カテゴリー : Nokia

【Nokia】【Windows Phone】Nokia Connection 2011でWindows Phoneがお披露目される?

6月21よりシンガポールで開催されるNokia Connection 2011は今年度Nokia最大のイベントになるようです。
このイベントでCEOのエロップ氏よりエコシステムやMicrosoftとの新しいパートナーシップに対するプレゼンがあり、モバイルフォン部門の上級副社長マリー・マクドウェル氏より新しいデバイスの発表があるそうです。
スマートデバイス部門の責任者のヨー・ハローさんではなく、モバイルフォン部門の責任者という事が気になりますが、The Nokia blogではWindows Phoneのお披露目があるのでは?と予想しています。確かにWindows Phoneの登場は今年最大のビッグニュースでしょうから、今年度最大のイベントでお披露目というのも信憑性があると思います。もしくは6月にも発表の噂のあったN9という線も有り得ない訳ではないと思います。モバイルフォンということになればもしかしたら今後Nokiaのビジネスを支えていくあれが発表される可能性も。。。
まあ、いずれにしろ楽しみな事であります。6月21日に注目です。

【Nokia】【Symbian】次期Symbian^3のUIがリーク

最新のSymbian^3のバージョン”Anna”がAstlandやX7、E6の出荷間近で現実のものとなる中、次期バージョンのUIがリークされました。しかし、リークの場所は意外なところから、なんとドイツのNokia公式YouTubeサイトだというのです。
そこに上げられた端末のバーナーには次期バージョンのものと思われるホームスクリーンがばっちり表示されています。

これはSymbian^3 PR2.5もしくは3.0のものと予想されコードネームは”Belle”というようです。
画像を見てもらえば分る通り、今までは統一されたサイズのタイル式のWidgetに様々なサイズがあることが分ると思います。

NokiaがSymbian Foundationに提出していたSymbian^4の提案書ではWidgetはサイズの自由度が高まり、自由にホームスクリーン間を移動出来るというものでした。その提案を踏襲した訳ですね。
という訳でUIの完成に近づく”Belle”に期待なのでした。

【MeeGo】【Nokia】Nokiaより開発者向けMeeGoデバイスが登場

端末が出て来ないが故になかなか盛り上りをみせないMeeGo。特にNokiaがスマートフォン戦略をWindows Phoneに切替えて来てからはヤキモキしていた方も多いでしょう。NokiaのMeeGoに対するスタンスは将来の市場拡大を狙った研究対象という位置付け、開発者のテンションもこれでは上がりようが無いですがついにNokiaが動くようです。
なんと開発者向けにMeeGoデバイスを提供するとの事。時期は6月、一般公開の1ヶ月前には開発者に届けられるようです。N900によく似たデバイスで5バンド3G 、QWERTYキー付き、呼応するように本日FCCにN9というデバイスが上がりました。
残念ながら一般ユーザ向けは遅れる事になりそうですが、提供されるという事なので良しとしましょう。
MeeGo HandsetUXがビュンビュン動くハイスペックなデバイスにして欲しいですね。そう言えばmaemo6がデュアルブートなんて事は無いでしょうかね。
その辺も含めて期待なのです。

【Nokia】【Symbian】X7とE6が5月17日から出荷開始?

The Nokia BlogによるとNokia関係者が5月17日にアテナで行われるイベントでX7とE6の発売を発表するとtwitterでつぶやいたとの事。
ただし、あくまでもローカルのイベントでありWindows Phoneの発表やAnnaの提供の発表がある訳ではないとの事。
ちょっと残念な来もしますが、E6は待ち侘びている方が沢山いるようで楽しみでもあります。
5月17日に期待しましょう。

【Nokia】【Symbian】Nokiaの次のステップ

連休の最初の方で上げようと思っていた記事でちょっと古くなってしまいましたが、Microsoftとの戦略的パートナーシップの前倒しやAccentureへのSymbianソフトウェア開発のアウトソースなどに対する疑問についてNokiaの公式ブログであるNokia ConversationがQ&A形式で回答をよせています。
実際にはそう目新しいものは無いのですが、Nokia復活への強い意思が感じられるものになっています。
後は実行だけなのですが。。。いつも言うけどMore Speed! NOKIA!

Q.SymbianについてNokiaは現在も機能やUIデザインについて指示を与えているのでしょうか?それともAccentureが持ち彼らの手で開発行われているのでしょうか。

A.はい。Nokiaは機能やUIデザインについて指示を行い、Accentureのチームはビジョンとロードマップを実行する責任を負います。

Q.AccentureへのアウトソースはAnnaの様な将来のSymbianソフトウェアにどのような影響を与えるのでしょうか?開発に遅れが生じないでしょうか?

A.将来のソフトウェアリリースのA.将来のソフトウェアリリースの計画は現在もスケジュール通りとなっています。近々の出来事がスケジュールに影響を与える事はありません。

Q.もしSymbianが数年先に成功を収めた場合、Symbianをメインのプラットフォームに戻す事はありますか?

A.この星で最高のスマートフォンとスマートフォンプラットフォームの構築の為に、WindowsPhoneプラットフォームの発展に注力していきます。

Q.NokiaがSymbianを買収したとき、「これは前進だ」と言った。今回のマイクロソフトとの協業に関して再び「これは前進だ」と言った、信用していいのだろうか。

A.テクノロジーは時代の移り変わりと同じく速く、企業は変化に対応する必要があります。Nokiaは最高のスマートフォンを造ることを決意し、現在Windows Phoneプラットフォームが最良であると信じています。

Q.SymbianがAccentureに移行するのは何時ですか?

A.移行の完了は2011年の最後の四半期に予定されています。

Q.全てのステップを経た後でも、Nokiaがどこに進もうとしているのか分かりません。Nokiaを前進させるビジョンや特別な動きも見られません。

A.ビジョンはWindows Phoneを使った世界最高のスマートフォンを造ることと、次の1億5千万台のSymbianスマートフォンを消費者に届けることです。
10億人のユーザをインターネットに接続させる事。工業に於ける次のブレークダウンを産み出す事です。

Q.QtとMeeGoの開発はどこで行われるんですか?

A.NokiaのQtとMeeGoのプログラムは引き続きNokia内部で行われます。Accentureに移行するのはSymbianだけです。

【Nokia】【Windows Phone】NokiaのWindows Phoneがリーク

NokiaのWindows Phone2機種がリーク、名称はW7、W8となるようです。最初のデバイスはW7、WVGAのスクリーンにSnapdragonのCPU、8Mピクセルのカメラ、きょう体はX7に似たものとのこと。
もう1台のW8はデュアルコアCPUと12Mピクセルのカメラという事でN8的なデバイスになるようです。
強力なCPUと新しいOS(Mango)でかなり期待は出来そうです。W7は年末の投入を狙ってるようですがW7が2012 Q1、W8が2012 Q2となるようです。まあ、現段階では噂の域を出ていませんがそのくらいのスペックでしかるべき時期に端末を投入出来ないとまずいでしょうね。Nokiaの奮起に期待したいです。

【Symbian】NokiaがX7とE6を発表

NokiaからX7とE6が発表されました。両方共に事前リークがありましたが、今回が正式発表になります。

X7はスペック的にはE7を踏襲しますが 、エンターテイメント向けという事もありハードウェアキーボードは搭載しません。デザイン的には丸みを帯びたSymbian^3端末とは違い角張ったマッシブなものですが、携帯ゲーム機的な趣きもあり当初はAT&T向けに提供される事からアメリカ向けを意識したものだったかもしれません。Nokia最大級の有機ELディスプレイを搭載するのには変わりありませんがCBDの表記が無くなり、調達が困難な有機ELの調達先を変えたのかもしれません。不思議に感じるのは内蔵ストレージを搭載しなかった事、音楽コンテンツを標榜するXseriesであり下位のX6なども内蔵ストレージ搭載からどうも府に落ちません。キャリア向けにコストダウンを図ったのではと邪推してしまいます。
3Dのゲームも幾つかプリインストールされており、先に述べたゲーム携帯としての意識も強いようです。ただSony EricssonのXPERIA PLAY程のインパクトは無くなかなか難かしい面もあると思います。出来れば当初の予定通りアメリカで販売して欲しいと思います。アメリカでシェアを上げる為にはとにかく機種を増やすしかありませんから。

そして、もう一台のE6-00は日本でも人気の高いフォームファクタである前面QWERTYキーボードを持つ機種でE72の後継機種に当たります。従来と大きく変わったのはタッチ&タイプ化されて定評のあるQWERTYキーボードに加えてタッチオペレーションによって使い勝手を向上させています。また、液晶解像度は従来機のQVGAから倍の解像度であるVGAに変更されています。これはSymbian^3の標準解像度640×360を超えるものでE6だけに与えられたアドバンテージです。Webブラウズや動画再生などが快適になると思われます。バッテリ容量は従来機と同じ1500mAですが、持続時間は歴代最高らしくビジネス利用で重要視される面はしっかり押さえられています。これは買いではないでしょうか。

X7、E6共に最新のSymbian^3 PR2を搭載しており、従来より高速なブラウザや縦画面での仮想QWERTYキーボード、新アイコンの採用など数々の改良点を見とる事が出ます。こちらも楽しみな面であります。
U
大きなインパクトは無いものの両機種共十分な魅力を備えていると思います。特にE6はE71やE72のオーナーが乗り換えるだけの十分な魅力を備えており人気となりそうです。

【Nokia】WMC Nokiaはいったい何の勝負をしたのだろう

モバイルの祭典Mobile World Congress 2011が行われています。世界最大のモバイルイベントだけに注目度も高く、有力なメーカやオペレータが様々な発表を行っています。
端末ということに目を移せば、各社さしずめハイエンドを含む最新端末の発表会と言った趣きもあって、メーカの威信を掛けた一大戦場となってます。
メディアの数も尋常じゃなく、世界中に情報が発信され各メーカの今年の動向が見えてきます。ユーザは発表されたハイエンド端末を羨望の目で眺め(実際に買えるのはミッドレンジくらいだったりしますが)新しい端末に替えようかななんて思う訳ですね。
そんな中、NokiaはMWCでプレス向け発表で行った事と言えば

・WindowsPhoneを採用しました。今年中に市場投入します。
コンセプトデザインの写真公開。
・Symbianは改良を続けます。1GHzプロセッサのデバイスも出します。

端末に関して言えばこれだけです。Microsoftとの戦略は確かに大きな話ですが、エンドユーザにとってはOSがどうのなんかより実際のデバイスの方が大事です。
無理してでも新UIが載ったS^3端末やN9-01のプロトタイプ、噂の埋まらないEseriesのマトリックスを完成させるE6-00など発表すべきだったのではと思います。

もう一つ言えばOSの問題は抜きにしても、LTEなどの次世代に向けた技術の発表が全くない事です。ノキア・シーメンスなどの基地局事業はそれなりにあるのでしょうが、端末メーカとしての発表は何もありません。

北米でのプレゼンス向上というなら、いち早くLTEを採用しVerizonに採用してもらうようにすべきなんです。

3Gの開始当初Nokiaは端末投入に積極的ではありませんでした。LGやMotorolaが切り開いた市場を当時の不動の世界チャンピオンという立場を利用して、後発ながら奪って行ったのです。

現在でも世界最大の携帯電話会社ですが、そんな方法がもはや取れないというのは分かりきった話だと思います。LTEの普及はまだまだ先なんて話ではなく、ハイエンド端末はメーカの意地と威信を賭けた技術ショーケースであるという事もよくよく考えるべきです。

とにかくもっとスピードをなのです。Microsoftから多額の資金提供を受けたならそれを使った最高のハードウェアを提供すべきでしょう。
誰もハイエンドに爪に日を灯すようにしてメモリやCPUを削った端末など求めていないのだから。

【Nokia】【Windows Phone】Nokiaに待ち受ける困難

Nokiaの発表した新戦略ですが、これまではエロップCEOの発表やプレスリリースの内容を調べ、なるべくその詳細を伝える努力をしてきたつもりです。エロップ氏はNokiaの状況を燃え盛る北海油田に例えて危機感を表明しましたが、冬の北海に飛び込むリスクも当然ある訳です。それでもやらなくてはならないというのが今回の決断であると思っています。

今回の目的が新しいエコシステムの構築にあることは間違いないですが、それを支える一つの要素としてWindowsPhone採用があります。単純にサポートOSを一つ増やすような事ではなく、今後の主力OSに据え、現在の主力OSであるSymbianをフェードアウトさせようというものです。Symbianは昨年1億台を越える出荷を行っており、決して弱いプラットフォームではありません。しかし、ライバル達の進化に遅れを取り、特にハイエンドの分野でブランドイメージを著しく落としているのが問題なのです。
そこでMeeGoやSymbianのユーザエクスペリエンスを改善し、Qtという共通の開発環境を利用して魅力的なアプリケーションプラットフォームに育て、新たなエコシステム構築するというのがNokiaの戦略でした。多くの人がエロップ氏が強力なリーダーシップを発揮してこの計画を推進してくれると思っていたはずです。
結果としてはエロップ氏はMicrosoftとの戦略的提携を選び、Symbianは将来的フェードアウト、MeeGoは次世代のプラットフォームとして開発は続けられるものの大きく規模を縮小される事となりそうです。
関係各所の反応は様々ですが特に開発者の落胆は大きく、社員の間からも不満の声が上がっています。
当然、大きな改革を行おうとすれば強い抵抗が湧き上がるのは当然の事ながら、もう少し上手な対応が出来なかったのかと思うことも確かです。エロップ氏は今後難しい舵取りを行わざるを得ないのでしょうが、決定を下した以上は成功を勝ち取りNokiaを再び真の業界リーダーに導いてもらいたいものです。
その為にはクリアすべき問題が数多くあります。特にWindowsPhoneは改善すべき問題が数多くあるでしょう。
私はWindowsPhoneに要求される改善点は以下のようなもになると考えています。

・電話としてNokiaの既存のデバイスと同等にする。
WindowsPhoneはiPhoneを非常に強く意識したデバイスであり、UIこそオリジナリティを感じさせるものになりましたが、デバイスの成り立ちやターゲットとする市場は非常に似通ったものです。
つまり、インターネットアプライアンスマシンやマルチメディアプレイヤーとしての性能が重視されており、これをNokiaらしく電話機として使いやすく、バッテリの持ちなども良くしなければなりません。
Nokiaのデバイスはその出荷台数を背景にカスタムチップなどを利用してハードとソフト両方のチューニングを行うことでその持続力を実現すると言われています。WindowsPhoneがこうしたNokiaの事情を考慮している訳もなく、独自のチューニングを施す必要があるでしょう。
また、電話機としての使い勝手は独自の電話ソフト(ダイヤラー)を載せるかもしれないですね。

・WindowsPhoneをローエンドまで対応するワイドレンジなOSにする。
現状のWindowsPhoneは1GHzのCPU、512MBのRAMなどハードウェアの要求水準が高く、事実上ハイエンドのみをターゲットとしたOSです。Symbianは$200から$600までワイドレンジでデバイスをカバーするOSです。Nokiaは他のベンダーと違いOSを改変する権利を得ているそうですが、現在のSymbianの様な$200クラスまでカバーするOSにするにはかなりの改良を施す必要があるでしょう。アプリ互換性を維持しながら小型デバイスや低解像度液晶に対応したり少ないメモリや遅いCPUでも快適に動かす為にはかなりの改良が必要に思われます。
具体的なタイムスケジュールまで入ったSymbianからWindowsPhoneへの移行スケジュールが発表されましたが、5年という長い期間を経て完全移行する背景にはこうしたOS改良の難しさが現れていると思います。
・様々なフォームファクタやバリエーションへの対応
現状のNokiaのスマートフォンラインナップはフルタッチやフルキーボード、テンキースタイルにタブレット型やキャンディバースタイルにスライド型など様々フォームファクタが存在するのに併せてN、E、X、 Cなど用途に合わせたカテゴライズ分けも行われており差別化はソフトウェアにまで及んでいます。こうした差別化の為に独自のアプリケーションの開発なども行われなくてはならないでしょう。
・消費者の信頼の回復
WindowsPhoneはSamsung、LG、HTCというスマートフォンのエクセレントカンパニーが参加したにも係わらず、昨年のクリスマスシーズンの売れ行きは期待外れなものでした。出荷数は200万台程度、これはNokiaの中でもN8ほども売れていません。(N8は300万台とも400万台とも言われています。)また実際売れたのは50万台程度という事で倉庫に在庫が積み重なっているなんていう噂もあります。実際のところ不人気なプラットフォームと言っても差し支えないでしょう。リサーチを行ったところ過去のMicrosoftのモバイルデバイスのイメージからかなりの不信感を消費者が持っている事は確かな様です。不具合と出来の悪い内蔵ソフトウェア、消費者の信頼はかなり低下しており、実際それはシェアという形で表れてしまっています。
これを払拭するためには、まずは良い物作りしかないと思います。それと的確なプロモーション。資源を集中してデバイスを絞り込みブランドイメージを高めるような的確なプロモーションが必要でしょう。

1億5,000万台のスマートフォンを売るというのは非常に困難な挑戦です。ただし、今のところそれが出来るメーカはNokiaしかいません。ただし、それをWindowsPhoneで行うには上記の方法を着実に実行していくしかありません。そして、モア・スピード!スピード感の無さからMeeGoを諦め、Symbianを退役させるのですから今年中にWindowsPhoneをなんとか出荷するなって事では無く、NokiaWorldでWindowsPhoneが3、4台発売できたと発表できるようになって欲しいものです。

【Symbian】【MeeGo】Nokiaが新しい戦略を発表

結局、蓋を開けてみれば非常に大変革を感じさせるもので、予想通りステファン・エロップCEOは真の改革者だったという事でしょう。サプライズと言うべきMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOを向かえて行われた共同記者会見の内容は正にサプライズでした。
まずはWindowsPhoneプラットフォームの採用。NokiaはWindowsPhoneを最も重要なスマートフォンプラットフォームと位置付け、今後はSymbianデバイスを順次WindowsPhoneに置き換えていく方針のようです。またSymbianは”フランチャイズプラットフォーム”(他社へ供与される的な意味か。)と位置づけるとのこと。MeeGoに関しては将来の市場拡大の為の次世代のデバイスとして長期的な視野で開発を続けていくとのことです。
今回の戦略発表で最も重要視されたのはグローバルなエコシステムの構築であると思います。
NokiaとMicrosoftの提供するサービスにはSNS、メッセージング、検索、決済、位置情報サービス、コンテンツストア、開発者に至まであらゆるものが繋がります。
Symbianについては今後も1億5,000万台程度の出荷を見込んでおり、ユーザエクスペリエンスの進化も引き続き行うそうです。当然Symbian向けのQtフレームワークの開発も行われるそうです。
一気にハイエンド向けのプラットフォームであるWindowsPhoneに移るのは不可能で当面は数百万レベルのユーザをWPで獲得しながら徐々に増やし、Symbianをフェードアウトさせていくという事になるのでしょう。開発の成果はフランチャイズに供与されるという事になります。
OviはSymbianデバイス向けに提供されますがデバイスのフェードアウトと共にこちらも徐々にサービスが停止されると思われます。
アプリやコンテンツの販売に関してはMicrosoftのMarketplaceに統合されていく模様です。
Series40はこのまま、引き続きフューチャーフォン、モバイルフォンのプラットフォームとしてローエンド市場に投入されます。

スマートフォンやそれを含むスマートデバイスがSNSや位置情報サービスなどのWebとの親和性が重視される中で、開発の中心はそれらサービスの発信地である北米という事になるのでしょう。
そう言う意味でGoogleの支配の傘の中に入らず独自のサービスプラットフォームで勝負するにはこの組み合わせという事だったのでしょうね。

長年Symbianを追い続けてきた私としては非常に厳しい発表だと言わざるを得ませんが、Nokiaが独自性を保ち引き続き市場のリーダーシップを握るためには必要な戦略なのかもしれません。
これでSymbianが無くなるわけではありませんし、当面はNokiaの重要なビジネスの核である事には変わりません。Nokiaの造るWindowsPhoneデバイスやMeeGoの今後も含め引き続きNokiaを追い続けて行こうと思います。