【Symbian】【N8】Symbian3の新しいUI

Symbian^3の改善点で大きいものの一つにUIの改良があります。ライバル達にUIの完成度で劣っているのは明らかで、Nokiaの開発責任者のAnssi Vanjoki氏もユーザに満足の行くエクスペリエンスを与えられなかったと認めていました。
UIの変更点を追いながら、いかにSymbian^3のUIが改良されたか追ってみたいと思います。

・3つのホームスクリーン
symbian^3からホームスクリーンは3つなりました。これまでの1つのホームスクリーンでは一度に表示できる情報が限られることもあり不満に思う場合がありました。今回は一気に3倍のアプリを置けるのでそうした不満も大部解消されるでしょう。
画面の切り替えは2つの方法で可能です。一つは画面を水平に指を滑らせること、いわゆるスワイプという方法ですね。もう一つは画面の下中央にある3つのポッチ。この部分をタッチしていく事で画面が切り替わります。このポッチは現在どの画面が表示されているかを示す役目をしていて表示されている位置のぽっちは白く反転します。
Widgetは時計とプロファイル、Favorite(お気に入りの連絡先)、Calendar、Nokia Social、電話やメールの通知、メールの新着表示とショートカット、WebTV、NewsサイトなどのRSSなどがあります。
またアプリケーションのショートカットが置けるWidgetは従来1画面に2つのショートカットしか置けませんでしたが今回からは全てのWidgetをショートカットにする事も出来ます。
忘れてはいけないのが起動時にWidgetの表示で待たされなくなった事ですね。従来は起動して通信するWidgetが立ち上がるまで待たされる事がありましたがそのような事もありません。前回の状態を記憶し、とりあえず表示をしてから更新はその後で行うという感じでしょうか。

このようにホームスクリーン全体をショートカットにすることも出来るようになりました。

・画面長押しによるポップアップメニュー

日常使われる様な一般的な操作は従来通り左側のOptionでメニュー表示させ選び、右のExitで終了させるというS60のUIそのものです。
ただし特殊な操作、例えばmicroSDをフォーマットしたいなんて場合はmicroSDのアイコンを長押しでタップするとメニューがポップアップします。その他にもPhotosのサムネイル画面で画面タップするとやはりメニューがポップアップしたり、いろいろなアプリにポップアップメニューが埋め込まれています。
今までのS60の操作に慣れていた人やヘビィユーザの中には戸惑いを感じる人もいらっしゃるようですが、平均的なユーザはタップ中心かつシンプルな携帯電話的な操作が出来るようにという配慮ではないかと思います。

・タスクマネージャの強化

マルチタスク機能の使い勝手はSymbianがライバルたちを上回る良点です。従来通りメニューボタン長押しでタスクマネージャが起動することは変わりないですが、横一列に現在起動中のアプリが表示され、表示出来きれないものはウィンドウをスワイプすることにより横方向に遷移していきます。視覚的に非常に分かり易いですし、タッチオペレーションらしいUIになりました。×を押すことによりタスクを終了することも出来ます。

・キネティックスクロールの拡大
Symbian^1端末ではキネティックスクロールはサポートされおらず、NokiaはN97向けの2.0にてキネッティックスクロールをサポートしました。今回はOSとしてサポート、サードパーティのアプリにも対応していますのでキネティックスクロールで動くアプリが拡大しています。ちなみにBestTaskManはキネティックスクロールで動作しています。

まだまだライバル達に比べるとスムーズさに欠けるところもありますが、ずいぶん軽く反応がよくなりました。細かいところの使い勝手もよく考えられており目的はかなり達成されていると言えるのではないでしょうか。
次は内蔵アプリケーションを紹介したいと思います。

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