【Nokia】HuaweiがNokia買収を検討!?

Nokiaファンにとっては、いささかショッキングなニュースがMy Nokia blogで紹介されました。中国の通信機器メーカHuaweiが、Nokiaの買収を考えているというもの。
これは、繰り返し話題に上がる噂の類いではなく、Huaweiのコンシューマ・ビジネス・グループ会長のリチャード・ユー氏がフィナンシャルタイムズに対して語った事が発端となっているようです。これを受けて株価は上昇しており、市場の期待感は高まっているようです。

ただし、語った内容はMy Nokia blogほどセンセーショナルなものではなく、”HuaweiはNokiaとの合併には(買収では無い)オープンである”というもの。
現状の時価総額ではNokia 145億ドルに対して、Huawei 133億ドルですから、対等合併と言っても良いでしょう。現時点では、Nokiaに対して合併に関する打診をした訳ではなく、例えば合併の話が浮上した場合、その話のテーブルに着くことを拒否するものではないというニュアンスに取れます。

一方で合併に関する条件的なものも語っており、Nokiaはビジネスプランの再考が必要で、”Windows Phoneの成功は難しく、マーケットが小さいにも関わらずライセンスフィーが必要でこれは良くない。それに比べてAndroidはただだ。”と語ったそうです。

Huaweiにとっては本業である基地局事業がノキア・シーメンスとのシェアを合わせる事により、一気に世界トップに躍り出る事が出来ることや、Nokiaの保有する多くのパテントを利用できるというメリットはありますが、リチャード会長が語る通り、不振の端末事業がネックという事でしょう。
Nokiaにとっては中国市場などのシェア拡大などのメリットは感じられますが、それほど好ましい合併では無いような気もします。
また、My Nokia blogの刺激的なタイトルの様な、TOBなどによる敵対的な買収をHuaweiがNokiaに対して仕掛けるような強い意思も無く、またそこまで行うメリットも無いでしょう。

不振に喘ぐNokiaですので、何があってもおかしくは無いのですが、これが同じ中国企業のZTEの様な遥かに時価総額の高い企業が吸収合併する様な形で行うのは別として、現時点では可能性は低いのではと思っています。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

Spam Protection by WP-SpamFree