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【OFF Meeting】Come Back Nokia to Japanレポート

11月28日に行われたCome Back Nokia to Japanの報告です。スタッフの一人として座談会のパネリストとして参加しましたが、イベントについては参加者の皆さんが楽しんでいただけたようでほっとしました。

最初はN8タッチ&トライ
スタッフが自分の愛機を参加者に触ってもらうという独自のスタイルです。説明を聞きながら参加者が自由に触れます。山根さんの強制参加奨励(笑)もあり大勢の方にN8に触れていただいたと思います。

山根さんの講演
Nokiaの現状とS60の歴史を振り返りながらNokiaの未来を語るというものでした。2009、2010年Q3の端末シェアを比較し決してNokiaが他社に比べて売れていない訳ではない事をグラフを使って分かりやすく説明されました。
特に顕著なのはAndroidの伸びですが、Nokiaも台数ベースではかなり伸ばしており、決して他社に見劣りするものではないことが参加者には良く分かっていただけたと思います。
その後はS60を年代別に並べて見せるスライドを使って山根さん独自の切り口で話されました。特に昨年が低調なのは4桁型番の端末が大半を締めていたことから明白という山根さんの切り口はさすがです。これでは低調に見えるのも仕方ないです。
そして満を期して登場したSymbian^3端末、上手にセグメント分けされて戦うのには十分な体勢が整っていているのでこれらが売れるとNokiaも大分良くなるのではとの事でした。

続いてスペシャルスピーカ、ノキア・ジャパンの鈴木 佑さんがQtについて講演を行いました。
QtはクロスプラットフォームのUIフレームワーク、アプリケーション開発環境です。NokiaがQtに非常にコミットしている事、コードを減らし開発者の負担を減らす事、クロスプラットフォームなのでWindows、Mac、Linux、Symbian、WindowsMobileなど多くのプラットフォームに対応し、開発したアプリケーションはサポートするプラットフォームで利用可能になる事などQtを使う利点が紹介されました。
NokiaとしてはSymbianとMeeGoの開発環境が同じになることと、開発者が少ない負担でアプリケーション開発が出来る事から両方を魅力的なプラットフォームにするのが目標だと思います。
その他、その場でコンパイルしてアプリをデモしてみたり、Qtの利便性はプログラミングに馴染みの無いユーザにもよく理解出来たのではないかと思います。

続いて休憩とタッチ&トライを挟んでま〜さんの講演になりました。
M-FEP開発の現状と将来の展望という事で、現在の開発状況と将来の展望を紹介。
現在はM-FEP60Proを開発中でタッチUIへの対応(暫定版のバーチャルキーボードはリファインしたい。)また参加者の質問でフリック対応を考えているかとの質問にそれも考慮に入れていると答えられていました。
Nokiaのフルキーボードデバイスで発生するキーマップの違いによって引き起こされるトラブルですが、ユーザがキーマップ定義ファイルを作成出来るキーマップエディタを開発中だそうです。将来的には定義ファイルを共有出来る様な場所も造りたいそうです。
途中でN8をdisるま〜さんという事でTLで話題になったりしましたが、これもN8に真剣に向き合ってる証拠という事だと思います。N8のスクリーンの幅がiPhoneなどに比べて狭い事からバーチャルキーボードの開発が難航しているという事です。ここはま〜さんの知恵と工夫で乗り切ってもらいましょう。
現在、仕様がはっきりしないことからSymbian^4への対応は現在の所予定していないそうですが、これはぜひチャレンジしてもらいたいものです。

この後はスマートフォン座談会ということでNokiaの今と未来についてあきらんさんを司会に山根さん、ま〜さん、アスキーのACCNさんと私で議論を行いました。
Nokiaが現在は再生の過渡期に有る事、SymbianやMeeGo、それを繋ぐQtという共通する開発環境などNokiaの未来について語りましたがどうだったでしょうか。

Symbian^4への期待からNokiaのS^4のUIコンセプト提案書から予想(妄想?)UIを提示させていただきましたが、どうでしょう?

最後はお楽しみじゃんけん大会になりました。
参加者がノキアのノベルティグッズを3つや4つはもらえたと思います。山根さんがノリノリでじゃんけんに応じてました。

懇親会も大勢の方の参加を戴き、会場から溢れんばかりでした。

手前味噌ですがイベントは成功のうちに終わったと思います。山根さんもまた来年やりたいとおっしゃってましたのでSymbian^4とMeeGoで魅力的な端末が登場しNokiaが完全復活を果たしたらぜひイベントをやりたいと思います。

尚、当日はアスキー様の多大なご協力をいただき、会場の無償提供、UstreamTVでの中継を行っていただきました。本当に感謝の気持ちで一杯です。

UstramTVの録画はこちらから視聴可能になっています。

今後もスタッフと案を練って楽しいイベントを企画したいと思いますのでぜひ参加して下さい。