【S60】NOKIAデバイスの行方

E52と呼ばれる新製品がESeriesに加わる事が正式に発表されたようです。これは先に発表されたT9使用を前提にした変則的QWERTYキ-ボ-ドを搭載したE55のテンキ-パッド版と言えるもので、コスト掛けずにバリエ-ションを増やすというごくごく一般的な手法を用いた端末だと思います

従来のオーソドックスなテンキーパッドを持つE52(左)と1つのキーに2つのアルファベットが割り当てられると言う変則的なQWERTYキーボードを持つE55(右)、極々普通のバリエーション展開の手法だがリーマンショック以降のノキアの苦しい台所事情を感じない訳ではない。

なんとなく、リ-マンショック以降感じていた事ですが、NOKIAは苦しい台所事情の改善の為、カラ-バリエ-ションや筐体のキャリ-オ-バ-などで凌ごうという感じがしないでもありません。
E71のフルブラックやレッドの追加、このE52の存在、E75の姉妹機にあたるような5730Xpress Musicの存在、筐体はそのままにOSやカメラ性能がアップグレ-ドされるという噂のE71iの存在など、既存の資産を上手に利用しながら新製品の投入を行っています。

5730XM(左)とE75(右)デザインテイストはかなり違うが、パーツ類のレイアウトはほぼ同じということが分かる。QWERTYキーの配置、ナビキーの位置、ポート類、その他ボタンなどこれはカテゴリを越えてのバリエーション展開だ。これもよく使われる兄弟機の手法だ。

一方でNseriesの新製品がN97しか発表されていない事は気になるところです。マルチメディアハイエンドの世界のトレンドがタッチオペレ-ションデバイスに向うなかでNSeriesはS60 5th Editionを中心にバリエ-ション展開されるのではないでしょうか。また現状のS60 3rd EditionはESeriesおよび4桁型番のXpress Musicやミドルエンド機に使われる形で3rdと5thで端末の再統合が行われている気がします。

N97

NSeriesの発表がここの所途絶えているが、唯一と言えるのがこのN97。Nokiaが大ヒット端末N95の後継機に据える端末で、流行のタッチオペレーションデバイスでもある。NSeriesは今後このN97をベースにバリエーション展開されていくのだろうか。

SamsungやLG電子の決算が発表されましたが、好調な携帯電話事業を背景に軒並前年度を上回るもしくは前年度並みの収益を上げています。タッチデバイスの隆盛という波に乗ってハイエンド分野で大きく業績を伸ばしているのでしょう。ハイエンドではNOKIAを上まわる存在感を見せつけているからこそこの結果では無いかと思います。NOKIAは赤字にこそなりませんでしたが、9割も収益を下げる大幅な減益になってしまい、韓国勢と対照的です。ただ、今回の大幅な減益はリストラを推し進めた結果という話もあり、今後巻き返しが図られるのでしょう。
今年後半や来年前半に発表される勝負デバイスに注目です。

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