【Nokia】WMC Nokiaはいったい何の勝負をしたのだろう
モバイルの祭典Mobile World Congress 2011が行われています。世界最大のモバイルイベントだけに注目度も高く、有力なメーカやオペレータが様々な発表を行っています。
端末ということに目を移せば、各社さしずめハイエンドを含む最新端末の発表会と言った趣きもあって、メーカの威信を掛けた一大戦場となってます。
メディアの数も尋常じゃなく、世界中に情報が発信され各メーカの今年の動向が見えてきます。ユーザは発表されたハイエンド端末を羨望の目で眺め(実際に買えるのはミッドレンジくらいだったりしますが)新しい端末に替えようかななんて思う訳ですね。
そんな中、NokiaはMWCでプレス向け発表で行った事と言えば
・WindowsPhoneを採用しました。今年中に市場投入します。
コンセプトデザインの写真公開。
・Symbianは改良を続けます。1GHzプロセッサのデバイスも出します。
端末に関して言えばこれだけです。Microsoftとの戦略は確かに大きな話ですが、エンドユーザにとってはOSがどうのなんかより実際のデバイスの方が大事です。
無理してでも新UIが載ったS^3端末やN9-01のプロトタイプ、噂の埋まらないEseriesのマトリックスを完成させるE6-00など発表すべきだったのではと思います。
もう一つ言えばOSの問題は抜きにしても、LTEなどの次世代に向けた技術の発表が全くない事です。ノキア・シーメンスなどの基地局事業はそれなりにあるのでしょうが、端末メーカとしての発表は何もありません。
北米でのプレゼンス向上というなら、いち早くLTEを採用しVerizonに採用してもらうようにすべきなんです。
3Gの開始当初Nokiaは端末投入に積極的ではありませんでした。LGやMotorolaが切り開いた市場を当時の不動の世界チャンピオンという立場を利用して、後発ながら奪って行ったのです。
現在でも世界最大の携帯電話会社ですが、そんな方法がもはや取れないというのは分かりきった話だと思います。LTEの普及はまだまだ先なんて話ではなく、ハイエンド端末はメーカの意地と威信を賭けた技術ショーケースであるという事もよくよく考えるべきです。
とにかくもっとスピードをなのです。Microsoftから多額の資金提供を受けたならそれを使った最高のハードウェアを提供すべきでしょう。
誰もハイエンドに爪に日を灯すようにしてメモリやCPUを削った端末など求めていないのだから。
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