【Windows Phone】【Lumia950XL】Lumia950XLフォトレビュー
さて、ちょっと遅くなりましたがLumia950XLを入手しましたので、ご紹介します。Lumia950XLはMicrososoftが販売する最新のWindows Phone端末です。これまでLumia1520と930がWフラグシップの様な形で存在していました。これらはいずれもNokiaブランドでしたので、Microsoftブランドを冠した初のフラグシップモデルになります。また、950と並んで最初のWindows 10 Mobile端末でもあります。
CPUにSnapdragon810、RAM 3GB、5.7インチ2560×1440pixelsのディスプレイなど最新のハイスペックAndroid端末などとも同等の性能を誇ります。
パッケージはこれまでのLumiaシリーズのカラフルなものに比べると随分とシックなものに変わりました。端末自体も黒と白の2種類しか用意されず、鮮やかな数種類のボディカラーを用意していたこれまでと比べると、正直寂しい感じは否めないです。
パッケージの中身は非常に簡素です。本体、ACアダプタ、USB-Cケーブル、簡易マニュアル、使用上の注意の冊子といったものが収められています。
今回は英Clovetechより輸入しましたのでUK版の電源プラグになっています。Lumia830の時はUSBポートを持つACアダプタとUSBケーブルが付属しており、USBケーブルはPC接続用とACからの直接充電用で兼用されていました。今回はACアダプタとケーブルは一体になっており、USBケーブルはPC接続用として独立する形となっています。
外観を見ていきましょう。5.7インチサイズは現在Google NEXUS 6Pなどハイエンド端末で採用の多いディスプレイサイズで特に珍しい存在ではありません。これまでハイエンドなファブレット端末としてはLumia1520を投入してきました。1520は更に大きい6インチのディスプレイを採用していることもあって209gとスーパーヘビィ級ですが、950XLは165gと随分と軽量化されています。
ディスプレイ上部。ここは当たり前ですがMicrosoftのロゴですね。真ん中にスピーカの穴。右端にはインカメラが装備されています。
ディスプレイ下部です。マイクの穴があります。気付いた人もいるかもしれませんがWindowsマークのシルク印刷がありません。スタートボタンやバックキーはソフトウェア的に出現させることになります。
側面も見てみます。上部は3.5Φのステレオプラグ用ポートのみ。
右側面です。幾つかのキーが設けられていますが左から、カメラキー、ボリュームキー下げ、電源ボタン、ボリュームキー上げ。
個人的にはこのレイアウトには不満があります。従来のボリュームキーと電源を十分に離したレイアウトなら目をつぶってでも電源ボタンを押せたました。今回、電源ボタンをボリュームキーで挟む形にしてしまったので一々目視しながらでないと電源ボタンが押せません。なぜこんなに小さなボタンでこんなレイアウトにしたか不思議でなりません。
下面にはUSB-Cポートがあります。USB-Cは家電量販店でもスマートフォンアクセサリのコーナーではケーブル類を見つけることができませんでした。HDDや光学ディスク用としてからうじて見つけることが出来るのみですので普及はこれからという感じですね。
Lumia950XLですが海外Webメディアなどでも質感に対して厳しい評価をするところが少なくありません。その多くはこの背面カバーによるところが大きいと思います。ポリカーボネートの質感が今一で、個人的にはLumiaでもミッドレンジ以下の600番代くらいの質感に思えます。さすがに日本円で8万円を超えるハイエンドマシンなのでもう少し質感には気を使ってもらいたかったところです。一説にはMicrosoftがインテルアーキテクチャーを採用したSurfacePhoneを開発していることから950シリーズは暫定的なフラグシップマシンであり、差別化のためあえて質感のやや低い筐体を選んだという推測があります。この辺りは噂に過ぎないのですが、折角930でSurfaceのパートナーに相応しい同一のデザインテイストを持ったのでそれは踏襲して欲しかったところです。
カメラ部分を拡大してみます。20MピクセルのPureViewTechカメラ、レンズはもちろんZEISSブランドです。LEDフラッシュライトは3連。4K動画にも対応しています。
バックカバーを外してみました。バックカバーは側面まで覆うタイプで下部の隙間に爪を差し入れメリメリと剥がしていくタイプです。バッテリの大きさが印象的。
バックカバーを裏側からみたところ。真ん中の黒い部分はワイヤレス充電のQiのモジュールです。カメラ周りはスピーカもしくは録画用のマイクらしき配線もあります。
バッテリは3,340mAhの大容量ですがまだまだWindows 10 Mobileは最適化が進んでいないのか1520が1日盤石だったのと比べると少々心もとない感じです。この辺りは今後のアップデートに期待したいところです。
各スロット周りを。SIMはnanoSIMで押し込んでロックされるタイプです。マイクロSDスロットも押し込むタイプですね。
4.7インチのiPhone6sとサイズを比較してみます。かなり大柄な端末であることが分かると思います。
iPhone6sと厚みを比較。ほぼ同等の厚みに見えますが、これは950XLがエッジ部分を絞り込んでいるため。厚みでは950XLがやや上回ります。しかし十分に薄く、大きさから予想されるものより随分と軽いと感じます。
外観レビュー的にはこんなところでしょうか。まだまだそれほど使えてはいないのですが、10日ほど使った印象はWindows 10 Mobile自身がまだまだバギーだということ。8.1が高い完成度を見せていただけにその域にはまだまだ達していないと感じます。また一部のアプリについては対応がされていないものも散見され、ユニバーサルアプリの恩恵もまだ感じられないのが正直なところです。ただし、OSの素性としては悪くない感じでUIは8.1以上にスムーズに動き今後のアップデートに期待が持てます。
カメラも同じ20Mピクセル機の1520より改良が進んだ感じで、この辺りについても使い勝手と併せ今後レビューを上げていこうと思っています。