【iPhone & iPod Touch】アイフォーンをちゃんと使って思ったこと
実はiPod Touchのファームをアップデートしました。私がアイフォーンを使っているのを見て、自分も同じ事をやりたいと言い出しました。早速、やり方をレクチャーしたらApp storeでオセロゲームをダウンロードして遊んでいます。かすたまいざぼー(笑)。このカタログ販売は嫁にも分り易いみたいで、利用し始めています。
嫁曰く、携帯とiPod Touchで十分だそうです。そうですか、スーパーコンシューマさま。
月曜日は2週間ぶりの休暇でほぼ1日アイフォーンを弄っていました。やはり大画面でのWeb閲覧は快適。TwinkleでTwitterをするのも楽しい。App storeでアプリも追加しました。確かに弄っていて楽しい。ただし文字入力は苦痛以外の何物でもないです。Twinkleだと絶好のコメントの瞬間もこの文字入力じゃ逃してしまいます。当然、長文なんて打ちたくない。
電池の持ちは良くない。でもasterixさんのエントリで気付きましたが、MobileMeでメールプッシュさせているのを考えたら、多少甘く見てあげても良いのかもしれない。でもi-modeメールは普通にプッシュされている、それを考えたら普通の人は納得行かないだろうね。てかMobileMeという天下の宝刀が、十分にその威力を発揮できないのは問題だと思います。
アイフォーンがパラダイムセッターという記事を読みました。未来のコンピューティングはモバイルにある。だけど、たかが1機のスマートフォンがパラダイムシフトを起こす訳が無いと思います。むしろスマートフォンならざるものを手にしている人の方が世の中には多いのです。でも、いつかは殆どの人がそうした物を手にするはずと思う。有るときは、コミュニケーションツールとして、有る時はメディアプレイヤーとしてゲームマシンとして享楽を提供し、有る時はお財布代わりに買い物が出来て、星が自分の今ある場所を教え、進むべき場所へ導いてくれる。
自分は何物なのか、自分の欲しているものは何か。それを教えてくれるのは、雲の彼方にいる。そしてAppleは内なる人を捨てました。Newtonの終焉です。
NOKIAは判っている。Microsoftも判っている。次の戦いの場所はモバイルであると。NOKIAはAppleのように超新星の輝きを放たなかったけど、ブルのように力強い足取りで着実に前に進んでいます。Microsoftは少し時間がかかりそうです。MS Officeが莫大な収益を産み出している限り、WindowsMobileが本気で変わって行く事は無いかもしれません。SAMSUNGは全く判っていない。OMNIAを見ればそれは判ります。思想も無く、マーケティングだけで物作りをすればこういうものが出来るという良い見本です。対抗機どころか、アイフォーンには遠く及ばないと思う。
アイフォーンがパラダイムシフトの引き金を引いたのでは無く、既にパラダイムシフト起きているのだと思います。ただし、インフラの壁などに阻まれて、まだ真の意味でのパラダイムシフト起きて来ないだけだと思うのです。時代の空気を読むのに長けたAppleがまるで先駆者の様に見せた過剰な演出。過剰な演出はUIだけじゃ無いのですね。ただし、演出だけじゃなくてコンシューマ向けに機能を吟味し、リテラシの壁を取り払ってパッケージングしたのはさすがです。なんだかんだ言いながら、モバイルコンピューティングの世界で最もリッチなコンテンツを誰にでも扱える簡易さで利用できるようにしています。
ただし、電話という最もベーシックな機能についてはダメ、日本では最も重要視されるメール機能では日本語入力のダメさ下限もあいまって決して使い勝手の良いものではないです。
まあ現状ではインターネットアプライアンスマシンとしては優秀ですが、携帯電話としては落第点です。
真のパライダイムシフトは端末だけでは無く、インフラの整備と共にやってくると思っています。LTEやWiMAXのインフラ構築が完成する、その時初めてモバイルコンピューティングの理想も実現されるのでしょう。時間も場所も選ばずに、家庭でも外出先でも、端末内部のものでも、家庭のサーバに貯められたものでも、雲の彼方にあっても意識しないで常に繋がっていられる。それこそアイフォーンが目指す理想の世界だと思いますね。