カテゴリー : N9

【MeeGo】【N9】N9のハードリセット

※注意ハードリセットの前に内蔵ドライブのバックアップを取っておく事をお勧めします。標準で含まれている動画や音楽、壁紙データが無くなって涙目になること必至です。

maliitjpのインストールで手順も良く読まずにインストール作業したら、英語キーボードが出なくなってしまいました。当然、日本語キーボードも出ません。
という訳で端末をリセットする事にしました。リセットには2つあります。

Restore settings…いわゆるソフトリセット、ContactsやCalendar、Document、music、messages、note、ブックマーク、APNやパスワードなどが初期設定に戻ります。

Clear device…いわゆるハードリセット、本体を工場出荷状態に戻します。

取りあえず私はハードリセット(Clear device)を敢行しました。
Settings>Clear deviceで行いますが、PCにUSB接続した状態でないと作業が行えません。端末を十分に充電した状態で行います。

Clearing device. Please wait.と表示されますのでしばらく放置します。

次に円を描く様なリターンが表示されますがここも放置。

で、30分ぐらい放置しておくと画面真っ暗になってますので、一瞬ドキっとしますが電源を投入すると普通に立ち上がり工場出荷状態に戻っています。

ひつこいようですが、内蔵ドライブが初期化されますのでバックアップを忘れずに後で泣く事になります。なぜ私が涙を流しているかは内緒です(T^T)

ちなみにオリジナルの壁紙データはこんなとこで見つけました。

【MeeGo】【N9】早くも日本語入力が可能にmaliitjpが登場

早くもN9で日本語入力が可能になりました。maliit Japanese plugin 、maemoCJKの開発を行っているkimitakeさんが公開されています。
インストールにはターミナルからコマンドの入力が必要でGUI全盛の世の中、なかなかとっつき難いとこはあると思います。
インストール方法を紹介して行きたいと思います。この場合、内蔵ストレージの直下にアプリケーションパッケージを置くという前提で話を進めます。

1.Terminalの導入 N9は標準ではTerminalがインストールされていません。Terminalの導入にはSettings>Security>Developer modeを有効にします。ここで、必要なアプリがインストールされます。

2.アプリケーションパッケージの取得 N9の標準のブラウザでは直接ダウンロード出来ないのでkimitakeさんのブログmaliit-plugin-jp
からの3つのパッケージをPCにダウンロードしておきます。
※ダウンロード先が変更になりました。最新版は上記リンクから。

3.アプリのインストール PCにN9をMassStrageモードで接続します。ここに先ほどダウンロードしたアプリケーションパッケージをコピーします。PCとの接続を解除。
N9のTerminalを起動。rootを取得します。
devel-su と入力するとpasswordの入力を求められますので rootme と入力します。
これでrootが取れました。
次に cd /home/user/MyDocs/ と入力します。これでインストールパッケージを置いたMassStrage直下に移動しました。

dpkg -i (3つのインストールパッケージ)

と入力し、3つのファイルを順次インストールしていきます。

4.日本語プラグインの起動 N9を再起動します。Terminalを再度起動し maliitjp_jp と入力します。これで日本語バーチャルキーボードが起動すれば成功です。


フリックでも。


QWERTYでも。


ランドスケープでも。

入手して数日で日本語環境が整ってしまうとは嬉しい限りです。kimitakeさんやtask_jpさん、kenya888さんなどQt開発者の皆さんに深く感謝です。

【MeeGo】【N9】N9のWiki始めました

Nokia N9の情報纏めサイトとしてNokia N9 Wikiを始めました。
操作方法からアプリケーション紹介、日本語環境に至るまでいろいろな情報をこちらに集約していきたいと思います。
情報を共有しよう、使いこなそうN9です。

Nokia N9 Wiki

【MeeGo】【N9】N9のUstreamTVやりました

早速ですがN9のUstreamTVをやりました。相変わらず端末が中々出てこない能書きの多いUstreamですが、現状での使い勝手やUIの動きなど参考になると思います。

使用したスライドはこちらです。
録画を残しましたのでよろしかったらどうぞ。
Nokia N9 Full review

【MeeGo】【N9】Nokia N9フォトレビュー

世間がiPhone4S発売で盛り上がる中、昨日家にはこちらが届きました。Nokia N9、先のエントリで紹介した通り山根さんにマレーシアで代理購入していただいたものです。Nokia N9はMeeGo Harmattanを搭載する端末で商品化された最初のMeeGo携帯電話であるとともに、Nokiaの最後のMeeGo端末であるとも言われています。
と言う訳で恒例のフォトレビューをお届けします。


あの端末を思わせる立方体のパッケージ。内箱が筒状の外箱に収められています。山根さんも指摘していましたが縦にすると下側に内箱が落ちる仕様はちょっと怖いし、逆じゃないの?と言いたいとこです。


アクセサリ類はシンプル、ACアダプタ(USBポート付き)、microUSBケーブル、ステレオヘッドセット、紙マニュアル、保証書類、そしてオマケのシリコンケースです。


電源を入れて見ます。スプラッシュ画面は変わりましたね。従来の白い画面から握手するConnecting Peopleの画面ではなく、黒地に白抜き文字でNOKIAのロゴが表示され、水面に広がる波紋の様なアニメーションからメニュー画面が起動します。


筐体はスクエアな感じですが側面に丸みが付けられていて非常に持ちやすいです。また、最初この筐体の素材がポリカーボネートと聞いた時、思い浮かんだのは初代iMacでした。その印象からかなり質感は微妙かなと思っていましたが、塊感のある非常にソリッドな筐体でなかなか良いです。このメニュー画面だけを見るとSymbian Annaと同じに見えますがUIは大きく違います。


N9で特徴的な物として曲面が付いたスクリーンが上げられると思います。写真では分かりづらいと思いますが、液晶周辺に緩やかなカーブが付けられ、筐体からガラス面が若干浮く様な形になっています。これがswipe時の操作のし易さを生んでいます。


端末右側です。ボリューボタンとなんとその下にあるのは電源ボタンです。上部にSIMスロットやmicroUSBポートを持っていった関係からでしょうか。スリープ解除/適用ボタンも兼ねますのでこの位置はありなのかも。


ボタン類の拡大です。ややこのメッキは安っぽいかも。あと筐体のイメージをiPad nanoに似ていると思われた方がいたようですが実際はこの様にNokiaらしい上部と下部の絞り込み、N8やE7、E6と違い厚み方向の絞り込みですがきちんとNokiaらしいデザイントレンドが押さえられている事が分かります。


左側です。ボタンレスなUI、swipeを標榜するだけあって極力ボタン類をつけないと言うのが分かります。


上部にはΦ3.5mmのオーディオジャック、microUSBポート、SIMスロットがあります。


底面にはスピーカが。CEマークも見えますね。


背面もクリーンです。多少光沢があるマットな仕上げです。


カメラはオートフォーカス8Mpixcel、カールツァイスレンズ、とてもレスポンスが速いカメラでかつf2.2という明るいレンズな為暗い所でも良く撮れます。


スロット類はかなり独創的です。上部の写真からも見えた様にmicroUSB側のぽっちを押すとシーソー的に蓋が持ち上がります。隣のSIMスロットの蓋に小さな溝が切ってあるのでそこに爪を引っかけてスライドさせるとSIMトレイがポップアップします。


SIMトレイはiPhoneと同じ様な形でmicroSIMを採用しています。


大きさを比較してみましょう。残念ながらiPhone4がレンタル移籍中なので3Gに登場してもらいます。液晶分、N9の方が縦に長いですね。


厚みに関してはN9の方が薄いです。この辺は年月を感じさせますね。ちなみに4の筐体ならN9より薄いそうです。


E7とも比較してみましょう。さすがにE7は4インチの液晶を採用しているだけに一回り大きいです。厚みもかなり違いますね。

予想していたよりも良い質感と軽快な動作、A8 1GHzのCPUとライバルたちに1年遅れを感じさせるハードスペックですが、なかなかどうしてスムーズさではそれら高スペックな端末に引けを取りません。Nokiaらしい良い端末に仕上がったと思います。この後は使い勝手やアプリ紹介を中心にN9レビューを続けていきたいと思います。

【MeeGo】【N9】山根さんN9をゲット

UstreamTVをご覧になった方も多いと思いますが、多分日本人第一号、携帯研究家の山根さんがN9をマレーシアでゲットされました。マレーシアには特別、仕事や旅行の予定があった訳じゃなくN9確保の為だけに渡航、久々のNokia愛大爆発(笑)という感じです。
Ustでも開封作業から満面の笑顔、久々のNokiaの強力デバイスにうれしくて仕方なかったようです。

どうですか、こちらも嬉しくなってしまうような(笑)
日本語という問題はありますが(中華フォントですが表示はデフォルトで可能)、山根さんのUstを見る限り現状でもかなり完成度、純正モックを触った感じも筐体質感は良いようでした。
そして、山根さんの決定的お言葉としては(笑)「これは、買い!」だそうです。
現状は黒16GBのみの販売でカラバリはありませんが、興味のある方は山根さんのtwitterを追ってみてください。代理購入も受けつてくれます。(数に限りあり、販売でなくあくまでも購入代行なので大人の対応をしてください。)
と言う訳で無事販売が開始。手にするのが非常に楽しみです!

【MeeGo】【N9】N9はフラグシップQt Phone


またも登場のマルコさん(笑)この調子で行くとElop CEOやSmart Deviceのトップ、ヨー・ハローさんを超えそうですが。ドバイで行われたN9のローンチミーティングにMarkoさんは登場し、再びN9について語りましたが、より突っ込んだ内容だったようです。
My Nokia blogにはそのポイントが纏められています。

・Qtは次の10億人に、QtはS40に。
・Belleの後の新しいSymbianC___(※Anna、Belleと来てCから始まる女性名を想定しているのでしょう。)SwipeのパターンはSymbianに来るのだろうか。
・N9の革新と体験は様々な方法で続けられていく。(ハードウェアではなくソフトウェアで。)
・S40が1GHzで動く?(NokiaはゴールドC3-01で既に試しているので、これは行われている。)
・N9はハイエンドで高価である。S40やSymbianは同じ体験を低価格帯に提供する。
・N9は”MeeGo”としてではなくフラグシップQt Phoneと考えて欲しい。
・Qtが動く端末である場合、実質的に同じアプリが動作する。(解像度に対応するためにいくつかの作業が必要だが、再コンパイルのためにソースコードの書き換えは必要ない。)
・それを完成させるためには、もっとSwipeの載ったQt Phoneが必要だ。

基本的な前のエントリと同じ内容ですが、具体的にS40に言及されたあたりはやや踏み込んでいるのかなと思います。Symbianについてはビデオから言及しているところはありませんでしたが、Belle以降でもユーザエクスペリエンスの改善は行われるという意見が最近は多くなっている様な気がします。
またN9をMeeGoではなくフラグシップQt Phoneと呼ぶ辺りは、Nokiaとしての本音の部分が感じられてなりません。つまりはQtを中心としたエコシステムですね。
N9の発売を控え着実にQtアプリは増えています。これを”次の10億人”のための端末にも展開していく、こうする事でエコシステムは完成を迎えます。
フラグシップQt Phone N9の発売が待ち遠しいです。

【MeeGo】【N9】”N9は始まり”チーフデザイナーが語るNokia UI

Marko Ahtisaari氏はNokia工業デザインチームに属するチーフデザイナーでMeeGo HarmattanのUIをデザインした事で広く知られています。Nokia工業デザインチームは2010年、最初のMeeGoデバイス出荷の為に全力を上げていました。Marko氏によると他の事は全くやっていなかったといいます。そこにはNokiaの将来を支えるUIデザイン創出だけではなく、ユーザの携帯電話の使い方に至るまでの深い思想が盛り込まれていた事が、Marko氏のプレゼンから分かります。
My Nokia Blogの良記事、ポイントを紹介していきたいと思います。

Marko氏は90日後には忘れているような、目を引く機能ではなく、人々が1日に50〜100回やるような物事の改善に興味があると言います。
携帯電話市場は中間層を超えると非常に盛り上がり、イノベーションが行われてる様に錯覚します。それは537番目の機能だったり、クラウドだったりエコシステムだったりします。しかし本質は何も変わらないと。彼は車にたとえ、耕耘機がステアリングホイールを搭載するまでに15年も掛かったと言います。

※非常に抽象的で分かりづらいのですが(私の解釈がダメなのもありますが)新たな機能の追加は本質的な物では無く、車のステアリングホイール(ハンドル)の様に普遍的な物は変わらないと言いたいのでしょう。

彼は市場に存在する携帯電話をパターンという形で分類します。

iPhoneのパターン:アプリケーション(アイコン)が複数の画面上に配置される。シンプルでエレガントなUI。常に何かをするためには玄関を通る事を要求され、簡単ですが愚かしいとも言えます。
多少の進化があり、ドアのベルを二度鳴らす事でダイニングからリビングへ移れる様になりました。
※iPhoneのマルチタスク機能を比喩しています。
iPhoneのマルチタスク機能がほとんどユーザに使われていないだろう事を指摘しています。

SymbianやAndroidのパターン:複数のホームスクリーンにWidgetを配置する。
時間とともに変化する有機的で簡略な※Widgetがwebの情報などを取得し変化する事を示します-ホームスクリーン上の機能。
このインタラクション(相互作用だがうまい訳とならない、操作ではまる時もあるが今回は違う)のポテンシャルを人々はフルに活用していない。(Symbian)Belleは市場のこのパターンで最も使いこなしやすく、洗練されたバージョンだ。

ここからN9の話に移ります。

N9は始まりに過ぎない。
N9における大きな仕事とは既に存在する2つのパターンより、良いデザインがあるという可能性の余地を示すこと。
一緒に働いてた人間の中には、それはWidgetを持たないのでスマートフォンでは無いと言うものもいた。既にあるパターンに彼等は想像力を制限されている。
N9のパターンを探すために、彼等は自分自身に物理的キーの無い、全てが画面である携帯電話設定した。人々はどの様な大きさの携帯電話でもより大きな画面を望んでいる。それらは、まだポケットの中でも外でも大きすぎる。
もし、画面上のインターフェイスでエレガントな全ての体験をデザイン出来るなら、製品の比率に応じた大きなスクリーンを得る事が出来る。本質はもっと多くの画面でそれが可能になるという事。
人は(明確に言わないとしても)完全な移動性を持つデザインを求めています。Marko氏はそれはNokiaが知っている何か、片手操作とその他の行なわれていることだと言います。
ほとんどのタッチスクリーンUIが本来やらなければいけないこと以上の集中を要求する没頭型である。人々は頭を下げてピンチやズームを行なう。
※Marko氏はビデオで頭をもたげて、画面を覗き込む動作を行ないます。
チームのゴールは人々が周りの世界からより多くの事を得られる様に、彼等の頭を再び挙げさせる事。

Marko氏はミクロ社会学にまで及びアイコンタクトの重要性を言及します。
もし、我々がその議論を避ける事を恥として技術のデザインをするなら、アイコンタクトもその一部である。

重要なN9 の開発思想が語られた所で実際のUIに触れられていきます。

使用の手助けをより良くすること。
適当な操作の使用をより良くすること。(使用に関してはかんべきな操作をする事が無く、小ささや美しさ、正確さの要求されるものを造る事ではありません。)
ディスプレイとガラスが流れる様に。-パターンの解決を如何に行うかきっかけを与える。
全ての操作がシンプルなジェスチャーで始まる。-swipe 何かのアプリ-例えば時計アプリ-を使用し完了させるには、どこからでもswipeするだけ-swipe awayはそれら(操作の)簡略化なのだ。
物理的なホームキーは存在しない。押すべきデジタルホームキーも無い。
端末の復帰もダブルタップするだけ、そしてswipeするだけ。-これは復帰も片手操作で出来る事を意味する。
これは私が興味を持っている事で、人々が日常的に50〜100回行い、改善しようとしている事。
そこに留まる事はしない。三つの重要な事、通知(アプリの起動)活動を有効にする事と活動の切り替得る事。-その何かをほとんどの携帯電話デザインがまだ持つ事に成功していない。

※通知機能をアクティブにしたり、またオフにしたり、アプリを起動したりこうした物を人の操作に委ねず、端末が自然に行う様な事を考えているのでしょうAI的なUI、確かにこれを目指すならN9は始まりと言ってもいいと思います。

ホームは回転木馬の動きのような3つの表示を持つ。swipe awayした時、元来たホームの画面に戻る。いつも玄関を通る必要がない。これはパターンを非常に流動的にする。-あなたは流されているように感じるだろう。それを使う事が信じられる唯一の方法。
我々は両方を試作した。それと共に1週間を過ごし、外部の者と共有した。
あなたはもしそれが改善されていて、流動的なバージョンである事が明らかになっているならそれらを見なければなりません。-しかしながらそれは理解しがたい物かもしれません。-より流動的で場所の感覚を失う事はない。

※これも非常に抽象的で分かりづらいですが、玄関の表現がある通り決まったホームスクリーンを持つiPhoneの様なUIを示す物と思われます。ホームを固定しない(ホームすら無いと言った方が適切か)N9のUIは決められたパターンと言うものが無く、常に自分が行った操作に左右される、前にやった操作、これから行う操作、それを流動的であると表現しているのだと思います。

その後Marko氏はハードウェアの話に移り、曲面ガラスやポリカーボネートボディの話をしますが、ここでは詳しくは割愛します。

また、カメラの話やNFCの話に付いても行いますが本質とは関係ないと思われるので個々も割愛します。

そしてNokiaは2つのUIを用意すると言います。一つはWindows Phone、もう一つがswipeです。swipeは手に入れやすい価格帯の端末に導入されると言います。

次の10億人を如何にして低コストで参加させる事が出来るか。それについては我々はiPhoneよりシンプルな物を送り出せる事を知っているし、Androidの複数ホームスクリーンより強力である何かを持っていると確信に近い物を持っている。
ゴールはあなたが忘れてしまう位自然な次のレベルにする事で、自然であることを追求した未来からの技術は、ほかの全ての技術を古い物と感じさせるだろう。
我々はどのようにして人々がそれを試す機会を与えるのか。それは多くの製品の始まりである。

拙い訳と未熟な解釈で分かりづらいと思いますが、N9のMeeGo HarmattanのUIがどの様な思想のもとに造られたか、その一旦は分かっていただけたと思います。Nokiaの工業デザインチームはシンプルなジェスチャーで端末を操作するという難しいテーマに挑み、見事に新しいUIを完成させました。しかし、これは始まりに過ぎないと言います。
また、なぜ既に大きく開発を縮小させるMeeGoを搭載したN9を今市場に投入するのか。ステファン・エロップCEOは昨年の衝撃の金融向けイベントで将来の市場拡大を見据えたマーケティング目的の投入と言いました。Windows phoneとならぶNokiaの新しいUI swipeはNext Bilion(次の10億人)の端末、Series40もしくはその後継OSに引き継がれていくと考えれば、そのよく見えなかった点も線として繋がっていくと思います。
ハイエンドとローエンドに投入される2つのUI、これがNokiaの次のUI戦略であり、ハイエンドを好むユーザー層だけではない、次の10億人にも新しいUIが投入されていくと私は解釈しました。
究極のシンプルなUI swipeの進化に期待するとともに今後も注目していきたいと思います。

【MeeGo】【N9】N9の発売は何時?

Nokiaファン期待の端末N9、初のMeeGo搭載スマートフォンという事でNokiaファン以外にも注目が集まっています。
さて、じゃあ実際の発売はいつでしょうという事ですが、当初は確かドイツAmazonの発売日からだったでしょうか9月23日というのが有力でした。
また、昨日ですがオーストラリアの3つのキャリアから10月に発売すると発表があったようです。
また、フィンランドではこんなキャンペーンが始まったようです。

幸運な人に毎日N9が当たっちゃう。このキャンペーンは9月15日から開始され、画面にはカウントダウンが表示されています。実際の発売ははっきりしませんが、ユーザに渡せる製品レベルのものが完成しているのは間違いないでしょう。
トラックの走るビデオこそ公開されてませんが(笑)世界各地への出荷へ向けて工場が生産中では無いかと。
早ければ9月末、遅くとも10月には販売が開始されるんじゃないですかね。

【MeeGo】【N9】Michal Jerz氏のN9、N950ファーストインプレ


Michal Jerz氏はMy-Symbian.comを主催するNokia/Symbian系のスーパーパワーユーザです。氏は発売前のプロトタイプを借りてテストすることも度々あり、今回もかなり長い間N9、N950をテストする機会を得たようです。
My-Symbian.comのフォーラムに書かれた氏のファーストインプレを紹介します。

1.パフォーマンス
・Cortex-A8 1GHzのシングルコアCPUだが性能は十分。
・UIは100%スムーズでiPhone4に劣るところは無い。
・マルチメディア性能も良好。

・ビデオ再生は撮影した720pの動画再生は完璧
・YouTube 720pの動画は重い。
・YouTubeのN9と同じ解像度(854×480)FLVファイルの再生は完璧で非常にいい。
・カメラはライブフォーカス機能を持ち、画面タップで焦点の変更が可能。

アプリケーションの切り換え、スクロール、マルチタップジェスチャーのパフォーマンスやスムーズさは使っていて楽しくなる。

1GBのRAMは速いCPUより重要で、パフォーマンスの向上に貢献している。

2.安定性
Harmattanはmaemoと同じくらい安定していて、エラー、フリーズ、再起動を見たことが無い。

3.デスクトップが無い
・アイコン、ショートカット、ウィジェットを置くデスクトップが無い。
・その代わりは待ち受け画面で時計や日付、いくつかの状態アイコン(無線、Bluetooth、バッテリ、WiFi)
・現在ここが一番残念な点。

4.製造クオリティ
・N9/N950の製造クオリティは非常に良い。
・N9のポリカーボネート、N950のアルミの材質は非常にいい。
・N950のキーボードはNokia史上最高のキーボードの一つ。フィーリング

5.仮想キーボード
・ランドスケープならかなり使える。
・予測変換やエラー訂正もある。
・縦型レイアウトは自分の好みには小さすぎる。
・各国のキーボードが用意されていて、設定されているキーボードは1、2秒で出る。

6.互換性
・多くの部分がMaemo5に似ている。
・本家MeeGo、MeeGo DE for N900(開発者バージョン)の.rpmに比べればまだdebパッケージが使われている。
・N900用のQtアプリケーションの多くが問題なくN950で動いた。
・Qtではない(例えばHildon)アプリは一般的に動かない。※HildonはmaemoのUI
・MaemoからMeeGoへの移行としては悪くないと判定出来る。

7.マルチタスク
・1GBのRAMによって複数アプリを快適に起動出来る。
・多くのアプリを立ち上げてもUIはスムーズ
・マルチタスク画面はピンチでズームに対応している。(2×2と3×3の切替)
・N950はアプリ終了の方法がキーボードからCtrl+Q、N9は画面下へスワイプすることで終了出来る。

8.カレンダー
・複数カレンダーのサポートと色分けをサポート。
・デフォルトのカレンダーを設定したり、各々のカレンダーを表示/非表示に出来る。

9.Contacts
・お気に入り機能。タップにより星印を付けると常に上位に表示される。
・サムネイル/アバターの自動作成(持ってない場合はイニシャルに応じて自動作成)
・クイックスクロール。スクロール時にアルファベットが表示
・グループ機能
・個々に着信音の設定が可能

10.Bluetooth/自動車/音声制御
・現在のビルトではサポートされていないため簡単にCarKitに接続し、発信したり、電話を受けたり出来ない。

N9は非常に滑らかなUIが特徴で1GBという豊富なRAMに支えられています。Michal氏はmaemo5のデスクトップがなくなった事を嘆きますが、デスクトップを廃しアプリケーションラウンチャ、タスクマネージャ、アプリケーション実行画面を並列に扱い、swipeで切り替えていくUIを構築したおかげでシンプルでエレガントなUIになったのだと思います。ここは異論があるところですが、今後製品版が発表された暁には更なる詳細レビューが出るでしょうから非常に楽しみです。