開発中の携帯電話がキャンセルされることは別に珍しくないです。例えばCeBITやMobile World Congressなどで正式にお披露目されたものでさえも市場に出てこないことはあります。
記事はUnofficial Sony Ericsson Blogからのものですが、最近のスクープ情報の確度や内容を見ている限り単なる噂とも思えません。信憑性はかなり高いと思います。
キャンセルの理由としては多くのレビューアや工業ウォッチャーからの批判を受けてのものということで、具体名としてはMobileReview.comが上げられています。
UIQファンとしてはこれが事実なら、なんとも残念な出来事ではありますがありえない話ではないと思います。
そう思ったのはG900を入手したことにあります。G900を入手して思ったのは2008年も半ばの機種なのに全く進化が感じられないというものです。確かにUIは工夫されてマニア層で無い人にも使い易いように考慮されています。ただしCPUクロックや電波の掴み、バッテリーの持ちなどの基礎体力的な部分ではM600iと全く変わっていない、NOKIAやHTCのデバイスが大きく改良されている中で非常に後れを取っていると言わざるを得ません。
G900は基本的にハイエンド志向ではないので(価格的にもハイエンドクラスより下でミドルエンド)それでもいいと思いますが、P5iなどはビジネスハイエンド(Proffesional)を志向している以上、リークされているようなスペック(200MHz程度のCPU)では全く競争力がないと言わざるをえません。いくら高画素のカメラやGPSで厚化粧しようとも、スッピンは知れているという事です。
書かれている通り、これはヨーロッパでの話でアジアではまだ発売される含みはあるようです。ただし、漢字文化圏などで手書き対応されることから一定の需要はあるのかもしれませんが、逆にP1iがアジアでヒットしたという話も聞きません。希望的観測というしかないと思います。
ただForumの方には悲観論だけではなくて前向きな意見もあって、新たなハイエンドプラットフォームを構築して欲しいなどの意見もあります。私もその意見には賛成です。
依然としてソニエリの端末カテゴリの中にはPシリーズは存在しています。これはフルラインナップメーカとして当然用意されるべきと思います。XPERIAという考えもあると思いますが、あれはやはりビジネスハイエンドとは毛色の違うものだと思います。
マルチメディア路線は少々押さえても良いので、真の意味でのビジネスハイエンド、ソニエリらしいE71やTytnの対抗機種を世に送り出して欲しいものです。