アーカイブ : 2008年 5月

本日のモバイルムービー”仮面ライダーTHE NEXT”

一言で言うと、FIRSTより良かったと言うのが素直な感想です。
「貞子かよっ!」という突っ込みは置いておくとして、ストーリーをV3誕生とその後のダブルライダーに絞ったのは正解だっだと思います。FIRSTも素材自体は悪くなかったと思います。原作のエピソードからコブラ男夫妻のエピソードをチョイスしたのも悪くなかったし、一文字隼人とヒロインの関わりを、原作から変更したのも悪くなかったと思います。ただしどうも展開が気に喰わなかったです。
殺人現場を目撃しても告発しないヒロイン、そして何気なく日常を過ごしてしまう主人公、コブラ男のエピーソードとの2重構造にしたのは良いですがあれじゃウェンツ物語、主人公より目立ってどうするの?
加えて怠惰に繰り返されるカンフーアクション。いくら凄いアクションシーンでも同じものを延々と繰り返されたら飽きるだけ、見せ方というものがあるはずです。
そんな感じでちょっと残念な結果に終わったFIRSTでしたが、物語をシンプルな構造にしたのと、アクションシーンも効果的に盛り込んだお陰で安心して見ていられます。
相変わらずのほほんと暮らす本郷猛には改造人間の悲しみなんてものが感じられない(その部分は一文字隼人が一人で背負う構造な訳ね。)のがなんかなあですが、シンプルな筋立てでぐいぐい見せて行くだけにあまり気になりません。
予算の問題もあるのでしょうが、世界征服を狙う割には人少な杉とかいろいろ突っ込むべきところはあって、真に大人向けの作品というには辛い面も有りますが、TRNSFOMERの様な見るべきところはCGのロボットだけというバカ映画よりかましかと思います。
連休の暇潰しにはお薦めの作品です。

【PHS300】ふと思ったPHS300の効用

E70の出品をeBayで眺めながらふと思ったことがあります。
E70は未だにいろんな意味で魅力的です。通常はスマートフォンとしてはそこそこコンパクトなストレート型の携帯として扱え、いざとなれば他のコミュニケータデバイスに負けない、十分なピッチを持ったQWERTYキーボード付きのデバイスに変わります。
山根師匠よりお叱りを頂きましたが、元々マルチメディア志向でないのに加えて、E90ほど巨艦主義者で無い場合はE70は非常に魅力的に映るでしょう。
しかしながら登場から既に2年、最新の機種から見劣りすることも確かでHSDPA非対応なんてのはどうにもならない問題です。
ふと思ったのはPHS300の効用です。PHS300のスループットは接続されたモデムのスピードに従い、またWiFi接続しても左程速度低下が起きないことは、前回の寄り合いでの某氏の確認によって証明されています。
つまりE70の様な非HSDPA端末でもHSDPA回線の恩恵を得られることが出来ます。3Gの384kpbsを超える500や600kbpsのスピードは軽く出るでしょうから、PHS300を使うことにより、速度低下により現役から退こうとしたデバイスが再び蘇るという事になります。
確かに端末から直にHSDPAのネットワークに接続するのとは違いますが(それが理想なんですけどね。)、歩くWiFiルータとなった私には関係無し(笑)、E61だってE71が登場してもまだまだ戦えるという訳です。
まあ、そうは言っても新しいのを買うんですけどね。(笑)

【Service】”ウィルコムのWiMAX”とモバイルWiMAXの違い

非常に興味深い記事ですが、読み終わって大きな違和感が残ったことも確かです。LTEもWiMAXもOFMDAという技術に基づくのはよく分かりましたし、次世代PHSとモバイルWiMAXの違いもソフトウェアで吸収出来る事も理解できます。
ただし、相も変わらず次世代PHSは「ガラパゴス市場」の通信規格と言えるのではないかと思います。技術的には汎用WiMAXチップで対応出来るとしても、たかだか数百万のユーザしか持たないキャリアの為に端末を製造してくれるメーカが何社あるのでしょうか。
そういう意味でも次世代も相変わらずW-SIMが採用されるのは目に見えている気がします。小型化が進めばいいのですが、現在のサイズが維持されるようなら、相変わらずストレート型の薄型端末は電池にカメラモジュール、W-SIMを並べてノッポさんの出来上がり、自由で美しい端末の登場なんて望めそうに無い気がします。
アジアに目を向けてもPHSは安価な通話端末としての役割が求められていて、いくら技術的に優れていてもウィルコム方式を選ぶ事業者はいないでしょう。ていうか普通に考えたら端末が市場に豊富に溢れるモバイルWiMAXを選ぶでしょう。HD-DVDがBlue-Rayに破れたのは技術的に劣っていたからなのか?支持者の少ない規格など廃れていくのは当たり前、自然淘汰が行われたに過ぎないのです。
ケータイとPHS程違う技術でも共存出来た云々の記述がありましたが、それはそれで国内にそれだけのパイがあっただけの話、施設費用も端末コストも携帯電話より安かったから出来たことです。
数10Mbpsで通信する高性能ハンドセット、しかも世界の何物とも互換性が無いものが安価に調達できるとは思えず、次世代でも端末不足は変わらないでしょうね。
折角、限りある貴重な電波を使うのですから記事の様な楽観論でうまく行って欲しいと思います。しかし、世界がLTEへ向かう中で成功に疑問符が付けられ始めたモバイルWiMAX、しかもその亜種の採用。。。
幸運を祈ると言うしかありません。
幾つかの疑問はあるものの記事自体は非常に勉強になりました。次世代通信方式に興味のある方は一読をお薦めします。