お借りしているAsha303、折角なのでフォトレビューをやろうと思います。Asha303はSeries40を搭載したNokiaの携帯電話です。Series40はSymbianの様なスマートフォン向けのOSではなく、Nokiaの独自OSを採用しています。いわゆるリアルタイム系のOSでフィーチャーフォン向け、マルチタスクも無ければアプリもJAVAしか追加インストールすることが出来ません。
こうした事からスマートフォンには機能的、性能的にもかなり見劣りする事は確かなのですが、価格が安く高度なインフラも必要としない為、新興国市場などでは大きなシェアを持ちます。
このAsha303は昨年のNokia Worldで発表されたAshaシリーズ3台のうちで最も高性能であり、タッチ&タイプと呼ばれるタッチスクリーンとキーパッドを併用するタイプで、文字メッセージやSNSの使用を重要視しているのでしょうフルキーボードを持ちます。
ちなみにAshaで画像検索を掛けた所、沢山のインド系の女性の画像が表示されました。そう言えばNokia WorldでAshaを紹介したBlanca Juti VPはインド系の方じゃないんだろうか(間違ってたらごめんなさい)、インドはNokiaにとって重要なマーケットであり、正にAshaシリーズの主戦場。Ashaの愛称はこうした所から付けられているのかもしれませんね。
ではそろそろ本題に
画面はQVGAでSymbianとほぼ同じ画面構成です。アイコンはAnnaに良く似ています。
上位機種のE6やE5辺りと比べるとキー一つ一つは小さく、ややチープで打ち難い事は確かですが、慣れるとこのキーでもプチプチと小気味良く打てる様になります。
キーパットには中国語のストロークのプリントがあり、中文対応している事が分かります。
こちらが右サイド、ボリュームキーとキーロックボタンがあります。
こちら左側、非常にシンプルです。左に見える小さな穴はストラップホールです。ここにストラップのひもを通して、中のフックに引っ掛ける形です。
端末上部。左からΦ3.5ヘッドフォンジャック、microUSBポート、Nokia独自の細ピン充電ポート。microUSBと独自充電ポートが並んでいるのは新興国市場を意識しているからでしょうか。
こちら底面は非常にシンプル。斜めに切り立ったラインがスタイリッシュです。
背面はこんな感じ。丸みを帯びたデザインで持ちやすいです。
カメラは3.2Mピクセル。お察しの通り、EDoFで接写は苦手です。まあ、接写以外はそこそこの写りなのでSNSやブログレベルなら十分使えると思います。
このスピーカの感じはひとつのトレンドですかね。Nokia603も同じ様なデザインを採用しています。スピーカの穴の下にAsha303と端末名称が書かれているのも603と同じ。
バッテリーはBP-3L。低価格向けの端末ではこれが良く採用されてるんですかね。やはり603も同じ電池です。ごめんなさい、また謝りますがUstreamTVで蓋はプラスティックと言いましたが、アルミでした。ただ、上部の爪2カ所と下部のロックの3カ所止めとなっているため若干浮いた雰囲気もあります。ここはちょっと納得いかない所です。
SIMスロットとMicroSDスロットは跳ね上げるタイプです。SIMスロットは安心のノーマルサイズのSIM、新興国向けなので当然これはこうなるでしょうね。
Asha303はややチープ感はあるものの低価格帯向けの端末でありながら、WCDMAやWLANにも対応しなかなか高い機能を持っています。中文版なので日本語フォントもプリインストールされているので、通話をメインにちょっとWebをみたりSMSをやりとりしたりする程度の事ならなら十分実用に堪えると思います。
スマートフォンではないので中々興味を引く端末ではないと思いますが、こうした低価格帯の端末に触れる事も、NokiaのいうNext Billion向けの端末と言うものがどういうものかを感じ取れる良い機会にもなるのだと思いました。