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【MeeGo】【Jolla】Jollaレビュー Androidアプリ編

JollaはAndroidアプリを利用出来る仮想マシン(VM)が装備されているため、Androidアプリの利用が可能です。Nokia最初のMeeGo端末N9はサードパーティー製アプリケーションの少なさで苦戦し、同じ様な問題でWindows Phoneもなかなか普及ペースが上げられていません。
そうした現実を見ているからでしょうか、Jollaはスタート時に多くのアプリケーションを揃える現実的な手段として、Androidのアプリケーションを利用出来る環境をユーザーに提供することに決めました。Jolla標準のQtアプリとAndroidアプリの2本立てと言う訳です。
Androidアプリ実行環境の導入と実際のアプリの使い勝手についてレポートしたいと思います。

AndroidTM supportの導入
Androidのアプリ利用に当たっては、JollaのアプリストアからAndroidTM supportを導入する必要があります。
Categories/Jollaで配布されています。
AndroidTM supportを導入するとランチャーにはYandex.Storeが表示されます。
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YandexはNokiaが初のAndroid端末として発表したNokiaXがサポートするとMWCキーノートでデモが行われたロシアの独立系アプリストアです。
ただし、日本人にとっては置かれているアプリにどうもメジャー感がなく、日本のGoogle Playの定番的なものも見当たりません。
それに対してはGoogle Playを動かしてしまおうと言うハックもありましたが、私はうまく導入出来ませんでしたので下記の様な方法でGoogle Playのアプリを導入しました。

Androidアプリの入手とインストール
Google Playのアプリを入手。
PCでもJolla本体でも良いのですが、ここではJolla本体からの方法を説明します。
※PCでもJolla本体にmicroSDなどを使ってファイルを転送すれば良いだけで基本的な方法は同じです。
Google Playにアクセスしインストールしたいアプリを探しそのURLを取得します。
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ブラウザでGoogle Playの任意のアプリページを表示後、この画面の上部URL入力窓で直接URLをクリップボードにコピーします。

その上でAPK DownloaderのWebにアクセスします。
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ここでクリップボードにコピーしておいた、Google PlayのURLをVisit Play Storeの検索窓に貼付け、ダウンロードリンクを生成させ、緑色のダウンロードボタンを押せば端末にapkファイルがダウンロードされます。
アプリの導入は日本語環境導入で紹介した通り、File Browserで直接アプリをインストール出来ます。

アプリの実行
アプリをインストール後はネイティブアプリと同じ様にランチャーにアプリケーションショートカットアイコンが表示されます。アイコンをタップしてアプリを起動してみます。
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Kindleアプリです。Jollaと違うUIですので、画面下部にはAndroidのオンスクリーンボタンの様な表示がありますが、Android実端末のものと全く同じ画面が表示されます。既に購入済みの書籍についても問題なく読み込まれました。

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書籍を実際に読んでみます。Kindle用フォントもきちんと導入されるので表示もキレイです。またタップやSwipeによる画面切り替えもスムーズでAndroid実機を操作しているようです。実用は十分以上です。また、書籍の上巻を読み終わったところ、下巻の購入を奨められたので購入してみたところ、問題なく有料書籍が購入出来ました。

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雑誌関係の電子書籍購入サイトFujisan.co.jpのアプリ。問題なくアプリが動作しました。動きも軽快です。

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画像共有サイトinstagramも動きました。動きそのものは軽快ですが、アプリを一度起動した後Jolla側のカメラで撮った画像やダウンロード画像が一覧に表示されない場合があります。端末を一度再起動すれば表示がなさますが、ここはアプリ立ち上げ前に対処しておく方が良いかなと思います。

その他、Pathや乗り換え案内、そら案内(天気アプリ)なども問題なく動作しました。逆にダメだったのがバンダイチャンネル、Google Mapsなどです。バンダイチャンネルはJollaのブラウザに直に飛んでしまうため視聴不可(JollaのブラウザはFlash非サポート)、Google Mapsはアプリアイコンがランチャーに表示されませんでした。

全体の印象としては一部に動かないアプリはあるものの、仮想実行環境自体の出来は非常に良く、どのアプリも軽快かつ、高い精度で動作していると言う感じです。VM自体はマルチタスクでないため、一つのアプリを起動するとそれまで利用していたアプリが終了してしまいますが、ネイティブアプリとの違いをユーザに意識させずに利用させる作り込みは流石と思います。実行環境そのものはサードパーティー製だそうですが、Jollaは良い仕事をしたと思います。

次回はカメラ等について紹介する予定です。

【MeeGo】【Jolla】Jollaレビュー 日本語入力編

海外の端末を調達する場合、気になるのが日本語の入力です。iPhoneやAndroid、Windows Phoneなどかなり敷居は下がったものの、Jollaの様な超マイナーデバイスは標準で日本語サポートがなされている訳も無く、日本語入力の手段を模索する必要があります。
幸運なことにJollaは、日本語入力環境を公開してくれている方がいます。日本語入力の導入方法と使い勝手についてレポートしたいと思います。

日本語入力はについては下記で公開されています。

[WIP] Japanese input method for Sailfish OS – maemo.org – Talk

Jolla Japanese input
上記のURLでWebにアクセスすると上記のページが表示されます。

Webの表記の様にTerminalからインストールするのもいいのですが、もう少し簡単な方法を紹介します。

まずJolla端末でストアに行き File Browser を端末にインストールしておきます。

Jolla端末から直接Webににアクセスし、上記スクリーンショット赤枠の部分の3つのリンクをクリックし、下記のファイルをダウンロードします。

anthy-9100h-1.armv7hl.rpm

libanthy-qml-plugin-0.1-1.armv7hl.rpm

jolla-anthy-jp-0.01-1.armv7hl.rpm

これらのファイルは/home/nemo/Downloadsに保存されます。

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File Browserを起動し、Downloadsフォルダを開きます。先ほどダウンロードしたファイルをタップすると上記の様な画面が表示されますので、例の画面引っぱりでインストールを選びます。この方法を繰り返し、3つのファイルをインストールして行きます。

File Browserはアプリケーションパッケージを直接インストール出来て非常に便利。
MeeGo標準のrpmパッケージだけでなく、Androidのapkファイルもインストール出来ますので必須のアプリとしてインストールしておくがいいでしょう。

ここからは、Terminalの使用が必要なります。
Settings/System/Developer modeでDeveloper modeをオンにすると、アプリケーションランチャーにTerminalが表示されます。

Terminalを起動し下記のコマンドを入力します。
$ systemctl –user restart maliit-server.service
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これで日本語入力が可能になります。

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標準では英語キーボードが優先になっていると思いますが、日本語キーボードへの切り替えは以下の方法で行います。
Jollaの各言語キーボードの切り替えはスペースキー長押しで行います。スペースキー長押しで上記の様なウィンドウがポップアップするので、そのまま指を浮かさないで希望のキーボードまで指を滑らせキーボード名が白く反転したら離します。

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これで日本語の切り替えが完了し、日本語入力が可能になります。入力は標準的なローマ字入力であり、かな漢字変換はローマ字方式で入力すると候補が表示されますので、候補をタップして入力するか、無変換ならリターンキーで確定されます。
ただし現状ではバグがあり、漢字変換の候補が先頭の反転した色のものしか選べません。
回避策としては、変換候補以上のかななどを入力しておくというがあります。例えば、上記の”きぎょう”では入力したい起業ではなく企業の方が先頭に来てしまっています。この場合は起業をタップしても”きぎょう”とかなのまま入力されてしまいます。ここで、”きぎょう”ではなく”きぎょうする”と入力すると候補が選べる様になります。
また、こうほが選べずそのまま入力されると仮名漢字変換エンジンがフリーズする場合があるので、その場合は一旦英語キーボードを選択し、再び日本語を選ぶと日本語入力が再び可能になります。

現状はまだバグがありますが、辞書やエンジンはAnthyを使っていますのでそこそこ賢いです。長文などは厳しくてもSNSやショートメッセージ程度なら十分実用的と思います。

兎にも角にも、購入直後からこんなマイナーデバイスで日本語が扱えて公開していただいた作者さんには感謝の気持ちで一杯です。
この場を借りて、作者さんへのお礼とし、日本語入力レポートを終わりたいと思います。

次回はAndroidアプリの仮想実行環境について紹介したいと思います。

【MeeGo】【Jolla】Jollaレビュー ソフトウェア編

UI編に今回はソフトウェア編。内蔵アプリケーションとJolla提供アプリケーションを紹介します。

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電話アプリ。キーパッドからの番号入力。Contactsからの発信等極々一般的なものです。

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Messaging(SMS)はショートメッセージを送る為の非常にシンプルなアプリです。

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Webブラウザは爆速という訳ではありませんが、3Gでもそれほどストレスを感じません。画面最下部に表示されるバーから操作するのですが、閲覧時は自動的に引っ込みます。

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下部バーの真ん中の数字は現在開いているタブを示し、タップするとこの画面になります。URL入力のボックスとブックマーク一覧、現在開いているタブのサムネイル画像などが表示されます。

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こちらがカメラUIです。静止画と動画の切り替え、フラッシュライトの設定、ホワイトバランス、オートフォーカス設定など極めてシンプル。シャッターボタンがないので、画面下側のキャプチャーボタンを押して撮影します。

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peopleは住所録。スクリーンショットからも分かる様に、アルファベットや漢字の頭文字で住所録が纏められます。SNSの友人などは自動的に登録されて行きます、

20140226220746Storeです。フロント画面はStoreに新しくアップしたアプリが紹介されています。またSwipeして別画面を表示するとカテゴリ分けされたアプリ一覧を見ることが出来ます。また画面プルダウンでメニューを表示させるとStore内検索の項目が表示されます。

20140226213609Galleryは画像の表示や管理を行います。上記の画像はプリインストールされていたJollaのスタッフ達の写真。マーク・ディロンやCEOの姿も見えますね。

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またアカウント登録を行うとSNSや画像共有サイトに画像をアップ出来たり、Bluetoothで他のデバイスに画像を転送したり出来る様になります。

20140226220431Settings、各種設定の画面です。System、Apps、Accontsにカテゴリ分けされています。Symtemはほぼ全体の設定が統合されており、各種無線や同期、セキュリティ、言語、情報関連等の設定ができます。

20140226220454Systemの画面です。Systemのカテゴリでは、ディスプレイ設定や呼び出し音、無線LANやモバイルネットワークの設定、言語や文字入力の設定などが出来ます。

以上が内蔵ソフトウェアです。え、思われた方も多いでしょう。メールアプリすら無く、プリインストールアプリの少なさに驚かれると思います。

20140226220919大丈夫。StoreにはJolla謹製のアプリが数多く用意されています。でも、メールアプリや計算機、カレンダー、時計、メモ等スマートフォンには当然のごとくプリインストールされているアプリばかりです。潔い仕様と言えばそうですが、なんとなく最初の出荷時ROMに含めるのが間に合わなかったのかと(^^;
では、Storeで配布されているJolla謹製アプリを紹介していきます。

20140226220551Androidのアプリを動作出来る仮想実行環境です。スクリーンショットはKindleアプリを動かしていますが、Androidデバイスと遜色無く快適に動きます。
Androidアプリの実行環境に着いては、別にレポートしたいと思います。

20140226224002Culiculator(計算機)です。ごくごく普通の四則演算を行うものです。

20140226222038この画像を見てMeeGoだと思われた人は、かなりのMeeGo中毒です(´▽`*)
ホイールによって時間設定を行います。

20140226222857Noteはシンプルなメモアプリ。日本語の入力は問題ありませんでした。

20140226224221メールソフトは一般的なPOPメール、GMail、Exchangeなど、各種のメール設定が出来ます。

20140227071258Documents、いわゆるOfficeスイートです。Word、Excel、PowerPointなどのファイルを開くことが出来ます。

20140227071323Wordのドキュメントを開いてみました。問題なく日本語が表示されます。残念なことにExcelドキュメントは英数字は問題ないものの、日本語が表示出来ませんでした。

20140227061430Media(Musicプレイヤー)です。ArtistやAlbumなどに音楽ファイルはカテゴリ分けされます。上記スクリーンショットで見る様に、日本語の楽曲もきちんとArtistや楽曲名が表示されます。

 

20140226230027Maps(地図)アプリは左下で見る通りhere Mapsです。ここは軽くスルーしましょう(^^;

20140227072150Calendarは標準的なスマートフォンの予定表アプリと言える存在です。

内蔵アプリについては、プリインストールされているものだけではさすがに試用に問題がありますが、Storeに用意されているものを含めれれば、スマートフォンとして標準的にインストールされているものは揃うと言う感じです。
各アプリについては突出したものはありませんが、質は悪く無いと言った感じでしょうか。

それでは、次回は日本語入力について紹介しようと思います。

【MeeGo】【Jolla】JollaのUstreamTVをやりました。

JollaのUstramTVをやりました。
Jolla Ustream
今回は久々にスライドもちゃんと作って放送しています。
録画を残してありますので、こちらからどうぞ。
前回の記事UI編だけでは、なかなか写真のみの説明では分かり難いのでこのレビュー動画を見るのも良いかも知れません。

【MeeGo】【Jolla】Jollaレビュー UI編

フォトレビューに続いてJollaレビュー第2弾はUI編です。
Nokiaが発表した唯一のMeeGo端末N9は、Swipeと呼ばれる独自のUIを採用していました。ハードウェアボタンを持たないタッチ操作のみによるUIで、Swipeと呼ばれる指先を画面上で左右に滑らせる方法を中心にした動作で端末を操作するという独特なものでした。
JollaはMeeGoの開発継続を目的として起業されましたが、Nokiaは独自の知財部分、つまりUIについてはJollaが使うことを許さず、Jollaは独自のUIを採用することを選択しました。ただし、彼らはUIの思想としてボタンレスUIやSwipeに正義があると考えたのでしょう。丁度、横方向にSwipeさせるN9のUIを90度回転させた様な縦方向の独自のUIを採用しました。縦方向に指を動かす操作がまるで、トローリングを思わせるからでしょうか、彼らは自らのOSをSailfishと名付けています。

では、実際の操作を見て行くことにします。
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電源を入れると最初にこの画面が表示されます。いわゆる待ち受け画面です。
時刻やキャリア名称、各種通知、現在接続されているネットワーク種別(モバイルやWiFiなど)が表示されます。この画面ではイチョウの葉の様なWiFiに繋がっているアイコンが見えます。

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縦方向に画面を下から上にSwipeすると、この画面が表示されます。
iPhoneの様なドッグ形式の4つのアプリケーションショートカットが最下部に配置され、その上に起動中のアプリケーションがタイル上に配置されます。
webOSのカードに似た形式であり、この画面がホーム画面と言うべき基本的な画面になると思います。

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もう一度、縦方向に画面を下から上にSwipeさせると、この画面が表示されます。
この辺りはモバイル端末ではお馴染みのアプリケーションラウンチャー(ランチャー)ですね。画面を下から上にSwipeするとホーム画面に移動し、この上下の画面Swipeで3つの画面を切り替えることが出来ます。

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ショートカットアイコンをタップし、アプリケーションが起動させてみます。(Store)ここからはアプリケーションの操作を説明して行きます。

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まずは、画面を外側(液晶を直接ではなくベゼルの側)から横方向にSwipeするとアプリケーションが最小化されます。つまり2番目に紹介したホーム画面のところに戻りアプリケーションはタイルの形式で表示されます。アプリケーションのタイルをタップするとアプリが起動し、再度最大化されます。

20140221215248ここがSailfishのユニークなUI部分と言えるところではないでしょうか。
アプリケーション画面上で指を画面から離さないままゆっくりと上から下に下げてみます。

20140221215340画面が下がって表示され、上部の空いた部分にはメニューが表示されます。指の動きをコントロールしながら、メニューのテキストの上で指を離すとメニューの内容が実行されます。
つまり、Twitterクライアントなどのアプリケーションを利用していた場合、タイムライン画面上でこの操作を行うと、上部にはNew TweetやRefreshなどのメニューが表示されるので、これらを選ぶと新規のTweet作成画面の表示やタイムラインの更新などの操作が行えると言う訳です。
従来のスマートフォンにあった様な操作が割り当てられたアイコンをタップするような操作でなく、Swipeで操作を全て完結させるユニークなUIと言えると思います。

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通知画面の表示は下記の方法で行います。画面下部の外側(液晶外)から下から上へとSwipeすると通知画面(Event View)が表示されます。

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アプリケーションの更新内容やファイルのアップロード結果、SNSの更新などの通知が表示されます。

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最後にアプリケーションの終了と画面のスリープについて説明します。
アプリケーションの終了方法には2種類あります。画面が最大化されている現在利用中のアプリケーションに関しては、画面の上部外側から下に向かってSwipeすると終了します。また、ホーム画面に置いて任意のタイルを長押しすると下記のスクリーンショットの様にタイルに×の表示がされるのでタップするとアプリケーションが終了します。画面のタイル表示外をタップすると選択は解除されます。
また、待ち受け、ホーム画面、アプリケーションラウンチャーの3つの画面上で同じく上部画面外から上から下に向かってSwipeするとスリープ常態となり、画面が消灯します。

20140222062142これがホーム画面で任意のタイルを長押しした場合です。×マークタップでアプリケーションが終了出来ます。

Sailfishが独自のユニークなUIを採用していることがお分かりいただけたと思います。また作法こそ変わったものの、N9で採用されていたボタンレスUIやSwipeの思想がSailfishに受け継がれていると言うことも確認出来ると思います。
実際に使ってみた印象としては、最初は非常に戸惑いました。やはりiPhoneなどの操作に慣れている人は横Swipeに慣れており、最初はかなりの戸惑いを覚えるのではないでしょうか。ただし、慣れてくると意外にシンプルな操作、しかも片手で色々な操作が行えるため非常に便利に感じます。おもわずLumiaの画面をSwipeしてしまいます(笑)
ただ、上部に表示されるメニューに関しては操作を煩わしく感じることもあり、この辺りは全ての操作をSwipeで行うのが正しいのか、判断がなかなか難しいところです。
ただ、UIについてはSwipeの思想をよく具現化させたと思います。Sailfishの開発チームに拍手ですね。

では、次回は内蔵アプリケーションやJolla提供のアプリの紹介を中心としたソフトウェア編をレポートします。

【MeeGo】【Jolla】Jollaフォトレビュー

Jollaは元NokiaのMeeGo開発チームが起業した携帯電話ベンチャー。OSの開発から端末の製造まで一手に行います。Jollaは自ら開発したOSをSailfishと名付け、SailfishOS搭載した端末を会社と同じJollaの名称で販売しています。

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Jollaを正面から見たところどちらかと言えば、角張った感じのするシンプルなデザインです。スクリーンは左右のベゼル部分が曲面になっているようにも見えますが、デザイン上のもので、実際のスクリーンはフラットです。

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右側面です。こうしてみるとJollaのデザイン上特徴である2枚の違う板を張り合わせた様な独特の筐体形状が分かると思います。ただ、写真で見た時は前後の筐体がちぐはぐな感じもしましたが、実際の筐体は一体感があってなかなかカッコいいです。
ボタン類は2つ。右側が電源ボタン。左側はボリームキーです。

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左側はNokia端末によく見られる様なボタン等を配置しないシンプルなデザイン。
この辺りはボタンレスUIなど、MeeGo端末のUI思想を踏襲していることが見て取れます。

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端末上部です。Jollaの文字がアクセントになってなかなかオサレな雰囲気を醸し出しています。真ん中にUSBポート、左側に3.5ΦのAVジャックが配置されています。丸い穴はスピーカでしょうか。

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端末下部です。左右に配置されたスリットが特徴的です。

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背面です。THE OHER HALFと呼ばれる背面カバーはプラスティック製。初期出荷では白が標準のようです。THE FIRST ONEの予約をしていた人は赤いTHE OTHER HALFのカバーが貰えたようです。白く飛んでしまっていますが、背面カバーの下部にはJollaの文字が印刷されています。

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カメラ部分をクローズアップ。8Mピクセルのオートフォーカスカメラですが、思ったよりも写りはいいです。カメラに関しても今後レポートを上げて行こうと思います。

DSC_4868コーナー部分をアップで。THE OTHER HALFの角が撮られていることが理解出来ると思います。ここでは背面カバーのJollaの文字が見えますね。

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THE OTHER HALFを外してみました。バッテリー及び、SIMカードとmicroSDのスロットが見えます。バッテリーのJollaの文字がなかなかイイ感じです。

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SIMカードスロットとmicroSDスロットを拡大してみます。両方スロット共にカードをスライドさせながら差し込むタイプです。

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外したTHE OTHER HALFはこんな感じ。ずいぶんとペラペラしていて驚きます。これをJollaに装着すると非常に剛性感が強いと感じますので設計が巧みなのでしょう。

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初代MeeGo端末N9とiPhone5との比較。かなりハイエンドマシンとしては小ぶりなiPhone5とiPhone 3GsサイズのN9。N9から随分サイズが大きくなったのが分かると思います。

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背面の比較。ここでもJollaの大型化が感じられます。ただし、持った感じはN9の方が重く感じられたりしますので内部パーツの配置等が巧妙なのだと思います。見た目の大きさに比べJollaはかなり軽量に感じられます。


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厚みに関してはiPhone5より厚く、N9より薄いと言う感じでしょうか。THE OTHER HALFとの二層構造は一見厚く感じますが、持ってみると薄く感じます。この辺もデザインが巧妙です。

筐体の質感はまあまあ。iPhoneやNokiaのハイエンドマシンには劣りますが、アンドロイド端末のハイエンド匹敵する質感と言う感じです。デザイン的にはアンドロイド端末と比べて個性的で前面のスクリーン部分の薄さと背面のTHE OTHER HALF二層の異なるデザインを巧みに違和感無く一体化させていると思います。

それでは次回以降はSailfishOSの個性的なUIや内蔵ソフトウェアなどを紹介して行きたいと思います。

 

【MeeGo】【Jolla】Jollaが来ました!

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Jollaがやって来ました。I AM THE FIRST ONEのTシャツをゲットし、本体の発売を待つばかりと思っていましたが。。。日本は発送外(T^T)
それではとeBayでゲットしました。イタリアからの到着です。
まだ、twitterやFacebookアプリと日本語IMEを入れたくらいであまり使えていませんが、また恒例のフォトレビューからぼちぼちやって行きたいと思います。

【Jolla】Jollaが端末を発表!

Nokiaの元従業員による携帯電話ベンチャーのJollaより、ついに端末が発表されました。Jollaは元々Nokia退職者の起業を支援するプログラムより生まれていますが、その目的はMeeGo開発の継続です。多くのメーカがOSはOEMに頼る中、OSから端末まで自社で開発するという野心的な試みがなされています。
既にSailfishと名付けられたOSは独自のUIなどが発表されており、端末の発表をまつばかりになっていて、昨日発表となりました。

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端末のスペックとしては

Jolla独自の広大な4.5インチスクリーン
デュアルコアCPUと4G(LTE)サポート
16G内蔵ストレージとmicroSDスロット
オートフォーカス8MPカメラ
ユーザが交換可能なバッテリー
The Other Half(交換可能な背面カバーを表すと思われる。)
ジェスチャーを基本とした Sailfish OS
Android™ アプリへの対応

となっています。詳細なCPUのスペック等はありませんが、LTEサポートからハイエンドもしくはミッドレンジの上の端末と言っていいでしょう。お値段は399ユーロを予定していて2013年の終わりの出荷を予定しています。

今回の発表で最も強調されていたのはデザインで特に”The Other Half”のコピーでアピールされていました。背面カバーは端末の裏側半分を包み込む様になっており、用意された多くの交換カバーによって様々な体験が出来るという事のようです。

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CEOは退いたが、Jollaの顔はこの人、Marc DillionよりThe Other Halfのコンセプトが発表。前後違う物や動物の組み合わせで全く違うものになるという事でしょうか。

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箱を持たされているのが新CEO(笑) カラフルな背面カバーが何種類も用意されています。
この箱がスペシャルエディションという噂がありますが、どうでしょう?和菓子詰め合わせの箱にしか見えません(笑)

UIのデモなどはこちらから。

一応、プリオーダは行いました。T-シャツが先行して送られてくるそうです。T-シャツを来て発送を待ちたいと思います(笑)