アーカイブ : 2011年 10月

【Nokia】【Windows Phone】主役はWindows Phone Nokia World 2011

“人々がNokiaと聞いて何か特別な事を感じ、経験する様になりたい。”ステファン・エロップCEOはそう語りました。今回のNokia Worldの基調講演は、昨年のSymbian一色のNokia Worldから、衝撃の2.11イベントを経て一転、予想通りWindows Phoneが主役のイベントになりました。

Nokia Worldは新製品の発表の場としてだけではなく、Nokiaの今後の方針を指し示す大切な発表の場でもあります。基調講演の内容を振り返りながらNokiaが示した未来への提案を検証する事にしましょう。

発表は大きく分けて2つありました。ローエンドであるSeries40を中心とした話、Windows Phoneという新しいハイエンド。

“人々が体験を共有する” ”Next Bilion”

Series40の新しいモデル3機種が発表され、いずれもAshaという愛称がついています。200と201のQWERTYキーモデル、300のTouch and Typeモデル、303はTQWERTYとタッチパネルの組み合わせです。
何れも€50〜115程度の戦略的な価格設定がなされており、発展途上国や新興国において急激に存在感を増す中国携帯に対して十分な競争力を持ちます。
通話やSMS中心の単機能携帯からソーシャルネットワークを中心としたコミュニケーションへ、”人々が体験を共有する” “次の10億人の為に”の端末なのです。

そして満を期しての、Windows Phoneの登場。Windows PhoneにもLumiaという愛称がついています。バーニングプラットフォーム以来待っていた、その成果がやっと発表されました。一時は、年内なんとか1機種を投入するという話でしたが、ヨーロッパを皮切りにlumia800とlumia710が投入されます。

“lumiaはNokia最初のWindows Phoneは現在のスマートフォンのデザインとクラフトマンシップの先頭を行く”

lumia800はN9と非常に良くにた筐体で、型番から分かる通り超ハイエンドからはちょっと下に位置する端末、N9と違いカメラボタンを有しますがカメラモジュールやレンズは同じで事実上の兄弟機でしょう。

lumia710はN9と内部的にはほぼ同じ、ハードスペックはやや劣りますがNokia603に良く似た筐体で丸みを帯びてフレンドリー、筐体色も豊富です。

またWindows Phone向けのストリーミング音楽配信サービスMix Radioが発表され無料で提供されます。

今回はSmartDeviceの責任者であるヨー・ハロー氏や工業デザインのMarco Ahtissari氏は登場しませんでしたつまりSymbianやMeeGoが大きく取り上げられる事はなかった事からも、Nokiaの今後の方針が見えてくると思います。
Next Billionに向けたSeries40を中心としたローエンド携帯とWindows Phoneを中心としたミッドレンジ、ハイエンドスマートフォン、2.11の衝撃の金融イベントから示されたスマートフォンプラットフォームの移行、MobilePhoneへの投資は着々と進んでいて戦う準備は整いつつあります。来年度以降、Nokia反攻があるものと十分に期待できます。

尚、今回の発表を受けてまたスマートデバイス寄り合い幹事団でイベントを計画しています。11月末都内某所ということで現在準備を進めています。Nokiaファンの楽しい集まりにしたいと思います。

【Sony Reader】【T1】新しいリーダーを買いました


新しいSony Readerを買いました。今までは5インチのPRC-350を使っていましたが正に文庫本サイズ(更に薄い)で持ち運びが楽、ただ反面5インチの画面ではさすがにマンガのを読むのはキツく、また2Gの内蔵メモリではマンガだと60冊程度なのでズホラな管理は難しい。
という訳で軽く(従来の6インチより軽い)、薄く、WiFiが付き、microSDスロットのあるT1に乗り換えることにしました。
色は赤にしました。従来は非常に落ち着いたフロントパネルの色だったのですが、なぜか今回はテカテカした安っぽい色。唯一、許せそうなのがこの赤だったのでかなり迷ったのですが最終的にこの色にしました。

丁度、話題のスティーブ・ジョブスの伝記が発売されたこともあり、T1から直接Reader Storeに接続して購入してみました。

書籍の購入にはMy Sony Clubへの登録が必要になります。PRS-350の時に入会しておいたので、そのパスワードでログインするとエラー、PCからはきちんと同じパスワードでログイン出来るのでパスワードの誤りでは無いようです。
結局、パスワードを変更して(それも短く)してやっとログインが可能になりました。


リーダストアでの購入には端末の機器認証も必要になります。購入場所や購入日時を登録します。


ストアに入り新刊を選ぶと当然そこにはスティーブ・ジョブス伝記が。早速購入。


購入はクレジットカードのみなのでカード情報を入力、以降登録をしておけばカード情報の入力が不要になります。


最終決済をして購入完了。リーダーストアから書籍がダウンロード出来る様になります。

てな感じですが、常時購入時はIDとPass両方の情報を入力させられるので若干面倒に感じますが、単体で書籍が購入出来るのは非常に便利です。
ブラウザも試してみましたが、予想に反して実用的でこれなら使えるというレベルです。ただし、これでWeb閲覧をするかと言えばしないですけどね。
実はT1がAndroidベースである事を知ったのは購入する前日(汗)、下は携帯からテレビまでAndroidのSonyエコシステムの中にしっかりと組込まれたという事でしょうね。

T1に関して言えば非常に気に入りました。正直、PRS-350の方が日本的緻密さがありしっかりした作りでしたが、PRS-T1は持った感じも道具感が漂いまくっており書籍リーダーとしてはこんなものでいいのかなという感じもします。ちょうどデジタルホワイトボード的なブギーボードを思わせる潔さを感じられてKindleよりいいかもなんて思いました。(まあ、あちらはコンテンツを複数のデバイスで使い回せるなど様々な優位点がありますが。)

【MeeGo】【N9】新たな日本語環境がmeego-keyboard-japanese

また、新たな日本語環境が。まあ正確にはmaliit Japanese Pluginを導入してある事が前提になりますが、かな漢字変換の候補が表示されたり各所に使い勝手を向上させる工夫が見られます。まあ、ダイレクトにその名前ですが、meego-keyboard-Japaneseです。

導入にはmaliitjpと同じくTerminalからのインストール作業が必要になります。

まずはアプリケーションを入手します。入手はこちらから。
PCにダウンロードして、USBのMassStrageモードで繋いで内蔵ストレージの直下に置くか(その場合 /home/user/MyDocs/ に収納)N9で直接ダウンロードする( /home/user/MyDocs/Downloads/に収納されると思います。)かします。

Terminalを起動し、devel-suからパスワードのrootmeを入力し、rootを取得します。
ここでアプリケーションパッケージが収納された階層へ移動

上記に書いた通り、

cd /home/user/MyDocs/ か
cd /home/user/MyDocs/Downloads/ とコマンド打ち階層を移動します。

ここで

dpkg -i meego-keyboard-japanese_0.0.1_armel.deb (パッケージ名はアップデートで変わるので注意)

ここで念のため端末を再起動

Settings>Time and language>Text input で

Active input method をJapanese に
Installed input method でJapaneseを追加します。

これでmeego-keyboard-japaneseの仕様が可能になります。


かな漢字変換では変換候補が表示される様になりました。
候補はタップする事で確定する事も出来ます。


英数字は一見、QWERTYキーボードの様に見えますが実は大文字、小文字や記号などのフリックになっています。

尚、再びmaliitjpに戻したい場合はSettingsでJapaneseに設定した物をEnglishに戻し、Terminalでmaliitjp_jpと入力します。

短期間に日本語環境が充実して嬉しい所です。不満点は文字入力時ややもたつく事がある事とバーチャルキーボードで入力していると言う感覚に欠ける事ですね。この辺はアップデートで改善してくれると思われます。

【MeeGo】【N9】N9のハードリセット

※注意ハードリセットの前に内蔵ドライブのバックアップを取っておく事をお勧めします。標準で含まれている動画や音楽、壁紙データが無くなって涙目になること必至です。

maliitjpのインストールで手順も良く読まずにインストール作業したら、英語キーボードが出なくなってしまいました。当然、日本語キーボードも出ません。
という訳で端末をリセットする事にしました。リセットには2つあります。

Restore settings…いわゆるソフトリセット、ContactsやCalendar、Document、music、messages、note、ブックマーク、APNやパスワードなどが初期設定に戻ります。

Clear device…いわゆるハードリセット、本体を工場出荷状態に戻します。

取りあえず私はハードリセット(Clear device)を敢行しました。
Settings>Clear deviceで行いますが、PCにUSB接続した状態でないと作業が行えません。端末を十分に充電した状態で行います。

Clearing device. Please wait.と表示されますのでしばらく放置します。

次に円を描く様なリターンが表示されますがここも放置。

で、30分ぐらい放置しておくと画面真っ暗になってますので、一瞬ドキっとしますが電源を投入すると普通に立ち上がり工場出荷状態に戻っています。

ひつこいようですが、内蔵ドライブが初期化されますのでバックアップを忘れずに後で泣く事になります。なぜ私が涙を流しているかは内緒です(T^T)

ちなみにオリジナルの壁紙データはこんなとこで見つけました。

【MeeGo】【N9】早くも日本語入力が可能にmaliitjpが登場

早くもN9で日本語入力が可能になりました。maliit Japanese plugin 、maemoCJKの開発を行っているkimitakeさんが公開されています。
インストールにはターミナルからコマンドの入力が必要でGUI全盛の世の中、なかなかとっつき難いとこはあると思います。
インストール方法を紹介して行きたいと思います。この場合、内蔵ストレージの直下にアプリケーションパッケージを置くという前提で話を進めます。

1.Terminalの導入 N9は標準ではTerminalがインストールされていません。Terminalの導入にはSettings>Security>Developer modeを有効にします。ここで、必要なアプリがインストールされます。

2.アプリケーションパッケージの取得 N9の標準のブラウザでは直接ダウンロード出来ないのでkimitakeさんのブログmaliit-plugin-jp
からの3つのパッケージをPCにダウンロードしておきます。
※ダウンロード先が変更になりました。最新版は上記リンクから。

3.アプリのインストール PCにN9をMassStrageモードで接続します。ここに先ほどダウンロードしたアプリケーションパッケージをコピーします。PCとの接続を解除。
N9のTerminalを起動。rootを取得します。
devel-su と入力するとpasswordの入力を求められますので rootme と入力します。
これでrootが取れました。
次に cd /home/user/MyDocs/ と入力します。これでインストールパッケージを置いたMassStrage直下に移動しました。

dpkg -i (3つのインストールパッケージ)

と入力し、3つのファイルを順次インストールしていきます。

4.日本語プラグインの起動 N9を再起動します。Terminalを再度起動し maliitjp_jp と入力します。これで日本語バーチャルキーボードが起動すれば成功です。


フリックでも。


QWERTYでも。


ランドスケープでも。

入手して数日で日本語環境が整ってしまうとは嬉しい限りです。kimitakeさんやtask_jpさん、kenya888さんなどQt開発者の皆さんに深く感謝です。

【MeeGo】【N9】N9のWiki始めました

Nokia N9の情報纏めサイトとしてNokia N9 Wikiを始めました。
操作方法からアプリケーション紹介、日本語環境に至るまでいろいろな情報をこちらに集約していきたいと思います。
情報を共有しよう、使いこなそうN9です。

Nokia N9 Wiki

【MeeGo】【N9】N9のUstreamTVやりました

早速ですがN9のUstreamTVをやりました。相変わらず端末が中々出てこない能書きの多いUstreamですが、現状での使い勝手やUIの動きなど参考になると思います。

使用したスライドはこちらです。
録画を残しましたのでよろしかったらどうぞ。
Nokia N9 Full review

【MeeGo】【N9】Nokia N9フォトレビュー

世間がiPhone4S発売で盛り上がる中、昨日家にはこちらが届きました。Nokia N9、先のエントリで紹介した通り山根さんにマレーシアで代理購入していただいたものです。Nokia N9はMeeGo Harmattanを搭載する端末で商品化された最初のMeeGo携帯電話であるとともに、Nokiaの最後のMeeGo端末であるとも言われています。
と言う訳で恒例のフォトレビューをお届けします。


あの端末を思わせる立方体のパッケージ。内箱が筒状の外箱に収められています。山根さんも指摘していましたが縦にすると下側に内箱が落ちる仕様はちょっと怖いし、逆じゃないの?と言いたいとこです。


アクセサリ類はシンプル、ACアダプタ(USBポート付き)、microUSBケーブル、ステレオヘッドセット、紙マニュアル、保証書類、そしてオマケのシリコンケースです。


電源を入れて見ます。スプラッシュ画面は変わりましたね。従来の白い画面から握手するConnecting Peopleの画面ではなく、黒地に白抜き文字でNOKIAのロゴが表示され、水面に広がる波紋の様なアニメーションからメニュー画面が起動します。


筐体はスクエアな感じですが側面に丸みが付けられていて非常に持ちやすいです。また、最初この筐体の素材がポリカーボネートと聞いた時、思い浮かんだのは初代iMacでした。その印象からかなり質感は微妙かなと思っていましたが、塊感のある非常にソリッドな筐体でなかなか良いです。このメニュー画面だけを見るとSymbian Annaと同じに見えますがUIは大きく違います。


N9で特徴的な物として曲面が付いたスクリーンが上げられると思います。写真では分かりづらいと思いますが、液晶周辺に緩やかなカーブが付けられ、筐体からガラス面が若干浮く様な形になっています。これがswipe時の操作のし易さを生んでいます。


端末右側です。ボリューボタンとなんとその下にあるのは電源ボタンです。上部にSIMスロットやmicroUSBポートを持っていった関係からでしょうか。スリープ解除/適用ボタンも兼ねますのでこの位置はありなのかも。


ボタン類の拡大です。ややこのメッキは安っぽいかも。あと筐体のイメージをiPad nanoに似ていると思われた方がいたようですが実際はこの様にNokiaらしい上部と下部の絞り込み、N8やE7、E6と違い厚み方向の絞り込みですがきちんとNokiaらしいデザイントレンドが押さえられている事が分かります。


左側です。ボタンレスなUI、swipeを標榜するだけあって極力ボタン類をつけないと言うのが分かります。


上部にはΦ3.5mmのオーディオジャック、microUSBポート、SIMスロットがあります。


底面にはスピーカが。CEマークも見えますね。


背面もクリーンです。多少光沢があるマットな仕上げです。


カメラはオートフォーカス8Mpixcel、カールツァイスレンズ、とてもレスポンスが速いカメラでかつf2.2という明るいレンズな為暗い所でも良く撮れます。


スロット類はかなり独創的です。上部の写真からも見えた様にmicroUSB側のぽっちを押すとシーソー的に蓋が持ち上がります。隣のSIMスロットの蓋に小さな溝が切ってあるのでそこに爪を引っかけてスライドさせるとSIMトレイがポップアップします。


SIMトレイはiPhoneと同じ様な形でmicroSIMを採用しています。


大きさを比較してみましょう。残念ながらiPhone4がレンタル移籍中なので3Gに登場してもらいます。液晶分、N9の方が縦に長いですね。


厚みに関してはN9の方が薄いです。この辺は年月を感じさせますね。ちなみに4の筐体ならN9より薄いそうです。


E7とも比較してみましょう。さすがにE7は4インチの液晶を採用しているだけに一回り大きいです。厚みもかなり違いますね。

予想していたよりも良い質感と軽快な動作、A8 1GHzのCPUとライバルたちに1年遅れを感じさせるハードスペックですが、なかなかどうしてスムーズさではそれら高スペックな端末に引けを取りません。Nokiaらしい良い端末に仕上がったと思います。この後は使い勝手やアプリ紹介を中心にN9レビューを続けていきたいと思います。

【MeeGo】【N9】山根さんN9をゲット

UstreamTVをご覧になった方も多いと思いますが、多分日本人第一号、携帯研究家の山根さんがN9をマレーシアでゲットされました。マレーシアには特別、仕事や旅行の予定があった訳じゃなくN9確保の為だけに渡航、久々のNokia愛大爆発(笑)という感じです。
Ustでも開封作業から満面の笑顔、久々のNokiaの強力デバイスにうれしくて仕方なかったようです。

どうですか、こちらも嬉しくなってしまうような(笑)
日本語という問題はありますが(中華フォントですが表示はデフォルトで可能)、山根さんのUstを見る限り現状でもかなり完成度、純正モックを触った感じも筐体質感は良いようでした。
そして、山根さんの決定的お言葉としては(笑)「これは、買い!」だそうです。
現状は黒16GBのみの販売でカラバリはありませんが、興味のある方は山根さんのtwitterを追ってみてください。代理購入も受けつてくれます。(数に限りあり、販売でなくあくまでも購入代行なので大人の対応をしてください。)
と言う訳で無事販売が開始。手にするのが非常に楽しみです!