先人の知恵というのはありがたいです。最初のUIQデバイスP800を入手して、Psionの先人達のノウハウであるフォント入れ替えを試して日本語表示可能な事をたまたま発見しました。それからもうそろそろ6、7年経とうとしていますが、フォント入れ替えと言う、UIQユーザ当たり前の操作がどうも最近おかしいという事でエントリを上げてみました。
利用したのはUIQ3.1デバイス、G900香港版です。ただ表題にも有る通り、中文版ですがフォントがcccという拡張子がついたちょっと特殊なもの。これを従来のTrueTypeフォントに置き換えるとなると、ちょっと色々トラブルが発生したりする訳です。(無限再起動ループというありがたくない現象が起きる事が多いです。)
まあ、そんな訳で中国語サイトから導入したフォント入れ替え方法を紹介します。
1.まずは準備は万全に。以下のものを用意しましょう。
・M2の読めるカードリーダ
・SwissManagerなどのファイルマネージャ
・FontRouterLTの最新版
・置き換え様のTrueTypeフォント(M+IPAゴシック)
2.上記の下準備などをします。
・FontRouterLTに開発者認証を付加する。FontRouterLTはnon-signedなアプリケーションなのでSymbian SignedのWebサイトに行ってOpen Signed Onlineで開発者証明を付加します。方法はま〜さんのWikiに詳しいのでこちらを参照させてもらいましょう。Signedが取得出来たら、M2にコピーしておきます。
・フォントは解凍して取り出しておきます。解凍すると中にopfc-ModuleHP-…Mplusというフォルダがあります。
その中にFontsというフォルダが有りますので、
そこにある
M+1P+IPAG.ttf
というフォントを取り出してM2にコピーしておきます。
・SwissManagerのインストールファイルもM2にコピーして置きます。
3.各アプリのインストール
・SwissManagerのインストール
ポイントとしてM2の中にSystem関連のフォルダが作成される事が重要です。M2を覗いてみて、SysやResourceなどのフォルダが無い場合はインストール時にメモリカード(Dドライブ)を選んでインストールします。
SwissManagerはMore/settingsのFileタブでShow ROM drivesとShow System foldersにチェックを入れ、システムフォルダ等の通常非表示なっているフォルダが見れる様にしておきます。
Dドライブ(外部メモリ=M2)にアプリをインストールするとResourceやSysフォルダが作られます。
SwissManager導入後は上記の様にC、D、Zドライブが表示出来る様になります。
・FontRouterLTのインストール
開発者証明を付加したFontRouterLTを端末にインストールします。
CドライブDataフォルダが作成されます。
Dataフォルダ内にはFontsフォルダがあり、その中にはFontRouter.iniというファイルが生成されています。
これをDドライブ(M2)にコピーしておきます。
3.フォントのインストール
メモリカードを取り外し、カードリーダを利用してPC上でファイル編集を行います。
まずはメモリカード(M2)直下にDataフォルダを作成します。
このDataフォルダ内にFontsフォルダを作成し、先ほど端末上でコピーしておいたFontRouter.iniをFontsフォルダにこぴーします。
Resourceフォルダ内にFontsフォルダを作成し、ここへフォントファイルM+1P+IPAG.ttfをコピーします。
これでメモリカード(M2)の準備が終わりました。M2を端末に戻し、電源OFF/ONで再起動します。
これで、再起動後フォント切り替わっている事が確認出来れば完了となります。
もう一度、上記の作業を再度確認すると。
1.FontRouterLTのインストール
2.Cドライブ内Data/FontsフォルダからFontRouter.iniをメモリカード(M2)にコピーしておく。
3.M2(Dドライブ)の中にDataフォルダを作成。更にその中にFontsフォルダ作成、FontRouter.iniをコピーする。
4.M2内のResourceフォルダ内にFontsフォルダを作成し、フォントファイルM+1P+IPAG.ttfをコピーします。
5.M2を端末に戻し、再起動。
という手順になります。
ちょっと、今までの日本語表示の方法と違うという事で戸惑う面もあると思いますが、方法自体はそれ程難しいものじゃないので落ち着いて手順を守って行えば日本語表示が可能と思います。