アーカイブ : 2015年 9月

【MeeGo】【Jolla】Jollaアーリーアクセスユーザ向けにOS2.0のUIを提供

Jollaはアーリーアクセスユーザと呼ばれる先鋭的なユーザ向けにSailfish OS1.1.9.28の提供を開始しました。このバージョンにおいてJolla Phoneは携帯電話とタブレットの両方で動作するUIを体験することが可能になります。この新しいUIは近日投入されるJolla Tabletでの使用を踏まえたもので、より大きな画面で快適に操作出来ることを前提に開発が進められたと思われます。

それでは先行体験できたUIについて紹介していきます。

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ロックスクリーン画面。JollaはAmbienceと呼ばれると呼ばれる独自の壁紙を採用していますが、この折り鶴の画像はOS2.0を代表するものとして象徴的に使われています。UI的な特徴としてはここからホームスクリーンに移るジェスチャーが横Swipeに変わりました。従来は縦Swipeによってロックスクリーンを解除していましたのでここは操作が変更を受けた箇所になります。

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ロックスクリーンを解除すると表示されるのがこのホームスクリーンというべき画面。起動しているアプリケーションがタイル状に表示されるのはJollaお馴染みのUIです。従来でしたらここから更に縦Swipeするとアプリケーションアイコンが並んだラウンチャー画面になるのですが、新UIではタイル画面がスクロールしていきます。マルチタスク機能が強化され、従来より多くのアプリを立ち上げておけるようになるタブレット向けにこうした変更が加えられたのだと思います。実際Jolla TabはPhoneの1GBから2GBにRAMが強化されています。

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今回ホームスクリーンにカルーセルUIと名付けられたUIが採用されています。カルーセルとはメリーゴーランドのように回転するものを表しており、名前の通り横Swipeでアプリケーションのタイル配置画面からTwitterなどのタイムラインや天気ウィジェットや各種イベントが表示されるユーザーストリームがサイクル状に切り換えられていきます。忘れていけないのはJollaは画面切り替えなどの動作は画面の外側からSwipeするという方法を従来のOSでは取っていた点です。今回から一部のUIにおいて画面内でのSwipeで画面切り替えなどの操作を行うことになりました。カルーセルUIの横Swipeは画面中央でもジェスチャーが有効になります。これはタブレットなどの大画面デバイスでも操作時に画面の外まで大きく指を動かすことがなく快適に操作が可能になることを狙ったことによると思います。ここにもタブレットを意識したUIの変更が見えてきます。

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さてアプリケーションラウンチャーはどのようにして出現させるのでしょうか。従来はホームスクリーンで縦Swipe過程で表示されていましたがが、今回からは画面下側から上に向かって縦Swipeすると出現するようになりました。従来はこの操作ではユーザーストリーム画面が表示されていました。

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画面外側上方向からSwipeするとスクリーンをロックする鍵アイコン。Ambienceの一覧が表示されます。この画面でAmbienceの変更を行うこともできます。

なかなか文章だけでUIを表現するのは難しいのですが、従来のOSからかなりの変更が行われたということがお分かりいただけたと思います。従来の縦方向のSwipeを中心にした操作よりより自然で分かりやすい操作に変わったと思います。UIもひっかりなどなくとてもスムーズに動いています。今後のOSアップデートでの2.0正式配布やOS2.0プリインストールなTabletの登場が楽しみになってきました。