【OFF Meeting】Come Back Nokia to Japan 2

さて、やっとCome Back Nokia to Japanのレポートです。当日はスタッフと言う立場ですが、今回はスピーカとしても壇上に立ちました。これも支えてくれる寄り合い幹事団の仲間たちあってのことです。総勢10名を超えるスタッフで成り立っているイベントという事も、ぜひ知っていただきたいのです。

イベントの方ですが、恒例のタッチ&トライから幕を開けました。前回のN8の時よりも端末を触る方が多い様な気がしました。積極的にスタッフに質問する姿も見受けられました。


開会の挨拶の後、講演は携帯電話研究家の山根康宏さんから始まりました。題目は”Nokiaが帰ってきたぞ!”ということで、Nokia復活を連想させるものです。2011年のNokiaの動きを振り返りながら、Nokiaの現在の市場動向について説明が行われました。CEO Elop氏の戦略は実を結んでおり、スリム化や過去の決別はうまくいっているとのこと。引き続き四半期で1億台の携帯電話の出荷があり、これは他のメーカではなかなか出来ない事、ただしスマートフォンについては昨年は拮抗していたAndroidに大きく離され、iOSとほぼ同等、メーカ別でもAndroidを擁するSamsungに抜かれて、現状のSymbianではシェアの低下は避けられない状態、Windows Phoneに掛けるしか無い状態であるとの認識でした。
そして、Realというキーワードでプラットフォームを4つのマトリックスに分ける山根さんならではのユニークな視点。Windows Phoneを”Real Smartphone”、Series40をReal “Social Phone”、SymbianをReal “New UX”、MeeGoをReal “Elegant”という4つのマトリックスに分けてそれぞれの特徴について述べられました。

全体的にはNokiaがElop CEOの元、リストラを推し進め反抗への準備が整ったという印象を講演から受けました。

続いて、壇上に立たれたのが、Windows Phohe関連の情報ブログななふぉの管理人の山口健太さん(@tezawaly)、突然のお願いにも拘らず、快く講演を引き受けてくださり、Nokiaユーザにとっては馴染みの薄いWindows Phoneについて、”NokiaユーザーのためのWindows Phone入門”として詳しく説明していただきました。

Windows Phoneの成り立ちから始まって、Mangoに代表されるようなOSのバージョン、ライブタイルやMetroUIとは何かなど、入門編としてこれだけ知っていれば十分以上の内容を紹介していただきました。
個人的にはWindows Phoneのスペックを決定付けるChassis(シャーシ)が興味深く、現在はハードウェアの縛りが厳しいChassisの仕様ですが、Nokiaの参入によりバリエーションが増える可能性やHD解像度などのハイスペック端末やNokiaの望む低価格帯への端末投入の可能性なども十分考えられるようです。

10種類のWindows Phone端末、キーボード付きの端末は僅かに3台であり、仕様の厳しさが感じられます。

また、NokiaのWindows Phone Lumiaは最初から日本語表示や入力に対応しており、各国言語の搭載はメーカやオペレータに委ねられている事から”あえて日本語に対応してきた”という事でこちらは、将来に期待を抱かせる内容でした。

続いて、不肖、私も壇上に立たせていただきました。”Nokiaの新戦略とN9の魅力”とちょっと大それたタイトルですが、バーニングプラットフォーム以降、Nokiaがどの様に改革を進めてきたかプラットフォーム戦略の観点から話させてもらいました。


Nokiaの現状の複雑に絡み合った、端末やアプリケーション開発環境、サービスを図に示してみました。


そして目指す将来はWindows PhoneとMeltemiの2階建て構造で非常にシンプルなプラットフォーム戦略になるだろうという予想を話させていただきました。

また、後半はN9の魅力という事で、Swipe UIや日本語環境、Social連携、サードパーティのアプリケーションを紹介させていただきました。特に日本語入力のばななちゃんのキラキラエフェクトは大うけで、とかく固くなりがちな講演の内容が柔らかくなった様でよかったと思います。

講演に引き続き行われたのが、講演者に加えて週刊アスキーの矢崎さんも加わり”スマートフォン座談会”と銘打ってフリートークを行いました。ざっくばらんとした雰囲気で行われましたが、意外と多かったのがWindows Phoneに対する内容で、参加者からの質問にもありましたがWindows PhoneでNokiaが様々なフォームファクタに対応できるかなど、幅広い話題について話し合われました。

最後はじゃんけん大会が行われ、山根さんを中心に大争奪戦が行われました。こちらは、もの凄く盛り上がっており皆さんたくさんの商品を持って帰られたようです。

また、じゃんけん大会は懇親会の場も兼ねており、ユーザ交流の場となっておりました。
実は、そこでこんな凄いものが。。。

Vertu Quest、フルキーのVertu端末ですね。あらゆる所に高級感が溢れていて、いつかこんなのを所持してみたいと思いました。

さて、レポートは大体こんな感じで終わりますが、このイベントは会場を無償でお貸しいただいたアスキー・メディアワークスさん始め、グッズを提供いただいた山根さん、山本朱さん、田池さん、全力でイベントを支えてくれたスタッフの仲間たちと大勢の人の力によって成り立っています。
また、このような機会を持てるようにスタッフ一同、頑張りたいと思いますので、ぜひ次の機会がありましたら、またご参加をお願いします。

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