【MeeGo】【Jolla】Jolla XperiaX向けのSailfishXを正式配布開始

SailfishX
JollaがXperiaX向けのSailfishOSソフトウェアパッケージの配布を開始しました。これはSonyのOpen Devices Project、つまりSonyのデバイス上で色々な試みを行うというもので、Jollaはこのプロジェクトを利用してXperia上でSailfishOSを動かすことを考えました。
Jollaは昨年JollaCを開発者コミュニティ向けに販売しましたが数量限定ということもあり、開発者やコアなJollaファンに十分行き渡るには不十分と言えました。JollaCはインドの携帯電話メーカINTexがSailfishOSを採用したAquaFishを販売した故に調達できたのであり、事実上ハードウェアビジネスから撤退しているJollaとしては次の端末の調達は難しい面がありました。その中でSony Open Devices projectに目を付けたのは賢い選択と言えます。

当初の予定より遅れてしまいましたが、日本時間10月11日の深夜JollaのOnline shopで販売が開始されました。ですが。。。残念ながら日本は販売地域外。Jollaとしては当初は自分達のホームグラウンドであるヨーロッパで販売を開始し徐々に販路を広げていく予定のようです。
ちなみに現状はソフトウェアパッケージが動作するのは公式にはXperiaXのシングルSIM版(F5121)のみです。

そんなことで10/11は日本のJollaファンが集まって祝杯をあげました。その時、有志さんのビルドしたソフトウェアパッケージを導入して祭りを楽しみました。※Jollaご本家がソースを公開しているもので合法です。
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ですが日本の有志達は簡単に諦めません。想像はつくと思いますが、ギリギリダークサイドに落ちないあたりでJolla Online shopに突入しちゃったかもしれません(^_^;)
その行為そのものはJollaご本家も想定済みのようですが、あえて塞いでいないという事も聞きます。

仮にイメージファイルを入手出来たとして実際のフラッシュをどうやるかはJollaご本家でドキュメントが公開されています。下記はあくまでもドキュメントを読み込んだ上のもの、画像はあくまでもイメージです。
OSをフラッシュするツールは基本的にWindowsのみでありWindowsマシンが必要になります。(将来的にはLinuxやMacOSのツールも配布されるようです。)

1.AndroidのOSを最新のビルドにアップデートする。
34.3.A.0.228がそれ以降。ビルドがそれより前のバージョンの場合、OTAで地道にアップデートするか、既にBootloaderがアンロックされている場合はEmmaというツールを使ってファームを焼くかどちらかを行う必要があります。

2.Fastbootdriverをインストールする。
フラッシュを行うにはBootloaderのアンロックが必要で、Fastbootドライバを導入する必要があります。
XperiaXをFastbootモードで接続する(電源オフ、ボリュームキーの上を押しながらUSBケーブルを刺すとLEDランプが青色に点灯します。)大抵の場合ドライバが無く接続にコケると思います。
Windowsのデバイスマネージャを使いドライバの更新を行います。ここで気をつけるのはSonyから配布されているXperiaX用のFastbootドライバをインストールする場合は、デバイス自体は”全てのデバイス”を選びドライバをディスクから選ぶこと。

3.SailOS.zipファイを解凍しておく。
購入したソフトウェアパッケージは解凍して任意のフォルダにコピーしておきます。
Windowsマシンを持っていなくて、ParallelsというMacの仮想環境のWindows7で作業していてデスクトップにファイルを展開していました。実際はWindows上のデスクトップに見えるのは作業をMac←→Winでシームレスに運用できるためでMac上のデスクットップだったためFastbootドライバが無いと何度も怒られていた人がいたらしい(^_^;)
WindowsのCドライブ内に収めたら問題なくフラッシュ出来ました。

4.Bootloaderをアンロックする。
SonyのOpen Devicesウェブサイトに行って手順に従いBootloaderのロックを解除します。IMEIが必要となるので事前に確認しておいた方が良いでしょう。作業はこの工程が一番多いです。

5.Sonyのvender binary imagesを入手する。
SonyのOpen Devicesウェブサイトからベンダーバイナリイメージを入手して、解凍し先に解凍したSailOS.zipのフォルダに入れておきます。解凍展開したフォルダと書かれていて迷うところですが、フラッシュするツールなどが入っているフォルダの中に一緒に入れておきます。

6.XperiaXへのSailfishXのフラッシュ
電源オフのXperiaXのボリュームキー上を押しながらUSB接続するFastbootモードでPCと接続し、任意のフォルダに置いたSailfishOSのソフトウェアパッケージ内にある”flash-on-windows.bat”をダブルクリックするとDOS窓が開き指示に従って操作すると(実際には任意のキーを2回押す)あっさりとフラッシュは終了します。

後はUSBケーブルを外し、電源ボタンを押すとこの端末はアンロックされていますというアラート文が表示されてウザいですが、まるでSailfishOS搭載のSony端末のごとく、起動ロゴが表示された後SailfishOSが立ち上がります。最初の起動で無限ループに陥りましたが、冷静にFastbootモードで再接続し再フラッシュで事なきを得たことがあるようです。。。
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その後のセットアップは従来のSailfishOS端末と同じなのですが、日本語環境導入にはJollaのストアからPredictive text inputを導入する必要があります。これをインストールしないと日本語入力環境のAnthyが導入できませんので気をつけてください。
 
ああ、あくまでも想定でしたね(^_^;)

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