アーカイブ : 2010年 12月

【MISC】今年1年を振り返る

今年も残すところ本日のみとなりました。
例年やってます今年購入したデバイスを思い出しながら、今年を振り返ってみたいと思います。
うーん、今年はデバイス購入は低調かと思いましたがなんだかんだ言って12台、何も購入していない月もあるものの月1ペースな訳でですね。まあL-05AはモデムでこれはEeePCとセットなんですけどね。
1月 E5830(i-mo)
2月 Sony Ericsson Satio
3月 なし
4月 XPERIA(海外名XPERIA X10 docomo版)
5月 iPad 32G(WiFi&3G)、Sony Ericsson Vivaz Pro
6月 iPhone4、L-05A、EeePC 1003HAG
7月 なし
8月 Palm Pre
9月 なし
10月 Nokia N8
11月 なし
12月 Nokia E5、Sony Reader(5インチ)

個人的に印象に残った端末はXPERIA、これはiPhone以外のスマートフォンとして日本に定着した感を感じさせてくれた1台として。
iPad、実用的で一般ユーザにも魅力的なタブレットPCとしてカウチンPCとして未だにこれに勝るものはないと思います。あとUstreamTVのプレゼンマシン(笑)としても。
Vivaz Pro隠れた良機。タブレット型で画一化していくスマートフォンの中にあってソニエリらしいユニークで洗練されたデザインを持っているのはもっと注目されても良かったと思います。
iPhone4は言うまでもなく今やスマートフォンのスタンダードに。そのユーザビリティだけではなく、端末の単体売り上げても名実共に世界No.1になりました。Ust機として活躍中です。
Palm Pre、WebOSを知るためにどうしても入手したかった1台。OSの完成度は非常に高くPalmの底力を感じさせられましたが、ものが良ければ売れるなんて言うのは幻想で的確なプロモーションとそれに伴うブランドバリューのアップというものが伴わなければ売れないという事を実感させてくれた1台でもあります。
Nokia N8、復活Nokiaを期待させる1台ですがまだ道半ばと感じる事も大きい1台です。来年度以降のビックアップデートにも期待したいし、真の意味でのNokiaの復活にも期待したいですね。
Sony Readerは電子ペーパーデバイスの完成度の向上という意味において、やっと一般ユーザに提供できるクオリティを得たという感じですかね。
てなとこでほとんどのデバイスについて語っちゃいましたが、このブログについて言えばSymbian情報については結構追えたと思うのですが使いこなし情報なんてのはもっと発信したかったなと思います。後はSymbian、Nokia以外の情報についてももっと触れたかったですね。後はUstremTVのスタイルが確立したこと、iPadでプレゼンiPhone4でストリームという形ができました。
という訳で今年一年このブログをご愛護いただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

【Symbain】【E5】E5いいですよ。

何か欲しいで買った第2弾はNokia E5-00です。E72の廉価版、もしくはE63の後継機種というポジションですが、バッテリの容量を除けば(後はカメラが単焦点)性能的には遜色なく、基本性能はしっかり抑えられていると思います。
金属が多用されているE72と比べ、筐体品質は安っぽく厚みもややぽってりしています。ただ、その分軽く持ちやすい気がします。
何よりも送料含め21,000円程で買えてしまうコスト・パフォーマンスの高さが魅力ですね。Readerに続き良い買い物をした感じがします。
日本語環境については+J for S60を利用しました。今回購入したE5は英語、フィリピン語で英字キーボードでしたが既にこの言語のキーマップが管理工学研究所(K3)から公開されてておりすんなり導入が出来ました。WiFiで接続した環境で直接K3から+JのZipファイルをダウンロードし、そのままファイルマネージャで開いてインストール出来るのは非常にらくちんです。
また、従来明朝タイプのやや微妙なタイプのフォントが供給されていて不満があったのですが、ゴシックタイプに変更されておりこれで十分と感じました。
キーボードは好みもあると思うのですが、E71より若干大きく柔らかいので私は打ちやすくなっていると思いました。廉価版といえどキーボードの品質が落ちないのはさすがだと思いました。
ContactsはN8からDataTransferでさくっとNokia同士ならこれが出来るから簡単です。
Webは+Jのエンコーダで問題無し、残念ながらdocomoのUSIMではNokia Messagingはサービスとして現れませんでしたので3HKのSIMを利用して設定を行いました。
Mail for ExchangeはGoogleカレンダーの同期だけやってます。こちらも問題ないですね。
これにGravityを入れれば最低限の利用環境は出来上がっちゃいます。
これだけ書くと良い事ばかりの様ですが、気になった事がいくつかあります。
まずは設定やフォルダの階層構造が必ずしも使い易くない方向に変更されてること。例えばインストールされたサードパーティ製アプリはManu/Applications/Installationsという深い階層に置かれます。
これでは深く階層を遡らねばならず非常に面倒です。
またそうした追加アプリケーションの削除でもControl Panel/Settings/Applications以下のApp.mgrでは削除できず、Control Panel/Data mgr.以下のApp.mgr.で削除可能というどうにも理解不能な改変です。
これらも海外商業サイトで批判の的となっているSymbianの猥雑さでSymbian^3でままシンプルなシステム構成にしている点からするとS60 3rd Editionも同じような方向に行って欲しいと思います。

後はカメラやマルチメディア性能は現在の基準からいくとかなり物足りないですね。
動画はQVGA+αレベルですね。H.264もサポートされてますが正直パワー不足です。カメラも5メガピクセルとは言え単焦点は辛いですね。画質も物足りないです。E90の様に3メガでもちゃんとチューニングしてくれればいいんですが。
ま、色々言いましたが良い買い物をしたと思います。2万円そこそこでこの性能は非常にコストパフォーマンス高いですから。
当然電話やメッセージングデバイスとしての使い勝手は全く問題ないです。ちょっと困るのは他のデバイスを使わなくなってしまうことストレートQWERTYデバイスの怖いところはここなんですよね。

【OFF Meeting】今年最後の寄り合いに行ってきました。

ちょっと遅くなりましたが先週の土曜日に行われたスマートデバイス寄り合いのご報告。今年最後となりましたが、年末ということもあって参加者もやや少なめこじんまりと行われた感じです。(それでも参加者は8人ほど。)今回は実験的にテーマを決めてUstreamTVで流してみました。それに伴って寄り合い専用チャンネルを設置しています。

で、当日のメインテーマにしたのが電子ブックです。最近、多くのメーカや出版社、携帯キャリアなどが参入してなにかと話題の多い電子ブックですが、寄り合いメンバーもアーリアダプタが多く、初期のiRexのデバイスなどを個人輸入して使ったりしていました。
当日は専用機だけでもKindle×1、Reader(5インチ)×3、Reader PRS-505と結構な台数。最新のReaderが3台も集まっちゃうとこが寄り合いならではですね。

ストレートQWERTYデバイス
根強い人気を誇るボディ形状のストレート型QWERTYデバイスたちの共演。なんといっても目玉はMotorola Doroid Proでしょうか。QWERTYキーに大画面という難しい課題をデザインでうまく処理していますが、やはりどこかに無理は出る訳でカーソルキーが無い為に日本語入力の場合確定処理はタッチになってしまいます。ただ、BlackBerryに代表される横型の比較的小さい画面に小さいQWERTYキーというスタイルを崩す挑戦を果敢に行ったのは、評価出来ると思います。(実際欧米圏なら問題は無いんでしょうし。)
その他、Motorola Charmやi-mate 810F(防水のWindowsMobile)とNokia QWERTY 4兄弟(E71、E63、E72、E5)などこうして見るとユニークな端末が揃っています。

Xi(クロッシィ)接続実験
docomoで前日からサービスの始まったXi(クロッシィ)の接続実験を行いました。鳴り物入りで開始されたLTEのサービスですがその速度と安定性は如何なものだろうかと実験してみましたがdocomoの本拠というべき赤坂という事も有って8M程度で終止安定していてYouTubeの720pの動画や重いフラッシュサイトなど快適に見る事が出来ました。
これなら固定回線並みのスピードというのも納得いきます。ただし、まだまだエリアによっては不安定な場所も多くこれからのサービスと言えそうです。

てな訳で上記の内容はUstreamTVのチャンネルで録画してありますので、興味の有る方はご覧下さい。

それでは、来年も月一開催で行われます。参加をお待ちしています。

【Digital Gadget】【Sony Reader】Sony Reader使ってます。

なんか欲しいで買った第一弾ははSony Reader(笑)ちゃんと活用してます。
実はSony Readerは2台目でPRS-505という6インチディスプレイを持つ機種を持っていました。今回買ったのは5インチ、色はブルーのタイプですが、twitterのTLで5インチの評判が良かったので最終的に決めました。
嫁はPRS-505が机にしまい込まれているので使わないでしょとブーイングでしたが、自分でも驚くほど使ってますね。
なんといってもサイズがコンパクト、革のカバーを着けても文庫本(正に革カバーを着けた文庫本という感じ。)サイズですのでこの時期コートやジャケットのポケットに忍ばせておくことが出来ます。
とにかく軽いというか軽やかさが信条、TLでも6インチよりも評判が良かったのは、外部メモリの有無や物理的画面サイズの差を考えてもその機動力の高さが買われたからでしょうね。
さて、実際の使用感ですがPRS-505と比べた場合明らかにReader 5インチの方がレスポンスや表示性能で上回っています。
新書サイズの小説をスキャンしたpdfファイルを読み比べてみましたが、PRS-505が文字のかすれがかなり気になるのに比べて、ほとんどReaderの方は気になりません。またページをめくった場合のレスポンスも若干5インチの方に歩があります。
2年ほど前の機種ですがReaderの確実な進化が実感できます。
性能的にはそんな感じですが、一番変わったと感じるのは実は操作なのかもしれません。PRS−505をみればとにかくボタンやカーソルキーが多い事に気付くと思います。Readerはタッチパネル化されたのでコンテンツの選択やメニュー操作、ページめくりにいたるまでタッチ操作で行えますがPRS-505はすべてボタンに頼らなくてはならないです。
どちらがより直感的に操作できるかはいうまでも無いでしょう。操作感はシンプルになっていて悪くありません。
ホーム画面のUIとか端末に保存されたコンテンツを捜すのにどうかなあと思う面もありますが、タッチの反応も良く、フリックでのページめくり動作もそこそこ快適です。ただ、画面を一々書き換えるという電子ペーパの性質上、タッチの反応は悪くなくても画面の切り替えに一呼吸あるというのはしょうがないと言えます。ただ、電子ペーパの昔を知る人から言えば相当パフォーマンス的には進化していると思います。
SHARPが展開していたXMDFを始め、EPUBやTEXT、PDF、後は画像(JPEG、GIF、PNG、BMP)がサポートされていますがBBeB(ファイル名はlrx:著作権なし)というSonyの電子書籍フォーマットを使ってます。理由は単純、やはり専用端末だけあって動作が軽快だからですね。
でこれを支えてくれるのがChainLPというアプリです。連番の画像ファイルをReaderに最適化されたBBeB形式のファイルに変換してくれます。
Readerに最適化された設定も入っているので数項目の設定をしてボタン1個押すだけで簡単にBBeBファイルの作成が出来て正に神アプリとはこの事です。
これで主に(てかほぼ100%)コミックを変換してマンガビューアと化してます。コマ割りが細かくは厳しいものもありますが概ね快適に読めています。
コンテンツに関してはReader Storeで使える500ポイントを入会特典でゲットしたので”スティーブ・ジョブス 驚異のプレゼン”を購入しました。特別価格980円で売られていたのでポイントを含めて480円で購入出来ました。さすが最適化されたコンテンツは文字も大きく見易いです。
後、Readerへのコンテンツ導入はeBook Transferというソフトを利用するのですが、Shopで買ったコンテンツなどの転送はスムーズです。ただし端末のマウントは結構時間が掛かりそこは不満です。
何か欲しいで買った第一段のSony Reader 5インチモデルですが予想以上に気に入って利用しています。やはりH/Wの性能が上がったり、ChainLPという神アプリが登場したりしたことが大きいんでしょうね。後は折角、日本語のコンテンツが買えるようになったのでもっと多くの本が読めることを新刊も含め期待したいですね。

【Symbian】久々のUstreamTV、ネタはSymbian

久々のUsteamTVネタはSymbianの過去・現在・未来。
濃ゆい話になっちゃいますが、Nokiaの支配下になったSymbianの現状を踏まえ成り立ちから、現状、未来の話まで私なりに纏めてみました。一度やりたかった企画でもあります。

録画はこちら
懐かしのあのデバイスも登場します。
よろしかったどうぞ。

【MeeGo】【Symbian】2011年Nokiaの話

Nokiaの来年についてが、何人かの重役たちによって語られています。従来Nokiaというのはこうした将来の情報については隠す傾向にあったのですがYouTubeで積極的に発売前の製品を公開したり、パワーユーザにレビューさせたり現在はこうした事前の情報公開もマーケティングの一つと考えているのでしょう。
Nokiaのエクゼクティブが語るNokiaの来年、1人目は工業デザイン担当上級副社長のMarko Atisaai氏がLeWeb 2010というイベントで語ったもの。
主にモバイルプラットフォームのUIやQtの開発について語ったようです。

UIに関しては2つの支配的なデザイン、iOSについてとUIを共有するAndroidとSymbianついてという形で説明を行ったとのこと。
iOSは”美しくエレガントで、学ぶのが簡単で驚くほど強制的。”またAndoroidとSymbianは”複数のカスタマイズ可能なホームスクリーン持つという事においてUIを共有する”
ただし、これらの代表的なUIのパターンは興味深いが、どこに(UIの)の革新の終着点があるのか見極めるのは困難だと 、Windows Phone 7の新しいUI提案を引き合いにして語っています。
またNokiaのデザイン・チームは全ての時間をMeeGo UIの開発に費やしており、UIについての具体的な説明は無かったものの2011年に”準備が出来て、驚くようなものとなったとき出荷される”と答えたそうです。

また必ず引き合いに出されるNokiaはAndroidを採用しないかという質問に対してはNokiaはプラットフォームとハードウェアの両方を手掛ける会社であり、Googleとデバイスメーカできちんと線引きがされているごく普通のビジネスモデルであるAndroidと違うという点から現在の状況に相応しくは無いと考えているようです。

The Nokia BlogからはNokiaの上級マネージャGunther Kottzieper氏が北京で行われたInternational Mobile Internet ConferrnceでNokiaの2011年の計画について語ったもの。
2011年第一四半期において新しいWebブラウザを含む50以上の強化とより直感的なUIをSymbainに提供。
第二四半期、第三四半期において新しいルック&フィールのUIの提供
第四四半期に於いてはよりパワフルなCPUとグラフィックスの提供、これには光学ズームカメラの対応も含まれるとの事です。

より具体性を帯びてきた上記のエクゼクティブ達の発言ですが、遅れてはいるもののNokiaがSymbianやMeeGoで予定していたスケジュールで動いていると思います。
特にQ2、Q3のSymbianのルック&フィール変更はMeeGo HandsetUXと密接に関わり合いがあると思われQtベースになるのは間違いないと思われます。
という訳で来年はNokia大反抗の年になると思って期待したいと思います。頼むよ。。。

【Symbian】Symbian FoundationのWebsiteが閉鎖

今年の12月17日をもってSymbian Foundationの全てのwebsaiteを閉鎖するそうです。これはFoundationがSymbianのライセンスと知的財産の管理に移行し、NokiaにOSの開発を移管する過程で起こっている事です。なので決してSymbianは死んだとか言わないように(笑)
またFoundationのwebsiteの全てのコンテンツはDVDやUSBメモリで実費で配布されるということで、これは来年の1月末から開始されるとのこと。今後の開発者サポートはForum Nokiaで行われます。
この情報が昨日はセンセーショナルに扱われましたが注目すべきなのはそこじゃありません。all about symbianの記事を良く読むように(笑)
そこにはSymbian Foundationの最後のカウンシルミーティングの議事録からNokiaの指向する将来の形が指し示されています。

・NokiaにとってSymbainプラットフォームは引き続き重要なビジネスである。S^3ベースの端末は5千万台の出荷を見込んでいる事に変わりはない。
・Nokiaは更にSymbianの開発を推し進める
・Nokiaは将来代わりとなるコミュニティが利用可能なオープンで直接的なモデルを公開する。現在より”オープン性を失うこと無く、無料で柔軟性がある”モデルを目標とする
・Nokiaはカウンシル(協議会)形式の統治を行うつもりはない。
・EPLの維持もしくはまたは代わりのライセンスが加えられるかは決定されなかった。
・Nokiaは認証サービス(Symbian Signed)をいくつかの必要とされる方法を含み移行させる、詳細は未定。
・Nokiaは新しいSymbianプロジェクトの詳細を2011年のQ1の末までに、Nokiaの標準のコミュニケーションチャンネル(プレスリリースやNokia Conversations blog)発表する。

またAASではNokiaはOviなどのNokia独自のサービスやUIのカスタマイズを加えたNokiaのクローズドなOSとオープンなOSの2つを用意すると考察しています。(基本的には大きく変わるものでは無いと予想。)また、カウンシル形式の統治を想定していない所からNokiaが開発方針を自身のみで決定し、意思決定や開発スピードを上げようとする意図も感じられます。従来はカウンシルでの意見調整があったために開発スピードが遅くなってしまったということもあるでしょう。

取りあえずは何度もいいますが、Symbianが死んだわけではありませんから(笑)Nokiaに開発が移行する過程で当然の通過点を通ったに過ぎないと思って下さい。