【S60】【N95 8G】N95 8Gのフォントを変えてみた
日本語環境は+Jを利用しています。N95 8Gで使用して見たところE90で感じた英字フォントの間延びした感じもなくなって、悪くない感じです。ただし、Webで日本語ページを開いてみると擦れたり、フォントがジャギーだったり非常に見難いです。
そこでフォントを入れなおす事を考えました。Y-BrowserでZドライブを覗いてみるとフォントにS60TCHK.cccの表記があります。どうやら香港版のようです。Eドライブにフォントを入れるいつもの方法を行ってもいいのですが、S60デバイスの場合USB接続でMass strageとして認識されないと言う問題が有り、Cドライブにフォントを導入することにしました。
ちなみにこの場合FontRouterLTというアプリケーションを利用します。
開発者証明書の付加が必要ですが、Onlineで問題無く証明書が取得できました。
このあたりはこばさんのブログにとても判り易くまとめられたエントリがあるのでそちらを参考にされるといいかもしれません。
FontRouterLTをインストールし、Cドライブを参照するとData/Fontsフォルダの中にFontRouter.iniというファイルがあるのでPCのテキストエディタなどで開き、FontMapの直下にS60Digi=XXXXなどと追記します。XXXXは任意のフォントで、例えばHeiseiGothicなど本来のフォント名称そのままを書きます。
後はiniファイルを上書きし、フォントファイルをFontsフォルダにコピーするだけです。最起動でフォントが入れ替わります。
日本語のフォントが汚く見えるのはAnti-aliasingがオフになっているからでしょうね。
cccという拡張子のフォントは確かStroke fontと呼ばれるベクトルフォントの一種で、フォントファイルのサイズが大きくならないというのが特徴だったはず。
見た目がビットマップのようなまま拡大縮小が可能なので、Anti-aliasingを掛けると逆に見難くなるので機能がオフになっているのでしょう。
単純にフォントの置き換えをしたような状態になっているとシステム側からはTrue typeが使われているという風には判断できなくて、自動的にAnti-aliasingがオフになるんでしょう。
FontRouterLTを使うとStroke Fontを使っていないということがシステムに認識されてAnti-aliasingが有効になるのかもしれません。
なるほど!アンチエイリアスの話はどこかのブログで読んだ気がしました。
単純なcccの置き換えではうまくいかなそうですね。
というか+Jではそのあたりの対応が不十分みたいですね。
+Jは汎用性が命でしょうから、中国語でしか使われていないcccフォントの動作よりもそれ以外の地域のフォント(True type)で動作することが前提なのかもしれません。
今後、どこまでメンテナンスが入るか分かりませんが、中国語端末用、ヨーロッパ言語用、等の種類ごとにパッケージを分けるというのも手だと思います。
+Jの開発規模はものすごく小規模なので、大変だと思います。