【S60】Nokia 5800 TUBEの実機レビュー
MobileReview.comがロンドンで行われたNokiaのイベントをたくさんの写真と共に紹介しています。当然主役は5800 Xpress Music!twitterでも話題になりましたが、価格のインパクトは大きいですね。€279という事で、円高もあって4万円そこそこ、これに8GのmicroSDHCまで付属する訳ですから、値段はホントに何ぼやねんと突っ込みを入れたくなるというものです。
プライスは4桁型番を付けられた事からも分るように、ハイエンドでは有りません。大量に消費されるミドルエンド機(それでも若者には辛い値段でしょう。)としての量産効果と、NOKIAが立ち上げた音楽事業(なんと1年間ダウンロードがタダ!)への呼び水として値段を押さえたというか、破壊的価格を付けたという感じがします。
ある意味プロモーション費用なのでこれだけ安いと言えるのかも知れませんが、NOKIAの事だからしっかり儲けも出してしまうのかも知れませんし、例え5800で収益が出なくても、今後上位のNSeriesにも新UIを展開しそちらで開発費等を回収するという事もできるでしょう。内蔵メモリを搭載したり(5800は81MBしかない、音楽携帯としては不足です。)、大画面のスクリーンを搭載するとかいくらでも差別化は可能でしょうから、利幅の大きなハイエンド機で費用回収は行えばよいという考えなのかもしれません。
日本の報道は相変わらずiPhone対抗機ですが、むしろ打撃を受けるのはタッチオペレーションデバイスに力を入れてきた韓国勢じゃないでしょうか?小型モデルやカメラの性能でiPhoneとの差別化を図って、巧みに競合を避けて来た韓国勢ですが5800はクラス的にも価格的にも、もろに被ります。しかも、5800はiPhone張りに音楽配信サービスとの連携までありますから、アイフォーンの様なビジネスモデルを備えた安価なタッチオペレーション対応機という事で韓国勢には脅威になります。
OS SymbianOS9.5、S60 5th Edition!新OSがハイエンドではないデバイスに搭載されるというのも、このデバイスの特徴でNOKIA内でも機能的にも価格的にも下克上が起きています。この辺は山根師匠も指摘されてましたね。
また想像よりかなりコンパクトなデバイスであるということも特徴です。allaboutsymbian.comから画像は拝借しましたが、かなりコンパクトなデバイスであることは、下の画像から判ると思います。
ただ、気になるのはUIがS60の改変なのでタッチオペレーションデバイスとしてはスタイラスとの併用になったり、やや中途半端な面もあるようです。実機を触ってみないとなんとも言えませんが、NOKIAらしい完成度が欲しかったと思いますね。
日本語訳はこちら。
抵抗膜方式タッチパネルでスタイラスと指での入力が可能なNOKIAのTablet型ですが、Web閲覧やSheet入力、英中テキスト入力にはスタイラスは結構便利です。PSION/9210使いのQWERTY狂いが四年弱も7710一本で生活できたのは自分でも驚きです。ただし、スタイラスはまあよく紛失しました(笑)。それと、日本語入力は開けてみてのお楽しみということで。
確かに2008年E71が最高のマシンだと思っていましたが、さすがNOKIA伏兵を隠していましたね。スタイラス操作はいいのですよ。むしろ元々、スタイラス操作を前提としたUIに、アイフォーンショックでタッチUIを持ち込んだ事に無理が生じているのでしょう。でも、最後の最後に凄いインパクトを持って来ましたね。
ちなみに、私は決してiPhoneが嫌いなわけではありません。OSXに飛びついて購入した初代iBook(DVD)は我が家ではいまだにが健在ですし、小5の娘は最新のiPod nanoを嬉々と使ってます。マイクロソフト嫌いから10年前まではOS2を愛用していた変わり者なので、UMPCやmini PCにOSXを入れて使いたいぐらいです。もしiPod Touchをプレゼントでもらえたら大喜びで使うことでしょう。
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