【Smartphone】Palm Palm Web OSとTreo preを発表

噂通り、Palm社からNovaのコードネームで呼ばれていた新OS、Palm Web OSと新スマートフォンPalm preが発表されました。端末自体はリーク通り、大型のタブレット型デバイスにスライド式のフルキーボードを持つというものでしたが、私はデザインそのものは悪くないと思いました。大型液晶を備えるという前提なら現実的な選択だと思います。
それはいいとして、私自体の本当の興味はPalmの新OSの方に興味がありました。長らくOS戦略で失敗を重ねてきたPalm社の今後の命運を決める最後のチャンスです。相当のものを用意しないと、いままでの失策の挽回は出来ないと思いました。
良い意味で裏切られたというか、YouTubeで見たPalm Web OSの動きは素晴らしく、かなりリッチなアニメーションが使われているにも関わらず、俊敏にスムーズに動いていました。GernetOSなどの過去の資産とは縁を切り、全く新しいOSへと変身を遂げていました。Youtubeの画質が悪くデモがよく見えなかったのですが、Synergyという機能ははOutlookやFacebook、Googleなど複数のアプリやサービスから効率良く情報を抽出してくれるものらしいです。分散したそれらの予定や連絡先をサイトにアクセスするだけで自動的に同期してくれ、同じものについてはダブらない様な仕組みも持つようです。これは便利でスマートな機能かもしれない。
UIも独特でMacOSXでいう所のDocにはアイコンが置かれていてPIMやMailなどの基本アプリケーションが起動できます。ビデオで見ましたが、このDocっぽいものは画面中央まで移動し、波打つように動いていました。
また、完全なマルチタスクを達成しているようで、アプリケーションを画面上にウィンドウとして横一列に並べてスクロールさせ、スムーズにアプリの切り替えを行います。
視覚効果と実用性を兼ねた今風のOSですね。正直これがぐりぐり動くのはG-1以上の衝撃かもしれないです。
ブラウザもかなり高速ですね。iPhoneやNOKIA、Androidと同じWebKITベースだとの事で、iPhoneの様な2本の指で画面を広げたり、縮めたりするいわゆるピッチングにも対応しています。写真ビューアのサムネイル表示が高速なのにも驚きました。かなり凝った視覚効果を採用しているにも関わらずどの動きもスムーズです。
ただ他方、現状は米Sprintに独占供給されるため、CDMA2000版しかないことや(日本のauでは使えない。)、日本語表示などにも不安は残ります。
アプリもWebベースということですが、どこまでどんなことが出来るかも気になるところではあります。

Palm Preは予想を上回る完成度で登場してきました。CEOのエド・コリガンは今後10年間先端を行くOSである旨の発言をしたようですが、10年はどうかと思うものAppleやAndroidに十分対抗出来る内容を持ったOSだと思います。既存のWebのサービスやコンテンツとPalmらしいPIMを重視した機能を連携させた、まさにWeb OSと呼ぶに相応しいものだと思いました。

preはWCDMA版が出れば、採用キャリアもそれなりに多く売れると思います。これがPalm復活の狼煙となって、傾いた会社を立て直せたらいいですね。

N97と発売時期が被らないで欲しい。(ぼそっ)

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