【S60】【KT610】KT610の日本語環境はどうだろう

【9/22 スクリーンショットとその説明を追記しました。】

入手した端末は、NOKIAで言うところのAPAC版にあたるもので、言語の中には簡体中文に加えてマレ―語やインドネシア語が含まれていて、アジアモデルと呼んんでも差支えないものだと思います。NOKIAのデバイスと同じく中文フォントにはかなが含まれており、標準の状態で日本語表示が可能です。
ただ、ご存知の通り中文版に含まれるフォントはアンチエイリアスが効いていないギザギザなもので、品質には不満が残ります。
という訳で、まずは日本語表示でしょということで、最初に導入するのはFontRouterLTです。Symbian signedでさくっと開発者認証を付加してインスト―ルしちゃいましょう。
結果は成功、他のNOKIAデバイスと同じく、平成ゴシックやIPAG+Mといったお馴染みのフォントに置換えが可能でした。
今回入手したものは、標準のままで日本語表示が可能でしたが、英語版などでも同様に日本語化は可能だと思います。

Japanese defaultJapanese FontRouter

左が標準のフォントによる日本語表示。右はFontRouterLTによる日本語表示。見易さが全然違います。

日本語表示が可能になれば、次に思うのが日本語入力です。こちらは、代表的な日本語入力環境を試してみました。

・+J for S60
かなり期待したソリュ―ションなんですが、残念ながら動きませんんでした。
インスト―ルが進み最終局面で、この端末じゃ動かね―よと怒られてしまいます。
やはり、非NOKIAデバイスでは動かないのでしょうか?期待が大きかっただけに残念です。

Psiloc Crystal Japanese Localization
Symbianソフトウェアの老舗、Psilocの日本語ローカイラズアプリケーション。文字変換は非常に原始的な単文節変換で入力効率は非常に悪いです。ただし、SymbianSigned取得でアプリによる制限が無く、CharConv搭載で日本語エンコード/デコードに対応の為Webやメールで文字化けが無く、使える範囲が非常に広いのは確かです。
日本語フォントは、標準フォントにかな・漢字フォントを加えるという特殊な事をしていますが、FontRouterLTで置き換えたフォントはそのままでした。これは良かったです。
問題があるのが、記号、句読点の入力。Chrボタンとのコンビネーションで記号入力を行うため、”。”や”、”が入力できない。
nを2回入力すると”んん”なってしまうおバカな入力もイタイですが、こちらもかなり困った問題。開発者が日本語を全く理解できないのが問題ですね。
G900では異常に不安定でしたが、意外と言っては失礼ですが、こちらは安定しています。

Calendarでも入力できます。アプリを選ばす入力できるのは魅力。

M-FEP60
ま~さん開発の日本語FEP。NOKIAさんは長い夏休みの為、Signed取得が遅れています。この為、Open Online Signedで開発者証明を付加してインストールしなければなりません。結果は動作OK。
ただし、ケパビリティの壁で実際日本語入力が可能なのはメールくらいです。データベースを共有するカレンダーソフトや連絡帳ソフトをうまく利用するのが、使い勝手を上げる方法でしょうか。

NOKIAさん、早くま~さんに許可を下ろしてください。Psilocより断然M-FEPなんだよなぁ。軽いし。

KKJConv
コザックさん開発の、優秀な日本語テキストエディタとも言える日本語入力アプリケーション。こちらも動作。
Psiloc、M-FEP60より確実に日本語変換効率は上、送り仮名対応、文節区切り対応など使い勝手は良く考えられています。
ただし、ここでもPsilocと同じ記号の問題が発生しています。なんかいい解決方法は無いですかね。

KKJConvでテキストをがしがし打ち込んでいます。これが無かったらKT610の魅力は半減だったと思います。コザックさんに感謝!

期待していた+J for S60が動かなかったのは、残念ですがCrystal Japaneseは動きましたし、M-FEP60、KKJConvは動きましたので、日本語入力が全く出来ないという訳では有りません。ま~さんとコザックのお二方に感謝ですが、KT610固有の問題への対処は頭の痛いところですね。(私が何を出来るという訳じゃ有りませんが。)

現状の選択肢としては

・Psiloc Crystal Japanese Localizationの単独使用。
・M-FEP60とKKJConvの併用。
・Psiloc Crystal Japanese、M-FEP60、KKJConvを場面に応じて使い分ける
なんて方法かもしれません。

まあ、折角のQWERTYキーボードがただの飾りにならなかったのは良かったですが。

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  • コメント (5)
    • 田池@香港
    • 2008年 9月 21日

    シンガポール版E71のKKJConvでもデフォルトの入力が簡体中文になっていると『、』や『。』が入力できません。コピペ画面へ切り替えてCtrl+↑キーを同時押してEnglishへ戻してから再度画面切り替えすればOKです。KT610の場合、これでもNGです?

    • ピードラ
    • 2008年 9月 21日

    田池さん
    中文入力にはしていないのですが、なぜかダメなのです。Psilocが怪しいと思って、日本語をオフしましたがダメでした。LGのキーマップが独自なんでしょうね。

    • 田池@香港
    • 2008年 9月 21日
    キーマップが曲者なんですね。

    でも、日中混在文を書くときなど、E71での入力言語の切り替えが面倒な私は『てん』、『まる』と入力してますが….(^^)

    • Mmajta
    • 2009年 6月 26日

    どーしてもMMSで使いたくて、py60texでは使えるので作成後txtで保存してbrowserでtxtををmms作成画面に移動して・・・として送信しています。それでもケムール人が好きなので送れればいいやと思いがんばってます :)

    • Mmajta
    • 2009年 6月 26日

    ↑M-FEP60のことです。

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