アーカイブ : 2010年 1月

【Maemo】【N900】ファームアップで失ったものKMPlayerで動画再生

N900は2度のファームアップで動作のキビキビ感が増してかなり快適になりました。一方でファームアップで失ったものもあります。MediaPlayerでHandBrakeでエンコードした動画が観れなくなってしまいました。同じMPEG-4ファイルでもCDのおまけとして付いてきているミュージッククリップは問題無く再生されていますから何か仕様変更があったのでしょう。

今回のアップデートによる仕様変更かもしくは不具合なのか分かりませんが、いずれにしろ現状観れる手段を考えなくてはなりません。

という事でMplayerを導入することにしました。ただし現状N900用に配布されているものはCUI版でさすがにそれを使うのは厳しいので、フロントエンドを担うアプリを導入しました。

それがKMPlayerです。CUIのみで提供されているMPlayerにGUIを提供します。 

アップデートでUIが変わって最初から全画面表示になりました。基本的にタッチオペレーションを前提としたUIです。

UIは標準のMediaPlayerとはかなり違っていますね。画面はいくつかのウィンドウに区切られていて右上に動画が表示されます。その下には再生やフォルダを開くアイコンがあり操作はタッチで行います。

左側のウィンドウにはempty、Favorite、Most Recentなどの表示があり、お気に入りの動画や近々再生した動画などへのリンクが貼られています。またお気に入りに関しては最初から登録が入っていました。。

再生位置の確認などは左下のバーをなぞることにより画像をみながら移動が出来ますし使い勝手は悪くありません。またフルスクリーン再生も小画面をダブルタップすることで出来ます。画質に関して言えば、標準のMediaPlayerの方が良かった気がします。ただしこれで十分とも言えますし、出来ることならファームアップ前の仕様に戻ってほしいという気もしますが、やはり現実的な選択肢はこのMPlayerと公開されているいくつかのフロントエンドを組み合わせて利用する事になりそうです。

【Digital Gadget】【N900】オクトパスケーブル使えるかも

実は今年最初のお買物はこれ、タコ足のUSB充電ケーブルです。エコやコストダウンの観点から、ヨーロッパでは充電プラグをmicroUSBに統
一するということが決まっています。業界の盟主であるNokiaは既にその動きを先取りして新製品のほとんどでmicroUSBを採用しているのは御存じ
の事と思います。

今後この動きが広まれば、メーカ毎のケーブルを用意すること無くデバイス毎にケーブルを持ち歩く必要が無くなります。ただし、これには困った事があって日本で売られているmicroUSBケーブルの大半がPC経由でしかNokiaで使用することが出来ないのです。

という訳でもしかしたらNokiaでも使えるかもしれないという微かな望みをもって購入したのがこの一品という訳です。

結論から言うと、購入は正解でした。USBポート付きのACアダプタなどに接続してもきちんと充電が行われます。当然外付けのバッテリなどを繋げてもOKです。

難点を言えばケーブル長さが短すぎる点でしょうか、この手の十手ナイフ的なツールはやはり単機能なものに比べて使い勝手が劣ることは常ですから。

それでも
・ダイヤテックのモバイルクルーザーなどのUSBポート付きACアダプタから充電出来る
・外部バッテリ(羊羹ことEG-PB5400)で充電可能

など、モバイル環境で十分活躍してくれます。電池の持ちが悪いN900ですが、外出先での不安がかなり解消されます。

【Maemo】【N900】N900矢継ぎのアップデート

N900のソフトウェアアップデートが立て続けに行われています。先日1.2009.44.1のアップデートが行われたばかりなのに1週間も置かずに2.2009.51-1のアップデートが来ま
した。いずれもOTAで出来ましたが、PIMやBookmarkは保持されるもののサードパーティ製アプリなどは再インストールを要するものが殆んどで
す。まあインストールしたサードパーティ製のアプリはごくごく限られたものなのでそれほど苦には思いませんが。

今回の2度のアップデートでかなりUIは改善されキビキビ感は大分増しました。N900はCPUパワーも有ってなかなかUIは速いなあと思っていましたが、これが本来の実力だった訳ですね。また、WWANやWLANの接続も速くなってかなり安定した気がします。取り敢えずネットワークを掴んでから接続が完了するまでの時間が速くなりましたね。
またバッテリの持ちも大分改善されたとも思います。前はWLANでWebに繋げているとみるみるバッテリが減って行ったのですがそう言う事も無くなりました。
日本語環境も整った今(私自身が必要とする)アプリの数が不足したりしていますが、N97の代替機として持ち歩いても特に問題なくなっています。i-moの存在で外出時のネット接続が楽なのも大きいですね。

【Digital Gadget】i-moが来た。

eBayUKで落札していたi-moことモバイルルータHuawei
E5830が届きました。このi-mo、咋年末あたりから1万円そこそこで購入出来るということでtwitterで話題になっていました。私はたまたま同
じモバイルルータであるMiFiを探していたら出品が全く無く、逆にこちらは大量にしかも安価に販売されていたので当然の如くポチってしまいました。

山根さんによるとイギリスでは3UKがこのE5830をプリペイドで£49程度で販売しており、アンロックした転売品だろうとのこと。確かに3
のロゴがプリントされており、キャリア品をアンロックしているのは間違いないでしょうし、それなら商売的にも成り立つでしょうから非常に安価なのも納得がいきま
す。

イーモバイルから販売されているPocket WiFiとは兄弟機にあたると思いますが、細部の仕様は結構違っています。

まずはディスプレイですがi-moがLEDによって5つのアイコンを光らせるシンプルなものに対して、
PocketWiFiは液晶で文字情報がきちんと表示されます。またPocketWiFiにはストラップホールが有りますが、i-moにはありません。
この様にPocketWiFiは単純に日本仕様に合わせたローカライズ機という訳では無くて完全な専用機ですね。逆にi-moは所々にコストダウンの跡が見られてプリペイドで安価に大量にバラまく為の努力が見えます。まあ、そのお陰でこんなに安く入手出来ている訳ですけどね。

PocketWiFiとi-mo。見た目には大きく変わる所は無いが、細部は所々違っている。

実際の使用ですがWILLCOM CORE 3GのSIMカードを挿して使用する事が出来ました。ただし設定はUSBケーブルで接続し専用ユーティリティを使用してAPNを入力しなくてはなりません。

ただし、設定は
APN                   a.willcore.jp
Username          wcm
Password           wcm
Phone number   *99***9#

などを設定してあげるだけ、最初のうちはWLANのPINを接続の度に聞かれましたが、N900でAPを設定したら出なくなりました。基本的にはi-moの本格的運用からE75とN900の2台体制で日常運用しています。N900の場合maemoCJKが対応したというのが大きいですが。

E75と比べてもこれだけコンパクトで軽い。予備電池が有れば最強かも知れない。

電池の持ちは良いです。時折twitterを見たり、Nokia Messagingのプッシュをしてるくらいでしたら夕方まで余裕で持ちます。私の使い方なら予備電池が有れば最強でしょうね。
今年第1号のガジェットは良い買物をしたという感じです。

【OFF Meeting】山根さん一時帰国プチ飲み会で最新デバイスに触りました

現在、山根さんは一時帰国中。ちょいとした歓迎飲み会が開催されたので参加してきました。
で、そこには最新デバイスが一杯。そちらの紹介を。

N900と欧州版DROIDことMileStone。とても触りたかったデバイス。上方投影面積はN900と非常に近しいものがありますが、厚みはかなり薄いです。Coretex-A8 550MHzのCPUスピードだそうですが、ややもっちゃりでまだまだチューニングの余地はありそうです。

薄さを追求したからでしょうか。キーボードがやや犠牲になってる感じはありますが、キーボード付きのAndroid端末は少なく非常に魅力的です。またスライドの開閉も独特の感触(固いレール上を動く感じ)で良い感じです。

Bold9000とBold9700のハイエンドBlackBerry後継機というより正常進化したバリエーションという感じでしょうか。ちょうどN97とN97Miniを思い浮かべれば良いと思います。9700は質感も上がっており、こちらもN97とN97Miniの関係に似ています。

こちらも山根さんの自慢の1台N810WiMAX Edition。残念ながらUQWiMAXでは使えないそうです。しかし広大なスクリーンは非常に魅力的。キーボードレスでもいいのでこのサイズのMaemoタブレットが欲しいなあと思います。

てな感じで楽しく歓談してきました。MileStoneいいなあ。

【Maemo】【N900】今度は本命のmaemoCJKがリリース

大分集会遅れの記事になっちゃいましたが一応。
MSCIMに続いて日本語入力の大本命というべきmaemoCJKがリリースされました。アルファ版とのことですが、現状でも特に不具合を感じるようなところは無く非常に安定しています。

素晴らしいです。現状でも連文節変換に対応しており、かなり快適に入力出来ます。

入力はVertual Keyboardを利用するため、SettingのTextimputでVertual Keyboardにチェックを入れてあげる必要があります。

また日本語入力を有効にするためにはキーボードを閉じた状態で、入力を行いたいアプリの画面をタップ、そうすると入力窓が表示されますので、普通にローマ字入力で日本語が打てるようになります。

日本語←→英字の切替えはCtrl+Jで行います。Virtual
Keyboardは閉じた状態での利用のため、いちいちキーボードの開閉を繰り返さなければなりませんが、この回避方法としてShift+Spaceを押
すという回避方法があります。これでキーボードを引き出している限りはタップで日本語入力のウィンドウが出現するようになります。

この文章も実はmaemoCJKで入力していますが、この程度の文章なら躊躇なく打つ気になりますね。
公開していただいたKimitakeさんに大感謝です。

【Maemo】【N900】N900の日本語入力

N900で苦労するのはやはり日本語入力です。今の所WebベースのSumibiを利用するか、emacsを導入するかになるとおもいますが、いずれにしろ両者とも一旦入力したものをコピーして、利用したいアプリで貼付けてあげる必要が有ります。両者共に一長一短ありますが、コピペする事無く直接アプリに書き込める環境の登場が望まれます。
そんな中twitterでいただいた情報がMSCIMです。オフラインでもコピペする事無く希望のアプリ上で利用する事が出来ます。
ただし、無償でアプリを公開していただいている作者様には深く感謝なのですが、使い勝手はかなり微妙です。

導入は簡単です。ただ前段としてMy-Maemo.comの記事を参考にNOKIA認証以外のアプリを導入出来る様にしておく必要が有ります。
後はAppManagerを起動し、mscimとmscim-tables-jaをインストールします。

使用方法は独特です。最初はCTRL+SPACEで起動していたはずですが、その内に標準FEPの様に一字打ち込むと変換候補が表示されるパネルが表示される様になりました。

ひらがな、カタカナ、漢字は各々入力モードを切り替えて入力します。なぜかパネルをタップしてこれらの入力モードを切り替えてあげる必要が有ります。
ひらがな、カタカナは普通に入力出来ますが漢字の入力はかなり独特です。単漢字入力といいますが、本当に1文字の漢字しか入力出来ないのです。
例えば”今日は”と入力したければ
いま→今、にち→日と一字づつ漢字を入力しなければなりません。その後、漢字→ひらがなに入力モードを変更、"は"と入力します。
またNoteなどに入力するのは問題ないのですが、Webだと確定後入力がなされなかったりまだまだバグは多いようです。
現状だとtwitterの呟き程度なら良いと思いますが、長文はかなりキツいです。
これなら現状はemacsを選ぶかなあという感じです。

近々memocjkが公開されるという情報もtwitterでいただいており、こちらが本命だと思います。
ただ現状利用可能な実用的な日本語入力環境である事も間違いなく、興味が有る方は導入してみるのも良いかと思います。

【Maemo】【N900】N900フォトレビュー

手元に届いたのは昨年の12月12日、山根さんと同日ゲットです。入手迄は紆余曲折があり、かなり待たされましたが、入手の翌日はYamane's mobile showの前座としてUStremTVでライブをやるという暴挙に挑戦。まあこれはなんとかなんとかクリアしましたが、ぼちぼちいじってはいたものの、その後年末進行の忙しさもあり放置状態にしてしまったという感じです。

それでは遅ればせながらですが、N900の写真レビューを送ります。

ハイ、Maemoデバイスは横向きで使うのが基本という訳でこの向きが正しいですね。画面に映っているのはチュートリアルのビデオ付属のマニュアルは本当に簡易なもので、今後はこうした形が増えるのかも。3.5インチのスクリーンは明るく奇麗です。

普通は右側面と紹介する所ですが横向き基本デバイスなのでこちらが上部になります。左から赤外線ポート!、キャプチャーボタン(カメラのシャッター)、電源ボタン、ボリューム/ズームキーがあります。電源はNokiaの文法から言うと90度移動した感じになります。この辺は横向きに併せたということでしょうね。

こちらが右側面(普通のNSeriesなら底面と表現する所でしょうね。)左側から、スタイラスのスロット、小さな穴がマイク、TV-Out可能なAVポート(3.5mmオーディオジャックをかねる。)、ロックキー、蜂の巣状になってるのはステレオスピーカの右側ですね。

左側面です。左側からステレオスピーカ、充電とデータ兼用のmicroUSBポートです。

こちらが底面になります。シンプルに何も無し。右側にはちらりとスタイラスのスロットが見えます。

背面はNOKIA Nseriesの文字が筋彫りされています。右側にはカメラモジュールが配置。

カメラはNSeriesらしくカール・ツァイスレンズ、5Mのオートフォーカスカメラです。2つのLEDフラッシュライトが有ります。暗いとこでもそこそこ奇麗に撮れる良いカメラだと思いますが、N97に比べるとレスポンスと写りでやや劣るという印象。

カメラ廻りにはこちらもNSseries文法にのっとってデスクスタンドの金具が有ります。

スタンドを出して、端末を立ててみました。私は動画を頻繁に観ますのでこれは便利です。

裏蓋はこちらも最近のNseriesのトレンドベリベリと引き剥がすタイプ。小市民な私には心臓に非常に悪いです(笑)
バッテリは5800XMと同じBL-5J。個人的にはNokia大容量の定番BP-4Lにして欲しかったところ、持続時間の向上と使い回しの両方が望めますからね。

SIMスロットとmicroSDスロットは跳ね上げるタイプ。microSDの跳ね上げ式は珍しいですね。

キーボードを開いてみます。3段の簡易なフルキーボードですが、ちゃんとQWERTY。基本は補助的なものなのでしょうが、結構良い感じです。

思った以上にキーの一つ一つは小さいのですが、メカニカルなカチリとした感触かつ、それ程力を込めて打ち込む必要が無いと言う、なかなかフィーリングの良いキーボードです。私は柔らかいキーボードが好きなのですが、これなら固めのキーボード好き、柔らかめが好きな人にも歓迎されるのではないでしょうか。

キーボードを引き出すと液晶背面には、ARM Coretex-A8|32GB Designed in Finlandの表示が。Coretex-A8はモバイル端末最高峰のCPUの一つでiPhone3GSの大きな性能向上に寄与しているのはご存知だと思いますが、それはN900も同様。リッチなUIやアプリケーションを軽快に動かしています。

スタイラスはこんな風に収まっています。これなら無くす事はないでしょうね。

スタイラスはPsion Revo付属のものを思わせるなかなかの本格的なものですが、質感は正直良く無いです。アルミ削り出しとかの互換スタイラスが出たら結構売れるのでは?と思わせます。NOKIAロゴが筋彫りされています。

左下の部分で光っているのはバッテリのインジケータです。起動時は青白く光り、充電中はオレンジの点滅、充電完了すると常時点灯になります。(充電されていないと消灯)写真では分かり難いかもしれませんが、セカンドカメラや近接センサー、イヤーピースも配置されています。

外観を観てきましたが、質感は非常に良いですね。N86にはやや見劣りしますが、N97よりはかなり良い感じです。ただし重量185gはスマートフォンとしてみるとクルーザー級でE90やHTC Universalなどの下を行きますが、重量級デバイスであることは間違い有りません。そこは後30g位の軽量化の努力が欲しかったかなと思います。
取り敢えず、日本語入力や必要なアプリの不足など実用として厳しい面もありますが、端末ポテンシャルの高さは強く感じますしなによりも使って楽しい端末です。
今後の進化が楽しみな端末である事は間違いないです。

【MISC】あけましておめでとうございます

昨年は大変お世話になりました。本年もGoGoSmartphoneBLOGをよろしくお願いいたします。

今年はN900と共に飛躍出来ると良いですね。新しいガジェット達にも期待!