【Adroid】【Cosmo Communicator】COSMO Communicatorフォトレビュー

君はSymbianを知っているか(笑)ベンチャー企業からのニッチな市場への本格的なハードウェア投入。クラウドファンディングという手法も相まって、Planet Computers社のGeminiPDAが本当に世に現るのか訝しがったと思います。多少の遅れはあったもののGeminiPDAは出資者の元に順調に届けられほっと胸を撫で下ろすのもつかの間、早くもこのニッチな端末に後継機種の発表があったことは驚きであったと思います。その名はCOSMO Communicator。この名前を聞いてそう来たかと思った方は多かったはず。
Geminiは古のハンドヘルドコンピュータPsionの現代的解釈による復活を目指して開発されたが、じゃあCommunicatorとはなんだろう。それは嘗て、携帯電話界の巨人として君臨したNokiaの端末に関連がある。Nokiaは長らく、Communicatorという端末を作ってきた。クラムシェル型のハンドヘルドコンピュータの液晶背面にキャンディバー型のテンキー携帯を貼り付けるというコンセプト。当初はDOSライクなGEOSを採用していましたが、Microsoftとの交渉が決裂しWindowsCEの搭載を諦め、同じ欧州企業のPsion社のOS、EPOCに目をつける。Palmとの戦いに苦戦していたPsion社は渡り船とばかりにこの提案に乗り、自社のソフトウェア部門Psion Softwareを独立させます。これには当時の携帯電話界のスタープレイヤー達、Ericsson、Motorola、Simenseも集結し、次世代の携帯電話=スマートフォンのOS開発へと突き進んで行きます。これがSymbianであり、予定通り新世代のCommunicatorにはこのOSが搭載されます。Psion-Symbian-Nokia Communicatorとここで幾つかの点が線としてつながり、関連性が見えてくるわけですね。
そして今回のCOSMO Communicator。現在に蘇ったCommunicatorもハンドヘルドコンピュータのスクリーン背面に第2のスクリーンを持っています。ただし、Nokia Communicatorの第2のスクリーンは当初は普及帯携帯レベルの端末性能しかなく、通話とSMS機能、ミニゲーム程度しかなく、インターネットアプライアンスマシンまで成長するのには、Communicatorの完成形ともいえるE90を待たなくてはなりませんでした。元々、Nokia Communicatorはビジネスを標榜しており通話やメールなどの1対1のコミュニケーションを想定していましたが、時は流れて今やコミュニケーションはSNSの時代。自らメディアとなって発信するようなそんな時代を反映しつつ、よりパーソナルなデバイスとしてアップデートしているのですね。


そして、ここからがやっと本題(笑)先代、Geminiと同じく中々立派な化粧箱に入ってきました。


COSMOと同じくクラムシェル型デバイスが開く形を模した凝ったパッケージを開いて行くとこの通りビニルで包まれた本体が鎮座しています。


付属品は極めてシンプル。左側からSIMトレイ引き出し用のピン。USB TYPE-Cケーブル。親切にも電源アダプタと書かれた充電用ACアダプタ。そしてクイックマニュアルとPlanet computer社のコーポレーションマークのステッカー。スクリーン清掃用のクロスなどです。


さて、箱の底面ですが技適マークがしっかりとプリントされています。右端に貼られたシールからわかる通り、USキーボード、JPプラグ(ACアダプタ)で注文しました。尚、今回CosmoはUS、EU、JPという3つの地域に向けた携帯電話周波数バンドをサポートしていますが、そのより分けはプラグの選択によって決まるとのことです。


本体の外観を見ていきましょう。真ん中に鎮座しているのが、端末を最も印象付けている外部スクリーンです。570×240ピクセルと高精細なため、写真でわかる様に通知のアプリケーションアイコンも綺麗に表示されます。そして左側にある樽型がカメラで2400万画素。右側は指紋認証センサーです。指紋センサー部分にはLEDが仕込まれており、充電や通知などを青や赤の光で知らせてくれます。


液晶を閉じた状態で前面から見た画です。COSMO by PLANETの文字が見えます。Geminiの場合はヒンジ側の方にGEMINI by PLANET COMPUTERSと書かれており、それはそれでカッコよかったですが。


ヒンジ部分ですね。先程話したとおりここからロゴが消えました。ヒンジはかなりしっかりしましたね。



こちらは右側面ですね。シルバー色がスマートボタン、USB TYPE-Cポート及びマイクの穴が有ります。スマートボタンは通話の着信ボタンに割り当てることも出来ます。



左側面。こちらにもUSB TYPE-Cポートが。あります。今回から両USBポートで充電できるようになりました。その他、今や貴重なΦ3.5のオーディオジャック。何よりも変わったのはSIMカードスロットが外部に出てきたこと。


背面はPlanet Computerのシンボルと128GBの文字。FCCやTELECの表記はありませんね。


そしてCOSMOの最大の特徴であるフルキーボード。今回もUS版を選択しました。Geminiの時は1stロットは暴れるキーボード(笑)2ndロット以降のキーマットの変更でかなりしっかりしてこれなら大丈夫という感じになりました。そしてCosmo、キートップのチリはしっかりと揃いやや反発は強いもののしっかり感はGemini 2ndロット以上。まあ、音が煩くなったという話もありますが確実に良くなっています。


キーボードを開いた状態では第2スクリーンにはこのようにPlanetのコーポレートアイコンが表示されます。Geminiと同じイメージにとなかなか憎い演出です。


そしてヒンジ部分。Geminiの時は切りっ放しの金属感があってちょっと痛かったですが少しだけエッジが丸められています。基本構造は変わっていませんが、ヒンジの形が台形に変わったことにより両手で持った時、ヒンジの縁に触れることは少なくなっています。


クラムシェルを開くとヒンジが飛び出し、スタンドになるという構造はGeminiから踏襲。角度がついておいた時キーが打ちやすくなります。このヒンジですが、Geminiの時はキーを押した時たわんで打ちにくいという指摘があったようです。バッカーズミーティングの時これについてはヒンジを強化して見直したと自慢化に話してましたが、なるほどしっかりしています。


そしてSIMカードスロットを引き出して見ます。トレイ自体は金属製。SIMはダブルスロットですが第2スロットはeSIM対応です。

ま、こんなところですかね。単純に第2スクリーンを追加してきただけではなく、Geminiで不満の合った細かいところを改善してきたのは流石です。次回は使い勝手などについてレポート出来ればと思います。

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