カテゴリー : Gemini PDA

【Android】【Gemini PDA】Planet Computer 新機種COSMO Communicatorでクラウドファンディング開始


君はNokiaを知っているか(笑)物理的キーボード端末の絶滅が懸念される中、颯爽と現れたのがGemini PDA。海の物とも山の物ともつかぬクラウドファンディングの中にあってかなり完成度の高い製品が出荷されたのはご存知の通り。もちろん、製造会社のPlanet ComputerとNokiaには直接的な関係はない。しかし、今回の新端末COSMO Communicatorの名称を知ってニヤリとしたガジェットファンは多いはず。Gemini PDAのレビューで現代に甦えらした古のモバイル端末PsionとそのOS Symbian、Nokiaの関係について書いた。Communicatorは元々Nokiaのモバイル端末だった。そのルーツはこちらも古のモバイル端末HP200LXにNokiaの携帯電話を括り付けるというものだった。次に考えるのは一体型端末。Nokiaは1台の端末にフルキーボード付きハンドヘルドコンピュータと携帯電話の機能を持たせた端末を誕生させた。それこそがNokia Communicatorだった。初期のモデルはDOSライクなGEOSを採用していたが、来るべきスマートフォンの時代を見据えてOSをSymbianに換装する。Symbian OSはPsionのOS EPOCが発展したものでここでPsionを介してNokiaとPlanet Computerが繋がるというわけだ。
Nokia Communicatorは横型フルキーボード端末の液晶裏にキャンディーバースタイルの携帯電話が貼り付けられている。正に貼り付けられているというのが適切な表現でハンドヘルドコンピュータ部分こそSymbian OSだが、携帯電話部分はNokiaの普及価格帯携帯向けOS-通話とSMS程度しかできない-Series30が使われていた。Communicatorの完成形とも言えるE90 CommunicatorでOSこそSymbian S60一本で全てを制御するようになったが、HP200LXに携帯電話を括り付けた最初のコンセプトから全く変わっていない。高性能な携帯電話であるスマートフォンと違い、あくまでもハンドヘルドコンピュータに通信機能を持たせたのがCommunicatorなのだね。
そしてCOSMO Communicator、フルキーボード付きハンドヘルドコンピュータに携帯電話の機能を付加、そして液晶裏にはスクリーンが設けられた。Communicatorの時代は電話やSMSを液晶裏のスクリーンで確認したが、今やメールやSNS、その他の通知など。COSMOは正に現代に甦ったCommunicatorなのだね。とまたも能書きが長い(笑)

ただし、このCOSMO Communicator、外部にスクリーンを設けてオールドNokiaファンを喜ばせるだけではない。ベース機であるGemini PDAから大幅な性能アップを見せている。

・バックライト付きフルキード
・24MPのカメラ
・RAM 6GB、内部ストレージ 128GB
・CPUもアップグレード
・背面に2インチスクリーン
・NFC搭載
・TYPE-C USBポート×2 両方で充電可能

等々
個人的に嬉しいのはバックライト搭載。起き抜けにブログ更新とかしたりするのだけどバックライト無しでは見えないのよね。
後はカメラの高性能化。現状の後付けカメラはメモにしても今時厳しい感じですからね。

これだけの機能アップで$549はお買い得です(笑)というかこの値段も後わずか。
indiegogoで絶賛出資者募集中です。私ももちろん出資しましたよ。

【Android】【Gemini PDA】キーマットの交換

GeminiPDA気に入って毎日持ち歩いて使っているのですがキーの引っ掛かりが左下部分で徐々に広がっていて気になっていました。FacebookのグループではPlanet com社に問い合わせて交換用キーマットを送ってもらった方がいてメールで問い合わせたところ、すぐに送るとの返信が来ました。それから10日ほどキーマットが送られて来ました。


キーマット自体はこんなキーマット交換のマニュアルに包まれていました。


まずはキーをどんどん外していきます。マニュアルは金属カバーを外す治具を使ってキーを外していましたが、私は手でどんどん外していました。某掲示板ではキーの支柱部分を折ってしまったとの書き込みがありましたが、写真のようにキーの上側(数字キーからという意味ではなく、キー4辺の液晶側という意味)を持ち上げるように外すとスムーズに取れます。


気をつけるのがスペースキーとエンターキー。両方ともキーの左右にアームがあり、アームをロックするプラがキーから出ています。この2つのキーは最後に残し、アームとのロック部分を折らないように慎重に取り外します。スペースキーは上側を持ち上げると写真のようにアームが見えてくるのでアームのピンを抜くように外しましたが、エンター部分はエンターキーの左側の飛び出した部分の方を上に持ち上げるようにして外しました。


対策のスポンジ設置の跡。エンター部分のアームも見えると思います。


新旧キーマット比較。キーマット自体はボンドや両面テープで取り付けられている訳でなく、キーボードの縁にはめ込まれているだけなので簡単に取り外せます。上が新しいキーマットです。まずはキーの接するドーナツの部分ここが新しいキーマットは綺麗に面取りされています。前のものはナイフで切り取ったように所々微妙ですがフラットで無い気がします。また支えている支柱部分についても厚みがましており、これがぐらつきを防ぐのでは無いかと想像します。


こちらがキーマットの裏面です。キーの穴と穴の間にある溝が狭くなっています。


キーの取り付け後の比較。上が交換前、下が交換後です。上の方は所々キーが波打っているのがわかるでしょうか。Nは左側が下がっていたり、E、Wは左側が上がっています。SとAの高さも違い。Shift、Ctrl、Fnあたりは全体的に高さがまちまちです。交換前まではキーによってはぐらつきがあり、触ると左右上下にブラブラするものもありました。それが交換後はグラつきがなくなり、キーの引っ掛かりは無くなりました。キー自体も波打って見える感じはなくなりフラットな感じになりました。キータッチは個人的には親指タイプにはちょうど良い硬さになりました。タッチタイプはしっかり押し込まないといけない感じでもう少し軽くても良いかなと思いますが好みの範疇でかなりしっかりしたと思います。
ただし、反発力が増したからでしょうか。蓋はマグネットの力で自然に閉まる感じでしたが、押し込まないと閉まらないようになりました。

セカンドロットの出荷が始まり、日本の出資者からも続々到着の報告の声が上がっています。セカンドロットはこの仕様でいくのでしょうから今までのようなキーの引っかかるような不具合はレアケースになるのでは無いでしょうかね。メールを返信してくれたサポートのロビン氏に問い合わせたところキートップ自体はストアで販売する計画があるようです。キーマットに関しては予定は無いとのことでしたが、このキーマットも販売してくれると安心して使っていける気がしていきますが。
フルキーボードマシンだけにキーボードがしっかりすると満足度が上がりますね。サードロットで全出資者にGeminiが行き渡るそうなので、今後は一般販売へ進むということでしょう。成功してGemini2やPsion REVOのような小型マシンの発売があるといいのですけどね。

【Android】【Gemini PDA】Gemini PDAでやったこと

Gemini PDAとても気に入って使っています。細い不具合は色々あるものの。手にしたユーザはそれなりの満足を得ているようで評判も悪くないようです。入手してからやってみたことをまとめて。。。というようりダラダラと(笑)思いつくまま書いてみます。


入手時すでに電源は入っていましたので再起動時に気づきました。中々素敵な起動画面。Planet Computersのコーポレートマークの周辺を衛星が回る楽しいアニメーションが見れます。

●日本語は

そして日本語。最新のAndroidだけに起動時に言語を選べば表示に関しては全く問題なし。


そして日本語入力。標準でGoogle日本語入力が使えるのですが、ATOKを入れてみました。かなと英数の切り替えはALT+SPACEになります。しっかり押さないとApp Barが立ち上がってしまいます。キーボードでかな、英数が切り替えられるのは便利です。なぜか時折、かなが入力出来なくなってその時は画面を一度タップしてソフトキーボードを出すと治ります。



設定の言語と入力のところの物理キーボードの設定で”ATOK日本語”をタップし自分の端末にあったGeminiキーボードを選んであげる必要があります。私の場合はUS版キーボードなので”English(US) Gemini keyboard”ですね。

●画面のローテーション

デフォルトでは強制的に横画面に固定されていて、Android標準の画面回転有効/無効切り替えでは画面の回転が有効になりません。そんな場合はApp Barの中にあるPlanetボタンをタップするとメニューがポップアップします。その中にあるForce Rotateを無効にすることで標準の画面回転切り替えが可能になります。ちなみにこのポップアップメニューからPlanetのWebに行けます。

●入れたアプリとか。

スマホで重視する私の使い方としてブックリーダというものがあります。Kindleで新書などを読むことが多いのですが、横画面でどうだろうなと思っていましたが意外に悪くない。全体的に見通しが良くて読みやすいです。


ただし、マンガはダメ。横開き表示ではちょっと小さくて文字が読めない。なので縦画面で読むことにします。つまりは手持ちでしか読めないということ。


Fujisanreaderという雑誌系のアプリ。これは横開きの画面ですが8インチクラスのタブレットじゃないと元々文字は読めないので拡大機能を使って読んでます。


instagramこれは横画面では画像が切れて見難くなるので縦画面で運用しています。


Amazonプライムビデオ。オデッセイ(放題のタイトルはなんだこれですね。火星の人でいいんじゃないかな。)を観てみます。横画面なのでとても観やすい。再生もスムーズです。

戻ってこないキートップ対策。

某掲示板やブログで方法が紹介されていたので真似してみました。マイクロファイバ系のクリーニングスポンジがあったのでデザインナイフ(カッターナイフの細かい作業ができるやつね。)で削ってキートップ下のゴムのところに付けてみました。厚みはtwitterで尋ねられましたが1円玉より少し薄いくらいですかね。効果てきめんでキートップが沈み込んで戻らない不具合は治りました。不具合の原因は押されたゴムが反発力でキートップを押し戻すという単純な仕組みですが、そのゴムが沈み込んだまま戻ってこなくなるためです。改善品のゴムシートが出ればいいのですが。

●キーボードショートカット
twitterや某掲示板でキーボードショートカットについて書かれたものを見ました。
Fn+D   デスクトップ
Fn+A タスクリスト
Alt;Tab タスク切替え
Fn+Del 設定画面
Fn+R スクリーンショット
その他
文書編集で
Ctrl+C コピー
Ctrl+X 切り取り
Ctrl+V 貼り付け
は使えました。
Ctrl+S
Ctrl+Shift+S
で文書保存とかは出来ませんでした。

●その他

モバイルアクセサリを扱うビザビさんで液晶保護シートを購入。しかし、元々付いていたものがピッタリ過ぎて剥がれず、まだ貼っていない(笑)

しばらく使って見ての感想は

●良いところ
 ・キーボードは打ち易い
 ・筐体の出来は良い
 ・バッテリーはよく持つ。私の使い方なら1日使って半分は残っている感じ。
 ・画面は明るく綺麗

●悪いところ
 ・キーボードの引っ掛かり
 ・アプリによっては縦画面でないと使い難いものがある。この場合は手に持つしかないが液晶に角度がつくため持ち難い。

こんなところでしょうか。あまり役に立たないね(笑)

【Android】【Gemini PDA】帰って来たPsion!Gemini PDAフォトレビュー


帰ってきたPsion
君はPsionを知っているか(笑)Psionはイギリスの情報端末メーカーPsion社が販売していたハンドヘルドコンピュータです。当時はPalmに代表されるPDA(Personal Digitgl Assistant:携帯情報端末)全盛の時代であり、小型でポケットに収まるPsionは同じカテゴリに入れられていました。
Palmなど他のPDAが当時のCPU性能などから機能を削ぎ落とし現実的な、ある意味妥協の産物として生み出されていたのに対してPsionは全く違うコンセプトで作られていました。デスクトップコンピュータをそのまま掌に載せる。そのためタッチタイプが可能なノートPCに匹敵するキーボード、高解像度のスクリーン、デスクトップに匹敵するワープロソフトやスプレッドシート、スケジュール管理ソフト、また端末単体で開発可能なプログラミング言語まで備え、理想的に作られていました。ただし、市場が求めていたのはPalmのような簡便なデバイスで嘗ては欧州を制覇したと言われたこのデバイスも大きくシェアを失っていきます。スマートフォンを指向し再起を賭けたモトローラとの協業に失敗しコンシューマ市場から撤退していきました。ちなみにPsionに搭載されていたのはSymbianOSで元々Psion社で開発していたものが発展したものです。当時、他のPDAには採用されていなかったブリエンティブマルチタスクを備える堅牢性に目を付けたNokiaがこのOSを採用して市場を席巻したのは記憶に新しいところです。
モバイルの祭典MWC2017で突如としてGemini PDAがPlanet Computers社より発表されました。ハードウェアキーボード搭載端末はBlackBerryなど一部を除けば絶滅危惧種となっており、意外にも初出展のベンチャー企業の割には注目を集めていました。また、欧米の商業メディアでは必ずと言っていいほどPsionの再来であることが強調されていました。
それもそのはず、展示されたモックアップのデザインは嘗てのPsionハンドヘルドマシンのデザイナーMartin Riddiford氏が手掛けています。また、このプロジェクトを支援するのは元Psionグループの会長David Potter氏、氏はPlanet Computersの名誉会長職を務めます。Gemini PDAにはPsionの元関係者が多数関わっています。正統なPsionの後継機と呼んでも良いでしょう。
MWC2017での発表時Psionと聞いて即座に気絶(笑)しかも3番目の出資者(@_@)))大丈夫かなこのプロジェクトと思いましたが、この手のクラウドファンディングとしてはやや当初の計画より遅れはあったもの驚異的なスピードと言ってもいい速さで製品が出荷されました。Psionのキーボードを貼り付けたモックから約1年。関係者の努力と情熱には賞賛以外にはありません。

前置きが長くなりました。能書きが長いのがこのブログの特徴ですから(笑)
早速、端末購入時の恒例、写真レビューに行きたいと思います。

製品はしっかりした化粧箱に収められています。


Appleのような被せ蓋ではなく、Nokiaのような筒型のカバーでなく、観音扉式の蓋になっています。蓋を開けるとこんな素敵なメッセージ。キーボードの部分がもう1枚の蓋でその下に端末やアクセサリが入っています。


箱には技適マークも大手を振って無線が使えます。例のシンデレラストーリーの女社長さんよりよほどしっかりしてますね(笑)


パッケージの中身はこんな感じ。ACアダプタ、USBケーブル、マイクロファイバーの清掃布、クイックマニュアル、Planet computer社のコーポレートマークのシール、そして外装を開ける治具が付きます。


液晶を開くとこんな感じ、画面が見やすいよう適度な傾斜が付きます。液晶の角度は固定です。


キーボードはUSキーボードを選びました。意外に日本語キーボードを選んだ方が多く、その勇者さんぶりには尊敬の念しかありません。あなた方こそ真の変態です(褒め言葉)キーはぐらつきがあり、かなりナマクラな感じがするのですが打ちにくいという感じはありません。残念ながら私のは個体の問題と思いますが、2と左側のShiftとCtrlに引っ掛かりがあります。(キーが引っ掛かって帰ってこないことがある)ただ、実用上不都合はなく文字入力を行なっています。タッチタイプも自然に出来て個人的には悪くないと思っています。


液晶を閉じた状態。Planet Computer社のマークが目立ちます。


右側面です。上蓋側の穴はスピーカのものです。ボディ側の左の穴はマイク、真ん中はUSB-Cポート、こちらは充電は出来ませんがHDMI出力ができます。その隣はスマートボタン何に使うんでしょ。


こちらは左側面。上蓋側には同じくスピーカの穴。ボディ側には左側からφ3.5オーディオジャック、USB-Cポートこちらから充電します。Hub機能もサポートされているとのこと。その隣はマイク穴です。


背面はクリーンで何もありません。


後ろ側にはGEMINI by PLANET COMPUTERSのロゴが。カッコいい。


Psionのデバイスはヒンジに色々なギミックを持っていましたがGeminiでもそれは踏襲。ヒンジ部分の金属カバーがせり出してキーボードに角度を付けてくれます。ボディが後方に行くに従って浮き上がって角度が付いているのが分かるでしょうか。


背後から見るとこんな感じ。


この角度で見るとかなり背面カバーがせり出しているのが分かりますね。金属部分は触るとちょっと痛く、日本メーカだったらこのデザインは採用されないだろうなと思ったり。


治具を使って上部の金属カバーを外して見ました。ちょっと女性の力ではきつい硬さです。カバーの下には真ん中にMicroSIMスロット(最近はnanoが多いのに珍しい)、右側にはmicroSDスロットがあります。SIMスロットの斜め上に窪みとソケットがありますが、今後追加されるというカメラモジュール用のものでしょう。オプションとしてユーザ側で追加することになります。


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キーボードそっくりさん比較。何かとGeminiと引き合いに出されるPsion5mx(こちらはProです。)です。キーボードの大きさはほぼ同じです。またキーコンビネーションで入力する記号の配置もほぼほぼ踏襲されていることが分かります。どこまでPsionなのという感じです。


Psionにはシルクメニューと呼ばれる液晶上に印刷されたボタンがありました(タッチにてアプリ起動が可能。)それを模しているのがApplication Barです。こんなところにも嘗てのPsionの使い勝手を再現しようという拘りが見えます。

本当に製品が出るのかと初期段階では心配しましたが、長年業界で活躍して来た人達が数多く関わっておりクラウドファンディング製品とは思えないほど完成度は高いです。若者のアイデアを実現する夢のプロジェクトもいいですが、この手のコンセプトがはっきりしたものなら経験豊富な大人達(じぃさんw)による方がしっかりしたものが出来ると思いました。
Planet Computers社は出資者の多かった日本をキーカントリーと位置付けており、日本語キーボードの導入や技適の取得、VOLTEなど日本のサービスの対応に至るまでかなり真摯な対応をしてくれています。この手のフルキーボードデバイスはBlackberryの苦戦に象徴されるようにビジネスとしては非常に厳しい面があります。マニアの心を掴むのを十分ですが、日本では中々それ以上にユーザの広がりがないことは確かです。出来うることなら企業向けなどでGeminiを採用してくれる会社が出て来てくれないでしょうか。もしかしたら間違えて大量導入してくれる企業もいるかもしれませんし(笑)そんな訳でおっさんのノスタルジー漂う役に立たないレビューですが、今後も気が向いたら使い勝手などをレポートしていきたいと思います(^_^;