【MISC】【Smartphone】BlackBerryって
毎日見掛けます。まあ、丸の内界隈と言うことで、外資の多い場所柄という事もありますが、ちょっと大杉ってくらい見ますよね。
日本でスマートフォンというとWindowsMobileと言う事になるのだろうけど(ちょっと異議有り。w)、BlackBerryほど見掛けないというのが実感です。
そんな中でアイフォーンもそこそこ見掛けるのですが、最近はアイフォーンの失速を指摘する声も大きく聞こえるようになっています。でも、失速の理由となっている100万台売れると言う話ってどこから来たんでしょうね。携帯事情に詳しくない金融系アナリストが発したコメントが元になっていると思いますが、そこには100万台売れてシェア1%という数字が、一人歩きした結果という気がしてなりません。
まあ、それは良いとして最近目立つのが、BlackBerryに対する高い評価です。某雑誌などでは8707とWILLCOM03やEMONSTERなどを比較してスマートフォンNo.1なんてやっています。
8707をスマートフォンと呼ぶかは置いておくとして、Webブラウザの表示速度や品質、マルチメディア性能、どれを取っても他の端末に劣ります。セキュアなメールサービスを利用可能というアドバンテージはあるものの、こと日本に於いてはあの品質の悪いフォントによる画面表示では、メール端末としても魅力半減と言うしか有りません。話を戻せば、BB8707hは通話できるメール端末と言うべきもので、スマートフォンというのはかなり厳しいものがあります。
前にも書きましたが、スマートフォン的に機能をしつらえ直したPerlやBoldと言った機種が出ない限り現状では難しいと思います。2年前の機種を売ってBlackBerryってしょぼいね、なんて悪い評価が定着しないといいのですが。
コンシューマ向けでWMやアイフォーンとしての対抗馬(既にそこで何か間違えている気がするけど。)として売るならこの位やってくれないと。端末の値段を高く設定できないのは分るけど。
もうね、私が最も泣いていますよ(笑)。8707ってピードラさん書かれているようにメール端末です。しかもセキュリティーが第一で、フォントとかは二の次(ちなみにドコモのメールもセキュリティーかけているっていうけど、ジャンクメール検閲している時点で企業情報がドコモのサーバーに残るから全然セキュアじゃない。企業にとって危険すぎる)。8700/8707発売当時ですらRIMはスマートフォンなんて言ってません。Curveが出てきてからようやく堂々とスマートフォンというようになったんです。某ITmediaはちゃんと「2年前の機種」と前置きしてレビューしていましたがね。それすら言わずに「8707 vs iPhone」なんて、アフォかと。
そもそもドコモが個人向けにBlackBerryを出したのって、セキュアなメールが必要なユーザーがターゲットのはず。世界中、どこでもそうです。BlackBerryをiPhone対抗なんて言って売る大馬鹿キャリアなんてどこにも存在していません。てかそんなこと言ったら「おまえはアフォか」と(笑)。なのに売り方よくわかってないから、「うちにはBlackBerryがある」なんてわけわからんこと言い出しちゃうわけなんだよなぁ...
それにそもそも、BlackBerryとiPhoneを比較するのはマルチメディアの部分じゃなくプッシュメールの部分なんだよな。JobsがiPhone 3Gの発表のとき、まっさきにExchange Server対応って言ったのは「妥当BlackBerry」で、それはPushメールのこと。マルチメディア機能なんてiPhoneのほうがとっくに優れています。8707で比較することすらありえない(海外のメディアに笑われるよ)。
現実的に、世界中のビジネスマンはだれもiPhoneを仕事用には買いません。iPhoneを仕事マシンにしたら仕事できません(反論あるだろうけどこれが事実。ビジネスの世界は趣味じゃない。どっかの調査結果見てiPhoneが仕事に使えるなんて、現実見て無い)。
まぁBoldは日本で出るでしょう。出るって、実はひょんなところに堂々と出ちゃっています(裏でも何でも無い、表のサイトに)。Bold出してきたら「うちにもスマートフォンがある」って認めるけど、、、、えーとね、BlackBerryってドコモのサービスでもなんでもなく、RIMのサービスなんだよな。
今回は、あまりにも恣意的なものを感じてしまったので書きました。前から私は言ってますけど、基本的には外資系法人に売るものだと思います。
docomoも元々は法人営業強化で、外資系の要望が強くて入れた経緯がありますしセキュアなメールサービスが個人ユーザにどこまで必要かは疑問視されるところで、ビジネス用途でもカスタマイズ性が低いので業務端末としては厳しいと思います。
どこまで行ってもメール端末な訳で、逆にコレではなくてはダメだという金融系企業もある訳ですね。それを無視してコンシューマに売るというのは、別にいいのだけど、あまりにも物を分っていない営業かなんかが企画したのでしょう。お抱え記者みたいなのを使って、提灯記事なんかを書かせています。
タイアップ記事というのは良いと思うんです。日本で知名度の低い、BBの良いところをここが一般的なスマートフォンと違います。ここが安全なんです、ここが便利なんですていうのはね。
ただ、今の状況だとなんだか使用料の高い、性能の低い端末で世界で最も普及しているビジネスソリューションと言っても、こんなもんなんだ。→海外のサービスって言っても大したもんじゃないんだね。→結果として折角入った新しいソリューションが潰れてしまう。なんて感じしかしないわけですよ。
結局、docomoってたまたまi-modeが成功したけど、どこまで行ってもインフラ屋さんなのだと思いました。巨大装置産業を立ち上げるのはうまい。でもその上にどんなサービスを構築するかは外部から入れたほうがいいと思います。RIMでもGoogleでもいいんだけど、うまく使っていなか無いと折角入れたサービスを、潰していくだけになってしまいますよね。