【Symbian】Symbian FoundationのWebsiteが閉鎖

今年の12月17日をもってSymbian Foundationの全てのwebsaiteを閉鎖するそうです。これはFoundationがSymbianのライセンスと知的財産の管理に移行し、NokiaにOSの開発を移管する過程で起こっている事です。なので決してSymbianは死んだとか言わないように(笑)
またFoundationのwebsiteの全てのコンテンツはDVDやUSBメモリで実費で配布されるということで、これは来年の1月末から開始されるとのこと。今後の開発者サポートはForum Nokiaで行われます。
この情報が昨日はセンセーショナルに扱われましたが注目すべきなのはそこじゃありません。all about symbianの記事を良く読むように(笑)
そこにはSymbian Foundationの最後のカウンシルミーティングの議事録からNokiaの指向する将来の形が指し示されています。

・NokiaにとってSymbainプラットフォームは引き続き重要なビジネスである。S^3ベースの端末は5千万台の出荷を見込んでいる事に変わりはない。
・Nokiaは更にSymbianの開発を推し進める
・Nokiaは将来代わりとなるコミュニティが利用可能なオープンで直接的なモデルを公開する。現在より”オープン性を失うこと無く、無料で柔軟性がある”モデルを目標とする
・Nokiaはカウンシル(協議会)形式の統治を行うつもりはない。
・EPLの維持もしくはまたは代わりのライセンスが加えられるかは決定されなかった。
・Nokiaは認証サービス(Symbian Signed)をいくつかの必要とされる方法を含み移行させる、詳細は未定。
・Nokiaは新しいSymbianプロジェクトの詳細を2011年のQ1の末までに、Nokiaの標準のコミュニケーションチャンネル(プレスリリースやNokia Conversations blog)発表する。

またAASではNokiaはOviなどのNokia独自のサービスやUIのカスタマイズを加えたNokiaのクローズドなOSとオープンなOSの2つを用意すると考察しています。(基本的には大きく変わるものでは無いと予想。)また、カウンシル形式の統治を想定していない所からNokiaが開発方針を自身のみで決定し、意思決定や開発スピードを上げようとする意図も感じられます。従来はカウンシルでの意見調整があったために開発スピードが遅くなってしまったということもあるでしょう。

取りあえずは何度もいいますが、Symbianが死んだわけではありませんから(笑)Nokiaに開発が移行する過程で当然の通過点を通ったに過ぎないと思って下さい。

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  1. 2010年 12月 2日

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