【Service】KDDI、次世代携帯電話規格をドコモなどと同じに

"世界の孤児”auもやっとローカル規格CDMA2000から世界標準WCDMA陣営への転身を決めたようです。(記事が本当ならね。)世界の流れも同じような感じで、韓国は国策によりWCDMAへの転向をはかり(一部キャリアではCDMA2000に留まっているところもあり。)もはやCDMA2000は北米と一部のアジア地域で利用されるローカル規格になってしまいました。
これは、飽和状態に数多くのメーカが犇く日本市場に規格を乱立させ更にメーカ負担を大きくする結果となっていました。
従来KDDIは4Gには行かず、CDMA2000を高速化したスーパー3GとWiMAXとの組み合わせで対処すると表明していました。しかし、世界の趨勢がWCDMAをベースにしたLTEに向かう中でローカル規格と心中することを心良しとは思わなかったのでしょう。予想される端末調達の難しさ、クアルコムに頼り切った技術開発などを考えての移行かもしれません。
LTEは3.5Gと呼ばれるHSDPA(下り方向の高速化)、3.9Gと呼ばれるHSUPA(登り方向の高速化)を経て、4Gの技術を前倒しで取り入れながら長期間を掛けて4Gに移行するというものです。
既存の設備が利用出来ないことからKDDIは相当の費用負担をしなければなりません。日本の通信業界全体を考えれば正しい選択に思えますが、それらのコストは最終的には我々ユーザが負担することになる事も確かで、手放しに喜ぶことは出来ません。ただし、国際競争力などを考えればやはり通らなければならない道なのでしょうね。

OSとキャリア独自のソフトウェアを切り離し、LTEで共通のプラットフォームで開発が出来るようになればメーカ負担は軽減するでしょう。道のりは長いですが、これが達成されればSIMロックの解除にも意味が出てきます。DoCoMoで解約した端末をauに持ち込んでもそのまま利用が出来るようになります。こうしてキャリア間の流動性が高まれば新たな競争も生まれ、キャリアはサービスに専念することが出来ます。

感想としては意外と望む世界が近づいてきたかなという気がしますが、GSMの採用を諦めさせ、アメリカの圧力に負けてauにCDMA方式を採用させた当時の政治には相当の問題があると思います。
そしてそのツケを支払わされるのは相変わらず我々ユーザである事も付け加えさせてもらいます。
WiMAX事業者決定にまつわる不透明な結果といい、電波は政治であることは明らかです。正しい方向へ日本の通信というものが向うように政治や行政は正しい選択をして欲しいと思いますね。

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