【S60】M-FEP60Proベータ版の配布が開始されました。

N97発売記念集会で"現在の開発状況と将来の展望"について講演されたま~さんですが、近々の目標としてベータ版の配布を掲げられていましたが、ついにリリースとなりました。
今回の最大の目玉はFEPから辞書や言語独自のエンジン部分を切り離しモジュール化すること。つまりカートリッジ化になります。カートリッジを切り替える事により多言語に対応するだけでは無く、複数のカートリッジを搭載する事によりFEPの切り替えを行う事無く(つまりカートリッジの切り替えで)多言語に対応する事が出来ます。
+J for S60が海外端末で日本語を使える様にする事が目的とすれば、M-FEP60Proは多言語に対応可能な文字入力環境のフレームを提供するのが目的であり、その中に日本語カートリッジがあるというイメージでしょうか。極端な話を言えば、M-FEP60Proの仕様に合わせればATOKカートリッジだろうとWnnカートリッジだろうと可能になるという事です。松茸というPC黎明期からの日本語環境をNokiaデバイスに構築する事自体が目的の+Jとは成り立ちそのものが違うという事です。
使い勝手は従来のM-FEP60と大きく変わる訳ではありません。ただし、M-FEP60Proを使い勝手を決定付ける2つの機能が搭載されたと思っています。

N97や5800XMの様なタッチオペレーション端末に対応するバーチャルキーボードも搭載。この辺は今後改良されるそうだがこのように基本的な所はちゃんと抑えられています。

1)キーマップファイルを変更可能。
全てのS60端末に対応する事を目的としたM-FEP60Proには欠かせない機能です。キーマップファイルの追加により、形状の違う端末、言語の違いによる配列の違いなどを吸収しあらゆる端末に対応します。バイナリファイルを任意のフォルダにコピーするだけでキーマップの変更が可能なそうなので、大幅な改修無しで新規端末への対応が可能です。

2)トグル機能
標準FEPで可能なShiftやAlt(コマンド)キーなどのトグル機能の搭載がなされています。これは+J for S60に対する大きなアドバンテージだと思っています。具体的にはこの機能によりキーコンビネーションで行う記号入力やコマンド入力が複数キーの同時押しではなくても可能になるという事です。
従来、テンキー端末が圧倒的多数を占めて来たNokiaですが、ここに来てフルキーボードを搭載した端末が急激に増えています。またE71やE75に代表される様なコンパクトな筐体にQWERTYキーを押し込んだ端末が主流を占めて来ています。これらに共通するのはキーの数が制限を受けており、結果としてキーコンビネーションを多用した入力や操作が求められるという事です。
こうした小型デバイスは親指入力が主となると思いますが、片方はShiftを押さえもう片方の指はAを押すなどという事になれば指を不自然にクロスさせる様な事態も起きます。今後小型フルキーボードデバイスが増えるに従って益々重要になる機能だと思います。

さて、ここで注意点ですがM-FEP60Proのベータテスト参加ですがフルオープンなものではありません。Signedの関係上、誰でも参加出来ると言う訳ではないので、ま〜さんのWikiサイトに行って募集要項を良く読んでいただいて申し込んで下さい。

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