【S60】【satio】Idou改めSatio SonyEricssonより発表

ちょっと遅れてしまいましたが触れない訳にはいきませんので。モバイルの祭典WMC2009で販売を前提としたコンセプトモデルとして鳴り物入りで登場したIdouですがSatioと言う正式名称を得て正式に製品として発表されました。
Sony Ericssonのマルチメディアハイエンドであり、同社のフラグシップモデルとなる端末です。
日本では12Mピクセル超高解像度カメラ携帯として話題になりましたが、山根師匠によるとWMCの時の会場の熱気は今一つだったとか。ヨ-ロッパは景気後退の波が激しく、こうした超ハイエンドが歓迎されないのかも知れません。また親会社Sonyのブランド力低下に伴い、Walkman、Cyber-shot路線に限界が見えており、ソニエリ人気に翳りが見えているのも大きな原因でしょう。(実際シェアは5%程度に急落しており、歯止めが掛からない状態です。)
そこでSatioと新たに発表された2台の端末に期待が掛かるのですが、今までのソニエリとはデザインにやや違う傾向が見られるのですがどうでしょうね。
SaintoはついにS60 5th Editionが搭載される事が発表されました。Symbian FoundationのOSを搭載することになれば当然の流れだと思いますが、ある意味OS戦略でNOKIAの軍門に下ったと言えると思いますし、それ以上にOSを通してのエコシステムの構築に失敗したと言えます。
前から書いていますが、Symbianなどの汎用OSを使う理由は今や開発コストの大半を占めると言われている高機能端末に於いてのソフトウェア開発の工数の低減を図ると共に、端末毎の差別化を容易にするという目的によるものですが、ソニエリはこれがうまく行きませんでした。
NOKIAはこの辺りを周到に推し進め、今やミドルエンド以上の大半の端末のOSをS60に置き換え、独自のエコシステムの構築に成功しています。
ソニエリと言えば、事実上の同社の専用OSであるUIQをハイエンド向けにしか利用せず、しかもフリップ式(UIQのタッチオペレ-ションUIをカスタマイズ)、フロントQWERTY式(UIQのテンキ-パッドUIをカスタマイズ)という2ラインのUI、しかも独自カスタマイズした上にバリエ-ション展開が無いという、コストばかりが伸す愚を演じてしまいました。これでは開発コストが上がるだけでなんの為の汎用OSの採用か分りません。
その後はMotorolaばりのマルチOS戦略にスイッチしましたが、XPERIAが期待したほどヒットせず、かつソニエリの要求クオリティを唯一満たせると思われるHTCとの提携解消でこちらは暗礁に乗り上げている模様。Androidは2.0を待った為にメ-カカスタマイズを行なう時間を考えたら当面の出荷は考え難く、唯一残された道はSymbian S60に頼るしか無いというところでは無いでしょうか。
UIはWMCで発表されたものを見た限りでは、最近のソニエリデバイスに見られるような、PSPやデジタル・レコ-ダ-に見られる親会社Sonyに似かよったものですが、3つのハ-ドキ-とタッチよって操作をおこなうという根本的な操作体系はS60 5thそのものであり、S60向けに開発されたアプリの大半は動作するのではないでしょうか。
デザイン的には背面のレンズカバ-の処理など決してうまくいっているとは言えないなどやや残念な面もありますが、まあ大型液晶とSonyらしい高いAV再生力(この辺りはUIQ時代からNOKIAの上を行く。)で快適なハイエンドマルチメディア端末となる事を期待しています。
買うかと言われれば、既に購入予定のN97とがっつり被りますが、まあこれは責任上?逝かなければならなんでしょうね。

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