カテゴリー : Windows Phone

【Windows Phone】【Lumia925】Windows 10 Technical Previewを導入してみました

「One Windows」の掛け声とともにリリースされるWindows 10。デスクトップ、タブレット、スマートフォンの様な異なるフォームファクタを持つデバイスでも同じアプリケーションが動き、現状はデスクトップとスマートフォンで別々のアプリストアも統合されることからWindowsというブランドが大きな転換を迎えることになります。
今年後半と言われているWindows 10の正式のリリースに向け、スマートフォン向けのWindows 10 Technical Previewは既にいくつかのデバイスに公開されています。今回は更に提供範囲が広がり、所有しているLumia 925も対象デバイスとなりましたのでTechnical Previewを導入してみました。

ちなみにMicrosoftのWebページには”Technical Preview は、熱烈な Windows Phone の愛好家やテクノロジに詳しい方を対象としています。”とあります。我々のようなギークやナード向けのリリースであり、それ以外の方は引き続きWindows Phone8.1をお使いくださいとあります。

さて、Windows 10 TP(これ以降はこの形で)の導入にはTechnical Previewの提供があるか事前に確認することと対象となるWindows PhoneにWindows Insiderというアプリを導入する必要があります。
Windows Insiderの導入には上記のMicrosoftのWebページからリンクをたどるか、ストアを検索すると良いでしょう。

Windows 10の導入については割愛しますが、no buildと出た場合は対象デバイスが対応していなく、Enrollと出たらOKです。後はガイドに従っていくだけでインストールは順調に進むと思います。

しかし導入時間は異常に長い(笑)インストールの歯車は延々と周り、最適化?にも時間が掛かります。Twitterにも書きましたが出かける前などの忙しい時はお勧めしません。

さて、前振りが長くなりましたが実際のWindows 10 TPの使用感について書こうと思います。

まずは使用中に気付いた変更点をいくつか。

①タイルやメニューアイコン、フォントの変更
 外観デザインでまず気づくのがこちらです。プリインストールアプリの一部タイルアイコンのデザインが変更を受けています。また通知部分のアイコンなどもよりシンプルなデザインとなっておりフラットデザイン導入以降のiOSなどにも近いデザインになっている気がします。フォントについては従来の遊ゴシックではなく、別のフォントが採用されています。IPAフォントなどににたデザインですが、これは正式なリリースでは変わる可能性もあり、なんとも言えないところではあります。

②スタートメニューのアプリ一覧画面に最近インストールされたアプリが。
スタートメニューにはインストールされたアプリや設定などが並ぶ中、上部には3つの最近導入されたアプリが表示されるようになりました。

③設定のメニュー変更
Windows Phoneの設定といえば従来、各々の設定がバラバラに並べられたユーティリティの集合体のような雰囲気でしたが、今回から同じジャンルに属するようなものは統合され整理されました。ただ旧メニューもその他の中にあり、同じ設定メニューがダブっているものもあります。実際にAPNの設定は新メニュー”携帯ネットワークとSIM”の中と旧メニューを集めた”その他”の中にもあります。新メニューではデータ通信が有効にならず、旧メニューで通信が可能となりました。このことからメニューなどに現れてきてもまだまだ未実装の機能が多くあると予想しています。
20150411_004

④メールとカレンダーの変更
上書きインストールされた方は起動時にタイルがいくつか消えていて驚くと思います。それはOS8.1までのアプリが変更されていることによります。メールはOutlook MailにカレンダーはOutlook Calendarに変更されました。どちらもアピアランスに大きな変更を受けており、従来のModern UIの特徴が大きく感じられる黒い背景を採用し文字のみを表示するものから、デスクトップや他のスマートフォンアプリに見られるような白背景で罫線で囲まれたリスト形式のものに変更されています。デスクトップと共通のUIやアピアランスを採用する流れの中で起きていることかもしれませんが、OSの独自性が失われていくようで残念な気もします。
Outlook Calendarについては、かなり機能が削られている感じです。従来は月間表示なども出来て機能的には十分と言えましたが、Outlook Calendarはリスト形式の予定が並べられているだけで使い勝手はかなり落ちています。今後、月間予定や七曜の予定が表示できる(Outlook Calendarは一応七曜の表示ということになっていますが、見せ方が単なるリストのため直感的ではなく従来の表示の方が私的には良いと感じられました。)可能性もありますが、現状では使い勝手はかなり落ちていると言わざるをえません。

⑤OfficeやOne Noteがない
これを常用している人は辛いんじゃないですかね。もちろん正式版ではプリインストールされてくるんでしょうけど、現状ではOSに含まれていません。Adobe ReaderこそストアにありましたがOfficeやOne Noteはありませんでした。

⑥Project spartanで一足先に次世代ブラウザを体験。
立ち上げるとスマートフォンに最適化されたMSNのポータルサイトに繋がります。検索とURLの入力できるボックスに言葉を入れてみるとCORTANAやBingの統合も想定されているようで検索結果が表示されるのではなく一番下に検索ボックスが表示された真っ白なページに飛びます(笑)重めの写真ブログなどを表示させてみますが表示速度はなかなかのものです。ただし、既存の他のプラットフォームのブラウザに比べて大きなアドバンテージがあるかというとなかなか厳しいものがあります。ブックマークを登録しましたが検索ボックス脇のアイコンからブックマークには飛べず、またまだ未完成という感じがしました。ただ素性は悪くなさそうで、今後の進化に期待を抱かせるものがあります。

その他にも大きな変更点はあると思いますが、私が気づいた大きなところはこんなところです。実際、Windows 10 TPの導入してどうかということですが、結論から言うと常用するには現時点の完成度ではかなり厳しいものがあるというのが本音のところです。

いくつか理由を挙げると

①動作が緩慢。
元々、Windows Phoneは低価格帯のデバイスまでサポートしていることもあり、動作は割とスムーズです。Windows Phone8になって更にスムーズになった感じはありますが、Windows 10 TP現状ではもっちゃりしていて、スクロールなどでも引っ掛かりを感じることがありました。

②一部のアプリが不動作
サードパーティ製のアプリの中には不動作のものがいくつかあるようです。例えば常用するTwitterクライアントのQwassrですがアカウントを追加する事が出来ません。※アカウント追加出来ないのはTPとは別問題とのこと。またTPに起因する起動時のクラッシュについては修正したとのことです。またアプリによっては日本語が文字化けするものもあるようです。
アプリ内でWeb表示されるものがホワイトアウトする場合もあり、アカウントの入力や路線WPでは路線検索結果の表示などがうまく表示されませんでした。

③内蔵アプリが未完成
開始する(設定ウィザードアプリ?)などComing Soonのものもあります。また、インターネット共有(テザリング)は有効にすることはできますが、実際別のスマートフォンからアクセスしようとするとエラーが出て接続できませんでした。
またカメラが使えないというものもありました。これはストアからLumia CameraをDLし、インストールすれば解決しましたが、そうしたまだまだ実装されるべきものがされていないというところは多々見受けられます。

④日本語キーボードが導入できない。
私だけの環境かなと思いましたがそうでもないようです。一応、設定で導入の設定までは出来ますが2日ほど経った今日もまだ落ちてきません。色々、使い勝手に問題はありますが、使い続けようと思いましたがさすがにこれは致命的。

Preview版であり、完成度について云々すべきものではないのは十分承知しています。MicrosoftのWebページにある通り、熱狂的なWindows Phoneファンやヲタク向けであって日常使いでWindows Phoneをメインに使っているような人向けではないということを確認の上導入すべきです。以前に使っていた古い機種が対象端末になったので次世代のOSをちょっと体験してみようなんていう導入方法が適切なんでしょう。Windows 10の真価はユニバーサルアプリにあり、それが使えるようになって初めてコンシューマユーザが恩恵を得られると思います。それまでは先鋭的なユーザが新たに追加される機能を先んじて体験するというものに留まるのでしょう。日常使いを想定したものではなく名前の通りTechnical Previewと呼ばれるべきものだと思います。

【Windows Phone】BUILD2014に合わせてLumia930、630、635を発表

Umbrella-feat
サンフランシスコで行われた開発者向けイベント「BUILD 2014」にてMicrosoftはWindows Phone8.1を発表しました。この発表に合わせる形でNokiaはWindows Phone8.1を搭載する最新端末Lumia930、630、635を発表しました。

Windows Phone8.1については機能強化や外観の変更が行われており、使い勝手の向上が予想されます。

主な変更点としては
1.音声アシスタント”Cortana”を搭載
 音声アシスタントと言えばiOSのSiriがあまりにも有名ですが、Cortanaも同じ様に利用者が要求を音声にて伝えると女性の声で答えを返す仕組みになっています。
Cortanaは人気アクションゲーム”HALO”に登場する女性AIにインスパイアされたものだそうで、Bingの検索機能を利用しているとの事。Siriと違う独自機能は”Cortana’s Notebook”に情報が蓄積される事により、個人の利用状況に応じたよりパーソナルな情報を回答してくる様になる点だとか。
米国から導入されて全世界展開するとの事ですが、日本語の対応があるのか気になるところです。

2.通知機能”Action Center”の採用
Androidで採用され、iOSデバイスでも採用される様になった通知機能ですが、Windows Phoneにおいても採用される事になりました。Androidなどと同じく、シャッター式に通知窓が降りるのは同じですが、WiFiやBluetoothなどのワンタッチON/OFFやメールやSNS、アプリのアップデート情報などが一覧出来る様になります。
この機能を待っていた人も多いのではないでしょうか。

3.スタート画面のカスタマイズ性がより大きく
今回のアップデートでスタート画面のカスタマイズ性もより高まりました。スタート画面に壁紙が設定出来る様になり、タイルを透過して背景となる壁紙が見える様になります。

4.新しいキーボード”Wordflow”の搭載
 Wordflowでは入力者のくせや文脈から判断し最適な言葉を選んでくれるようです。仮名漢字変換のある日本語では難しいですかね。

その他WindowsExploreのバージョンが一つ上がり11になりました。
アプリケーション開発的なところではPC、タブレット、電話でソースコードの90%が共通化出来るユニバーサルAppの発表などもあり、プラットフォームの共通化がより進んでいることが実感出来ます。

それを踏まえた上での新しいWindows Phone8.1端末の発表ですが、フラグシップ機と低価格端末2台の発表となりました。

Lumia930
Lumia930-Hero-in-line
すでにアメリカでは発売されているNokia ICONのグローバル版とも言うべき端末でNokiaとしてはこの端末をフラグシップ機と位置づけているようです。
クワッドコア2.2GHz、RAM 2GB、内蔵ストレージ32GB、5インチ有機ELディスプレイ、カールツアイスレンズ 20MピクセルPureViewなどフラグシップ機に相応しい内容となっています。
デザインはNokiaらしいカラフルなポリカーボネートボディにiPhoneライクなアルミによるモールドが施されたもので、Nokiaらしさという点ではやや後退した感はあるもののなかなか奇麗なデザインだと思います。
価格はUS$599でヨーロッパ、アジア地域や中東、インド、南アメリカで6月より発売開始、順次世界展開していくとのこと。ICONとの関係からか北米での販売は無いようです。

Lumia630、635
Lumia_630_3G-stack
Lumia630、635は4.5インチクラスのディスプレイを持つ低価格のスマートフォンです。低価格と言えど性能は侮れないものがあり、RAM容量が少ない事が気になりますが、クアッドコア1.2GHz、RAM 512MB、内蔵ストレージ8GB、5MピクセルAFカメラなど十分な性能を有します。
外観はLumiaらしいボディ全体を包み込む様なカラフルなポリカーボネートボディが特徴で、ブライトオレンジ、ブライトグリーン、ブライトイエロー、ホワイト、ブラックとポップなカラーが用意されています。
630と635の違いは630はシングルSIMスロット版、デュアルSIMスロット版があり(Nokia Conversationには”two 3G variants”とありデュアル3G対応かも知れません)、635はLTE(バンド3,7,20)に対応しています。
価格はUS$159〜189と抑えられており、十分な競争力を備えていると思います。

個人的には現状Lumia1520を非常に気に入っており、基本性能も930と大きな差がない事から8.1のアップデートを待とうと思います。ファブレットが大きすぎると感じて、バランスの良いサイズのフラグシップ機が欲しいと思った人は買いじゃないですかね。
8.1の既存端末へのアップデートは夏ごろということなので、のんびり待ちたいと思います。

【Windows Phone】【Lumia1520】Lumia1520レビュー ソフトウェア編

フォトレビューからちょっと間が空きましたが、Lumia1520レビューのソフトウェア編をお送りします。
Lumia1520はWindows Phone8.0の最新ソフトウェアGDR3を搭載した初の端末です。
GDR3になって最も大きく変わったのは、LiveTileが3列表示になったことです。ただし、FullHDをサポートする端末向けの機能拡張ではなく、画面サイズの大きな端末(概ね4.5インチ以上らしい)を対象としているとのこと。同じ6インチ端末のLumia1320は、従来のHD液晶(1280×720)ですが、3列表示に対応しています。

L1520Tile
3列表示の画面。従来に比べ多くのタイルが配置出来る様になり、大スクリーンを効率的に使うことが出来ます。

FullHDの解像度対応やクアッドコアのCPU改善だけで無く、ソフトウェア的な改善も幾つかなされています。
L1520MultiTask
マルチタスク画面でタスクの終了に対応しました。バックキー長押しでマルチタスク画面を呼び出すと中央に表示されているウィンドウに×が表示されますので、×をタップで動作中のタスクが終了出来ます。

L1520settings01
設定画面です。画面の向きと言う項目が追加されました。自動回転のオフによりアプリの縦横の自動切り替えが出来なくなります。この機能は割とユーザの要望の多いものだったようです。

L1520rotation
画面の自動回転のオン/オフ設定画面。

L1520settings04
transfer my dataが追加されています。Bluetoothで既存の端末からデータが移行出来るNokiaユーザーならお馴染みの機能ですね。

L1520Black
エキストラ+情報をタップすると。Lumia Blackの表示が現れれます。
GDR2ではNokia Amberとなっており、Windows Phoneの基本にNokiaが独自に加えたソフトウェアになります。ただし、表示されているソフトウェアのバージョンはAmberと違いは無いようです。

L1520CameraSettings
カメラについてはカメラボタン長押しでNokia Cameraが標準で起動する様になっていました。(設定でWindows Phone標準のものも選べます。)UI等大きく変わったところはありませんが、撮影モードの設定にJPEG(5MP)+DNG(16MP)という項目が加わりました。DNGはRAW形式のファイルのことであり、いってみれば生データのことでデジタル一眼レフカメラでは、撮影後に露出や色味、ホワイトバランス等の調整を行う為に一般的に使われています。ついにスマートフォンのカメラもこの領域に入って来たかと言う感じですね。

Bingニュース
Bingの名前のついたアプリが幾つか追加されています。香港版なのでどうかなと思いましたが、日本語サイトがきちんとサポートされています。Bingニュース。日本の最新ニュースが表示されます。

Bingスポーツ
Bingスポーツ。日本の最新スポーツニュースがきちんと表示されます。(スクリーンショットは事前に撮ったものですので若干古いです。)

Bingファイナンス
ファイナンスもTOPIXなど日本の情報がきちんと表示されます。

Bing天気
Bing天気。こちらも日本の天気を表示します。区まで自動表示されるので、位置情報を取得しているようです。

Nokia_story_teller
イメージング系のアプリとしてはNokia Storytellerというアプリが追加されています。これは撮影した画像を時系列に纏めてくれるもので、写真には名称を付けたり、位置情報を残す様にしている場合HERE Mapとも連携出来るので、ちょっとした写真日記の様なものが作れます。写真を楽しむことに力を入れているNokiaならではのアプリと言えると思います。

FullHD解像度やクワッドコアCPUのサポートと言うだけではなく、地味ですが使い勝手を向上させる改善が行われていることが分かります。来年、配布と言われているOS 8.1にも期待が持てます。

それでは次回は20MピクセルのPureViewカメラについて紹介したいと思います。

【Windows Phone】【Lumia1520】Lumia1520フォトレビュー

Lumia1520恒例のフォトレビューをお届けします。
Lumia1520はNokia初の6インチスクリーンを採用したスマートフォン。タブレット+スマートフォン=通称ファブレットと呼ばれているものです。
また、今回よりWindows PhoneはOSがアップデートされGDR3となっています。これによって、OSとしてフルHD解像度やクワッドコアCPUがサポートされる様になり、1520はそれらの仕様を踏襲しています。

それではパッケージから見て行きましょう。

L1520_Pac
ここのところ、端末パッケージは最初に持った時非常に小さく感じるのが常なのですが、1520はそう感じません。明らかに大きく感じるし、ずっしりとした重みがあります。

L1520_925pac
Lumia925とパッケージの大きさを比べてみます。箱の厚みは同じですが、縦横の大きさは明らかに違います。ここに925と1520の筐体サイズの違いが現れていると言っていいでしょう。

L1520_accessary
付属のアクセサリー類はいつもの如くシンプル。ACアダプタ、マイクロUSBケーブル、ステレオヘッドフォン、クイックマニュアル等、これにSIMトレイを引き出すツールが付きます。

L1520_simtool
SIMトレイの引き出しツールは従来品と大きく変更を受けました。NOKIAのロゴが無くなり、代わりに開口が大きくなりました。(上が1520付属、下は従来品)写真では分かり難いですが、微妙にピンの長さが長くなっており、microSDスロットは従来品では外せませんでした。ここは注意が必要なところです。

L1520_overview
全体を見てみます。基本デザインは従来のLumiaと同じポリカーボネートユニボディが採用されている端末と同じデザイン文法が採用されていますが、細部は色々な変更が加えられています。筐体の塗装に関してはLumia1020などと同じ様な艶消しのものとなっていて落ち着いた質感です。

L1520_Wbottan
スクリーン上部にはマイクとサブカメラが配置されているのは従来通りですが、Lumia925はサブカメラが右側に配置されていました。

WP_20131208_22_57_40_Pro
スクリーン下部のWindowsキーやバックボタンはタッチセンサーが採用されています。
ただ、925と違いスリープ時はボタン類が見えない様になっています。

L1520creen
スリープ時の常態。925のタッチセンサーのアイコンは印刷により常時見えていますが、1520は起動時しか見えなくなっています。

L1520_top
端末上部は3.5Φのヘッドフォンプラグ穴のみ。通常はここにマイクロUSBポートやSIMスロットが配置されていたります。

L1520_Rside
端末右側面です。ボリュームキー(右)、電源ボタン(中央)、カメラボタン(左)という構成は従来端末と同じ。

L1520_bottun
筐体の質感はマットで落ち着いたものですが、ボタンはツルツルとした質感です。

L1520_Lside
左側側面です。いつもなら何も無くシンプルな外観ですなどと書くところですが、1520の場合SIMスロットとmicroSDスロットが配置されています。

L1520_slot
左側がmicroSDスロット、右がSIMスロットです。

L1520_slotdetail
トレイを引き出してみるとこんな感じです。それぞれ独自のSIMトレイとmicroSDスロットを持っています。SIMについてはiPhone5等でも採用されているnano SIMになりました。

L1520_slotdetail2
裏側からも見てみます。nano SIMは基盤側が下になっていることが分かります。

L1520_slotdetail3
トレイはnano SIM、microSD共に取り外し可能です。

L1520_bottom
端末下部です。こちらにはmicroUSBポートがあります。

L1520_back
背面はやはりカメラレンズの存在が光ります。端末下部にはスピーカの穴なども見えます。

L1520_camera
カメラ部分を拡大してみます。ガラス部分は925に比べると一回り大きいです。925の場合ではCarl Zeissでしたが、コーポレーションロゴを思わせるZEISSの表記になりました。
20Mピクセルの光学センサーが搭載されており、オーバーサンプリング、ロスレスズーム、暗所撮影、手ぶれ補正機能の第三世代というべきPureViewが採用されています。

L1520_vs925vsiPhone5
最後に端末の大きさ比較を。1520が飛び抜けて大きいことが分かるでしょう。
また、厚みに関しては1520は925とほぼ同等。iPhoneは最も薄く、その薄さはいつも感心させられます。

筐体は6インチスクリーンに変更され大きく重くなりましたが、209gというというカタログスペックほど重くは感じられません。大きい分、携帯性は低下しますがwebやSNSのタイムライン、マンガ等の閲覧は文字も読みやすく非常に快適です。出来ればこの大型のスクリーンが生かされるよう、電子書籍のサービスが受けられればといいなと思います。

では、次回以降はソフトウェアや20MピクセルのPureViewカメラに付いてレポートして行きます。

【Windows Phone】【Lumia1520】Lumia1520が来ました。

WP_20131203_07_18_44_Pro

報告が遅れましたがLumia1520が届いています。イベントの感謝の意味もあり、EXPANSYS Japanさんより購入しました。香港版の白。香港は世界で最も早い1520の発売国の一つということもあり、こちらが届いたようです。

最初の印象はやはりデカい(笑)ただ、思ったより重く感じませんでした重量配分のバランスが良いのでしょう。
UstreamTVで開封中継を行って録画が残っています。よろしかったらどうぞ。
nano SIMへの変更がまだなので本格運用はまだですが、SMSやWeb閲覧、20MピクセルのPureViewカメラをぼちぼち楽しんでいます。

まずは、恒例の写真レビューから徐々にレポートして行きたいと思います。

【Windows Phone】【Lumia1020】1020カメラテスト(夜間編)

前回の日中編に続き、Lumia1020カメラテストの夜間編をレポートします。
今回もLumia925、808PureView、iPhone5と共に実写テストを行っています。
Lumia1020や925については、夜間撮影に強いBSI(背面照射型)センサーが搭載されており、夜間撮影に期待が持てます。
条件としては基本はオート撮影とし、ホワイトバランスや露出の調整は行わなずに公正を期すものとします。
Lumia1020、925、808PureViewは5Mピクセル。iPhone5は8Mピクセルの撮影条件も同じです。
画像はクリックすると大きなものが見れるのも前回と同じです。

Night
ビルの外壁面のサインを撮影してみました。1020は建物内が黄色に振れている感じがありますが、青の発色も良くどの端末も奇麗に写っている様に見えます。

Night_d
ディティールを見てみます。ここで最もよく写っているのは808PVです。さすが元祖スパイカメラ!室内の男性の表情まで確認出来ます。これに続くのが1020で、やはり高解像度で格子状の白い光もよく写っています。925とiPhone5は似た様な傾向でかなりあまい画像になっています。ノイズに関してはiPhone5の方が多いですね。

Night1
ショウウィンドウの彪のオブジェを撮影してみました。どの画像も大きく破綻する事無く、よく写っています。

Night_1d
ディティールの描写はどうでしょうか。1020は一番左端の格子状のオブジェクトもくっきり写っており、解像感は一番です。また、背面のブレスレットを嵌めている革の質感も1020や808PVで良く出ていますが、925ではちょっとのっぺりした感じです。

Night_2
ショウウィンドウの中のマネキンを撮影してみました。こういうシチュエーションは1020は得意とするところらしく、シャープな写りです。他の端末も破綻無く良く写っています。

Night_2d
ディティールを見てみます。やはり、1020が最も解像度が高く、背面の星形の模様なども質感やディティールが良く出ています。925や808PVは顔の白飛びが激しいですね。iPhone5は解像度自体は低いですが、白飛びも押えられておりよい絵作りがなされています。

knight_5
あまりにも有名なこの建物もパシャリ。どのデバイスも良く写っていて十分以上に思います。

Night_5d
ディティールを見てみます。やはり1020が抜群の解像度をほこり、細部も良く写っています。時計の文字、石の合わせ目、窓に嵌められた唐草模様のような装飾も非常に良く写っています。次に良いのは808PV、ディティールも良く出ていますし、石の合わせ目も見えます。925とiPhone5は同じ様に描写が甘く、石の合わせ目などもほとんど見えませんが、若干925の方が解像度は高い感じです。

Night_6
お菓子屋さんのショウウィンドウを撮ってみました。夜間と言う事を考えればどの端末も良く写っていると思います。

1020_6d
ディティールを見てみます。粒状のノイズが出ているのが若干気になりますが、やはり1020の最も解像しています。箱に貼られた赤いラベルの文字もくっきり出ています。解像感は808PVの方が感じられますが、絵作りのバランスは925の方が良い感じがします。iPhone5は滑らかさと言う点では良いですが、解像感はかなり劣ります。

Night_10
花屋さんの店先を撮影してみました。1020は赤系にホワイトバランスが引っ張られてしまう感じがありますね。他の端末に比べて、随分と黄色っぽく写っています、

Night_10d
ただし、ディティールに関して言えば1020は他と比べると別次元。細部の描写、ノイズの少なさ、ビニールやスティールの筒の質感など他の端末大きく上回る解像感です。次に良いのは808PVですが、1020に比べるとかなり落ちます。925はビニールの質感も無くなってしまっていますし、ノイズも多いです。iPhone5は925より解像度は高く、ノイズもよく抑えられています。

それぞれの端末のオリジナル画像は他の夜間撮影画像も併せて以下に置いてあります。
Lumia1020Lumia925808PViPhone5

808PureViewが登場して以来、PureView Technlogyには2つの流れが存在しました。一つは、808PVのオーバーサンプリング技術、もう一つがLumia920や925に代表される様なBSIセンサー採用による暗所撮影技術。1020はそれらの技術を統合した初めての端末になります。今回の撮影結果でも分かる通り、高解像度撮影と暗所撮影時の潰れやノイズを軽減することによって高画質を実現しています。
また、2年前の端末ながら808PVは1020を凌駕する場面も見られ底力を感じさせるものがありました。今回は5Mに撮影条件を限定したので、画質的には厳しかったかもしれません。
1点、1020に気になるのはホワイトバランスが暖色系に引っ張られてしまう傾向にあること。コダックのフイルムのようにこうした絵作りが好みの人もいるかと思いますが、925の方が自然な色合いです。Nokia端末のカメラはアップデートで改善が行われる事が多いので、今後に期待したいと思います。

今回の撮影は銀座の町並みを1時間半程度で一気に駆け抜けましたが、非常に楽しいものでした。lumia1020は写真を撮る楽しみと言うものが強く感じられる端末だと実感しました。
その辺りは次回このシリーズも最終回となる室内・マクロ編で語ろうと思います。

【Windows Phone】【Lumia1020】1020カメラテスト(日中編)

やるやる詐欺を続けていたLumia1020のカメラテストリポートを公開します。
今回は趣向を変えて、Lumia925、808PureView、iPhone5との撮影画像比較を行います。Lumiaのハイエンド機、元祖PureView超高画素センサーのカメラフォーン、スマートフォンのスタンダード(既にiPhone5sが発売されており、カメラ性能の向上が各所から報告されていますので、現状最も普及しているiOS機ということで考えてもらえば良いと思います。)
また、テストの条件としてLumia1020、925は5Mピクセルに固定される為そのまま、808PVもこれに併せて5Mピクセルとしています。iPhone5は8Mピクセル、また公正を期するためホワイトバランスや露出などの設定は全てオートとしています。
※画像はクリックすると拡大します。スマートフォンなどでは容量が大きいので気をつけた方が良いかも知れません。

Daylight1
BMWのディーラーを撮ってみました。やや暗いですが、どれも良く写っており1020は樹木が若干黒いですが、大きく優劣をつける様なものではないと思います。

Daylight_1d
ディティールを見てみます。ディーラーの玄関部分を拡大してみました。
808PVとiPhone5はロゴのBMWのエンブレムに書かれたBMWの文字は読めませんが、1020はしっかり読めます。925は微妙なところですかね。奥の1020は空いている扉から見えている外の柱らしきもののディティールまで写っています。iPhone5は色味が多少寒色系に振れてしまっているところが気になるとこです。

Daylight2
都庁を撮影してみました。最上部が大きく光っています。iPhone5は独特の十字光みたいなものが出ていますが、どれもよく写っています。

Daylight_2d
ディティールはどうでしょうか。1020はさすがのディティール描写で若干シャープネスがキツい様な気がしますが、他と比べて細かい部分まで描写されています。
Lumia925とiPhone5は似た様な描写ですが、若干925の方がのっぺりしており、iPhone5の方に軍配が上がります。808PVは空のノイズ等はiPhone5より少ないですが、解像感で若干負けている気がします。

Daylight3
スマートフォンにはキツい逆行の条件で撮影してみました。どの絵もディティール描写がなされており、スマートフォンカメラの性能向上が感じられます。

Daylight_3d
この条件下では、やはりLumia1020が暗い中でもしっかりとしたディティール描写が出来ており、ダントツです。それに続くのが808PVで元祖PureViewの面目躍如ではないでしょうか。Lumia925とiPhone5は同じ様な写りですが、若干iPhone5の方が描写が甘い気がします。

Daylight4
比較的広い道路に沿って配置された並木を撮影してみました。1020は道路側が白っぽくなってしまっており、写真としてはLumia925やiPhone5の方がバランスが良く感じられます。

Daylight_4d
拡大してディティールを見てみます。道路部分の遠方を見る限り、解像感が最も高いのは1020です。ただやはり画面全体が白っぽくなってしまっています。露出的には925が適正な気がしますが、木の表面が荒れている感じがしますし、iPhone5は描写が甘いです。
ここにかんして言えば808PVの描写が一番良い感じがしますね。

Daylight5
公園内の遊具を撮影してみました。これもどれもよく写っており、露出や色味で大きな破綻はありません。

Daylight_5d
ディティールを見てみます。どの写真も滑り台を包む透明カバーに書かれたいたずら書きまで、きちんと写っています。ただし描写に関しては1020が一歩に抜きんでいます。
透明カバーの内部が透けている描写やその奥の木など最もよく描写されています。

上記の画像に付いては元画像をFlickrにアップしてありますので、ご覧ください。
Lumia1020Lumia925808PureViewiPhone5

後は他の端末との比較ではありませんが、思わずうなってしまった解像感の画像を。
1020_wood
切り株ですが、内部の切りくずの部分までしっかり描写されています。
こちらに元画像がありますので、拡大してみてみてください。

Lumia1020は41Mピクセルの驚異の高画素センサーを搭載していますが、実際吐き出されるのは5Mピクセルと言う約1/8の画素になった画像です(デュアルショットと言う方法でオリジナルのフルレゾ画像を保存も出来ます。)現在のスマートフォンの水準から言えばはっきりいってスペックから見ると大したことは無い様に思われますが、結果はライバルたちを凌駕する高解像度の画像を吐き出します。
これは7ピクセルの画像から1ピクセルの画像を作り出すと言うオーバーサンプリング技術=PureView technologyにより輪郭の描写や偽色の発生が抑えられ画像がシャープになるからです。
今回も期待通り高い解像度の描写を行われて、解像度に置いては他の端末を引き離す結果となっています。
ただし、今回の撮影の中でも解像感では1020に劣っても、画質的に良いと感じられたり、露出が適正と感じられるものもありました。良い写真は決して解像度だけで決まるものではありませんので、今後のアップデートで更に描写の完成度を高めてもらう事に期待します。

では、次回は夜間撮影編のレポートを行います。

【Windows Phone】【Lumia1020】Lumia1020のカメラグリップ

Lumia1020のフォトレビューからちょっと間が空いてしまいました。EXPANSYS Japanさんからお借りしたLumia1020で他のデバイスと一緒に何枚か写真を撮りましたが、まだ整理が付いていませんのでカメラグリップのレビューを行いたいと思います。
このカメラグリップですが、撮影時にしっかり1020を抑えられるだけでなく、バッテリを内蔵していますので、バッテリの残量を気にせずに撮影を続ける事が出来ます。

CG_Back
カメラグリップ本体です。質感は若干プラスチッキーで安っぽいです。これは上部を固定する両側のフックが上から押える形で取付けるため、柔らかめのプラスティックを選んだからかもしれないです。

CG_USBconnect
1020の底面と接する部分にはUSBコネクタがあります。充電時はここから給電が行われます。

CG_1020set
装着してみます。端末の下側が相当厚みを増します。この状況でははっきり言って片手操作はやり難いです。片手でもって、反対の手で操作する感じでしょうか。

CG_overview
カメラレンズ側から見るとグリップ部分の膨らみがよく分かります。ただし、指を掛ける黒い部分に中指から小指を掛けると、人差し指でシャッターを切ると言うより、親指で押す様な形になってしまいます。大柄な外国人なら適正な形なんでしょうかね?
結果として、人差し指と親指で輪を作って押える様な持ち方になってしまいます。もちろん付けない状態より、遥かに落としそうな不安は無くなりますが。

CG_shutterB
シャッターボタンがボリュームキーや電源ボタンと一直線上に無い事が分かるでしょうか。
つまり、1020自体のシャッターボタンを物理的な方法で押しているのではなく、USBポートを介して電気的にシャッター信号を送っている事になります。(実際のカメラ部分のシャッターは機械式)

CG_Battigc
カメラグリップを側面から見ると充電用のUSBポートとバッテリのインジケータがあります。
充電時は進行に応じてランプが点灯し、満充電で全てのインジケータランプが点灯します。

CG_tripodscrew
下側には三脚を付けるネジ穴があります。ネジサイズはいわゆる細ネジ(1/4インチ)なので一般的な三脚を取付ける事が出来ます。

CG_Quick
この様に一般的なカメラ三脚のクイックシューが付けられます。

CG_Tripod
三脚に設置してみました。がっちり取付けられてグラ付きは皆無です。

CG_minitripod
折角、三脚が付けられると言う事で夜景に挑戦してみました。Nokia Pro Cameraは4sというスマホとしては異例とも言えるスローシャッターで撮影が出来ますが、手持ちでの撮影は現実的ではありません。このため、雑誌の付録のミニ三脚を使って撮影してみました。

Lumia1020_nightsean
シャッタースピード 4s/ISO感度 100/EV +0.3
やや写りは甘くなっていますが、見事に夜景撮影が出来ました。従来のスマートフォンでは中々こういった画像を撮るのは難しかったと思います。カメラグリップがあればこその画像となります。

Lumia1020は背面照射型センサーを採用しているため夜間撮影に強いですが、一方で手振れを起こす可能性も大きくなります。日常の撮影でもしっかりグリップすることにより、よりシャープな写真の撮影が可能となり、1020の高解像度をより生かす事が出来るでしょう。
また、携帯性は落ちるもののバッグ等に忍ばせておけば緊急時には外付けバッテリの役目も果たし、撮影枚数も飛躍的に増加させる事も出来ます。
このことから1020の撮影を楽しみたい人にはマストバイなアクセサリであり、1020の購入時にはぜひ併せて入手したいアイテムではないでしょうか。

【Windows Phone】【Lumia1020】Lumia1020フォトレビュー

端末入手後、恒例のフォトレビューとなるところですが、今回は貸与品です。
海外のガジェットやアクセサリー販売で有名なEXPANSYS Japanさんのご好意でLumia1020をお借りする事が出来ました。
iPhone5c/5s祭りに世間が沸き、すでにAT&Tの多くのレビューがあるなかですが、フォトレビューをお送りしたいと思います。


まず、送られて来たデバイスを見てびっくり。化粧箱にビニルの付いたままの新品!
急遽UstreamTVで開封の儀を流してしまいました。
レビューにも気合いが入ると言うものです。


パッケージはいつもと同じく、Lumiaカラーを思わせるカラフルなもの。内側の箱を引き出すヒモが付いているのも最近の傾向です。
RM-875 CV AUの表記がある事からオーストラリア版のようです。

内箱を開けると本体が鎮座しているのは、いつものこと。併せてビニルでラッピングされているのもお約束です。色はシンボルカラーと言うべきイエローでした。


アクセサリー類は非常にシンプル。SIMトレイの引き出し工具(ピン)、ACアダプタ、マイクロUSBケーブル、ステレオヘッドフォン(ボディカラーと同じイエロー!)


さて、全体を見てみましょう。ボディは艶消しカラーで、920の様なツルテカ質感を想像していたので、いきなり予想を覆されました。写真で見る様な目にも鮮やかな黄色ではなく、もう少し上品な色合いです。
ポリカーボネイトボディはLumia920とほぼ同等サイズですが、大幅軽量化を果たしており158gに抑えられています。ただ、925などと比べるとズッシした感じは否めないです。好意的に捉えれば、撮影時にはこの適度な重さが安定感に繋がるという面もあると思います。


端末上部です。SIMトレイがあります。トレイは920などと同じ、ピンで引き抜くタイプです。


右側面です。左側からカメラボタン、電源ボタン、ボリュームキーの配置はLumiaの定番。ボタンはマットでカッコいい黒です。


ボタン類のアップ。背面のカメラ廻りと同じマットな仕上げ、良い質感です。


左側面です。ボタン類が配置されないシンプルなもの。


下面です。真ん中にマイクロUSBポート、右側にはスピーカ、そしてなんと左側にはストラップホールがあります。この辺りはカメラ端末としてホールド性を重視したいというところがあるんでしょうね。

背面はやはり、黒いカメラレンズ廻りの存在感が凄いですね。ここも艶消しになっており、イエローのボディカラーに良く映えます。左側の2つの穴はQiの端子で925などと同じくオプションのQiカバーを付けるとワイヤレス充電が可能です。


カメラ廻りのアップです。プリフラッシュ(赤目軽減ライト)、キセノンフラッシュ、レンズには機械式シャッターが付いています。41MEGA PIXEL|PureView ZEISSの文字が誇らしげです。


SIMトレイをアップで見てみます。920と同じく、ピンで抜き出す方式です。


920は作りがチープでちょっとこれは無いなと思いましたが、ずいぶんとしっかりした作りのものになりました。SIMはマイクロSIMになります。


カメラ廻りの出っ張りですが、手に持った感じはそれほど気になりませんでした。
ただし、机に置いた場合は思った以上に浮き上がります。出っ張り自体は最小限に抑えられているのですが、出っ張りの縁が床面に当たってしまっているからですね。

他の端末との比較を。

まずは、Lumiaシリーズを購入するにあたって1020と競合すると思われるLumia925から。

画面側から見ると、幅がほんの少しだけ広いだけでほぼ同じ大きさです。


厚みは1020は920と同等といわれるだけあって、925の方が薄いです。
ただ、端末の厚み以上に感じるのが手に持った時の重さで925が想像より軽い感じがするのに比べて、1020は最初に述べた様にずっしりした重量感があります。


元祖PureView、Nokia808PVとの比較です。縦方向は若干808が小さい程度ですが、横幅は遥かに1020の方が大きいです。


端末の厚みは比べるのが申し訳ないほど。本体の厚みだけでなく、カメラ部分の盛り上がりも凄いので、808PVを比べるのは酷ですね。2年間の進化を感じます。


すでに後継機種が発表されていますが、スマートフォンのスタンダードと言えばコレ。
iPhone5との比較です。現在のハイエンドスマートフォンとしては異例に小さいサイズで、やはり1020と比べるとかなり小さく感じます。


厚みに関してはiPhoneの圧勝です。1020もかなり薄く感じますが、これは上下両端の絞り込みが効いています。
ただし、808PVの厚さや重さを考えれば分かる通り、確実な進化で厚みや重さを抑えているのが分かります。

外観を中心にフォトレビューをお送りしましたが、誰もがLumiaファミリーと分かる意匠で薄型化や軽量化を果たして来ており、フラグシップとして力の入ったモデルだと思います。ただ、競合するライバルたちより、厚く重い事も(カメラフォン的なものでは1020より厚みや重量で上回るものもある。)あり、カメラ性能がそれらをカバーするものであるかが、今後1020成功していく重要な鍵になると思います。

と言う事で次回以降は色々なシチュエーションで撮影を行い、カメラ性能のレポートを行いたいと思います。

【Windows Phone】【Lumia925】Lumia925のカメラ性能

Lumia1020も発売されて、既に今更感たっぷりですがやるやる詐欺が続いていたLumia925のカメラ性能についてレポートします。

Lumia925は8.7Mピクセル、1/3サイズの光学センサー、f2.0のCarlZwissレンズ搭載と言うスペックですが、1020の驚異の高画素センサーなどと比べると平凡なスペックです。
また、背面照射型センサー(BIS)、光学手振れ補正機能(OIS)も既にLumia920から搭載されており、一部にはレンズ数が5枚から6枚に増加したしたという話もありますが、スペック的には同等です。
室内と小物等の限られたものですが、920と925の画質比較を行ってみました。

室内のやや暗い部分を撮影してみました。上が920、下が925です。

920はかなり青っぽく写っており、左側のガラス戸棚もやや白飛びしています。方や925の方は、920より自然な色合いで色乗りも良く、920の様な白飛びも見られません。
時計などのディティールをみても、わずかですが920の方が良く解像しています。

部屋の明るいところでも撮ってみました。上が920、下が925です。

925の方が若干明るく写っていますが、それほど大きな差ではありません。室内の明るい部分では大きな差はないようです。

ミニフィギュアでマクロも撮影してみました。920が左で925が右です。

出来るだけ寄ってみました。920は撮影の距離以上に近づくとピントが合わなくなったり、ボディのリベットなどのディティールが潰れてしまいます。逆に925は920以上に寄れますし、やや画像は甘くなっていますが、リベットなどのディティールもちゃんと解像されています。

サンプルが少ないですが、920と925のカメラ性能はスペック等は同等であるものの、925の方が新しい分進化しているのが分かります。スマートフォンでもカメラ性能の競争は激しくNokiaもうかうかしていられません。ここは常に最新のデバイスへのアップデートやアプリケーションの改良を行いつつ、最適なチューニングを行うことが求められるんでしょうね。