【Nokia】【Windows Phone】MicrosoftがWindows Phone8を発表

Microsoftが日本時間の昨日深夜に行なわれたWindows Phone Summitにおいて新しいモバイル向けOS、Windows Phone8を発表しました。これは長らく登場が噂されていたコードネームApolloの名前で呼ばれていたものであり、現在のWindows Phone7.5 Mangoの後継OSとなります。
カーネルはWindows8と同じNTカーネルとなり、その恩恵でクロスプラットフォームによる開発が可能になるため、アプリケーションの増加に効果が期待出来るという利点もあります。


今回のWP8のUIで大きく変ったのは、スタートスクリーン。ライブタイルの扱いがより柔軟性を持ち、従来のタイルを4分割することによって、大きさも1×1、2×2(従来の標準的なタイル)、2×4などよりカスタマイズ性が上がりました。(従来の標準的サイズよりタイルは大きくなるの話あり。)

ハードウェア面では今迄、スペック的には決め打ちで端末毎に大きな差が発生していませんでしたが、新たに1280×768、1280×720の解像度がサポートされました。AndroidやiOSデバイスに見られる高解像度のデバイスにも対応出来ます。
ただし、事前に噂されていた480×640の解像度は登場しませんでした、より低解像度の安価なデバイスを開発可能にするだけでなく、BlackBerryやE6の様なキャンディバーQWERTYデバイスの登場も難しくなったと言えるのかもしれません。

また、機能面ではNFCがサポートされWalletと呼ばれる少額決済にも対応します。

その他の変更としては

・デュアルコアやマルチコアCPUをサポート。
・microSDカードをサポート。アプリのインストールも可能に。
・Nokia Mapsを標準の地図に。
・VoIPアプリがバックグラウンドで動作。

等々。
残念ながら、現状のLumiaシリーズはアップデートの対象になりませんでした。
ただし、WP7.5と8の中間に当たる7.8と呼ばれるバージョンが提供されます。WP8の新しいスタートスクリーンは提供されるため逆に既存ユーザは前倒しでWP8の機能を体験出来る事になります。
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すでにLumia900で動いているWindows Phone7.8。

Lumiaがアップデート出来ない事は、既に多くのユーザから非難の声が上がっており、Lumiaシリーズの買い控えが起きるのではと言う意見があります。一方、Lumiaの主たる消費先であるアメリカでは契約込みで$99であり、この層が最新OSへのアップデートをそれ程求めているとは言えないという意見もあります。

今回の新OSは高解像度対応やマルチコアプロセッサの対応など、高機能化を前提としたアップデートとなっています。これはiOSやAndroidデバイスをキャッチアップする為に重要と思いますが、戦略的パートナーとしてNokiaのビジネスモデルに適応した、より低解像度でロースペックのモデルでも動く様なタイプも登場させるようにMicrosoftに働きかけるべきだったのではないでしょうか。

秋のNokia WorldにはWindows Phone8の搭載された端末が発表される事は確実でしょうから、期待して待ちたいと思います。

【Symbian】【808PureView】一部地域で808PureViewの販売が開始された?

さて、5月より販売開始とアナウンスされていた808PureViewですが、若干スケジュールは遅れ気味のようです。
しかし、一部の地域では販売が開始されたようで情報が少しづつ上がってきています。
UAE Nokiaの大切なマーケットの一つなんでしょうね。$500クラスと最近ではそこそこ高額な端末なのでこの地域への投入は当然のことなんでしょうね。昔からNokiaの端末投入の早い地域でもあります。

シンガポール 東南アジア地域では最も早くNokiaが端末を投入する地域の一つ。シンガポール内の複数の携帯ショップには在庫がある旨の表示があり、販売は開始されている模様です。
iPhone全盛らしいシンガポールでどこまで健闘するか見物です。

と言うわけで、今週から来週にかけて販売地域が増えてきそうです。日本人のユーザもぼちぼち現れそうです。
私も早く入手してPureView Technologyに触れたいと思います。

【MeeGo】【N9】Xperia SmartTagsとN9で遊んでみる


先日、山根さんの一時帰国とともにお会いしたらお土産にSonymobileのXperia SmartTagsをいただきました。内部にNFCチップが埋め込まれておりスマートフォンなどから情報を書き込む事が出来ます。
N9にNFC Tag Writerというアプリがありますので、これを使って試してみました。


とこんな感じ。
Read TagはTagに書き込まれた情報を読むものですが(まさにどんなTagが書き込まれているか確認するもので、動作は実行されない。)他は書き込めるTag情報になります。

Write URl Tagを試してみます。URLを入力しWrite!を押し、N9をNFC Tagにかざすと書き込みが始まります。
書き込みが終わったNFC TagにN9をかざすとブラウザが起動し、書き込んだURLのサイトを読み込みます。このTagについてはN9は標準でサポートしているようです。


URLが書き込まれたTagにN9をかざした状態。画面はこの様な表示となり、OPENを押すとブラウザが起動します。ブラウザは標準ブラウザ以外を選択する事も出来ます。

続いて、Write Text Tagを試します。
テキストの書き込みはURLと同じく簡単に書き込めます。(日本語のTagも問題ありませんでした。)ただし、このTagはN9で標準サポートされていないらしくNfcCorkboardというアプリを使ってみました。
これはコルク製のボードに付箋を貼るがごとく、Text Tagを読み込めるアプリです。アプリを起動してN9をTagにかざすと付箋が画面に表示されます。


日本語も問題なく表示されます。”808PureView購入!”がそれ。
このアプリ、ビジュアル的にも凝っていて且つ付箋が自由に動かせるなどUI的に優れた良いアプリです。

その他Write VCard Tagを試してみましたがこちらは書き込み不可でした。
Write Bluetooth Audio Tagについてはこれ、NFC内蔵のBluetoothスピーカとかの為ですかね。BTデバイスの表示はされるもののこちらも書き込みは出来ませんでした。

使ってみた感想はTagの認識は非常にいい感じです。N9の上部をかざすと瞬時にTagは認識されます。使い方はイベントなどでURLを入力したこのNFC Tagを置いておけば、プレゼンで紹介したWebサイトなどをスマートフォンなどで読み込んでもらえると思いました。
現状は実験的側面が強い感じのするNFCですが、NokiaやAndroidデバイスにも徐々に搭載され始め、今後は実用的なサービスも開始されると思います。SIMカードと組み合わされたおさいふケータイのサービスなどの開始も期待する所です。

【Nokia】【Series40】タッチ対応、新しいAsha

新しいAshaが発表されました。タッチ対応と言ってもこれまでもAsha303など、キーパッドを併用したタッチ&タイプの端末はありました。今回発表されたAsha305、306、311はいずれもテンキーパッドやQWERTYキーボードを持たないフルタッチオペレーション端末です。

Nokiaの公式ブログNokia Conversationには
“新しくなった素晴らしいタッチスクリーン体験、高速なWebブラウジング、ゲームやSNSが中心となる3台の新しい携帯電話が本日、Nokiaから発表されました”
とあります。

“NokiaのSwipe技術を基にした新しい楽しく、遊び心のあるインターフェイス、Asha Touchが端末上で実行されます。”

Series40のSwipeなタッチオペレーションに付いてはこのブログでも紹介した通り、Series40のシングルタスクという現状では古くさいとも言える仕様をカバーするUIです。

このブログでも何度も紹介している通り、Nokiaの工業デザインチームのトップ、Marko Ahatissari氏は何度もSwipeは低価格帯のデバイスに採用されると言ってきました。また、それらのデバイスの目的は”Next Billion(新興国の人々)”をWebに接続させる事だとも言っています。

“Nokia Browserは大きなアップデートを受け、クラウド技術を利用して90%以上のデータ使用量を削減します。利点は数多くありますが、データ読み込みが高速となり、バッテリー持続時間が向上し、インターネットの接続がより安価になります。”
このあたりは、インフラも発展途上で所得もまだまだ低い新興国の人々を正にwebに接続させる方法でありますね。

当然、いまや携帯電話を使う上で主要なサービスとなっているSocial Network対応アプリも標準装備、ゲームに至ってはEAの40種類以上の無料ゲームが使えるようになります。

ターゲットは若者。彼らにスマートフォンライクな最初の端末を提供する。その役目は十分に果たせる端末だと思います。

Asha305、Asha306

両者とも筐体は共通です。両者共通のスペックは
3.0インチ WQVGA 感圧式タッチスクリーン
2 MP カメラ
ミュージックプレイヤー、FMラジオ
内蔵スピーカ
プラグインプレイ、Easy PC Connection、ファイル転送
GPRS/EDGE接続
Nokia Maps and Nokia Life (Marketより入手可能)
筐体色: シルバーホワイト、レッド、ミッドブルー、ダークグレイ

追加機能としてはAsha305にはホットスワップに対応した
Nokia’s Easy Swap Dual SIM technology(つまり電源ON/OFF無しに2つのSIMの入れ替えが出来る。)に対応します。

306についてはWi-Fiに対応します。

Asha311

3.0インチ 傷防止加工、静電式スクリーン
直射日光の下で優れた視認性となる極性フィルター
WLAN
3.2 MP カメラ
1GHz プロセッサ
ミュージックプレイヤー、FMラジオとインターネットラジオ
プラグインプレイ、Easy PC Connection、ファイル転送
HSPA接続
Nokia Maps and Nokia Life (Marketより入手可能)
筐体色: ダークグレイ、ローズレッド、ブルー、ブラウンとサンドホワイト

個人的にはAsha305、306の筐体デザインの方が好きですが、HSPAに対応したAsha311の方が普段使いには良いかもしれませんね。(てか日本じゃ使っちゃいけませんが。)

Nokia Asha 305 – €63 / $85、2012年 第2四半期
Nokia Asha 306 – €68 / $93、2012年 第3四半期
Nokia Asha 311 – €92 / $121、2012年 第3四半期

と言う事でいずれも魅力的な値段です。
スマートフォンではないので中々、皆さんが興味がわく端末では無いかと思いますが、私も研究目的を含め1台入手しようと思います。Asha306か311のブルーかな。

【Nokia】【Symbian】Carlaはキャンセル?それとも!?


昨日、Nokiaユーザに取ってはショッキングなNewsが流れました。Nokia(Symbian) Belleの後継OSと言われたCarlaがキャンセルされたと言うもの。
これはイタリアで行われたLumia 610/900の発売記念イベントでNokiaのプロダクトマーケティングマネージャのMathias Fiorin氏が明らかにしたそうです。

Nokia cancels Symbian Carla, Belle FP2 to be the last Symbian?

Phone Areanaの見解は、Symbianの退役は予想より早まりBelle FP2が最後のバージョンになると言う、ややネガティブな見方です。

この記事の発信の元になったのは、イタリアのNokialinoというブログ、ここを見るとPhone Areanaとやや異なった印象を受けます。

そこにはForin氏と取り交わしたらしい質疑の内容が書かれており、Carlaについては如何の様な事が書かれています。

Symbian FP1とSymbian Belleに対する、Carlaもしくは最新のアップデートは数ヶ月のうちにリリースされるでしょうか。

Carlaという名前は既に使ってはいません。FP1が嘗てCarlaと頻繁に呼ばれていたものです。

かなりニュアンスが違います。Belle FP1は808 PureViewに採用される最新のアップデートでHTML5の親和性を高めたブラウザや新しいWidgetを搭載していて、最近Nokia 700や701、603と言った第二世代のSymbian^3端末にアップデートが提供されています。
また、ハードウェア性能が劣ると言う観点からアップデートが見送られている第一世代(N8やE7)にFP1 Liteと呼ばれるアップデートが提供されると言う噂もあります。
決して、今回の報道がSymbian終了を示すものではない事は理解出来ると思います。

Nokiaは公式には2016年までSymbianをサポートすると発表しており、だいたい2年はメンテナンス的なサポートを行うのが通例です。逆算すると新規の端末が発売されるのは2014〜2015年までとなり、2.11直後のWMCで発表されたロードマップにも合致します。

ただ、Symbianを取り巻く状況は非常に厳しくなっており、Nokiaは業績不振からWindows Phoneを補佐して行く立場にあったSymbianを早めに退役させ、Windows Phoneに資源を集中して行くという考えも出来ない訳ではありません。
質感的にはEseriesにも匹敵する様になったAsha302などSeries40の底上げも無視出来ない要素です。

現在でもSymbianは四半期に1000万台を販売しており、ピーク時の1/3程度とは言え決して小さなプラットフォームではありません。年間、8千万台から1億台、WindowsPhoneがここまでのプラットフォームに育つまでSymbianはWindows Phoneの苦手とする部分を支えて行かなければなりません。

808PureViewが間もなく発売になるなど、明るい話題もありSymbianにはもう少し頑張ってもらう必要があります。

【Symbian】【808PureView】808PureView出荷が始まったようです。

携帯カメラの常識を覆す新たなアプローチ、PureView technologyを搭載した808PureViewの出荷が開始されたようです。(発売ではなくあくまでも出荷。)

NokiaがMWCで発表した通り、5月の発売には間に合いそうです。

Nokiaは808PureViewを5月発売に決定(My Nokia Blog)

ロシアとインドに808PureViewが出荷開始(THE NOKIA BLOG)

NokiaのQ1の決算にはネガティブな材料が大きく、格付けなども低い評価になった中で808PureViewの発売は明るい要素です。将来はWindowsPhoneへの搭載も噂され、Nokiaの将来を支える技術としても期待が持てます。
ぜひ、最初期版を入手してPureViewの実力を体験したいと思います。

【Nokia】【Mobile Phone】低価格にSwipe! S40にSwipeがやってくる。

My Nokia Blogに注目の記事が、Nokia306と呼ばれる端末のマニュアルがリーク。このマニュアルによると、この端末はフルタッチ機で型番からも分かる通りローエンド端末。従来、低価格帯でフルタッチというとSymbian端末になり、S40はキーパッドと併用のタッチ&タイプ端末でした。
N9のUIデザインを主導的に行ったNokiaの工業デザインチームのトップMarko Ahtissariさんは、N9で採用されたSwipeは低価格帯のデバイスに採用されると常々発言してきました。それがついに実現した事になります。
OSについてはS40と考えて間違いないようです。N9のSwipeはメニュー画面とマルチタスク画面、ソーシャルストリームや通知を表示するステータス画面の切り替えですが、こちらのデバイスは完全に違うアプローチ、My Screenと呼ばれるホームスクリーン、apps Screenと呼ばれるアプリケーションラウンチャ画面、そして電話をかけるDialerの3つをSwipeで切り替えて行きます。

Swipeで3つのスクリーンを切り替えます。ダイヤラーが入ってくるのは通話が主要なコンテンツの一つとなるS40ならではかも知れないです。


ステイタスバーがSwipe Downで下がるのはSymbianと同じ。

これはマルチタスクが出来ないシングルタスクのS40だからこそと言えます。マルチタスクが出来ない事からマルチタスク画面はナンセンスであり、複数のアプリから情報を得るステータス画面の様な物も難しいと思います。結局、アプリケーションラウンチャやダイヤラーが現実的な選択だったのかなと思います。
既にAndroidはいわゆる$100スマートフォンの市場に進出しており、これらが強力なライバルになると思われます。デザイン面や質感の点で有利な面もありますが、機能的にはJavaアプリしか動かない点やシングルタスクによる使い勝手の悪さなど不利な点が存在するのも否定出来ません。
それを解消するのが、現在開発中のLinuxベースの携帯電話ではないかと思います。Swipeの入門機である306の様な端末を利用しながら、将来はLinuxベースの端末、噂されているMeltemiに移行させて行く、そうした架け橋の役目を果たしているのかもしれません。そう言う意味で、この端末は低価格帯向けとは言え注目すべきなのかもしれません。

【iPad】新しいiPadを買いました。

新しいiPadを購入しました。今回の売りは何と言ってもディスプレイのRetina化、CPUやGPU、バッテリ、カメラも強化されていますが、正にこのディスプレイを支える為の強化でモデルチェンジの目的は明確だと思います。第一世代のiPadも所持していますので、第一世代のiPadからどの様に表示が強化されたか検証してみようと思います。
方法としては、目で見た感覚がなるべく伝わる様に、第一世代、第三世代両方のiPadの画面をデジカメ(N900)で撮影、このブログに合うよう580×320のサイズで切り出しています。もっと良いカメラで撮影すればと思いましたがご容赦を。

画像は上側を第一世代、下側を第三世代という形で載せています。

EchoPhone for iPad


最初に表示がきれいだと思ったのがこのEchophoneです。フォントサイズが絶妙なのか、レイアウトが良いのか非常に文字がきれいに見えます。twitterで指摘があったのですが、よーく見るとTLに表示されるアイコン画像が高画質のものは非常に奇麗な事も分かります。
こちらにEchoPhoneのスクリーンショットのリンクを貼っておきます。(第一世代第三世代

Safari


Safariはどうでしょうか。文字を最大限に大きくした状態で比べてみました。やはり、第三世代の方がジャギーが少なく、くっきり見えます。ただし、例えばソーシャルへのリンク用のアイコン等は高解像度に対応していない為、フォントの奇麗さに比べてもやっとして見えたりします。
こちらにSafariのスクリーンショットのリンクを貼っておきます。(第一世代第三世代

Book☆Walker


角川の電子書籍アプリBook☆Walkerを試してみました。サービス開始時に乙嫁物語が破格の安値で提供されていたので、買っておいた物です。第一世代でも十分奇麗に閲覧出来るのですが、やはり比べてみると文字はジャギーが無く、くっきりすっきりしている事が分かります。
こちらにBook☆Walkerのスクリーンショットのリンクを貼っておきます。(第一世代第三世代

i文庫HD


第三世代iPadに対応と言う事でtwitterでも話題に上がっていたi文庫HDでPDF化したマンガを見てみました。元のPDFが良くなかったのかあまり大きな差は感じなかったのですが、上の画像はヘリコプターのキャノピーで前を横切っているのは効果のバーンとかの音の表現ですが第一世代はジャギーが出ているのが分かります。
ここでも差が発生しているのが分かります。
こちらにi文庫HDのスクリーンショットのリンクを貼っておきます。(第一世代第三世代

Flickr


さて、実は今回のRetina化で大きな恩恵を受けているのがiPhoneアプリではないかと思います。従来からiPhoneアプリの表示を等倍もしくは2倍に拡大する事により、iPadで利用可能として来ましたが、第一世代ではジャギーが酷く正直我慢を強いられる感じでした。それが今回のRetina化により相当許せる範囲になりました。
上の図はFlickrのアプリのボタン部分を拡大した物ですが、第一世代は酷いと言えるジャギーですが第三世代になるとそれほど気にならなくなります。
こちらにFlickrのスクリーンショットのリンクを貼っておきます。(第一世代第三世代

新しいiPadのRetina化は高解像度によって表示出来る情報を増やすと言う方向性ではなく、より画面を美しく見せるという方向性です。Safariなどでも表示される画面の情報の量は従来と同じ、ただし見た目には非常に美しいと言う結果をもたらします。解像度の変更と言うと従来のスマートデバイスだと、アプリが対応しないなどのいわゆるフラグメンテイションの恐れや、画面情報量は増えたが文字が小さく逆にユーザビリティは低下するという問題が発生しないかなと思っていましたが、そうした問題とは無縁でした。この辺はさすがAppleという感じで正に正常進化を果たしたと言えます。
私自身は第一世代iPadを利用しており、iOS5以降文字入力等にもたつきを感じていたので、性能的に大きくアップした第三世代iPadはそれだけでも導入の価値はあります。その上、この高解像度化により電子書籍のコンテンツなど従来別のデバイスに任せて、あまり利用してこなかったものに関しても使ってみようという気持ちが生まれてきました。その中で電子書籍など、従来と違う高品質なものを用意しなくてはiPadの実力を引き出せないと言う新たな悩みもある訳ですが。。。
このあたりもiPadのスイートスポットを探して活用して行きたいと思います。
いいですよ、新しいiPad。

【MeeGo】【N9】N9 64Gの筐体をシアンに変えました。

N9のカラバリは黒、シアン、マジェンタ、白、でも64Gには黒と白の2色しかないので当然、シアンやマジェンタの64Gが欲しければ筐体交換しかないという事になります。
黒の筐体のUSBポート周りが、何度もポートを開け閉めする事によりささくれ立って来た事ので、思い切ってシアン筐体に変更する事にしました。
筐体を入手したのはここ。USBポートの蓋は無問題から。
併せて、分解時の解説書としてServiceManualもこちらから入手しておきましょう。

工具としては
T4スクリュードライバ
精密ドライバ(+)、(-)
ピンセット
オープンツール
ビスを入れておく灰皿とかの深いお皿状の物
と言った感じでしょうか。

まずは、電源を落としUSBポートの蓋を持ち上げ、SIMトレイを外します。

USBポートの蓋を取り外します。ポートを図の様に垂直に立て、力一杯引き抜きます。相当の力が要りますので、思い切ってやらないと外れません。


ディスプレイをを止めているビスを外します。(T4スクリュー)こちらが正面左側です。


こちらが右側。


液晶を浮かします。精密ドライバ(-)を写真の位置に突っ込み、ネジを回す様にこじります。てこの様にして持ち上げると外れ易いのですが、筐体の淵にドライバの軸が掛かると筐体を凹ましてしまいます。写真の様にこじる(回す)ようにします。(現在の筐体を捨てるつもりならテコを使う方法もあり。)
ドライバを差し込む位置はネジと白いプラスチックの境目です。外れるとプチッと言う音がします。


こちら右側。筐体を凹ませない様に気をつけて作業します。


ディスプレイが浮いた所で、オープンツールで側面から順々に浮かして行きます。オープンツールを入れるとプチプチと爪が外れる音がしてディスプレイが浮いてくるはずです。


上部と側面が浮いたとろで、やや液晶を立て気味にして後方へ引き抜きます。
リボンケーブルで繋がっているので、勢い良く取りはず採用にする事。


ディスプレイのリボンケーブルのコネクタを外します。コネクタは2個あり、オープンツールなどを使って外します。これでディスプレイが外れます。


フロントカメラのブーツ(ゴムカバー)も外しておきましょう。ちなみに最後の組み立てで、これを付けるのを忘れて再度液晶を外したのは内緒です。


続いてバッテリケーブルを外します。これで感電やショートの危険を防止します。

電池(金属プレート)カバーを外します。


金属プレートを止めている3つのビス(T4スクリュー)を外します。抑えのプレートを止める役目もしています。


金属プレートを筐体に止めている6つのネジも外します。


金属プレートを外すと、バッテリが現れてくるので、バッテリを外します。


マザーボードのリボンケーブルも外します。特に左側の方はリボンケーブル自体が下の金属部分にテープで貼付いているので慎重に外してください。勢い良く外すとリボンケーブルを痛める可能性があります。


フロントカメラのリボンケーブルも外します。


マザーボードを止めているビスを外します。


続いて、マザーボードを外します。図の様に一旦、斜めにずらしその後引き出します。イヤーピース部分が筐体に潜っているので引き出す様にします。

この後、フロントカメラのモジュールを取り外しますが筐体に糊で付いていますので慎重にオープンツールを使って引きはがして行きます。


これでパーツ全体の分解が出来ました。モジュール化されていることもありますが、非常にシンプルなパーツ構成と言う事も分かると思います。
NOKIAのスマートフォンが比較的安価なのはこういう所にもあると思います。


これで実際に市場には無いシアン64Gになりました。
分解は一度経験してしまえば、この手のものとしては楽な方だと思います。
(既に某氏がマジェンタで経験されていますが、20分ほどで終わったそうです。
ポイントとしては
・microUSBの蓋は垂直にして勢い良く引き抜く。
・ディスプレイに精密ドライバを入れるときはテコの容量で筐体を使ってこじらず、ドライバを回す様にして浮かす事。
・マザーボードのリボンケーブルは一部筐体に貼付けられている物があるので折らない様にする事。

後はこの手の分解に共通する事ですが、大胆かつ慎重に。ある程度力を込めてメリメリとやらないと外れないですね。

実際に変えてみると、リフレッシュされて気持ちも新たな端末を入手した様な感じ、腕に覚えありの方は試してみると良いかも。
ただし、ご利用は計画的に!

【MeeGo】【N9】N9にPR1.2のアップデート

Nokiaと言えばMWCで808PureViewやLumia610が非常に盛り上がってますが、そのなかで待望のN9のアップデートが行われました。30.2012.07-1、いわゆるPR1.2と呼ばれるものです。
実は2台のN9(^^;の内、64G版はFlasherを使ってサクッとアップデート。16GBマレーシア版に本日、待望のOTAアップデートが来ました。

アップデート一覧にMeeGo Updateが早速アップデートを開始。


そしてサクッとバックアップを取って、アップデートを開始します。


ファイルをダウンロードして(速い回線で行いましょう。)


そしてアップデート開始。アップデートは20〜30分かかり、なかなか進展しないのでちょっといらいらします。(TLでも遅いの声が。)
アップデートが無事完了すると、自動的に再起動してアップデートは完了です。

その後、アプリケーション類のアップデートも同時に行われます。

今回のアップデートで目立つ所と言えば

・ランチャー画面がフォルダに対応した。(iPhoneばりのフォルダにアイコン表示。)
・コピペがスムーズに。選択も画面上をなぞると簡単に反転。気持ちよくコピペが出来ます。
・通知やスクリーンセイバーにFacebookが。Facebookの通知がスクリーンセイバー画面やステイタスバー、通知として表示されます。
・Media Sharing(DLNA)機能に対応。
・画面のカラープロファイル(Nomal、Vivid、Subdude)による切り替え。

気付いた所はそんなところですが、UIも若干スムーズになった気もしますが、アップデート適用前はプチフリ気味だったので何とも言えない所です。
アプリを大量に起動しているとメモリ不足からか、動きが固まる様な挙動を見せた事もありましたが、アップデート後の挙動は緩やかで、タスクマネージャからアプリを幾つか落とせばすぐに挙動が安定するところはいいですね。

本日、1日使ってみましたが安定性は問題ないと感じられました。これ以外にも気付いた事があればまたレポートを上げたいと思います。