょう。開発の成果はフランチャイズに供与されるという事になります。
OviはSymbianデバイス向けに提供されますがデバイスのフェードアウトと共にこちらも徐々にサービスが停止されると思われます。
アプリやコンテンツの販売に関してはMicrosoftのMarketplaceに統合されていく模様です。
Series40はこのまま、引き続きフューチャーフォン、モバイルフォンのプラットフォームとしてローエンド市場に投入されます。

スマートフォンやそれを含むスマートデバイスがSNSや位置情報サービスなどのWebとの親和性が重視される中で、開発の中心はそれらサービスの発信地である北米という事になるのでしょう。
そう言う意味でGoogleの支配の傘の中に入らず独自のサービスプラットフォームで勝負するにはこの組み合わせという事だったのでしょうね。

長年Symbianを追い続けてきた私としては非常に厳しい発表だと言わざるを得ませんが、Nokiaが独自性を保ち引き続き市場のリーダーシップを握るためには必要な戦略なのかもしれません。
これでSymbianが無くなるわけではありませんし、当面はNokiaの重要なビジネスの核である事には変わりません。Nokiaの造るWindowsPhoneデバイスやMeeGoの今後も含め引き続きNokiaを追い続けて行こうと思います。

【webOS】HP/PalmがwebOS搭載3機種を発表

webOSの祭典Think beyondにおいてHP/PalmがwebOS3機種を発表しました。ハンドセットが2機種、タブレットタイプが1機種になります。
では3機種の紹介を簡単に

・ Veer
Preより小さい廉価版と思われるハンドセット。成り立ちは非常にPreに似ていて丸っこい筐体にスライド式のキーボードを搭載します。
HSPA+
WiFi 802.11 b/g
Bluetooth 2.1+EDR
8G内蔵ストレージ
Snapdragon 7230/800MHz
HSPA+はおっと思わせますがWiFiのnが省かれていたり微妙に上位機種のPre3よりスペックが落とされています。 Pixiの後継機種という位置付けでしょうね。
個人的には2.6インチという小さなスクリーンではwebOSのユーザエクスペリエンスを十分体験出来ないのでもっと大きなスクリーンが欲しいところです。小さいというのはそれだけで魅力ですけどね。

・ Pre3
まだPreで引っ張りますかという感じですが、フォームファクタは変えること無く大幅なスペックアップで対応するようです。
HSPA+
WiFi 802.11 b/g/n
Bluetooth 2.1+EDR
16G内蔵ストレージ
CPU Qualcomm 1.4GHz
3.6インチ 480×800WVGAスクリーン
5メガピクセル LEDフラッシュ付きカメラ
ほぼ最新のスマートフォンスペックを網羅してると思いますが夏頃にはLTE対応やデュアルコアCPUの機種が出てるでしょうから最新スペックとは言えなくなる可能性は高いです。(全く使う上で問題は無いと思いますが。)

・Touch Pad
webOS搭載初のタブレットPCデバイス。現在のトレンドである7インチではなく9.7インチというサイズ。HPのビジネスからしてネットブックのリプレイスを想定しているのでしょう。iPadに食われまくってる低価格PCの建て直しという事もあるでしょうね。
スペックサイズ共に正にiPadとがっぷり四つなデバイスです。
WiFi 802.11 b/g/n
Bluetooth 2.1+EDR
16Gもしくは32G内蔵ストレージ
CPU Qualcomm デュアルコア1.2GHz
9.7インチ 1024×768スクリーン
1.3メガピクセル webカメラ
なかなか良いスペックです。日本の通勤事情などを考えると7インチディスプレイのものが欲しいところですが、それも将来的には出るかと思います。

今回発表された3機種の中で最も日本発売の可能性が高いのがTouch Padだと思います。 iPadの登場でWindows以外のOSへの拒否感も緩和されているでしょうし、ある意味普通のタブレットPCデバイスですから。
ハンドセットの登場に期待する向きもありますがどうでしょう。日本の場合はSIMフリーデバイスは中々ビジネスとして成り立たないというのが実際のとこです。
Android全盛の今、なかなかキャリア採用も難しいのではないでしょうか。まあOSの出来はいいだけに期待は色々あります。

【Nokia】ノキアCEOの戦略的メモが流出

メモは社内システムに投稿されたものだそうですが、本物かどうかの確証は無いそうです。ただ、書かれている内容は現状のNokiaの状況を冷静に分析したもので、最近同じくEngadgetに書かれたMicrokiaなんていう軽薄なものとは一線を画すものです。
私自身はこれは本物だと思います。
このメモから分かるのはステファン・エロップCEOが真の改革者であると言う事です。
つい最近エロップ氏が役員を一新し、相当な改革を行おうとしていると報道されていました。その前には会長ヨルマリオラさんがCEOにはAnssi Vanjoki氏を望んでいたという報道がなされて、そうした反発もあるのではないかと思いましたが、エロップ氏はアメリカから来たパートタイマーなCEOでは無く、真にNokiaを変えていこうとする改革者であると思いました。
エロップ氏が問題視するのは2つです。開発のスピードの遅さ、そしてエコシステムの欠如です。

「ノキアにはイノベーションの素晴らしい源となるものがある。しかし、我々はそういったものを市場にじゅうぶんな早さで投入できていない。MeeGoはハイエンドスマートフォン向けプ ラットフォームの勝者になると考えていた。しかしこのままでは、2011年の終わりまでに採用製品をひとつ市場投入できるだけだ」。Symbianについては「さまざまな異 なる環境に提供され、膨れあがり続ける消費者の要求に対応するため、製品開発は遅くなり、新しいハードウェアを採用する際の障害となっている」「このまま 続ければ、我々はますます遅れをとることになる」

Nokiaの開発の遅さ、 MeeGoにはかなりのポテンシャルを感じているようですが、Symbianに対する見方はかなり厳しいと言えます。$100から$600までフルラインナップを揃えエコシステムを構築するSymbianだが不十分と考えている様です、ハードウェアに対する依存度が高く、Androidに対して開発スピードが遅いことを問題視しているのでしょう。

OviやOviMapsというサービスを持っているものの十分な成功を納めているといいがたいです。
これに対してエロップ氏は

「どのようにエコシステムを形成するか、あるいは他のシステムに手を加えるか、既存のものに参加するのか、定めなければならない。」

と暗にOviに相等のテコ入れを行うか、他のサービスへの移行まで含めた大きな改革を行うことを示唆しています。
常に繰り返されるNokia、Android採用の噂、それは独自のサービスを諦めGoogleの軍門に下り、彼らのエコシステムの中に組み込まれる事を意味します。ですから私はNokiaがAndroidを採用することは無いだろうと思って来ました。ただエロップ氏の決意を聞いてその可能性は無くもないと思っています。

EngadgetはNokiaがWindows Phone7を採用する可能性が高まったことを指摘していますが、エロップ氏がエコシステムを非常に重視している事を考えれば、サービスの連携が薄くハードウェアの要求水準が高くバリエーション展開が難しいこのプラットフォームを採用する可能性が低いことが分かるでしょう。あるとしたら精々北米市場を意識した中継ぎ的なものでしょう。このメモに込められたエロップCEOの決意と比べたら些細なものでしかありません。

「我々は未来への道に取り組んでいる。市場のリーダーとして再生するための道。新しい戦略が2月11日に共有されれば、ノキア自身に多大な変化をもたらす ことになるだろう。しかし皆で取り組めば、目の前にある挑戦に立ち向かえると信じている。皆で取り組めば、我々の未来は我々で選ぶことができる」

これは社員の士気を鼓舞し、自らを鼓舞するものでしょう。2月11日のエロップさんの発表に期待しています。それがNokia大改革の第一歩となる事を期待しています。

【Symbian】【E7】E7の販売が開始されました

一部地域ですがE7の販売が開始されたそうです。フィンランドは既にストックありだとか。N8に続き人気機種になるのは必至でしょうから、入手は非常に困難でしょうね。争奪戦が予想されます。
元々はソフトウェアの改善を理由に出荷が遅れていた訳ですが、2010Q4のNokia発表では部材調達の遅れが製品出荷に影響を与えている事を公式に認めていましたので、世界的に確保が困難になっている有機ELディスプレイの確保が出来ていないのでしょう。
ここまで製品出荷影響があるとなるとにHTCなどが行った様にSony SLCDなどに変更する必要があるのかもしれません。
当面、オンラインショップなどには並ばないと予想されますので(あっても非常に高価。)頑張ってeBayなどを探したいと思います。

【Symbian】【N8】PR1.1 がリリースN8をアップデート

先週C7-00のPR1.1アップデートがリリースされましたが、同様にN8も昨日 PR1.1が来てましたのでアップデートしました。
アップデート自体は非常に簡単でOTAでサクッといけます。
何が良くなったかは中々実感できないというところがホントのとこですが、allaboutsymbian.comによると以下のような改善があるとのことです。
・ Webが7.2.8.10に
・ QuickOfficeとAdobe Readerがアップデート
・ EMailパフォーマンスの改善。Widgetへの未読メールの表示、会議への招待機能など。
・全体的なパフォーマンスの向上。
・横画面でも電話アプリが利用出来る。
等々。

若干ホームスクリーンをスワイプして画面を切り替える場合やや早くなった気がしますが、大きなパーフォマンスの改善はあまり感じられませんでした。
個人的にはEMailのアップデートがうれしいですね。今まで新規や返信の作成がエラーを吐いてましたのでこれが治りました。
気になるのはallaboutsymbian.comとか一部のWebサイトで読み込みが繰り替えされてメモリ不足のエラーと共に落ちてしまう事。
私の環境だけかもしれませんがちょっと残念。ただ、Webの読み込み自体は速くなってますね。

今回のアップデートは前からアナウンスされていた縦画面での仮想QWERTYキーボードやブラウザ7.3へのアップデートではありませんでした。そちらはPR2.0として提供されるとの事です。
そちらも早めの提供を期待したいです。