【S60】【Android】Sony Ericsson、X10mini、X10mini pro、vivaz proの3機種を発表

シェアの低下と赤字が止まらないSony Ericssonですが、ソニエリの弱さはスマートフォンの弱さでもあります。一時は発売の遅れなどからフラグシップ不在の時期もあり、ライバル達と激しく凌ぎあうこの分野で鳴かず飛ばずの状態が続いていた感がありました。
スマートフォンはパイこそ小さいですが、企業イメージを高めるイメージリーダであり、メーカの技術ショーケースでもあります。この分野で勝てないということはそれに続く下位の端末の売上げに大きく影響するはずで、これがソニエリの長期に渡る低迷の要因の一つになっていたと私は思っています。遅ればせながらこの分野にリソースを注ぎ込んできたという訳です。

小型スマートフォン3機種を投入。
Xperia X10mini、同X10mini pro、vivaz proの3機種を投入してきましたが既にSatioとX10という上位機種とvivazを併せて嘗て無いラインナップ(まあNokiaとかに比べると圧倒的に少ないですが。)が発売もしくは発表されており、ソニエリのスマートフォンに賭ける意気込みが分かろうというものです。これらの小型スマートフォンは消費者に魅力的に写るのでは無いでしょうか。X10miniなどはカラーバリエーションが数多く用意されていたり、独自のUIが搭載されていますので他のAndroid端末は一線を画していると思います。また低解像度の液晶を採用しているため上位のX10より軽快に動くようです。

X10mini従来のスマートフォンに無かったポップなカラバリは新鮮。実は消費者にとって小難しいサービスよりもこういった事が大事だと思います。Appleなどは非常に上手にこうしたコンシューマ向けのイメージ戦略をやってるんですね。

SNSなどのサービスとの連携を標榜するX10にとってフルキーボードは重要なアイテム、またメッセンジャーとしての需要も多いでしょう。あくまでも入力補助という感じですが、キーは独立していてかつ多少のでっぱりもありそうなので打ち易そうです。

ITMediaに詳しい実機レポが。
サービスとの連携に付いてはケータイWATCHが詳しいですね。

またvivaz proはカメラがノーマルvivazに比べても5メガにダウングレードされてしまったのは残念ですが、それ以外は正にベビーSatioと言った感じで、720MHzにクロックアップされた下克上CPUと併せてキビキビとした操作感が期待出来そうです。

こちらが私の本命(笑)HD動画、QWERTYと私の用途に合致。いくっきゃないでしょ!発売は6月?X10mini proより若干打ち難そうなキーボードですが実機を触った山根さんによると悪く話さそう。

どちらの端末もWebのサービスやコンテンツを非常に重要視しています。X10はFacebookやTwitterなどのソーシャルネットワーキングサービスとの連携と統合を(PalmPreも同じものを目指したけれど、会社がソニエリ以上に残念状態なので。)vivazはイメージングやHD動画の力を合わせてYoutubeやFlickrとの連携を強化しています。

なぜソニエリはAndroidやSymbianを採用するかと言えば前者は自前でサービスを用意出来ないから、後者は電話屋さんとして下位機種まで広く応用出来るOSが必要とされるからだと思っています。ソニエリは低価格普及帯の機種から撤退を表明しています。今後はプレミアムブランドしてスマートフォンなどのハイエンド及びそれに続くミッドレンジの端末をラインナップに増やして行くという事でしょう。中長期的にはシェアの低下は避けられない所でしょうが、利ざやの大きいそれらの機種で収益改善を図ろうという目論見だと思います。

これらの機種だけで長期に渡る低迷から簡単に脱却出来るとは思いませんが、WalkmanやCyber-shotなどの親会社のブランドに頼り切ったマーケティングから、独自のAVに強いというイメージを維持しながら新しいデザインとブランドイメージで勝負して行く現状はこれからの戦略として間違っていないと思います。
再びソニエリのブランドが市場に支持される事を期待したいしたいです。

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