【Nokia】【Symbian】Symbian Annaの再起動問題

TwitterのTLでNokia好事家の皆さんから、Symbian Annaにアップデート後SoftBank Mobileのネットワークで再び再起動を繰り返すスポットが発生する現象が起きているとの報告が数多く出される様になりました。
S60 3rd Editionや5th Editionで発生していたものと同じ現象で、その後Nokiaが対策を取ったらしくAnna以前は収まっていました。
しかし、端末事業撤退からそろそろ2年、対策を止めたのかもしれません。
いずれにしろ既存のSymbian^3ユーザにとっては困った問題でなんとか直してもらわないと安心して電話として使えません。

という訳でNokia Supportのディスカッションフォーラムに書き込みを行いました。EUなのでどこまでの効果があるかは分かりませんが、元Nokiaに勤めていた某氏によると内部で問題提起するより、ユーザの声の方が会社を動かす力は大きいそうです。

どんどん書き込んでください。リンク先は下に

Once I update to Anna,I found place not stop rebooting.

某氏によると、シンガポールでも同様の現象は発生したそうです。既に端末事業を行っていない日本よりも海外での現象の報告の方が効果的かもしれません。
再起動問題に悩まされている方、将来に憂いを感じている方はどんどん書き込んでください。
よろしくお願いします。

【Nokia】【Symbian】Nokia Symbian Belle搭載の3機種を発表

やはりNokiaのFacebookアカウントのテザー広告はSymbian Belle搭載の3機種の発表でした。全て1GHz CPU、NFC搭載、フルタッチオペレーションのデバイスです。
それではそれぞれ個性的な3機種の紹介をしたいと思います。

Nokia 600

音楽機能に特化したしたスマートフォン。Nokia端末の中で最も大音量のスピーカを持つとの事。
1GHz CPU
内蔵メモリ2GB、microSDスロット、RAM512MB
5 Mピクセルカメラ (EDoF)
GPS, WiFi (b,g)
ペンタバンド3G、クワッドバンドGSM
NFC
3.2インチTFT、640 x 360 (nHD)
バッテリ BL-4J (1200mAh)
カラー ブラック、ホワイト、ピンク、ライム
重量 100g
2011Q3、€180

Nokia 700

薄型、軽量、スタイリッシュなスマートフォン
1GHz CPU
内蔵メモリ2GB、microSDスロット、RAM512MB
5 Mピクセルカメラ (EDoF)
GPS, WiFi (b,g)
ペンタバンド3G、クワッドバンドGSM
NFC
3.2有機ELディスプレイ、640 x 360 (nHD)
バッテリ BP-5Z (1080mAh)
カラー クールグレイ、シルバー/ホワイト、コーラルレッド、ピーコックブルー、紫
重量 96g
2011Q3、€270

Nokia 701

C7の後継機種。筐体的にはキャリーオーバーだがCPU性能をアップ。
1GHz CPU
内蔵メモリ8GB、microSDスロット、RAM512MB
8Mピクセルカメラ (EDoF)
GPS, WiFi (b,g)
ペンタバンド3G、クワッドバンドGSM
NFC
3.2 IPS有機ELディスプレイ、640 x 360 (nHD)
バッテリ BL-5K (1200mAh)
カラー スチールダーク、シルバーライト、アメジストバイオレット、ホワイト
重量 131g
2011Q3、€290

個人的にはカメラが相も変わらない拙者に弱いEDoFカメラが残念です。それ以外は1GHz CPUや512MB RAMなどミッドレンジとして十分な性能を有していると思います。全てSymbian Belle、NFC搭載です。
ちなみに私は薄型、軽量のNokia 701がいいですね。

【Nokia】【Symbian】8/24にBelle 3姉妹が公開される

NokiaのFacebookアカウントに新しいSymbianデバイスの登場を示すテザー広告が登場しています。

SOMETING ON SYMBIANのコピーが示す通りSymbianデバイスに対する何かが登場する事は間違いないです。
先日、香港で既にリークしているBelle3姉妹、Nokia600、Nokia700、Nokia701が発表されるとの噂があったことからBelleの発表があるのではと言われています。
また、Belleの(アイコンが設定されていない場合の)アイコンが3D化されていることから何か3Dに関する発表があるのではとも言われています。
カウントダウンから見ると日本時間の8/24 22:00位に発表がある模様。Nokiaファンはこの時間帯Facebookに注目です。

【Symbian】【N8】【E7】Symbian AnnaとBelleのUstやりました。


夏休みの自由研究(笑)としてSymbian AnnaとBelleに関するUstreamTVをやりました。内容的には過去にやったUstreamTVでのSymbianの内容と被るのですが、今回は端末のUIを多く見せていると思います。
特にBelleは日本語で解説しているものは少ないと思います。

使用したスライドはこちらにあります。

また、録画を残しましたのでこちらから見る事が出来ます。
まず無いと思いますが、Belleはリーク版なのでNokiaから怒られたら消します(笑)
よろしかったらどうぞ。

【Symbian】【E7】N8、E7、C7、C6-01にAnnaアップデートが

N8、E7、C7、C6-01のSymbian^3機にアップデートが来ました。Nokia Software UpdateやOTAでそれぞれアップデートが可能になります。
ここでも何回も紹介しましたがAnnaはWebブラウザの改善と縦型仮想キーボードの搭載、アイコンのリニューアル、その他の細かい機能の改善など主に機能強化を中心としたアップデートです。
今後は今年中と言われているコードネームBelleの登場で長らく、Symbianが押し進めて来たユーザエクスペリエンスの改善、つまりは大きなUIの変更を迎えSymbianの完成となります。
Belleの登場に期待しながら、Annaを楽しみたいと思います。

【Mac】MacBook AirでBlue-Ray見れた!

スティーブ・ジョブスがBlue-Ray陣営の支持を表明してから早何年でしょうか。
その間、搭載機の登場をいつかと待ち侘びていましたが、結局今日に至るまで登場していません。そうこうしている内にAppStoreの登場でアプリケーションのダウンロードは当たり前になり、光学ドライブ非搭載宣言が出るのも時間の問題と思われる今日この頃、唐突にその日はやってきたのです。
Bootcampなどの仮想環境のWindowsを利用してPowerDVDというアプリで試聴するという裏技も無かった訳ではありませんが、Airの様に独立したGPUを持たない機種では、あなたのGPUでは再生出来ませんと怒られてしまいます。
そんな中、サードパーティ製ですがMacでBlue-Rayディスクが試聴出来るアプリが登場しました。
その名もMac Blue-Ray Playerなんともベタなネーミングですが実力はなかなかのもの。当然、MacにはBlue-Rayドライブ搭載機がありませんから、外付けのBDドライブを利用します。使用は極めて簡単でMac Blue-ray PlayerのWebサイトからアプリをダウンロードしインストール。外付けのBDドライブを繋いでアプリを起動、ディスクを開くでBlue-Rayディスクを指定してあげれば何事もなかった様に再生が開始されます。

画質はBlue-Rayディスクらしいシャープで美しいもので、純正プレイヤーでDVDを再生した時より遥かに奇麗です。また、フルスクリーンの表示にした場合でもコマ落ちなど無く快適に再生されます。

かなり基本性能は高いと思います。
ただ、残念ながら現状ではChapterのスキップや早送り、またマウス指定により再生位置の選択がうまく行きません。
ただ、この辺はすぐに問題解決出来るだろうと思っています。
なによりも、MacでBlue-Rayディスクの再生が出来る事が嬉しいし、今後に大きな期待が出来るからです。
現状は3ヶ月の試用が出来ますので、BDディスクドライブをお持ちで興味がある方はぜひ試してみてください。

【MeeGo】【N950】N950触りました!

某氏のご好意でN950を触る事が出来ました。N950はご存知の通り開発者向けに配布が行われるもので、一般販売はされません。
貴重な機会をもらって色々いぢらせてもらいました。

筐体は凄く良く出来てます。マットブラックのボディはしっかり感があるし、液晶にガタツキや浮きなども微塵もありません。E7に良くにた筐体ですが質感はN950の方がよく感じます。
さて、肝心の例のswipeするUIですが、こちらはスムーズでヌルヌル感も十分。ビデオなどを見ていたので勝手に脳内で増幅されていて触ったときはそれ程凄いとは思わなかったのですが、これがいきなり実機を触っていたら相当感動しただろうなと思います。

キーボードもいいですね。実はキーの大きさはE7より大きい、入力したときのフィーリングもいいしモバイルキーボードの優れたものの1台と言えるでしょうね。

ヒンジ構造はE7と同じ。液晶の開き方もE7よりも高級感があっていい感じです。

また、その時の模様をYoutubeにアップしました。よろしかったらご覧ください。
N950ファーストインプレッション

某氏によるとN950よりN9はさらに良いらしい。N9の発売が現実に迫ってきた今、非常に楽しみです。

【Mac】MacBook Air買いました

購入したのは13インチ CPU Core i7 SSD256GB RAM 4GBです。今まではCore Duo(Core2 Duoでもない)な黒MacBookでしたので性能差は歴然、動画をエンコードしてみて驚愕の処理能力に驚いているところです。
基本的にはノート型しか買わない私ですが(過去に買ったのはポリタンクなG4 Macのみ)PowerBook5300cs、PowerBook2400、PowerBookG4Ti、MacBook(early2006)に続いて5代目のMacノートになります。
基本的にこれがメイン機になるのですが、普通ならiMacなどのデスクトップのサブ機ならまだしもメインとして使うならMacBook Proの13インチや15インチだろうと思うでしょう。実際、過去にPowerBookG4Tiの15インチを使っていた事もあり、真剣にMacBook Proの15インチも検討しました。しかし、以下の理由からAir13インチでもいいじゃないかと思い立ち、結果として今回の選択をしました。

・外付けのBlue-Reyドライブを購入した事により内蔵ドライブは必要なくなった。実際、光学ドライブの利用はメディアの取り込みくらいで、ソフトも光学メディアでインストールする事は極端に減った。
・NASにiPhotoやiTunes、動画などのファイルは基本的に置く事にする。これによって大容量の内蔵ストレージも不要。(256GBでも十分以上)
・基本的には家庭内モバイルで持ち歩きはしないが、いざと言うときの持ち運びには軽い方がいい。
・同等ではないが、デスクトップと同じCore i5やi7搭載で十分な性能を得られただろうという事。

結果として選択は成功だったと思います。非常に満足しています。
・薄く、軽く、速い。今までのMacBookに比べると携帯性は圧倒的に違う。
・動画エンコードがバカっ速。24分程度(30分番組1本)のflvファイルをHandBrakeでH.264にエンコードしたところ、8〜9分で完了した。ビットレート1500bps、720×400に設定。E7でかなり奇麗に見れる設定です。
・Parallels+Widows7を導入したらこれまた便利。MacOSとParallelsのシームレスな環境はなかなかで、複数デスクトップを設定出来る事から、一つの画面でMacの操作、別の画面でWindows7をフル画面で起動させておけば、3本指スワイプでスムーズに画面の切り替えが行えます。

一応、UstreamTVでダラダラと紹介もしてみました。こちらから右側の過去のライブタグで見れるようになっています。

使い始めて1週間ほど過ぎましたが、かなり気に入って毎日かなりの時間使っています。ちょっと不満があるとしたらバッテリの持ちがあまりよくないことでしょうか。
まあ、それを差し引いてもかなり使い勝手が良く非常に満足しています。

【MeeGo】【N9】Michal Jerz氏のN9、N950ファーストインプレ


Michal Jerz氏はMy-Symbian.comを主催するNokia/Symbian系のスーパーパワーユーザです。氏は発売前のプロトタイプを借りてテストすることも度々あり、今回もかなり長い間N9、N950をテストする機会を得たようです。
My-Symbian.comのフォーラムに書かれた氏のファーストインプレを紹介します。

1.パフォーマンス
・Cortex-A8 1GHzのシングルコアCPUだが性能は十分。
・UIは100%スムーズでiPhone4に劣るところは無い。
・マルチメディア性能も良好。

・ビデオ再生は撮影した720pの動画再生は完璧
・YouTube 720pの動画は重い。
・YouTubeのN9と同じ解像度(854×480)FLVファイルの再生は完璧で非常にいい。
・カメラはライブフォーカス機能を持ち、画面タップで焦点の変更が可能。

アプリケーションの切り換え、スクロール、マルチタップジェスチャーのパフォーマンスやスムーズさは使っていて楽しくなる。

1GBのRAMは速いCPUより重要で、パフォーマンスの向上に貢献している。

2.安定性
Harmattanはmaemoと同じくらい安定していて、エラー、フリーズ、再起動を見たことが無い。

3.デスクトップが無い
・アイコン、ショートカット、ウィジェットを置くデスクトップが無い。
・その代わりは待ち受け画面で時計や日付、いくつかの状態アイコン(無線、Bluetooth、バッテリ、WiFi)
・現在ここが一番残念な点。

4.製造クオリティ
・N9/N950の製造クオリティは非常に良い。
・N9のポリカーボネート、N950のアルミの材質は非常にいい。
・N950のキーボードはNokia史上最高のキーボードの一つ。フィーリング

5.仮想キーボード
・ランドスケープならかなり使える。
・予測変換やエラー訂正もある。
・縦型レイアウトは自分の好みには小さすぎる。
・各国のキーボードが用意されていて、設定されているキーボードは1、2秒で出る。

6.互換性
・多くの部分がMaemo5に似ている。
・本家MeeGo、MeeGo DE for N900(開発者バージョン)の.rpmに比べればまだdebパッケージが使われている。
・N900用のQtアプリケーションの多くが問題なくN950で動いた。
・Qtではない(例えばHildon)アプリは一般的に動かない。※HildonはmaemoのUI
・MaemoからMeeGoへの移行としては悪くないと判定出来る。

7.マルチタスク
・1GBのRAMによって複数アプリを快適に起動出来る。
・多くのアプリを立ち上げてもUIはスムーズ
・マルチタスク画面はピンチでズームに対応している。(2×2と3×3の切替)
・N950はアプリ終了の方法がキーボードからCtrl+Q、N9は画面下へスワイプすることで終了出来る。

8.カレンダー
・複数カレンダーのサポートと色分けをサポート。
・デフォルトのカレンダーを設定したり、各々のカレンダーを表示/非表示に出来る。

9.Contacts
・お気に入り機能。タップにより星印を付けると常に上位に表示される。
・サムネイル/アバターの自動作成(持ってない場合はイニシャルに応じて自動作成)
・クイックスクロール。スクロール時にアルファベットが表示
・グループ機能
・個々に着信音の設定が可能

10.Bluetooth/自動車/音声制御
・現在のビルトではサポートされていないため簡単にCarKitに接続し、発信したり、電話を受けたり出来ない。

N9は非常に滑らかなUIが特徴で1GBという豊富なRAMに支えられています。Michal氏はmaemo5のデスクトップがなくなった事を嘆きますが、デスクトップを廃しアプリケーションラウンチャ、タスクマネージャ、アプリケーション実行画面を並列に扱い、swipeで切り替えていくUIを構築したおかげでシンプルでエレガントなUIになったのだと思います。ここは異論があるところですが、今後製品版が発表された暁には更なる詳細レビューが出るでしょうから非常に楽しみです。

【Symbian】Symbian Design Guidelinesから次期Symbian Belleを予想する

X7やE6の出荷でSymbian Annaが既に一般的になり、次のOSの噂が出回り始めています。次期OSの名称はSymbian Belleといい、以前はSymbian FoundationでSymbian^4と呼ばれていたものの機能や特徴を大きく引き継ぐものです。これはSymbianがユーザエクスペリエンスの改善と言う大きな目標の達成の為に当面のゴールとして設定していたものであり、現状Nokiaのスマートフォンプラットフォームの戦略転換を受けた今はSymbianの最終ゴールと認定されるべきものだと思います。
All About Symbianでは最新のSymbian Design Guidelinesを検証する事によりBelleの全貌を予想するという試みがなされています。いつも通りの下手な訳で大変申し訳有りませんが、Belleを占う上で非常に重要な記事だと思いましたので、日本語訳してみました。

以下が記事の翻訳になります。

Nokia Developerで公開されている最新版のSymbian Design Guidelinesにおいて、Symbian UIの将来の外観とスタイルを見ることが出来ます。これらは次期Symbianのアップデートの一部として提供されると予想されています。このアップデートはSymbian Belleと呼ばれ、Symbianの歴史上最大の視覚的変化を(少なくともAVKON UIに対して)得ますが、UIにおいては変化よりも進化が大きいと言えます。

NokiaはSymbianプラットフォームの次のアップデートに関して、開発においてホームスクリーンのより柔軟なWidgetやソフトキーを廃し新しい外観のステイタスバーを装備する事以上には、非常に僅かな情報しか公開していません。現在は公式な発表は無く、10月のNokia Worldにおいて公開すると言うのが最も予想されるシナリオでしょう。
Design Guidelinesは完全な新しいUIの外観を見せてはくれませんが、かなり有用な概要を示してくれます。ターゲットはQt Quick Components 1.0 for Symbianを使う開発者であり、Symbianプラットフォームの現状もしくは将来のネイティブな外観や感覚に合致するような新鮮な外観のアプリケーションを簡単にデザイン出来る事を目指しています。

ガイドラインノート:
SymbianはAnnaのリリースの後、デザインとユーザ体験のいくつかの新しい変更が導入されます。Qt Quick Components 1.0 for Symbianは新しいSymbian Design Guidelinesをフォローする最初の実装になります。Qt Quick Components 1.0 for Symbianはアプリケーションに新鮮な外観を提供するだけでなく、Symbianの仕様にも対応します。
現在このガイドラインに従ってアプリケーションを提供することは、消費者が彼らのSymbianデバイスにインストールしたアプリと若干の違いが生じることを意味します。この変化は、よりモダンなデザインを含み、Symbianの間もなくくるユーザ体験と一致することにおいてより良いと言えます。

以下に幾つかの変更と追加の概要を示します。追加の詳細は完全なDesign Guideドキュメントで確認する事が出来ます。

ステータスバー
ステータスバーは単一のライン上にステイタスアイコン(電波強度、バッテリ、時間)が配置されスリム化されます。

ツールバー
ソフトキーに主導されるメニュー(オプションメニュー)と下部のツールバーは統合されて以前の半分のスペースを使うようになります。Closeボタンはユニバーサルバックボタン(戻るの矢印ボタン)に置き換えられます。オプションボタンはメニューボタン(水平な三本線アイコン)に置き換えられます。
これはポップアップメニューが(ほとんどの場合)引き続き使われるが、真ん中にある2つのユニバーサルボタン(下の例の中のShareとSearch)が占拠するためキーコマンドの使用は少なくなるだろうと予想されます。

ツールバーは2つないし、3か4のアイテムとボタンを含みます。バックボタンは標準で他のボタンはカスタマイズ可能です。ツールバーは表示だけのキーアクションアイテムを含みます。

タブバー
タブバーは同じアプリケーション上で複数の並列な表示を切り換えます。(例えばContacts上でリストとグループ表示を切り換える様な。)タブバーは2つないし3か4のタブを含みます。

タブバーは大抵、ステイタスバーの直下に配置され、画面上を横切る様に引き伸ばされて表示され、選択範囲が大きくなりより指で押しやすくなります。タブバーは現状のSymbian UIにも含まれますが、広範囲に使われて来たとは言い難く、タッチ移行の移植を受けるUIオブジェクトとして成功したものの一つとは言えませんでした。

通知/ステイタスパネル
Symbianではモーダルな2種類の通知が引き続き存在します。これらはユーザの操作を必要とし(例えばダイアログ)、モードレスです。こちらはユーザとの対話を要求しません。(例えば、一般的もしくは状態変化を示すインジケータと情報バーナー)モードレスな通知はより活用が行われるでしょうし、幾つかの通知は情報バーナーのタイプに変わります。情報バーナー(例えば、現在は SMS着信の通知に使われている。)は画面上部に幅いっぱいに表示され、必要に応じて対話式にすることも出来ます。これらは一定時間の経過後、自動的に閉じます。

大きな変化はAndoroidで使われているのと同じ、(上部からの)プルダウンメニューの使用です。このステータスパネルの上部にはユニバーサルインジケータ(状態アイコン)が保持されています。ユニバーサルインジケータの一つをタップすると、関連する動作がオンになります。(例えば Bluetoothのオン/オフ)
下側のパネルは取り逃したイベント(例えば、メッセージやEメール)やオン状態のもの(進行中のイベントや経過を示す情報、通信の情報を保持します。

リスト
リスト表示はSymbianの最も日常的に使われる制御として引き続き使われます。ただし、幾つかのバリエーションと新しい外観を得る事になります。変更によってリストのヘッダーを頻繁に使われるようになり、複数の選択項目の操作や付随するラベルやアイコンのより一層の活用を改善します。

アプリケーションビュー
BelleはSymbianのアプリケーションビューの外観と操作感を拡張し、改良します。一般的に、以前は最も普及している表示は階層的なものでした。(掘り下げられている。)このパターンは引き続き使われますが、以下に示すようなバックボタンの存在により簡単により改良されます。

しかしながら、掘り下げられて行く階層は全ての事象について利用がサポートされるわけではありません。タブもしくはパラレルビューは既に幾つかの事象(Contacts内のタブ)で利用されますが、 Belleは更にそれらを利用するようになり、階層全体をフラットにするユーザー体験が与えられます。パラレルビューは異なる表示を切り換えるタブを使用します。

加えてアプリケーションは両面やアニメーション効果を利用した¨反転¨の様な表示をデザイン出来るようになります。
反転ビューはパラレルビューの特別な場合です。

階層を掘り下げる事とパラレル/反転ビューの重要な違いは、積み重ねられた履歴に対する挙動です。(バックボタンを押したとき何が起きるか。)階層を掘り下げる表示は複数回のステップを踏む必要があります(レベルごとに一回)、一方パラレル/反転ビューは一回のステップで表示を行います。したがって、パラレル/反転ビューにおいてバックを押した場合、アプリケーションが残されたままか階層を一つ上がるだけです。
これらの3つの表示の組み合わせはAndroidとiOSで使われているものと非常に似通っており、Symbian Belleでより今日的な感覚で提供されるでしょう。これらの大半は進化ですが、これらのいくつかのアイデアは既に存在していて、たぶんユーザフレンドリーな方法として提供する事が出来ていなかったでしょう。

バックステップ
ほぼ普遍的なバックボタンの存在はBelleのユーザ体験をより滑らかに感じるようになるでしょう。これが意図することは、ユーザインターフェースを介して移動する方法で最も利用される方法になると言うことです。(ホームボタンやマルチタスクは”ジャンプ”を促します。)

そこにはもはや既存の”アプリケーション”の概念は存在せず、むしろ直前の表示にバックステップする事になります。一部では、厳格なアプリケーション中心のモデルとアプリケーションが相互に順を追って流れるという認識から離れると言う方法を意図しています。全てのアプリケーションが究極の目的地であるトップレベルのホームスクリーンへの移動を含む、バックステップをサポートします。このバックステップの手法は UIQで使われていたものを彷彿します。

ホームスクリーン
新しいSymbian Design Guidelinesはホームスクリーンにほとんど言及していませんが、これもSymbian
Belleにおいてアップデートされるエリアです。主要な変更とはホームスクリーンのレイアウトの柔軟性を高める様々なサイズのウィジェットの導入です。

まだ基本的にはグリッドで仕切られそうですが、単一のスペースを取るもの(例えば、アイコンショートカット)、長いウィジェット、2倍のサイズのウィジェット、その他により最小限に抑えられています。 Symbian
Design Guidelinesはこれらのヒントについて”アレンジング アイテム”の箇所で提示しています。

回転
新しいUIは3つの回転方法をサポートします(縦、横方向右アップと横方向左アップ)、以前はSymbianは2方向の回転サポートだけでした。縦は主となる方向ですが、物理的キーボードを持つデバイスなら標準で横方向を使うようになります。
ガイドラインはユーザ体験において利点を与えられる場合(例えばミュージックプレイヤーのアルバムアート表示など。)を除き、縦、横同じレイアウトを採用する事を推奨しています。

ダイアログ
ダイアログはその下と言うよりボタンを配置したダイアログボックスを持つ新しい外観を得ることになります。ボタンの空白スペースは無く、単一のボタンは中央に配置されます。更に全てのダイアログはツールバーに添付されるのではなく、画面中央に配置されます。
上記の通り、より広範囲な利用は情報バーによって行われ、モードレスダイアログを自動的に却下します。

タンブラー
Belleはまたいくつかの新しいUI要素を導入します。これはタンブラーのこの一例として、値を選ぶ方法の提供もしくは、一つもしくはそれ以上に分割された値の設定、よく知られているものとしては(時間とか。)
各タンブラーは全体がフルスクロールする回転ドラムの様なものです。これらはエラーを削減し、より楽しいユーザ体験を与えると述べられています。タンブラーは時間と日付の設定で利用されます。

タッチ入力のポリシー(ジェスチャー)
既存のジェスチャーは引き続きサポートされます(タッチダウン、タッチ解除、タップ、ロングタップ、ドラッグ、移動、ドロップ、フリック、ピンチ)が追加のジェスチャーとして回転がサポートされています。この回転のジェスチャーは地図や写真のアプリで利用されるでしょう。

感覚フィードバック
ガイドラインは感覚的フィーバックの利点や35種類の異なるタイプの感覚的フィードバックについて詳細に言及しています、これは異なるシチュエーションにおける様々な効果を伴うUIによる感覚的フィードバックの使用が高まる事を意味しています。


流出したNokia700(Zeta)の画像とこのSymbian Design Guidelinesを見るとおぼろげながらも次期OS Belleの全貌が見えてくると思います。Qtベース、1GHz CPUの採用でよりスムーズに扱い易いUIになるでしょう。Symbianの目指す完成形Belleに期待です。