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【MeeGo】【Jolla】Jolla MWC2018でSailfish3を発表


NokiaのMeeGoはSailfish3へ。このコピーがJollaのSailfish3紹介ページに踊ります。今まで見なかった出来事です。Jollaが生まれた経緯として、MeeGoの開発の中止を決めたNokiaに対してMeeGo開発を行っていた中核社員が独立したというものがあります。いくつかの苦難を乗り越えて第3世代OSのSailfish3の発表、やっとこういう心境になったのでしょうか。それともNokiaとの間で新たな関係が生まれたのか。ちょっと驚くことではありました。

そしてSailfish3、新しい世代というだけでかなりの機能追加が行われています。

●ソフトウェアアップデート
 ・Qtのアップグレード
 ・サポートするAndroidのバージョンアップ
 ・30%のパフォーマンス向上

●新しいAPI
・Location、Camera、WebEngine、VPN、Crypto、Secretsなどの新しいAPI

●クラウドへの完全統合
 ・webフォルダへのアクセス
 ・写真の自動同期
 ・設定
 ・ブックマーク
 ・Notes

●セキュリティ
 ・暗号化されたデータと通信
 ・新しいセキュリティアーキテクチャ
 ・遠隔ロック及び消去
 ・指紋認証
 ・ブロックチェーンサービスを利用するソフトウェア

●企業向けSailfish
 ・モバイルデバイスマネージメント (MDM)
 ・暗号化されたデータと通信
 ・VPNの統合
 ・Eメールとカレンダーの再設計

●接続性
 ・VOLTEのサポート
 ・Bluetooth LE
 ・USB On-The-Go

●新しいデバイスカテゴリ
 ・フィーチャーフォンのUI
 ・標準装備のハードウェアキーボードのサポート
 ・ロースペックなハードウェア構成
 ・ランドスケープUIの完全サポート

●マルチタスクの改善
 ・素早いアプリの切り替え
 ・設定とアクションによりトップメニューを再設計
 ・アプリを貼り付けるグリッド

●新しいビジュアルスタイル
 ・Ambiences
 ・Light theme
 ・Animations

今回の大きな目玉としては、数々のフォームファクタに対応した新しいデバイスカテゴリへの対応でしょう。早速、MWC会場では話題のフルキーボード搭載デバイスGemini PDAへの搭載、フィーチャーフォンNokia3310 4Gへの搭載がなされて実機が展示されています。

XperaXA2(スマートフォン)、Gemini PDA(フルキーボード搭載デバイス)、Nokia3310 4G(フィーチャーフォン)など異なるフォームファクタのデバイスで動作する

その他、Qtのアップグレードや新APIでアプリ開発が強化されてネイティブアプリの充実やセキュリティや企業向けアプリケーションの充実で企業向けへの端末展開も広がっていくかもしれません。
嘗て、第三のOSと呼ばれるOS達、FirefoxOSやUbuntu、Tizenなど多くのOSが登場しましたが既に市場から姿を消したもの、細々スマートWatch向けに使われているものなどその存在感は希薄です。その中にあって資金難やタブレット開発の頓挫で事実上の倒産の危機にありながら見事に復活を遂げたJollaは不思議な存在感を発揮しています。この第三世代でかなり完成度が高まりiOSやAndroidに続く第三のOSの地位を確立するのではないでしょうか。となるとそろそろ成功したSailfishOS搭載デバイスを見てみたくなりますね。

【MeeGo】【Jolla】Jolla XperiaX向けのSailfishXを正式配布開始

SailfishX
JollaがXperiaX向けのSailfishOSソフトウェアパッケージの配布を開始しました。これはSonyのOpen Devices Project、つまりSonyのデバイス上で色々な試みを行うというもので、Jollaはこのプロジェクトを利用してXperia上でSailfishOSを動かすことを考えました。
Jollaは昨年JollaCを開発者コミュニティ向けに販売しましたが数量限定ということもあり、開発者やコアなJollaファンに十分行き渡るには不十分と言えました。JollaCはインドの携帯電話メーカINTexがSailfishOSを採用したAquaFishを販売した故に調達できたのであり、事実上ハードウェアビジネスから撤退しているJollaとしては次の端末の調達は難しい面がありました。その中でSony Open Devices projectに目を付けたのは賢い選択と言えます。

当初の予定より遅れてしまいましたが、日本時間10月11日の深夜JollaのOnline shopで販売が開始されました。ですが。。。残念ながら日本は販売地域外。Jollaとしては当初は自分達のホームグラウンドであるヨーロッパで販売を開始し徐々に販路を広げていく予定のようです。
ちなみに現状はソフトウェアパッケージが動作するのは公式にはXperiaXのシングルSIM版(F5121)のみです。

そんなことで10/11は日本のJollaファンが集まって祝杯をあげました。その時、有志さんのビルドしたソフトウェアパッケージを導入して祭りを楽しみました。※Jollaご本家がソースを公開しているもので合法です。
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ですが日本の有志達は簡単に諦めません。想像はつくと思いますが、ギリギリダークサイドに落ちないあたりでJolla Online shopに突入しちゃったかもしれません(^_^;)
その行為そのものはJollaご本家も想定済みのようですが、あえて塞いでいないという事も聞きます。

仮にイメージファイルを入手出来たとして実際のフラッシュをどうやるかはJollaご本家でドキュメントが公開されています。下記はあくまでもドキュメントを読み込んだ上のもの、画像はあくまでもイメージです。
OSをフラッシュするツールは基本的にWindowsのみでありWindowsマシンが必要になります。(将来的にはLinuxやMacOSのツールも配布されるようです。)

1.AndroidのOSを最新のビルドにアップデートする。
34.3.A.0.228がそれ以降。ビルドがそれより前のバージョンの場合、OTAで地道にアップデートするか、既にBootloaderがアンロックされている場合はEmmaというツールを使ってファームを焼くかどちらかを行う必要があります。

2.Fastbootdriverをインストールする。
フラッシュを行うにはBootloaderのアンロックが必要で、Fastbootドライバを導入する必要があります。
XperiaXをFastbootモードで接続する(電源オフ、ボリュームキーの上を押しながらUSBケーブルを刺すとLEDランプが青色に点灯します。)大抵の場合ドライバが無く接続にコケると思います。
Windowsのデバイスマネージャを使いドライバの更新を行います。ここで気をつけるのはSonyから配布されているXperiaX用のFastbootドライバをインストールする場合は、デバイス自体は”全てのデバイス”を選びドライバをディスクから選ぶこと。

3.SailOS.zipファイを解凍しておく。
購入したソフトウェアパッケージは解凍して任意のフォルダにコピーしておきます。
Windowsマシンを持っていなくて、ParallelsというMacの仮想環境のWindows7で作業していてデスクトップにファイルを展開していました。実際はWindows上のデスクトップに見えるのは作業をMac←→Winでシームレスに運用できるためでMac上のデスクットップだったためFastbootドライバが無いと何度も怒られていた人がいたらしい(^_^;)
WindowsのCドライブ内に収めたら問題なくフラッシュ出来ました。

4.Bootloaderをアンロックする。
SonyのOpen Devicesウェブサイトに行って手順に従いBootloaderのロックを解除します。IMEIが必要となるので事前に確認しておいた方が良いでしょう。作業はこの工程が一番多いです。

5.Sonyのvender binary imagesを入手する。
SonyのOpen Devicesウェブサイトからベンダーバイナリイメージを入手して、解凍し先に解凍したSailOS.zipのフォルダに入れておきます。解凍展開したフォルダと書かれていて迷うところですが、フラッシュするツールなどが入っているフォルダの中に一緒に入れておきます。

6.XperiaXへのSailfishXのフラッシュ
電源オフのXperiaXのボリュームキー上を押しながらUSB接続するFastbootモードでPCと接続し、任意のフォルダに置いたSailfishOSのソフトウェアパッケージ内にある”flash-on-windows.bat”をダブルクリックするとDOS窓が開き指示に従って操作すると(実際には任意のキーを2回押す)あっさりとフラッシュは終了します。

後はUSBケーブルを外し、電源ボタンを押すとこの端末はアンロックされていますというアラート文が表示されてウザいですが、まるでSailfishOS搭載のSony端末のごとく、起動ロゴが表示された後SailfishOSが立ち上がります。最初の起動で無限ループに陥りましたが、冷静にFastbootモードで再接続し再フラッシュで事なきを得たことがあるようです。。。
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その後のセットアップは従来のSailfishOS端末と同じなのですが、日本語環境導入にはJollaのストアからPredictive text inputを導入する必要があります。これをインストールしないと日本語入力環境のAnthyが導入できませんので気をつけてください。
 
ああ、あくまでも想定でしたね(^_^;)

【MeeGo】【Jolla】MWC 2017のJolla

xperia
元Nokia従業員達によってMeeGoの開発継続を目的として設立されたJolla。今年もMobile World Congressに出展しました。モバイル市場を独占的に支配する既存OSの代替手段として、第3のOSと呼ばれる勢力がいくつか存在しましたが泡末のように消えて行きました。その中で存在自体が奇跡とも言えるJollaがしぶとく生き残っていることは興味深いことです。

MWC2017においてのJollaは挑戦の年を経て強者への転換を目指し下記のような発表を行いました。

・SailfishOSの開発を行う中国のコンソーシアムとライセンス契約を結む。コンソーシアムはOS開発に2億5000万ドルを投入。
・SonyのOpen Device Programを利用して、開発者コミュニティーにXperia上で動作するSailfishOSを提供する。
・ロシアのOpen mobile platform。
・新たなパートナー企業であるJalaの参加。

注目すべきは中国のSailfishOS開発コンソーシアムへのライセンス契約です。Androidの代替OSの提供というだけではなく、先のロシア政府より公的機関や企業で利用するモバイルOSとしての認定を受けたと同じく、中国でもSailfishと互換性を維持したOSの共同開発に当たるためでもあります。単純なモバイルデバイス向けの用途というだけでなく、TVやIoT、スマートウォッチ、ホームエネルギーマネジメントなど様々な応用分野への進出にも期待しているようです。
また、AlibabaやBaiduなどのサービス分野で既にプラットフォームを確立している巨大企業の対抗馬にプラットフォームを提供するため交渉を開始しているようでこちらでも成長が見込めそうです。

また、開発者向けにSonyのOpen Device Programを利用して開発デバイスを提供することを考えています。Jollaは昨年、開発コミュニティ向けに第3のデバイスJolla Cを投入しましたが、1,000台限定と決して十分な供給とは言えませんでした。オープンプラットフォームを標榜するJollaとしては開発者の協力がプラットフォームの発展には最重要事項であり、広く市場に供給されている大手ベンダーのデバイスを利用することは非常に賢いやり方です。OSの提供はXperia Xという比較的ハイスペックな端末を対象としているためSailfishファンを喜ばせる副次的な要素も期待できるでしょう。

ロシアのローカルパートナーであるOpen Mobile PlatformのOS開発は順調なようで、ロシア初のSailfishOSデバイスとしてInoi社が実機を公開していました。4月の発売を目指しているようでこちらにも期待ができます。

新たなパートナー企業についても発表されていますね。Jalasoftは南アメリカの会社。デバイスの画像なども公開されています。南アメリカではもう一社SIKURがセキュリティ重視の端末を。

JollaはSailfishOSのオープンソース化の取り組みを開始しているとのこと。UIやアプリケーションのオープンソース化に向けて段階を踏むための準備をしている状況で、数ヶ月以内にエキサイティングな発表が出来るとのこと。

引き続き戦略はBRICSを中心とした地域パートナーの拡大ということになるのでしょう。こうした地域パートナーはセキュリティ面に不安のあるプラットフォーマーからの情報収集や外国からの利益の独占に対抗するため独自OSを持ちたいという意向があると思います。そこに共同開発という透明性の高い仕組みを持ち込めることにJollaの強みがあり、生き残りの手段であると思います。

やっと、どうやってご飯を食べていくか見えて来た気がします(笑)SailfishOSの進化とパートナー企業の新型デバイスに今後は期待して行きたいですね。

【MeeGo】【Aqua Fish】INTeX Aqua Fishフォトレビュー

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インドの携帯電話メーカINTeXのスマートフォン、Aqua Fishを入手したのでフォトレビューをお届けします。Aqua FishはSailfishOS2.0搭載端末です。SailfishOSは元Nokia従業員による携帯電話端末及びOS開発のベンチャー企業Jollaによって開発されています。Jollaは昨年の秋、設立以来最大の危機を迎えました。PEOPLE POWERED TABLETと銘打たれてクラウドファンディングで資金調達を行ったJolla Tabですが相次ぐスケジュールの遅れや投資家の資金引き上げによる倒産の危機など、結局一部を出荷してプロジェクト中止という最悪の結果となってしまいました。初の端末であるJolla Phoneで端末ビジネスの難しさを十分に経験し、OSライセンスを中心としたソフトウェア開発、端末メーカの開発協力に徐々に軸足を移していくと思われた中で起きた大事件、Jollaの行く末は非常に心配されるものでした。

その中で明るい話題といえばサードパーティのSailfishOS採用です。同じフィンランドの携帯電話ベンチャーTuring Robotic IndustriesがSailfishOSを搭載したスマートフォンTuring Phoneを発売しました。そしてこのAqua Fish。ビジネスモデルが今一不明だったJollaですが、ここに来て生き残りに向けた光明が見えてきた気がします。

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Aqua Fishのパッケージです。低価格端末と思えない立派なものです。表面に描かれたバショウカジキはSailfishのこと。ここまでOSを前面に出すのはなかなか珍しい。

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パッケージは筒形ではなく、引き上げる方式。折り返しのところにはマグネットが付いており凝った作りです。

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内蓋は羽型に開きます。これでもかと端末スペックが書かれています。

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端末を取り出してみます。出荷時の傷付き防止のシートにも端末スペックが。インド人はそこまでスペックにこだわるのでしょうかね(笑)

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パッケージの同梱品。ユーザーマニュアル、白い箱のなかにmicroUSBケーブル、ACアダプタ、ステレオヘッドホン。液晶保護シートも付いていました。

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上部にはmicroUSBポートとφ3.5ヘッドホンジャック。

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右側面です。右からボリュームキーと電源キー。

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ボリュームキーと電源キーは凄く細く見えますが押しにくくはありません。ボリュームキーの上下同時押しでスクリーンショットが撮れるようになりました。

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左側面にはボタン等はなし。クリーンです。

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下部です。液晶面にマイクの穴が無いためこのスリットのどれかがマイクの穴なんでしょう。

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鮮やかなオレンジの背面カバー。INTeXのメーカロゴはもちろんここでもSAIL FISH OSのロゴが大きくプリントされています。Sailfish押しが凄いですね。

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カメラ部分をクローズアップ。8MPのオートフォーカスカメラ。写りは悪くは無いですが、最近の進化が凄まじいスマホカメラと比べると見劣りすることは確か。

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裏カバーを外してみました。握った時ミシリとも言わ無い剛性感にゴツいプラスティック製を想像しますがペラペラの心細いもの。この方式はJolla Phoneと同じものでJollaが深く端末開発に関わっていることが伺い知れます。

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背面カバーを外したところ。INTeXのロゴの上には各スロットがあります。左からmicroSD、Dual SIM対応のためSIMスロットが2つあります。いずれも差し込むタイプです。バッテリーは2,500mA。携帯ネットワークで長い時間通信はしていませんがバッテリーの持ちは良好に感じます。

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SailfishOS2.0のAmbience(独自の壁紙的なもの)の象徴とも言えるのがこの折り鶴。Aqua Fishでもデフォルトに設定されておりINTeX独自のUIカスタマイズは行われていません。

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SailfishOSは横スワイプで起動中アプリがタイル状の配置されたマルチタスク画面、SNSやアプリ更新などの通知が表示されるユーザストリーム画面を切り替えていくのですが、Jolla Phoneなどに比べて遷移画面が1面多いです。gannaというインドの音楽配信サービスのようで、このアプリが常に画面を占拠しています。Super Appsと呼ばれる地域独自のサービスを表示する機能を利用したものと思われます。

Aqua Fishは性能的にはエントリー〜ミッドレンジというもので取り分けすごいところはないのですが、Sailfishは比較的低い性能の端末でも快適に動作することもあってなかなか軽快に動きます。筐体も現在の基準で高級感があるとか、製造品質が高いということは無いのですが、手に取った時の肌触りはとても良く持ちやすいです。全体的に押し出しこそ強くないものの、Jollaが協力したと思わせる落ち着いたデザインでいいなあと思わせるものがあります。
誰にでもお勧めできるものではないですが、マニアな方でSailfish端末を一度経験してみたいと思っている方にはいいのではないでしょうか。インドのeBayではINTeX自ら$85で販売中です。ただ、クレジットカードのコピーを送らなくてはならないなど現状は若干敷居が高いです。eBay.comの方では若干お値段は張りますが、paypalが使える業者もおり、こちらの方が安心度は高そうです。自己責任でご利用は計画的にお願いします。

【MeeGo】【Jolla】Jollaアーリーアクセスユーザ向けにOS2.0のUIを提供

Jollaはアーリーアクセスユーザと呼ばれる先鋭的なユーザ向けにSailfish OS1.1.9.28の提供を開始しました。このバージョンにおいてJolla Phoneは携帯電話とタブレットの両方で動作するUIを体験することが可能になります。この新しいUIは近日投入されるJolla Tabletでの使用を踏まえたもので、より大きな画面で快適に操作出来ることを前提に開発が進められたと思われます。

それでは先行体験できたUIについて紹介していきます。

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ロックスクリーン画面。JollaはAmbienceと呼ばれると呼ばれる独自の壁紙を採用していますが、この折り鶴の画像はOS2.0を代表するものとして象徴的に使われています。UI的な特徴としてはここからホームスクリーンに移るジェスチャーが横Swipeに変わりました。従来は縦Swipeによってロックスクリーンを解除していましたのでここは操作が変更を受けた箇所になります。

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ロックスクリーンを解除すると表示されるのがこのホームスクリーンというべき画面。起動しているアプリケーションがタイル状に表示されるのはJollaお馴染みのUIです。従来でしたらここから更に縦Swipeするとアプリケーションアイコンが並んだラウンチャー画面になるのですが、新UIではタイル画面がスクロールしていきます。マルチタスク機能が強化され、従来より多くのアプリを立ち上げておけるようになるタブレット向けにこうした変更が加えられたのだと思います。実際Jolla TabはPhoneの1GBから2GBにRAMが強化されています。

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今回ホームスクリーンにカルーセルUIと名付けられたUIが採用されています。カルーセルとはメリーゴーランドのように回転するものを表しており、名前の通り横Swipeでアプリケーションのタイル配置画面からTwitterなどのタイムラインや天気ウィジェットや各種イベントが表示されるユーザーストリームがサイクル状に切り換えられていきます。忘れていけないのはJollaは画面切り替えなどの動作は画面の外側からSwipeするという方法を従来のOSでは取っていた点です。今回から一部のUIにおいて画面内でのSwipeで画面切り替えなどの操作を行うことになりました。カルーセルUIの横Swipeは画面中央でもジェスチャーが有効になります。これはタブレットなどの大画面デバイスでも操作時に画面の外まで大きく指を動かすことがなく快適に操作が可能になることを狙ったことによると思います。ここにもタブレットを意識したUIの変更が見えてきます。

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さてアプリケーションラウンチャーはどのようにして出現させるのでしょうか。従来はホームスクリーンで縦Swipe過程で表示されていましたがが、今回からは画面下側から上に向かって縦Swipeすると出現するようになりました。従来はこの操作ではユーザーストリーム画面が表示されていました。

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画面外側上方向からSwipeするとスクリーンをロックする鍵アイコン。Ambienceの一覧が表示されます。この画面でAmbienceの変更を行うこともできます。

なかなか文章だけでUIを表現するのは難しいのですが、従来のOSからかなりの変更が行われたということがお分かりいただけたと思います。従来の縦方向のSwipeを中心にした操作よりより自然で分かりやすい操作に変わったと思います。UIもひっかりなどなくとてもスムーズに動いています。今後のOSアップデートでの2.0正式配布やOS2.0プリインストールなTabletの登場が楽しみになってきました。

【MeeGo】【Jolla】Jolla 7.95インチのタブレットデバイスを発表

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世界初のクラウドソーシングを謳うJolla Tabletが発表されました。奇しくも昨日発表されたNokia N1と同じ8インチクラスのタブレットデバイス。
スペック的にはIntel Quad-Core CPU 1.8GHz、ストレージ32GB+microSD、RAM 2GB、IPS液晶 2048×1536ということでRetinaディスプレイを搭載するiPad miniと液晶スペックは同等、スペック的にはこのクラスのハイエンドマシンと遜色ありません。

そんなJolla Tabletの今回のUnlikeは”people powered”というようにクラウドソーシングを採用したこと、すでに$189、$199の最初の各々1000台は完売しており次の1000台$204も残りわずかとなっています。秒速で数万台を売り切るというXiaomiに比べたら大したことはないのかもしれませんが、ベンチャーらしいユニークな試みです。

ただし、多くのライバルの中でこれという強烈な売りがないのも確かでデザインも端正でそれなりに個性的ですが強烈なインパクトはなく、独自UIもタブレットになってその個性が薄れた感じです。ましてやJolla PhoneのようなThe Other Halfの様なマニアックな仕掛けもありません。

やはり、マニアのみのニッチなデバイスとなってしまうのでしょうか。
Jolla自体は決して悪いデバイスではありません。個性的なUI、端正なハードウェアデザイン、かなり実用的に動く(WiFiやBluetooth絡みの通信アプリに問題あり)Androidエミュレータ、意外と良いバッテリーの持ちなど数々の良点があります。無いのは知名度と強力なサポートを行ってくれるパートナー。それらはAndroid向けのUIランチャーや中国の大型販売店の後押しのはずでしたが現在はまだ実現されていません。旧大手5社言えるようなところさえ業績が低迷し、他者に買収されたり市場から撤退していく中で、この小さな梁山泊集団の行く末に注目したいところですが。。。2年持ちましたからね。意外としぶとく生き残っていくのかもしれません。

もちろん、私はJolla Tablet買いますよ。

【MeeGo】【Jolla】QWERTY OTHER HALFレビュー

Unlikeをキャッチコピーとして掲げるJolla。他と似ていないことを重視するそのポリシーを象徴するのが”THE OTHER HALF”と呼ばれる背面カバーです。
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Jollaがハードウェアを発表した時にTHE OTHER HALFも合わせて発表されました。ただ、色とりどりのカラーに塗られた背面カバーが紹介されただけでMarc Dillionの説明するTHE OTHER HALFのコンセプトは非常に分かり辛いものがありました。装着したTHE OTHER HALFのカラーに合わせて端末UIのアピアランスが変わる程度のものであり大したものではないと思っていました。
実際はJollaはI2Cというシリアル通信が可能となる端子を有しており、各種センサーや基盤などを接続する事が出来ます。THE OTHER HALFとはI2C端子を介してJollaにハードウェアを接続するものであり、既にJollaは開発者キット提供しています。ワイヤレス充電や太陽電池、LEDイルミネーションなどが有志によって製作されており、QWERTY OTHERHALFもそうしたプロジェクトの一つなのです。
QWERTY OTHERHALFのプロジェクトはNokia Mobile Linux(Maemo)の名機N900のキーボードをJollaに装備する事を目的として立ち上げられ75台の先行試作品が製作されました。今回は運良くその1台を入手出来たと言う訳です。
それではQWERTY OTHERHALFを紹介して行きたいと思います。

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QWERTY OTHERHALFです。お世辞にもビルドクオリティが高いとは言い難いです。なだらかな曲面を持つTHE OTHER HALF(背面カバー)に比べてかなり角張っています。

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スライドキーボードを引き出してみましょう。ある一定の力を加えるとバネの力でせり出すタイプです。ただしビルドクオリティが低い事もあって真っすぐキーボードがせり出さない場合もあります。

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キーボード自体は意外と(失礼)しっかりした作りで、クリック感もあります。どうやらMotorola Droid4からのパーツ流用のようです。

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キーボードと本体側のカバーを繋ぐ部分には金属製のしっかりしたヒンジがあります。このキーボードはチルト方式になっておりスライドするだけでなく、液晶分に角度をつける事が出来ます。

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背面をみてみます。金属製のしっかりしたシャーシがあり、キーボードのスライドと本体とキーボードを接続する事が大きな役目となっています。

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本体カバー部分はこのように垂直まで立ちます。

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底面はこんな感じ。気付いた人がいるかも知れませんが、これだとカメラが使えません。

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さて、QWERTY OHをJollaに接続してみましょう。非常に厚みが増す事になります。また、QWERTY OHの側面をみると3Dプリンタで作成した時に見られる積層構造が確認出来ます。3Dプリンタで打ち出した造形物をそのまま使用していると言う事ですね。

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キーボードを引き出してみます。かなりのトップヘビーになりすが、両手持ちで親指タイプも可能です。

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チルトさせてみます。ヒンジに全く不安はなくきちんと角度を保ってくれます。

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横から見るとこんな感じです。

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文字を打ち込んでみます。そのままでは利用出来ないようでRPMファイルを3つほどインストールして利用します。アルファベットは問題なく入力出来ます。数字や記号もキーボードの表記通り正しく入力出来ます。数字や記号の入力はAltキーを押しながら該当するキーを押します。
ただし、現状では日本語IMEとの連携が無く、アルファベットの入力だけが出来るのみです。

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カメラの使用はこのようにキーボードを引き出した状態でやります。

クオリティの話をしましたが、それは評価すべきものではないと思っています。あくまでも3Dプリンタを利用したプロトタイピング。少量生産のハードウェアを利用してリスクを最小限に抑えた上でテストとビジネス成立の可能性を探ることが目的で製品を売るというのは現状は重視されていないからです。
先に述べた通り、現状では日本語入力が出来ないため実用性はありません。ただし、プロジェクトのフォーラムでは”Jollaは我々のハード(QWERTY OH)を繰り返しテストしており。将来的に対応を行ってくると思われる。”とのコメントがあり将来のSailfishOSのアップデートで日本語の利用も可能になるかも知れません。

それでは、QWERTY OTHER HALFの将来の日本語対応を願ってレポートを締めたいと思います。

【MeeGo】【Jolla】Jollaレビュー 最終回 Jollaの今と未来

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去る2月21日、Jollaはプレスリリースを発表しました。これはJollaの成長戦略を示し、未来を占う事が出来る重要なプレスリリースです。Jollaのプレスリリースを読み込みながら、現在の状況と未来の姿を考察して行きたいと思います。

既にこのブログでも紹介した通り、Jollaは昨年の11月末フィンランド第3のキャリアDNAにて端末の販売を開始しましたが、搭載されるSailfish OSはβ版のままでした。Sailfishは3度のアップデートを経て、今回の4度目のアップデート1.0.4.20にてβ版が外れ、晴れて正式版となりました。JollaはこれをOS1.0とし、商業的にグローバル展開出来る準備が整ったとしています。
現在は香港、インド、ロシアと言った地域を中心に世界販売の交渉を開始したとの事です。EUの一部地域と直販のみで販売を行っていたJollaがついに世界展開を開始することになるのです。

Jollaの顔と言うべき、Sailfish OSの開発リーダー及びCOOであるMarc Dillonは”Jolla端末とOSをアップデートする為に、月1回のアップデートを提供し続けて行きます。”と語ります。今後もSailfishはブラシュアップが行われて行く事でしょう。
また、”ユーザは独立系のアプリストアからアプリ導入が可能であると共に、活発で情熱的な開発コミュニティは既に多くのソーシャルメディアアプリケーションを開発済み”の通りJollaのアプリストアからは日々新しいアプリケーションが登場し、プラットフォームが順調に成長していることが感じられます。

Jollaはソフトウェア企業へ向かう?
Jollaは当初、チップセットメーカなどと協力して独自のハードウェアを用意すると発表していました。ただし、この試みは実を結ぶ事は無かったようで結果的にはAndroid準拠のハードウェアを採用する事になりました。
ハードウェア戦略では後退したものの、Android準拠のハードウェアを導入した事により、Androidアプリケーションとは高い互換性を得る事が出来ました。アプリストアから提供されるネイティブアプリの少なさを補填する為に初期段階では、Androidのアプリやその開発者を頼ろうと言う戦略です。

Jollaは初期のプラットフォームの拡大にGoogleのエコシステム=Androidアプリケーションを利用するだけでなく、既存のAndroidデバイスを利用する事も同時に考えています。
それは、既存のAndroidデバイスにSailfish OSをインストール出来る様にすると言うプロジェクトです。既に開発者コミュニティの協力を得て、Samsung GalaxyやGoogle NEXUS、Sony XperiaなどにSailfish OSの移植が行われていて、中国の人気新興メーカXiaomiへの移植も開始されているとの事。
通常ではこの手のギーク(ヲタク)な振る舞いには大手メーカは良い顔をしないところですが、それをプレスリリースの中で紹介してしまう(もしくはMWCの公式ブースで展示してしまう)ところがJollaのJollaたる所以で、新興企業故の若さであり、強さであると思います。
Sailfish OSは現在のミッドレンジクラスのAndroidデバイスでも快適に動作しますので、ちょっと前に所持していたAndroidデバイスをリフレッシュし、甦らせる事が出来ます。
また、もっと簡単にSailfish OSのUI体験をユーザが行う事が出来る、Sailfish user interface launcherというAndroidアプリが2014年の前半に提供され、続けて完全なAndroidデバイス向けのOSをユーザが利用可能になります。
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この様にJollaはGoogleのエコシステムに寄り添いながら、ユーザの支持を得てプラットフォームの拡大を図ろうと言う戦略を取ろうとしています。

嘗て、事実上Appleを追放されたスティーブ・ジョブスはNeXTを興して理想のコンピュータ作りに邁進しました。同じくAppleを辞めたジャン・ルイ・ガッセーもBeを興しました。どちらも最初はハードウェアを手掛けていましたが、最終的にはソフトウェア企業となり、NeXTはAppleに、BeはPalmSourceにそれぞれ買収されて行きました。
僅か80人ほどの(100人以上と言う話もある)小さな会社Jollaを”ドン・キホーテの戦い”と評しましたが、大手メーカでさえも四半期数百万台を売り上げながら収益を上げられない中で、ハードウェアからOSまで手掛けるJollaがどこまで戦えるか見物です。
ユニークなUIを持つOSと端正なハードウェアでどこまでユーザにアピール出来るか、携帯電話オペレータや大手の小売業などがどこまで採用、支持してくれるかが今後生き残る道でしょう。

Nokiaでさえ、あれほど抵抗していたGoogleのエコシステムに頼らざるを得ない状況で、Jollaが初期の段階でGoogleのエコシステムを利用しようとするのは合理的な事と言えます。
個人的にはソフトウェア戦略を重要視するのは現実的な戦略としても、自社ハードウェアの提供は継続して欲しいと思います。

RAMやCPUが強化され進化したJolla2の登場に期待し、Jollaレビューを締めたいと思います。

【MeeGo】【Jolla】Jollaレビュー Jollaに入れたアプリ編

スマートフォンが成立する要素としてはカスタマイズ性、つまりアプリケーションの追加機能があります。アプリの利用についてはヘビィユーザとそうでない人の差は激しいと思われますが、利用する利用しないにかかわらずアプリの充実はプラットフォームの発展に大きく寄与するものと思われます。
Jollaはアプリケーションの利用に関しては2つの方法を用意して来ました。一つはQtを中心としたネイティブアプリケーションを独自のアプリストアから提供する事。もう一つはAndroidアプリのVMを提供し、独立系のAndroid向けアプリストアなどを利用してAndroidアプリを利用出来る様にする事です。
さて、この記事でAndroidアプリを紹介してもしょうがないので、Jollaのアプリストアから導入した=ネイティブアプリの紹介をして行きたいと思います。

■ユーティリティ

・File Browser[カテゴリ/Jolla/Development]
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個人的に必須のアプリだと思ってます。root以下からSDカードに至るまで、Jolla内部の閲覧が可能。またアプリケーションパッケージをプルダウンメニューで直接インストールすることも可能です。ダウンロードしたアプリのインストールは大半これでインストールしています。オススメ!

・Screen Shot[カテゴリ/Utilities]
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アプリ名の通りスクリーンショットを撮影するアプリ。方法はセルフタイマー方式で撮影までの時間(5秒から15秒)を設定し、設定時間内にスクリーンショットを撮りたい画面を表示するというもの。カウントダウン的な音がなるのもGood!

・SailfishReboot[カテゴリ/Utilities]
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端末の再起動と電源OFFを行います。それだけ(笑)

・Tethering[カテゴリ/Network]
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Sailfish OSの正式版(1.0.4.20)よりインターネット共有が可能になり、必要性は薄まりましたが、Jollaをモバイルルーター代わりに使える様にする便利なアプリです。必要は薄れたと書きましたが、このアプリの良いところはBluetooth共有が使えるところ。

・Sailbox[カテゴリ/Internet]
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DropBoxクライアント。ファイルのアップ/ダウンロードが出来てなかなか便利。
良く出来ています。DropBoxユーザにはお勧め。

■SNS
・Tweetian[カテゴリ/Internet]
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Twitterクライアントはこれ。機能はかなり充実しています。つぶやき、返信、ダイレクトメッセージにいたるまで一通りの機能は実装されています。また、JollaのUIに忠実に作られているので、片手でほとんどの操作が出来ます。

・Friends[カテゴリ/Internet]
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TweetianがTwitterなら、こちらはFacebookアプリです。こちらも機能は豊富ですが、ちょっと操作が複雑です。これはJollaのUIのお作法に則っているからです。同じルーティンを踏襲すればシンプルで直感的なUIとなる訳ではないところがUI作りの難しいところ。

■エンターテイメント

・YTPlayer[カテゴリ/Internet]
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YouTube向け再生プレイヤーです。JollaのデフォルトWebブラウザはページ埋め込みのYouTube動画の再生をサポートしていますが、直接Youtubeの動画を見たいと思うもの。それにはこのYPlayerが必要となります。

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検索結果の一覧。Sailfishで検索してみました。

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視聴は縦横どちらでも可能です。

■お天気
・MeeCast[カテゴリ/Internet]
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天気予報アプリ。シンプルですが、日本の天気予報も登録出来ます。
ま、実際はAndroidのそら案内をつかっているんですが(^^;

派手で大掛かりなアプリは無いものの便利な小品がおいてあるというのが、Jollaストアの印象です。Androidのアプリに比べて良い面は(Jolla上で動かすと言う事に置いて、VMが必要とする部分も含めて)メモリの消費が多く無いので、端末全体の操作感に影響が少ない点でしょうか。

さて、次回でJollaレビューも一旦終わろうと思います。Jollaの現状と未来について語りたいと思います。

【MeeGo】【Jolla】Sailfish OS 1.0.4.20へアップデート可能に

Jolla自ら月刊アップデートというSailfish OSのアップデートも4回目。今回のアップデート1.0.4.20を以て晴れてβが外れます。非常に限定されているとは言え、キャリアで販売されている端末のOSがβ版と言うのも凄いですが、今回のアップデートでかなり安定した感もあり、以前のバージョンをβ版としていたのはそれはそれで懸命な処置言えるのかも知れません。
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今回はβが外れてSailfishが正規版になり世界展開を見据えたものになることから、かなり大掛かりなOSの改修が行われています。

・E-Mail、Messaging、Noteでランドスケープモードが可能に。
・Googleカレンダーとの同期が2つの方法で可能に。
・カメラ機能の強化。セルフタイマーやタップによるフォーカス、グリッドの表示、ISO感度設定の追加
・Jollaストアの使い勝手の改善。
・無線LANテザリングの追加。
・BluetoothによるContacts転送の追加。N9、 N900,、N950,、Symbianデバイスをサポート。
・画面縦横切り替えのジェスチャー設定の追加
・不明なアプリケーションインストール制限設定の追加
・THE OTHER HALF IDの可視化設定の追加
・キーボードレイアウト選択オプション設定の追加
・Notesのバックアップ/リストア機能の追加
・Exchange Active Syncのポリシー設定の追加(時間制限、パスワードの長さ等)

こうした機能の追加に加え、UIにも改善が行われ背面の画像が前面のアプリケーションの背景をを透過するようになりました。具体的にはTweetian(Twitterアプリ)の様なJollaのアプリケーションの作成に則っていれば、TimeLineでは壁紙が透けて見えるようになります。
UI自体もややスムーズになり、引っ掛かりやフリーズが激減した気がします。
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ホーム画面では起動中のアプリがタイル状に表示されますが、壁紙がタイルを透過しているのが分かると思います。

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カメラ機能も強化。ISO感度やセルフタイマーが追加されています。こうしたアプリケーションのフル画面でも背景が透過しているのが分かりますね。

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設定にはInternet Sharingの項目が追加されています。今までは、この機能の利用にはサードパーティ製のアプリケーションが必要でした。

また、数々のバグフィックスも行われています。
私も通信状況が悪い場合、UIがフリーズしたり、フリーズ後赤いLEDが点滅状態になるという問題がありましたがこちらも今回のバグフィックスに含まれています。

本当の意味でやっと売り物になる製品になったという感じです。今後もOSの改善や機能追加に努め、使い勝手のいいプラットフォームに成長することを期待します。

その他の細かい改善については、こちらで。