カテゴリー : Nokia

【Nokia】【Mobile Phone】低価格にSwipe! S40にSwipeがやってくる。

My Nokia Blogに注目の記事が、Nokia306と呼ばれる端末のマニュアルがリーク。このマニュアルによると、この端末はフルタッチ機で型番からも分かる通りローエンド端末。従来、低価格帯でフルタッチというとSymbian端末になり、S40はキーパッドと併用のタッチ&タイプ端末でした。
N9のUIデザインを主導的に行ったNokiaの工業デザインチームのトップMarko Ahtissariさんは、N9で採用されたSwipeは低価格帯のデバイスに採用されると常々発言してきました。それがついに実現した事になります。
OSについてはS40と考えて間違いないようです。N9のSwipeはメニュー画面とマルチタスク画面、ソーシャルストリームや通知を表示するステータス画面の切り替えですが、こちらのデバイスは完全に違うアプローチ、My Screenと呼ばれるホームスクリーン、apps Screenと呼ばれるアプリケーションラウンチャ画面、そして電話をかけるDialerの3つをSwipeで切り替えて行きます。

Swipeで3つのスクリーンを切り替えます。ダイヤラーが入ってくるのは通話が主要なコンテンツの一つとなるS40ならではかも知れないです。


ステイタスバーがSwipe Downで下がるのはSymbianと同じ。

これはマルチタスクが出来ないシングルタスクのS40だからこそと言えます。マルチタスクが出来ない事からマルチタスク画面はナンセンスであり、複数のアプリから情報を得るステータス画面の様な物も難しいと思います。結局、アプリケーションラウンチャやダイヤラーが現実的な選択だったのかなと思います。
既にAndroidはいわゆる$100スマートフォンの市場に進出しており、これらが強力なライバルになると思われます。デザイン面や質感の点で有利な面もありますが、機能的にはJavaアプリしか動かない点やシングルタスクによる使い勝手の悪さなど不利な点が存在するのも否定出来ません。
それを解消するのが、現在開発中のLinuxベースの携帯電話ではないかと思います。Swipeの入門機である306の様な端末を利用しながら、将来はLinuxベースの端末、噂されているMeltemiに移行させて行く、そうした架け橋の役目を果たしているのかもしれません。そう言う意味で、この端末は低価格帯向けとは言え注目すべきなのかもしれません。

【Nokia】MWC2012 Nokia Press Conference


Elop CEOが登場。新興国市場における大きな成功についてアピール。またLumiaのアメリカの売り上げが彼らの予想を超えた事やLumia710が真の成功であることを語り、新興国市場が最速のスピードで成長していると述べ、新しいAshaを紹介しました。


Ashaを紹介するのは、モバイルフォン部門のメアリー・マクドウェルさんです。


Asha202、203、302の新しいAshaファミリーが紹介されました。マクドウェルさんはEAによる3DゲームがS40に対応した事や1GHzのプロセッサがローエンドデバイスに採用された事をアピールします。また、Microsoft ExchangeをS40でもサポートした事を報告。S40が大きく機能強化された事を語りました。

再び、Elop CEOに戻るとLumia900がカナダで発売される事を発表。またLumia900はHSPA+対応端末として、世界中で発売される事を発表しました。

また、Nokia MapsやNokia Drive、Nokia Transportなど無料で提供されるNokiaのアプリケーションに触れ、本日からWPにSkypeのベータ版が提供される事を発表しました。

また、中国にもLumiaを投入する計画がある事も併せて発表されました。


そしてスマートデバイス部門の長、ヨー・ハローさんが登場。4番目のLumia、610を発表します。


Lumia610、€189と非常に安価なデバイスです。


Lumiaファミリー、610、710、800、900と、安価なミッドレンジ下のモデルからハイエンドまでラインナップが揃った事をアピール。

そして、本日の主役が発表されます。

808PureView。なんと41Mピクセルのセンサーを搭載する携帯最高峰のカメラ端末です。
OSはSymbian Belle、Windows Phoneを大きくアピールするNokiaですが、これを主役にするのは納得、超絶のカメラ性能です。キセノンフラッシュやズーム機能などカメラ性能を大きくアピールします。

そして、再びElop CEOが登場、本日の発表を振り返ります。

Elop CEOはNokiaは開発者の登竜門であり、Windows Phoneの開発に注目して欲しいとアピール、またWPだけではなくS40でも収益を上げる手助けをしたいと語りました。

そしてNokiaへのサポートに対する感謝の言葉を述べて、会を締めくくりました。

そして、プレスから直に質問を受け付けるコーナーに移りました。とてもフレンドリーで、今までとは違う変わるNokiaという雰囲気が大きく感じられます。

今回のMWCの発表ですが、Ashaファミリーの拡充、Lumiaファミリーの完成、そして業界最高峰とも言えるカメラフォンの発表と昨年の秋から短期間のうちにラインナップを充実させており、CESにおいてElop CEOが語った通り、Nokiaは市場に対して加速している事をアピール出来たと思います。会場においてもNokiaブースは近年に無く盛り上がっており、復活を印象づけるもののようです。今後はマルチコアプロセッサの対応や第4世代高速通信の対応など性能面の向上にもスピード感を持って取り組んでもらいたいと思います。
MWCで存在感を示せた良い発表だったと思います。

【Nokia】【Symbian】燃えさかるSymbian blog

いつも有益な記事を提供してくれるMy Nokia Blog。このブログでも良く記事を紹介させてもらっています。そこに興味深いコラムが投稿されていました。My Nokia Blogには読者からの投稿が寄せられており、”MNB Reader’s Gnerated”として紹介されていくとの事です。その記事の一つがJanne氏から寄せられたもので、”Burning Symbian Blog”(燃えさかるSymbianのブログ)のタイトルが付けられています。
ここで言うBurningは勿論、昨年の2月11日、衝撃の金融イベントを前にして社員に送ったElop CEOのメッセージの流出メモ”Burning Platform”に由来し、それに関連付けられて書かれたものです。当然、燃えさかるプラットフォームとはSymbianの事であり、なぜNokiaはQtを中心とした$100-$1,000までをカバーするプラットフォーム戦略を捨て、Windows Phoneを選んだのか鋭い考察がなされています。このコラムを読み込みながら、Nokiaの戦略転換に付いて考えてみたいと思います。

コラムはElop CEOをトロイとする、著者Janne氏と相反す意見を持つコミュニティが言う戦略転換以降のNokiaの地位の凋落や、多くの解雇者を生み出していると言う意見を紹介しながら、それに対する反論を展開をしていきます。

間違えてはいけないのは”バーニングプラットフォームから飛び出したのであり、北海に飛び込めば痛みを伴うということだ。”

市場の変化はSymbianの成長を押える方向に動いている。特定の市場ではSymbianの伝統的な強みとは違った仕様の低価格なスマートフォンが加速する傾向がある。市場の変化の結果、Lumiaへの集中の増加を合わせたとしても、以前の予想よりSymbianは売れないだろうと信じている。

行くも地獄、下がるも地獄、それがバーニングプラットフォームだったはず、Symbianの成長は2010をピークに凋落傾向にあり、端末価格も下がっています。決して、それはリストラの所為でも、Windows Phoneへのフォーカスだけが理由ではないはず。

また、勇退が決まっている長らくNokiaの象徴であったオッリラ会長の発言も引用されています。

2.11を前後して2つの意見が何度も交わされた、Stephen ELopは彼のチームとともに、Symbianを近代化するのに必要な時間とWindows Phoneを採用するのに必要な時間がどのくらいかを説明し、Symbianプログラムの責任者さえ認める様な結論を得た、Symbianを完成させるよりWindows Phoneを採用する方が早い。

2つ目の意見は、Stephen ElopがSymbianに幾つかの将来のテクノロジーを追加するのが難しいと分かったと説明した事だ。

これを裏付けるものとして、SmartDevice部門の長ヨー・ハロー氏がWindows Phoneの採用によって、LTEの導入が早期に出来たとコメントしています。このコラムでもオッリラ氏のコメントでは言及がありませんが、Symbianがマルチコアプロセッサの採用や第4世代通信方式の採用に於いて問題を抱えていたのではないかと予想しています。

また、Symbianの問題としてC++の開発に於いて、独自であるが故の開発の難しさと、他への転用の難しさを指摘し、その問題を解決するのがQtのはずですが、まだ更に配管を追加する様なやり方に見えたとアプリケーション開発に問題を抱えていた事を指摘しています。(SymbianのC++が非常に独自なコードを求められる事は確かなのですが、それをQtが相当軽減させる事になるのは確かで、この辺はQt開発者などから反論のある所だと思います。)

Symbianは比較的質素であり、内部にデスクトップやサーバーを採用する他の競合するスマートフォンプラットフォームとは完全に異質である。内部構造の違いは、チップセットメーカが提供する標準のドライバやソフトウエアがSymbianに対応していない事もまた意味する。

これが恐らくSymbianを捨てる結果に繋がったのだろうと予想しています。つまり、現状Symbianはプラットフォームとしては貧弱であり、Symbian Donnaでマルチコアプロセッサの対応がある可能性や優れたカメラ機能にも言及しながら、マルチコアプロセッサや更なる高速化、第4世代通信への対応などの点で非常に困難を伴うとして、短期的には十分であろうが、長期的には問題を乗り越えられないだろうとしています。

Symbianが存在している事の意義は非常に重要で、なぜならQtの戦略全体がSymbianの基盤の上に成り立っているからである。それはMeeGoの立ち上がりと最終的な拡大を助けるもので、絶対的なもののはずだった。QtのマスマーケットはニッチなMeeGoが成長するまでの間、サポートを行うもののはずだったが、その基盤は期待より速く崩壊し、MeeGoは単独で行かなくてはならなくなってしまっただろう。

今更だが、Nokiaは遡って2007年にはSymbianからの移行を開始し、MaemoをSymbian NTの様なものとして、全てを優先的に行う必要があった。2011年にそれがあり得ただろうか、Nokiaはそれについて遅すぎると感じた。残るのは当然の歴史の帰結である。
Androidでクラウドに参加するよりも、MeeGoで単独のエコシステムの構築をするよりも、NokiaはWindows Phoneを主たるスマートフォンのオペレーションシステムとして、エコシステムの推進に集中と支援を行う事により最高の競争力を得る事と結論付け、エコシステム内の好ましいプレイヤーになるとして選択した。短期的な痛みは、長期の利益に。希望に向かう。Symbianの状況は背景として、その選択が大きな要因になる。

Qt戦略転換の大きな要因は時間的なものが大きいとしています。これは確かに言える事で、成長する市場のスピードにNokia単独のエコシステムの構築が全く追いついていけなくなってしまった事にあると思います。そこに残る選択肢はAndroidかWindows Phoneとなり、先行する競合メーカとの対抗策として主要プレイヤーになる可能性の高いWindows Phoneを選んだという事だと思います。ここでも強調されているのはスピード感で、2.11以前からElop CEOがスピード感を重視していた事が分かります。
SymbianからWindows Phoneへ、その移行を如何に円滑に行うか、Nokiaが真に復活する上で求められている事だと思います。More Speed,Nokia!

【Nokia】Nokia MWCラインナップの噂

月末に世界最大のモバイルの祭典MWCを控え情報リークがNokia周辺でも活発になっています。
My Nokia BlogではMWCで発表されるNokia端末のラインナップを紹介しています。
Windows Phoneが2台、Symbianが1台、Series40が3台とのこと。

こちらはLumia730と言われている端末です。端末下部が丸みを帯びており、一時期開発者向けビデオに登場してLumia900か!?と言われていたものに似ていますし、昨年のMWCでNokiaがWindows Phoneのコンセプトデザインとして発表していたものにも似ています。
その他、Lunmia610というモデルも発表されるようですが、型番からも分かる通りいずれもミッドレンジモデルで9や8のハイエンドは無いようです。MWC直後に控えるLumia900の発売を意識してのものでしょうか。

そしてSymbianは長らく噂の絶えなかったN8の後継機種のようです。The Nokia blogにはリークされたNokia 808PureViewという端末のモックアップと言われる画像を紹介しています。


12Mピクセルとも16Mピクセルとも言われるカメラ性能に特化したモデルで、光学ズーム搭載の噂もあります。光学ズームはSmartDevice部門の責任者ヨー・ハロー氏も昨年発言を行っており、可能性はあり得ると思います。ただ、この画像はかなり怪しい感じもあり、続報が待たれます。

Series40についてはAsha302、202、203というモデルで詳細不明ですがいづれも新興国向けや低価格市場向けの安価なデバイスになるのでしょう。

これが第一弾と言う感じで、信憑性には?も付くのですが808PureViewは具体的なサブネームも付いておりリーク画像はともかく、今までのリークからも登場の可能性は高いかと。
今後の情報を追いかけるとともに、MWCを楽しみに待ちたいと思います。

【Nokia】【Symbian】Nokia Belleが来た


okia Belleのアップデートが開始されました。既存のSymbian^3機、E6、E7、C6-01、C7、N8等にアップデートが適用されます。一部地域のバージョンはアップデートがまだ来ていないようですが、TLにはアップデートを行った旨の沢山のコメントがあり、かなりの地域で適用があったものと思います。さて、昨年2月のMWC時にはSmartDevice部門の総責任者ヨー・ハローさんよりOTAで全てのデバイスにアップデートが適用されるとのことでしたが、今回はNokia Suite経由。アップデートのファイル容量が300MBを越えることもあり、通信事情を考慮したものかも知れません。 Nokia Suiteは最新版にアップデートする必要があります。Nokia Suiteを最新版にアップデートしたところで、E7にアップデートを適用してみました。ホームスクリーンのswipeによる切り替えなど、UIの動きは滑らかになっており、UIはS60のキーパッド操作を前提としたOptionやExitなどのソフトキーで操作するUIが改められ、タッチに特化したUIになり非常に使い易くなっています。Symbian Foundationから行われていたユーザエクスペリエンスの改善が一応の完成をみたことになります。
使用した上で気付いた点は
・M-FEP60proのキーマップファイルがインストール出来ない。
・英語版でも標準でいわゆる中華フォントが搭載されており、従来のCドライブ外に置くフォント置き換えが出来なくなっていること。(この場合FontZoomer:有料版を使用)
があり、こうした点を踏まえた上でのアップデートが必要でしょう。
アップデートした方の評判もなかなかよく、既存のSymbian^3端末ユーザはマストなアップデートだと思います。次のCarlaの噂もあり、まだまだ、Symbianも楽しめますよ。

【Nokia】【Mobile Phone】Asha303フォトレビュー

お借りしているAsha303、折角なのでフォトレビューをやろうと思います。Asha303はSeries40を搭載したNokiaの携帯電話です。Series40はSymbianの様なスマートフォン向けのOSではなく、Nokiaの独自OSを採用しています。いわゆるリアルタイム系のOSでフィーチャーフォン向け、マルチタスクも無ければアプリもJAVAしか追加インストールすることが出来ません。
こうした事からスマートフォンには機能的、性能的にもかなり見劣りする事は確かなのですが、価格が安く高度なインフラも必要としない為、新興国市場などでは大きなシェアを持ちます。
このAsha303は昨年のNokia Worldで発表されたAshaシリーズ3台のうちで最も高性能であり、タッチ&タイプと呼ばれるタッチスクリーンとキーパッドを併用するタイプで、文字メッセージやSNSの使用を重要視しているのでしょうフルキーボードを持ちます。
ちなみにAshaで画像検索を掛けた所、沢山のインド系の女性の画像が表示されました。そう言えばNokia WorldでAshaを紹介したBlanca Juti VPはインド系の方じゃないんだろうか(間違ってたらごめんなさい)、インドはNokiaにとって重要なマーケットであり、正にAshaシリーズの主戦場。Ashaの愛称はこうした所から付けられているのかもしれませんね。

ではそろそろ本題に

画面はQVGAでSymbianとほぼ同じ画面構成です。アイコンはAnnaに良く似ています。


上位機種のE6やE5辺りと比べるとキー一つ一つは小さく、ややチープで打ち難い事は確かですが、慣れるとこのキーでもプチプチと小気味良く打てる様になります。
キーパットには中国語のストロークのプリントがあり、中文対応している事が分かります。


こちらが右サイド、ボリュームキーとキーロックボタンがあります。


こちら左側、非常にシンプルです。左に見える小さな穴はストラップホールです。ここにストラップのひもを通して、中のフックに引っ掛ける形です。


端末上部。左からΦ3.5ヘッドフォンジャック、microUSBポート、Nokia独自の細ピン充電ポート。microUSBと独自充電ポートが並んでいるのは新興国市場を意識しているからでしょうか。


こちら底面は非常にシンプル。斜めに切り立ったラインがスタイリッシュです。


背面はこんな感じ。丸みを帯びたデザインで持ちやすいです。


カメラは3.2Mピクセル。お察しの通り、EDoFで接写は苦手です。まあ、接写以外はそこそこの写りなのでSNSやブログレベルなら十分使えると思います。


このスピーカの感じはひとつのトレンドですかね。Nokia603も同じ様なデザインを採用しています。スピーカの穴の下にAsha303と端末名称が書かれているのも603と同じ。


バッテリーはBP-3L。低価格向けの端末ではこれが良く採用されてるんですかね。やはり603も同じ電池です。ごめんなさい、また謝りますがUstreamTVで蓋はプラスティックと言いましたが、アルミでした。ただ、上部の爪2カ所と下部のロックの3カ所止めとなっているため若干浮いた雰囲気もあります。ここはちょっと納得いかない所です。


SIMスロットとMicroSDスロットは跳ね上げるタイプです。SIMスロットは安心のノーマルサイズのSIM、新興国向けなので当然これはこうなるでしょうね。

Asha303はややチープ感はあるものの低価格帯向けの端末でありながら、WCDMAやWLANにも対応しなかなか高い機能を持っています。中文版なので日本語フォントもプリインストールされているので、通話をメインにちょっとWebをみたりSMSをやりとりしたりする程度の事ならなら十分実用に堪えると思います。
スマートフォンではないので中々興味を引く端末ではないと思いますが、こうした低価格帯の端末に触れる事も、NokiaのいうNext Billion向けの端末と言うものがどういうものかを感じ取れる良い機会にもなるのだと思いました。

【Nokia】【WindowsPhone】CES2012を受けてのUstやりました


CES2012を受けてのNokia関連のUstreamTVを行いました。
タイトルが怪獣映画みたいですが(笑)
Nokiaの北米再挑戦、Lumia900、Elop CEOのインタビューから紐解くNokiaの戦略、Smarterphone買収に絡むNokiaの低価格帯携帯電話の話などについて話しました。
また、ご好意によりおかりしているSymbian Belle端末Nokia603やSeries40端末のAsha303についても紹介しています。

使ったスライドはこちらに置いてあります。

また録画もしてありますので、よろしかったら見てください。

【Nokia】Elop CEOに突っ込んでみる

My Nokia Blogに面白い記事が載ってました。Nokia CEOであるElop氏にインタビューアがちょっと変わった視点で突っ込んでいます。
内容的にも興味深いので紹介します。

・Nokiaのナンバリングシステム(端末の採番)に付いて
Q:Nokiaは1-9の間に留めると言っていたが? 
Elop CEOもどこまで大きくなるか分からないそう。特に制限はもうけていないとの事。どこまで行くかNokia 3000? 9001?

・Nokia DriveはHTC/Sammy(サムソン?)に提供される?
E:確かに基本となるものはあるものがあり共有されています、Nokiaはもう一段踏み込む権利を保持します。それを含める事はNokiaのコストを増やすものではなく、それが彼らと違う所です。
※現状では独自のアプリを組込める事はNokiaのアドバンテージであり、よって他社には提供されないと言う事でしょうか。もしくは有償での提供。

・Elop CEOはNokiaのデバイス上で動くアプリが、他のデバイスで動かない様なアプリの断片化を引き起こしたくないと語った。

・Q1の価格と販売に付いて
E:アグレッシブな価格設定をするとしか申し上げられない。Lumia900については、初めてスマートフォンを購入しようとする人が興味を持てる様にする。
※オペレータとの協力もあるでしょうが、Lumia900はかなり魅力的な価格になるんでしょうね。

・Q:SymbianデバイスやN9で既に見ているNokiaの典型的なもの、例えば工業デザインなどは、他のデバイスでイノベーションされたり、進化する事はあるのでしょうか。
E:将来のデバイスや計画に付いてお答えする事は出来ないが、それらは全て良いアイデアだ。

・Elop CEOはN9の工業デザインに話を戻し
E:そのジェスチャー動作がどこで動くかは言ってい無いが、そのユーザ体験は搭載されることになるだろう。搭載されるようになるだろう。
※ここで言う工業デザインとは間違いなく、Swipeのこと。

Smarterphone買収やWindows Phoneの話題が先行する中でSwipeの将来に不安を持った人がいるかもしれませんが、このインタビューを見る限り、いずれかのデバイスに搭載されるのは間違いないと思われます。

アプリの断片化を心配するなら(UIとアプリ互換は別であるという点を考慮しても)Windows Phoneである可能性は低いし、Smarterphoneはアプリの実装が独自なようでQtなどを動かすのは難しそうです。
となれば、噂通りSeries40の後継もしくは噂のMeltemiが有力な様な気がします。2月のMWCあたり、この辺の詳細が明らかになるんじゃないかと密かに期待しています。

【Nokia】【Windows Phone】Nokia Lumia900を正式発表

CESで行われたNokiaのプレスイベントにてLumia900が正式発表されました。Nokia公式のビデオよりCEO Elop氏のキーノートを追ってみたいと思います。

壇上に上がったElop CEO、Nokiaが昨年世界各国に投入したデバイスを振り返りながら、Windows Phoneを中心としたエコシステムの強力さをアピール。十分に競争相手に対抗出来るエコシステムだとして”エコステムの戦争”を強調しました。


そして第3のLumiaとして、Lumia900を発表。北米におけるデザインの優秀さやNokia初のLTEスマートフォンとして、ブラウズやストリーミングの高速性をアピールしました。


続いて壇上に上がったのがKevin Sields氏、機能面についてデモを行いました。カメラ機能は強くアピールしたい所の様で、2.2/28mmのカールツァイスレンズで映し出すワイドショットをアピール。また、顔認識機能の優秀さをアピールする為にElop CEOの顔のプラカードをもっておどけて笑いを取ったりしていました。それ以外にはESPNやCNNアプリの紹介やNokiaドライブのアピールなどお馴染みの機能紹介が行われました。


そしてNokiaの強力なパートナー、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが登場。毎日の様にユニークなアプリケーションを生み出す様に話していると、Nokiaとの関係が親密である事をアピール。第3の強いエコシステムをアピールしました。また、胸ポケットからLumia900を取り出し、ファンタスティックを連発。最高のフィーリングだとべたほめ。


最後に北米のパートナーキャリアであるAT&TのCEOが登場でビデオは終わりますが、ここまでNokiaが北米キャリアに歓迎された事も近年無く、北米での大反攻も不可能ではないと思わせられました。

Lumia900そのものは、事前リーク通りのスペックでそれ程の驚きは無かったものの、どちらかと言えば安価なデバイスとして扱われていたNokia端末がAT&Tの様な大手キャリアから歓迎を持って迎えられている様子は、北米市場に再チャレンジが現実的なものである事を改めて感じる事が出来ました。
Nokia復活の鍵を握るのは、やはり北米市場での成功だと思います。今後の大反攻に期待したいです。

【Nokia】Nokiaが携帯電話OSの開発会社を買収

Nokiaが携帯電話向けのOSを開発会社を買収するとようです。会社名はその名もズバリ”Smarterphone”、ただしiOSやAndroid、Windows Phoneの様な高度な昨日を持つデバイス向けのOSでは無く、$25-$75の最低価格帯とその少し上の市場をターゲットにしたもののようです。
※Smarterphone社のターゲットというより、Nokiaが想定する(だろう)と言った方が良いかもしれません。

※Smarterphone社はOEM/ODM向けの携帯電話OSの開発を行っている会社で、トータルのソフトウェアの提供から顧客向けのカスタマイズまでを手掛けているようです。

現在、最低価格帯の携帯電話向けOSとしてはNokiaはSeries30がありますが、通話やSMSが中心で機能と言ってもトーチ(懐中電灯)やラジオなど非常に限定された機能が付くだけです。
また、価格帯としては機能的にはスマートフォン程ではないもののフューチャーフォン向けのSeries40もこの価格帯に低価格のものは掛かります。
この市場でも、中国メーカの進出は目覚ましくNokiaは防戦を余儀無くされています。

スマートフォンの普及とそれによる低価格帯の携帯電話の機能の底上げ、中国企業の進出など、最低価格帯の携帯電話も高機能化と価格破壊の波が押し寄せているのでしょう。

NokiaのWindows phone採用を予測して一躍有名になったロシア人ジャーナリスト Eldar Murtazin氏はSeries40のMeltemiの移行は段階的に進み、SmarterPhone社のOSはSeries30の置き換えに使用されるのではとtwitterで予想を述べていました。

My Nokia Blogはローエンド端末をSeries40が徐々にLinuxベースの”Meltemi”に置き換えられる事と、ハイエンドをWindows phoneに置き換える戦略を引き続き実行して欲しいとの意見を述べており、私自身もSwipeをこのままお蔵入りさせるとは思えないので、Eldar氏の意見に近い考えです。

このあたりの戦略はWMCあたりでNokiaから正式に発表されるのでしょうか。これからもNokiaのプラットフォーム戦略には注目したいですね。