【MobileMovie】本日のモバイルムービー¨ザ・レスラー¨

最初に思い出したのが同じくミッキー・ローク主演の映画¨ホーム・ボーイ¨こちらはボクサーですが主人公の境遇は非常に似通っています。

ホーム・ボーイはこんな話だったと記憶しています。ローク演じる場末のボクサーに大試合のチャンスが巡って来る、次期世界王者候補の世界前哨戦の相手でファイトマネーは非常に良い。彼の彼女は父から受け継いだ寂れた遊園地を経営していたが人手に渡さなくてはならない。遊園地を手放さない為にはファイトマネーが必要、ただ彼は極度のパンチドランカーで今度試合で頭部に強い打撃を受けたら命の保証はないと医師から告げられていた、という感じのストーリーだったと思います。
ザ・レスラーでも主人公RAMはどさ回りのプロレスラー、嘗てはマジソン・スクエア・ガーデンで試合をしていたような一流のプロレスラーでしたが現在では落ちぶれてパートの仕事をしながらプロレスをしてるような状態。ある日の試合後倒れて心臓疾患が発覚する、やはり医師からは試合は無理だと告げられます。引退を決意した彼は疎遠になっている娘との関係をやり直し、好意を寄せるストリッパーと新しい人生をやり直そうとするが。。。てのが大まかなストーリーですね。
ザ・レスラーはWWEカミングアウト(プロレスはエンターテイメント)以降の話で流血の仕組みや試合前のレスラー同士の打ち合わせなど暴露的な面も描かれていますがそこはメインじゃありません。むしろプロレスに対する深い愛情が溢れた作品だと思います。共通項が多い両作品ですがホームボーイとザ・レスラーですが根本的には違うものだと思います。

ホームボーイが再生の物語だとしたら、ザ・レスラーは再生を試みながら元の世界へ戻って行く物語だと思うのです。ホームボーイの主人公は名トレーナーの元で再生を目指し、犯罪に手を染める幼なじみの誘いを断り、圧倒的不利の中次期世界チャンピオン候補と戦います。そして最後は彼女の元へ帰って行く。

プロレスファンならよく知っていると思いますが、引退を何度も行いながら舞い戻って来るプロレスラーを何人も知っているでしょう。一度リングの興奮を知ってしまったレスラーは決してその世界から抜け出す事が出来ないという訳です。そしてRAMもまた新しい人生を始めるのでは無く元の世界に戻って行くのです。

という訳で大作では無いですが、なかなかの良作。ホームボーイと併せて鑑賞されることをお勧めします。
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