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【Symbian】【PureView】超絶のカメラ性能808PureView


MWCでのNokiaのプレス発表での主役はやっぱり、このPureViewでしょう。Lumiaの新機種がかなりローエンドよりの610だった事もありますが、Windows Phoneがあくまでも主役として扱われると思っていただけに、Symbian Belle搭載の808が端末発表の取りとして扱われるのは意外だった面もあります。


PureViewの特徴は何と言っても4,100万画素と言うスマートフォンのみならず、デジタルスチルカメラとしても超高画素な光学センサー搭載にあります。PureView Technologyと呼ばれるこの技術は5メガピクルセルの写真を撮影する場合、7ピクセルの画像なものを1ピクセルに集約しシャープさとクリアーな画像を出力するもので、画質の向上とファイルサイズの圧縮を狙ったものと思います。ビデオでは38メガピクセルと43メガピクセルという表示も設定に出ていましたので、そうした生のサイズの画像も撮れるのでは無いかと思いますが、PureView Technologyを使った写真の方が現実的なんでしょうね。Nokiaの専売特許のカールツァイスレンズとの連携で驚愕の写真を吐き出すのでしょう。
キセノンフラッシュ対応でNokiaブースでは、まるで昼間と見紛う写真を”Midnight! Midnight!”とアピールしていましたので、夜間撮影の性能も向上している事でしょう。
また、ズームのUIも素晴らしく指一本でスムーズに矩形選択し、ズームしたい所を選べば簡単に拡大写真が撮れる画質をロスしない、41万画素の余裕がなせる事でもありますね。

驚愕の画像サンプルはこちら。


ビデオ撮影にも死角は無いようです。ロスの無い4倍ズームとのことで、こちらも期待出来そう。1080pのビデオ撮影も可能で切り替えにより720p、360pの撮影が可能なようです。


取った画像はSNSや写真共有サービスへ、FacebookやFlickrは標準でサポートされており、microHDMIポートでTVへの出力も可能です。撮った写真を楽しむ方法にもぬかりはありません。


音の良さも問題無しのよう。プレスカンファレンスでもヨー・ハローさんがアピールしていましたがドルビーサウンドは優秀なようでこちらも期待出来ます。

PureViewはマルチメディア機能が発展途上にあるWindows Phoneの隙間を埋め、N8の後継機種として予想を遥かに上回る驚愕のカメラ性能で登場してきました。競合メーカがクワッドコアプロセッサというパワー面での性能向上をアピールする中で、実際の使用感に則った現実的な機能に特化して来た事はライバルメーカに対して消費者へのアピールも強く、MWCも大きな話題となる端末の1台となることは間違いありません。

価格は€450程度と言う事で、いつものNokiaの感覚から言うと4万円程度で買えるのでは無いかと思います。これはぜひ私も購入して、驚愕のカメラ性能を楽しみたいと思います。

【Nokia】【Symbian】燃えさかるSymbian blog

いつも有益な記事を提供してくれるMy Nokia Blog。このブログでも良く記事を紹介させてもらっています。そこに興味深いコラムが投稿されていました。My Nokia Blogには読者からの投稿が寄せられており、”MNB Reader’s Gnerated”として紹介されていくとの事です。その記事の一つがJanne氏から寄せられたもので、”Burning Symbian Blog”(燃えさかるSymbianのブログ)のタイトルが付けられています。
ここで言うBurningは勿論、昨年の2月11日、衝撃の金融イベントを前にして社員に送ったElop CEOのメッセージの流出メモ”Burning Platform”に由来し、それに関連付けられて書かれたものです。当然、燃えさかるプラットフォームとはSymbianの事であり、なぜNokiaはQtを中心とした$100-$1,000までをカバーするプラットフォーム戦略を捨て、Windows Phoneを選んだのか鋭い考察がなされています。このコラムを読み込みながら、Nokiaの戦略転換に付いて考えてみたいと思います。

コラムはElop CEOをトロイとする、著者Janne氏と相反す意見を持つコミュニティが言う戦略転換以降のNokiaの地位の凋落や、多くの解雇者を生み出していると言う意見を紹介しながら、それに対する反論を展開をしていきます。

間違えてはいけないのは”バーニングプラットフォームから飛び出したのであり、北海に飛び込めば痛みを伴うということだ。”

市場の変化はSymbianの成長を押える方向に動いている。特定の市場ではSymbianの伝統的な強みとは違った仕様の低価格なスマートフォンが加速する傾向がある。市場の変化の結果、Lumiaへの集中の増加を合わせたとしても、以前の予想よりSymbianは売れないだろうと信じている。

行くも地獄、下がるも地獄、それがバーニングプラットフォームだったはず、Symbianの成長は2010をピークに凋落傾向にあり、端末価格も下がっています。決して、それはリストラの所為でも、Windows Phoneへのフォーカスだけが理由ではないはず。

また、勇退が決まっている長らくNokiaの象徴であったオッリラ会長の発言も引用されています。

2.11を前後して2つの意見が何度も交わされた、Stephen ELopは彼のチームとともに、Symbianを近代化するのに必要な時間とWindows Phoneを採用するのに必要な時間がどのくらいかを説明し、Symbianプログラムの責任者さえ認める様な結論を得た、Symbianを完成させるよりWindows Phoneを採用する方が早い。

2つ目の意見は、Stephen ElopがSymbianに幾つかの将来のテクノロジーを追加するのが難しいと分かったと説明した事だ。

これを裏付けるものとして、SmartDevice部門の長ヨー・ハロー氏がWindows Phoneの採用によって、LTEの導入が早期に出来たとコメントしています。このコラムでもオッリラ氏のコメントでは言及がありませんが、Symbianがマルチコアプロセッサの採用や第4世代通信方式の採用に於いて問題を抱えていたのではないかと予想しています。

また、Symbianの問題としてC++の開発に於いて、独自であるが故の開発の難しさと、他への転用の難しさを指摘し、その問題を解決するのがQtのはずですが、まだ更に配管を追加する様なやり方に見えたとアプリケーション開発に問題を抱えていた事を指摘しています。(SymbianのC++が非常に独自なコードを求められる事は確かなのですが、それをQtが相当軽減させる事になるのは確かで、この辺はQt開発者などから反論のある所だと思います。)

Symbianは比較的質素であり、内部にデスクトップやサーバーを採用する他の競合するスマートフォンプラットフォームとは完全に異質である。内部構造の違いは、チップセットメーカが提供する標準のドライバやソフトウエアがSymbianに対応していない事もまた意味する。

これが恐らくSymbianを捨てる結果に繋がったのだろうと予想しています。つまり、現状Symbianはプラットフォームとしては貧弱であり、Symbian Donnaでマルチコアプロセッサの対応がある可能性や優れたカメラ機能にも言及しながら、マルチコアプロセッサや更なる高速化、第4世代通信への対応などの点で非常に困難を伴うとして、短期的には十分であろうが、長期的には問題を乗り越えられないだろうとしています。

Symbianが存在している事の意義は非常に重要で、なぜならQtの戦略全体がSymbianの基盤の上に成り立っているからである。それはMeeGoの立ち上がりと最終的な拡大を助けるもので、絶対的なもののはずだった。QtのマスマーケットはニッチなMeeGoが成長するまでの間、サポートを行うもののはずだったが、その基盤は期待より速く崩壊し、MeeGoは単独で行かなくてはならなくなってしまっただろう。

今更だが、Nokiaは遡って2007年にはSymbianからの移行を開始し、MaemoをSymbian NTの様なものとして、全てを優先的に行う必要があった。2011年にそれがあり得ただろうか、Nokiaはそれについて遅すぎると感じた。残るのは当然の歴史の帰結である。
Androidでクラウドに参加するよりも、MeeGoで単独のエコシステムの構築をするよりも、NokiaはWindows Phoneを主たるスマートフォンのオペレーションシステムとして、エコシステムの推進に集中と支援を行う事により最高の競争力を得る事と結論付け、エコシステム内の好ましいプレイヤーになるとして選択した。短期的な痛みは、長期の利益に。希望に向かう。Symbianの状況は背景として、その選択が大きな要因になる。

Qt戦略転換の大きな要因は時間的なものが大きいとしています。これは確かに言える事で、成長する市場のスピードにNokia単独のエコシステムの構築が全く追いついていけなくなってしまった事にあると思います。そこに残る選択肢はAndroidかWindows Phoneとなり、先行する競合メーカとの対抗策として主要プレイヤーになる可能性の高いWindows Phoneを選んだという事だと思います。ここでも強調されているのはスピード感で、2.11以前からElop CEOがスピード感を重視していた事が分かります。
SymbianからWindows Phoneへ、その移行を如何に円滑に行うか、Nokiaが真に復活する上で求められている事だと思います。More Speed,Nokia!

【Nokia】【Symbian】Nokia Belleが来た


okia Belleのアップデートが開始されました。既存のSymbian^3機、E6、E7、C6-01、C7、N8等にアップデートが適用されます。一部地域のバージョンはアップデートがまだ来ていないようですが、TLにはアップデートを行った旨の沢山のコメントがあり、かなりの地域で適用があったものと思います。さて、昨年2月のMWC時にはSmartDevice部門の総責任者ヨー・ハローさんよりOTAで全てのデバイスにアップデートが適用されるとのことでしたが、今回はNokia Suite経由。アップデートのファイル容量が300MBを越えることもあり、通信事情を考慮したものかも知れません。 Nokia Suiteは最新版にアップデートする必要があります。Nokia Suiteを最新版にアップデートしたところで、E7にアップデートを適用してみました。ホームスクリーンのswipeによる切り替えなど、UIの動きは滑らかになっており、UIはS60のキーパッド操作を前提としたOptionやExitなどのソフトキーで操作するUIが改められ、タッチに特化したUIになり非常に使い易くなっています。Symbian Foundationから行われていたユーザエクスペリエンスの改善が一応の完成をみたことになります。
使用した上で気付いた点は
・M-FEP60proのキーマップファイルがインストール出来ない。
・英語版でも標準でいわゆる中華フォントが搭載されており、従来のCドライブ外に置くフォント置き換えが出来なくなっていること。(この場合FontZoomer:有料版を使用)
があり、こうした点を踏まえた上でのアップデートが必要でしょう。
アップデートした方の評判もなかなかよく、既存のSymbian^3端末ユーザはマストなアップデートだと思います。次のCarlaの噂もあり、まだまだ、Symbianも楽しめますよ。

【MeeGo】【N9】N9でtethering

ちょっと古いネタですが、一応ご紹介。きっかけはN9でtetheringしたら何時間バッテリは持つのだろうというtwitterの書込み。まあ、そんじゃ挑戦してみようかという事でやってみました。
環境はN9に某LTEデータ契約SIM、そしてN9に接続するのはMacBook Air13inc。N9はWi-Fi Hotspot以外のアプリは起動させません。
N9はWi-Fi Hotspotというアプリがプリインストールされており、このアプリを使ってテザリングを行ないます。Nokia端末を使っている方ならJoiku Spotという端末をご存知と思いますが、そのJoikuがアプリを製造しています。残念ながら接続はAdhoc方式で、この方法だと接続出来る機器が限られてしまいます。

テストはYouTubeを連続して再生するというもの。360pが大半でしたが、時折480pのクオリティのものも再生しました。後、途中で1時間ほど山根さんのYamane’s Mobile Showを見ました。
結果を言いますと、3時間58分で完全にN9は起動しなくなりました。
単純なWebブラウズやメールやSNS利用ならもう少し持ちそうな気がします。

ちょっと、緊急的にPCで通信をしたい様な場合には十分以上の働きをしてくれると思います。

【Nokia】【Symbian】Symbianはまだまだ進化する。CarlaとDonnaのアップデート

Symbianの今後としてはWindows PhoneへNokiaがスマートフォンプラットフォームへの移行を行い、2015年頃までに緩やかに退役していくだろうと言われています。Belle以降の方向性が見えないこともあり、大きなテーマであったユーザエクスペリエンスの改善がある程度の完成を見た現在、NFCやBluetoothの新版など時流に応じた改良が加えられる程度で今後の大きなアップデートは無いだろうという見方をしていました。
ただ、モバイルの世界で3年間も手が加えられないというのは全く競争力が無く、やはり時流に合わせたメンテナンス的なものだけではなく、改良は加えれていくようです。

My Nokia Blogによると、メキシコで行われた開発者向けイベントのようですが、”Carla”と”Donna”というBelle後継のバージョンが発表されたようです。Carlaではいくつかの機能追加が行われるようで

・8.0ブラウザ(Belleで来ると言われていたHTML5対応が強化されたブラウザではないかと、ちなみにBelleは7.4、Anna7.3)
・ドルビーサラウンド
・NFC
・ベストWidget

またDonnaは
・Dual Coreに特化する

ということで現在のSymbian^3機にはCarlaまでのアップデートは対応するようです。登場は2012年の後半か2013年の早い時期ということで大分先のことになります。
個人的にはSwipeUIに対応して欲しいところですが、そこまでは情報は出てないし、そこまでの投資をするかにも疑問があるところです。Widgetに対応するということから完全にHarmattanのUIと同一になることはあり得ないですしね。
これに呼応するように来年2月のWMCでN8の後継となる高性能なカメラ機能を持つハイエンドなSymbian端末の登場も噂されており、勇退が噂されている2014~2015年辺りまではWindows Phoneの弱い部分を埋めていく存在になるかと思います。
まだまだ、Symbianでもお楽しみは続きます。

【Nokia】【Symbian】Anna再起動問題その後

旅の途中のLeoさんがAnnaの再起動問題に付いて、有効と思われる手段を探してくださいました。
方法はきわめて簡単restore(ソフトリセット)を行う事です。

Settings>Phone>Phone management>Factory settings>Restore

を実行するだけで、再起動の頻度が劇的に下がるそうです。
今までAnna再起動後起きていた、再起動ポイントでの再起動ループが起きなくなり、発生したとしても数時間置きのようで、今までの様に全く使えないという状況ではないようです。
twitterでも複数の方から再起動が収まったという声がつぶやかれており、有効な手段である事は間違いないと思います。
再起動問題に悩まされている方はお試しください。

【Nokia】【Symbian】Symbian Belle ユーザエクスペリエンスをシンプルに


Annaの公式な配布が開始されて、ちらほらSymbian
Belleの情報を目にする機会が多くなって来ました。Belleの使用感などを交えながら、Belleを紹介して行きたいと思います。
Symbian BelleはAnnaに続くSymbianの最新OSでSymbian Foundationで開発していたSymbian^4の機能や特徴を大きく引き継ぐものです。Symbianは長らくOSのリニューアルに努めて来ました。その目的はNokiaがSymbian Foundationに提出したSymbian^4に関する提案書を見るとよく分かります。そこには”Symbian^4とはS60 5th Editionのユーザエクスペリエンスをシンプルにする事”だと書かれています。Symbian^3はS60 5th Editionをベースにしており、元々はテンキーパッド付きの携帯電話を想定していましたが、時代の要請に従ってタッチオペレーションUIに変更してきました。既存のユーザが違和感無く移行出来ると言うメリットはあるものの、フルタッチUIとして中途半端な面がありました。また、スマートフォンとしてはかなり初期に登場した事もあり、年々機能を追加する度に操作が複雑になっていく面もありました。UIをシンプルで美しく、そして新しいユーザ体験をそれがSymbian OSリニューアルの目的です。

・AVKONとの決別
S60のユーザインターフェイスをAVKONと言います。元々、スマートフォンの黎明期に未来志向な他のSymbianコンソーシアムメンバーと違って、まだまだ市場はテンキーパッド携帯電話を求めていると考えたNokiaが作った携帯電話向けのUIです。テンキーパッド、ナビキー、2つのソフトキーを前提としたUIとなっており、AnnaまでのSymbian OSではフルタッチUIでもOptionやExitといったテンキーパッドのUIのなごりを残していました。テンキーパッドデバイスの時はそれなりに合理的なUIだったのですが、タッチオペレーション主体の操作となると中途半端な感じは否めません。今回、そのAVKONのUIを廃止して全く新しいUIを導入するのがBelleという訳です。

・Qt Quick Componentsによる新しいUI
今回、ダイヤログやボタンなどUI部品はQt Quick Components for Symbianのものを利用しています。角を丸め、陰影を付けたダイヤログなど見映えのいいUIとなっています。これらの美しい部品を利用して開発者はOSと同等のリッチで美しいアプケーションの開発が出来ます。

・新しいステータスバーとツールバー

ステータスバーはインジケータなどを見直す事により、従来の半分程の高さになりました。具体的には従来のバッテリの残量を示すインジケータは縦に7つ並ぶようになってました。これを横に倒した電池のアイコンに変える事によりステータスバーを低くすることを達成しています。これは画面を出来る限り広く使うことに貢献します。
また今回大きく変った事としてステータスパネルの採用が上げられると思います。これはAndroidで採用されていたものであり、次期iOS5でも搭載されるものです。ステータスパネルに表示されている情報の表示に加え、データ通信やWiFi、BluetoothのON/OFFなどが出来ます。Androidデバイスと同じく、ステータスバーを指で押し下げていく動作で表示させる事が出来ますが、Qtならではの滑らかな操作感が楽しいです。

ツールバー、ここが最もUI的に大きく変ったと感じさせる箇所では無いでしょうか。

従来のAVKONのUIではここはOptionとCallやExitと言ったソフトキーに割り当てられたものになってました。テンキー、ナビキー、ソフトキーで操作するテンキーパッド付携帯電話の時はそれなりに合理的なUIでしたが、タッチ操作を前提としたUIとなると中途半端な感じは否めません。そこで、今回Belleで大幅な改変が行われました。
従来の様な文字によるメニューやコマンド表記を止めて、視覚的に分りやすいシンボル表記に改められました。また、テンキー携帯のUIを捨てた事により2つのソフトキーに拘らなくていいので、3つないし、4つにメニューを増やす事も出来ました。これによって頻繁に使う機能についてはメニューから起動しなくてもタッチのみで利用出来、利便性が上がりました。
例えば、基本のホーム画面はメニューのショートカットが追加されました。従来はホーム画面切替えキーを押して切替えを行っていましたが、Callボタンを損なう事なくメニューの追加が出来ています。(メニュー画面は従来通りホーム切替えキーでも切替え可能。)

・自由度が高まったホームスクリーン

SymbianのホームスクリーンはAndroidデバイスと同じく、複数のホームスクリーンとWidgetやショートカットを配置出来るユーザがカスタマイズ可能なものでした。ただし、Widgetのサイズは固定、ホームスクリーン間の移動は不可とカスタマイズ性はライバル達に劣るとこがありました。
Belleからは様々な大きさのWidgetがサポートされ、ホームスクリーン間でWidgetを移動させることが可能になりました。またWidgetもリニューアルされたものが数多くあります。まず、ClockのWidgetはデジタルとアナログで別のwidgetになりました。メールのWidgetは3件までのプレビューまで表示されるようになり視認性は増しましたが、4×3(ショートカットのアイコン一つを1単位とし、横の数×縦の段数で表わしています。)のサイズに大型化しています。


逆にWiFiのWidgetの様に2×1の様に小型化されたものもあります。

人によってWidgetの大型化によるスクリーンのスペース不足や逆に小型化による情報表示の低下に不満を持ったりする場合もあると思いますが、その辺りは開発者の方が色々なWidgetを登場させてくれる事に期待したいと思います。

・アプリケーションもより使い易く
アプリケーションの機能そのものは、従来と大きく変わるところはありませんが、所々に工夫が見られ使い勝手が上がっています。
例えば、メールについてはExchange Active Syncに対応していますが、ツールバーにシンクロボタンが追加されました。従来の様にOptionからsend and
receiveを選ばなくても、アイコンを1度タップするだけでメールの同期が開始されます。

Calendarについても同様です。従来、月間、七曜、日表示を切替えようとした場合、optionからChange viewを選ぶ必要がありました。Belleはツールバーにあるカレンダーの表示切替えを示すアイコンをタップすれば、それぞれの月間表示や七曜などのアイコンがポップアップし、切替えを行なう事が出来ます。

ブラウザについても、ブックマークのアイコンがツールバーに追加されて、これがなかなか便利です。
また、大きな変更としてブラウザ上でテキストをコピーして、他のアプリ等に貼り付ける事が可能になりました。

地味ですが、タッチ操作に最適化されたUIを採用することにより使い勝手を上げているのがBelleなのです。

・メニューを一新 MeeGo Harmattanと同じに


従来メニュー画面はよく使うアプリケーションショートカットやフォルダが並べられたもので、サーパーティ製のアプリケーションはApplicationフォルダに収められており、更に階層を掘り下げる必要がありました。
この形は改められ、サードパーティ製アプリも同じ画面に収められるようになりました。見えないところはスクロールで追うのですが、サードパーティ製のアプリが際限無く増えていったらどうするんだという問題はあります。階層が複雑となる事で使い難さを感じさせていたUIはシンプルとなり扱い易さが増したと思います。

・バイナリブレイクは起こらない模様
BelleはSymbian^4で実現されると言われていた機能や特徴をかなりの面で取り入れています。
Symbian^4ではQtがUIフレームワークとなり、従来のAVKONは廃止される予定でした。実際、Belleでも同様の事は行われ、BelleはQt
Quick componentsを使ってUIを構築しました。もう一つ言われていたのは、従来のAVKONのAPIは全てQtベースのものに置き換えられ、従来のS60のアプリケーションは互換性を失ない動作しなくなるというもの。これをバイナリブレイクと呼び、Qtを前面に押し出し生まれ返ることでプラットフォームを発展させる事が目的でしたが、Nokiaはそれを選ばなかったようです。Windows Phoneへメインのスマートフォンプラットフォームを移行させる事が決定した現在、一時的にでもアプリ互換性を失なう事は致命的で現実的選択を行ったと言えるでしょう。
Symbian^3端末はBelleでも従来通りAVKONとQt両方のアプリが動作します。

・まとめ
BelleはS60が3rdや5thにアップデートした時と同じような大きなアップデートです。AVKONという今までのOSのユーザインターフェイスを捨てた事で、最も大きなユーザエキスペリエンスの変更と言っても差し支えないと思います。
この試みはある程度の成功を収めており、従来の階層を遡る複雑な操作やキーパッド操作と折衷の中途半端な操作が改善され扱いやすくなっていると思います。
もう2世代位Symbian^3で行なわれて来たアップデートが来れば、MeeGo
Harmattanの様なシンプルでエレガントなUIになったと思うのですが、それは無いものねだりというものでしょう。現状、N8でも快適に動作しており、既存のSymbian^3ユーザとしても安心してアップデートを行なう事が出来るでしょう。
また、Belleの性能を最大限に引き出す、新しいハードウェアを採用したNokia 600、700、701という製品も控えており今後が非常に楽しみです。

【Nokia】【Symbian】Symbian Annaの再起動問題

TwitterのTLでNokia好事家の皆さんから、Symbian Annaにアップデート後SoftBank Mobileのネットワークで再び再起動を繰り返すスポットが発生する現象が起きているとの報告が数多く出される様になりました。
S60 3rd Editionや5th Editionで発生していたものと同じ現象で、その後Nokiaが対策を取ったらしくAnna以前は収まっていました。
しかし、端末事業撤退からそろそろ2年、対策を止めたのかもしれません。
いずれにしろ既存のSymbian^3ユーザにとっては困った問題でなんとか直してもらわないと安心して電話として使えません。

という訳でNokia Supportのディスカッションフォーラムに書き込みを行いました。EUなのでどこまでの効果があるかは分かりませんが、元Nokiaに勤めていた某氏によると内部で問題提起するより、ユーザの声の方が会社を動かす力は大きいそうです。

どんどん書き込んでください。リンク先は下に

Once I update to Anna,I found place not stop rebooting.

某氏によると、シンガポールでも同様の現象は発生したそうです。既に端末事業を行っていない日本よりも海外での現象の報告の方が効果的かもしれません。
再起動問題に悩まされている方、将来に憂いを感じている方はどんどん書き込んでください。
よろしくお願いします。

【Nokia】【Symbian】8/24にBelle 3姉妹が公開される

NokiaのFacebookアカウントに新しいSymbianデバイスの登場を示すテザー広告が登場しています。

SOMETING ON SYMBIANのコピーが示す通りSymbianデバイスに対する何かが登場する事は間違いないです。
先日、香港で既にリークしているBelle3姉妹、Nokia600、Nokia700、Nokia701が発表されるとの噂があったことからBelleの発表があるのではと言われています。
また、Belleの(アイコンが設定されていない場合の)アイコンが3D化されていることから何か3Dに関する発表があるのではとも言われています。
カウントダウンから見ると日本時間の8/24 22:00位に発表がある模様。Nokiaファンはこの時間帯Facebookに注目です。

【Symbian】【N8】【E7】Symbian AnnaとBelleのUstやりました。


夏休みの自由研究(笑)としてSymbian AnnaとBelleに関するUstreamTVをやりました。内容的には過去にやったUstreamTVでのSymbianの内容と被るのですが、今回は端末のUIを多く見せていると思います。
特にBelleは日本語で解説しているものは少ないと思います。

使用したスライドはこちらにあります。

また、録画を残しましたのでこちらから見る事が出来ます。
まず無いと思いますが、Belleはリーク版なのでNokiaから怒られたら消します(笑)
よろしかったらどうぞ。