【Android】【Nokia X】MWCキーノート NokiaがNokia Xなどを発表
世界最大のモバイルの祭典Mobile World Congress 2014にてNokiaが新製品の発表を行いました。事前リークでNokiaはAndroid端末を発表するとの噂が飛び交い非常に注目を集めていました。
キーノートのプレゼンテーターはCEO改め副社長のステファン・エロップ氏。今回も流暢で力強いエロップ節が炸裂します。
Nokia上級副社長のステファン・エロップ氏。CEOの座こそ退きましたが、実質的なNokiaのリーダーであることは変りないでしょう。力強くプレゼンテーションを行います。
貴重品の紛失を防ぐ、”Nokia Treasure Tag”を紹介。
また北米においてLumia Iconを2週間前に出荷したことを紹介。
また、Nokia Cameraの優位性をアピール。WindowsとWindows Phone向けイメージング関連アプリケーションの開発環境IMAGING SDK 1.1のリリースを発表しました。
そして、新しいモバイルフォンNokia 220を発表。非常に高速な携帯電話であることをアピール。そして人々が最も早くネットに繋ぐことが出来る手助けをする端末であることもアピール。
facebookやBing検索など、新興国の人にもネットに接続する手段を提供します。
2.4インチのスクリーン、2Mピクセルのカメラ、microSDがサポートされています。
価格は€29とかなりの低価格を達成しています。
続いてAshaファミリーの低価格機Asha230が発表されました。厚いSNSのサポートやFastlaneなど今までのAshaの機能はそのままに小型化、低価格を達成しました。
また、Asha familyはOneDriveに対応。MicroSoftのクラウドサービスを利用することが可能になります。
2.8インチQVGAスクリーン、4GBの内蔵ストレージ、2Mピクセルカメラ、microSDのサポート。クワッドバンドのGSM機です。
価格は€45。こちらも頑張っています。
エロップさんはAshaとLumiaの特徴を併せ持つ新たなプラットフォームの誕生を予告。
つまり、AndroidのアプリケーションとSkypeやOneDriveなどのMicrosoftの人気サービスが使える。Ashaのレンジに位置しながら、Microsoftのサービスが使えるお得な端末と言うことです。
NokiaXはAndroid SDKを使うことによりアプリケーションの開発が出来ます。
アプリ内課金や試用後の支払い、オペレータへの通信料に代金を含める様なモバイル決済の仕組みも組込まれるようです。
NokiaXのUIをデモ。Windows PhoneとAshaのSwipe UIのいいとこ取りと言う感じです。ホームスクリーンは正にWindows Phoneそのもの。タイルの位置も自由に変えられます。とても早いホームスクリーンだと自慢する通り、動きはかなり軽快です。
Windows Phoneの様にタイルの拡大、縮小も可能です。
また、Ashaで採用されたSNSやメールの通知、アプリの使用状況が一覧出来るFastLaneも採用されており、AshaとWindows PhoneのハイブリッドなUIになっています。
Google Playには繋げませんが、なんとNokiaのアプリストアから、独立系のAndroidアプリストアYandexへ。Jollaもこちらのストアに接続することになっており、不思議な因縁です。ロシアのこのアプリストアって結構メジャーなんでしょうか。
NokiaXは4インチのスクリーン、512MBのRAM、microSDサポート、3Mピクセルのカメラを搭載。
NokiaX+はRAMが768MBが増強され、4GBのmicroSDが付属します。
値段はそれぞれ、€89、€99。正に$100スマートフォンで中国メーカの低価格機に対抗します。
そしてもう一つの隠し球、Nokia XL。5インチの大型スクリーンを持つファブレットと言っても差し支えの無い大型のスマートフォンです。
2Mピクセルのフロントカメラが追加されます。190gとなかなかのヘビィ級端末です。
価格は€109。最安値のファブレットじゃないですかね。
MicrosoftからはSkypeの美人担当者が。NokiaX familyを購入すると1ヶ月間通話が無料。10GBのドライブが提供されるとのこと。
Xfamilyの価格をアピール。この価格は確かにインパクトがあります。
Nokiaの端末ラインナップを紹介。新たな製品ラインの完成です。
そして最後にNokiaとMicrosoftが一つになることをアピール。プレゼンを締めくくりました。
全体の印象としては、新興国や先進国向けのローエンドの端末を中心にした発表であり、このマーケットを非常にNokiaやMicrosoftが重要視していることが分かります。本家のストアにこそ接続出来ないものの、実質的には敵であるGoogleのプラットフォームを内包し、一部そのエコシステムに頼らざるを得ないことは、それらの市場でAndroidに引き離される危機感が強くあるが故のことと思います。
製品的には他の$100Androidに十分対抗可能ですので、今後の力強い成長を期待したいものです。