【Windows phone】【Lumia920】Lumia920レビューその3 Nokia独自アプリ編
今回はNokia独自アプリ編です。現在、スマートフォンのOSはOEMの時代、各社は様々な方法で他社との差別化を図っています。それが独自のUIだったり、独自アプリケーションの搭載だったり、カメラやプロジェクタなど特殊なハードウェアを搭載する場合もあります。
NokiaはMicrosoftとの提携直後からアプリケーションの提供によりWindows phoneプラットフォームに貢献すると表明してきましたが、今回のLumia920にはそうした成果が表れています。
・Nokia City Lenz
カメラとARを利用した位置情報サービスです。驚いたことに日本にも対応しています。あくまでも、日本を訪れる外国人向けだと思いますが対応するホテルなど、かなりの数の施設が登録されているのにはびっくりしました。
アプリを起動するとローマ字表記ながら色々な施設が表示されます。
タグをタップするとNokia Mapsが起動。きちんとUIは日本語化されています。
ちゃんとルート検索もしてくれますが、周辺の建物が表示してくれないためなかなか現地にたどり着くのは難しそうです(笑)
Nokia Mapsが日本に十分な対応をしていない以上日常使いのサービスにするのは難しいですが中々面白いアプリです。
・Scaladのイメージング技術
買収したイメージング技術企業Scaladのアプリケーションを利用したレンズがSmart Shootとして提供されています。
一つは撮影中に映り込んでしまった不要なオブジェクトなどを消去するレンズです。
もう一つは、人物のスナップ写真を撮った場合、複数の撮影が行われ最もよい表情を残すことができるというこれまた面白いレンズです。
SmartShootで撮った物です。画面右下に手が映り込んでしまいました。
消しゴムツールを起動すると、不要部分が枠線で囲まれます。
これをタップすると不要部分が削除されます。
ただ、想定された性能を完全に発揮しているとは言えない感じで、うまく不要部分が選択されない場合も多いです。この辺は今後の改善が必要でしょう。
Nokiaは事業の柱として地図を利用した位置情報サービスに力を入れています。最近では”Here”の名称でiOSやAndroidにサービスを提供すると言う事で話題になりました。この辺りが日本でサービス対象外になっているのは辛いです。
もう一つNokiaが力を入れているイメージング技術はScaladの買収などもあり、確実に進化しています。これは今後、他社との差別化を鮮明にし強い競争力を持つ有効な手段になりうると思っています。
それでは、次回はPureView、カメラ機能にスポットを当てようと思います。