10月3日の撮り鳥は初の撮り鳥遠征というべき、鷹の渡りのメッカ愛知県の伊良湖岬に行きました。もちろん、お目当ては秋の渡りの鷹たち。ハチクマとチゴハヤブサは特に見たい2羽でした。
新幹線とバスを乗り継ぎ伊良湖岬の道の駅に着いたのがお昼過ぎ、食事を済ませて伊良湖岬で最も有名な観察場所恋路ヶ浜の駐車場に向かいます。
6軒ほどのお土産屋さんが並ぶ思ったよりこじんまりとした駐車場で平日ということもあって車も少なめです。
駐車場前のお土産物屋さん。地元の海産物が売りのようです。大アサリの焼き物を食べておけば良かった。。。
残念な事にお目当ての渡りの鷹は飛んでこない。道路沿いの電柱には時折イソヒヨドリらしき鳥が飛んできますのでそちらを狙います。イソヒヨドリさんの雌ですね。
近づいてみました。もう少し低いところに降りて来てくれると良いのですが。
3日は移動日、時間があれば撮影もと考えていましたので90FL+TC-16A+Dfの組合わせで練習を兼ねてトビさんを撮ります。作品ぽい画でごまかし(笑)AF動作は相変わらず、当たるも八卦、当たらんも八卦という感じで特に背景がある場合は迷いまくりですね。
こちらも波とトビさん。海岸沿いには数羽が舞い降りてまったりしてますね。江ノ島のトビほど人に近づいて来ない感じです。
宿は伊良湖ビューホテルにしました。ここの良いところは屋上の展望台からの撮影が出来るとこです。
朝5:30過ぎには機材を持って展望台に陣取りました。目の前に見える山を越えて鷹たちが渡って行きます。
朝一やってきたのがチゴハヤブサさん。名前からも分かる通り小型のハヤブサです。渡りの方向と逆に目の前を右側へ横切り、ホテルを回り込んで後方へ抜けて行きました。
チゴハヤブサはハヤブサより胴回りがスリムで翼が鎌のように尖っています。身体の模様はハヤブサ幼鳥の様に縦縞です。
次に現れたのが元祖オスプレイのミサゴさん。こちらも海側のほど近くを飛んでくれました。
戻って来てくれました。秋以降はミサゴのダイブを撮りに行きたいですね。
渡りの鷹で最大勢力を誇るのはサシバさん。しかしながら本日は低調です。ただ、一度展望台上空を舞ってくれました。ただし、ピンと合わず(泣)
遥か遠くの山の稜線を。今回は800mm相当ですが山側で撮影出来るのは米粒写真になってしまいます。高倍率の望遠鏡やスコープでバードウォッチングを行うのが良いかもしれないですね。写真は望遠レンズではホテル近くを通過してくれない限りかなり難しいと思いました。
山の上空ですがお腹を見せてくれたのでなんとか体の模様や翼指が5本である事が分かります。
頭上を舞ってくれた時まともな写真が撮れなかった事が悔やまれます。
しかし、サシバはチゴハヤブサが小さな身体で果敢に渡りを敢行しているのに、渡りを躊躇して手前の森へ隠れてしまうので観察者からブーイングが上がってました。
もう1羽の渡りのメイン、ハチクマさん。NHKのダーウィンが来たでスズメバチの巣を集団で襲う連係プレイを見て以来ぜひ生で見てみたいと思っていました。山の間から覗く海のところで撮る事が出来ました。
徐々にお腹が見えて来ます。このツートンカラーはハチクマさんであることが分かります。
あれ?翼指が5枚に見えます。もしかしたらサシバかも知れません。間違ったらごめんなさい。
こちらははっきりと身体の模様も確認出来ます。翼指も6本確認出来ますので間違いなくハチクマさんですね。
もう少し、近くで撮れたらと思うのですが実はホテルの裏側、住宅や畑のある場所を舞ってくれた事がありました。それが最接近したときなのですが、またもピンぼけ連発。チャンスをうまく生かせませんでした(>_<)
徐々に高度を下げながら。
背中が見える様になりました。
最後は渡る7羽のハチクマを見送ってホテルを後にしました。(写っているのは5羽)
酷い写真しか撮れませんでしたが、渡りの鷹たちそれもお目当てのハチクマとチゴハヤブサが見れてとても楽しかったです。伊良湖ビューホテルも建物は古いですが、部屋は広くて快適、何より窓からの眺めが最高です。
また、目的をはっきりして臨めばより楽しめるかと思います。鷹の渡りを純粋に見るならば高倍率の双眼鏡やスコープを用意する。撮影ならAFのバッチリ効く1,000mm以上のカメラ、近接用に予備機として300mm〜600mm程度のズームレンズを装着したものがあると鷹柱のように集結した時撮影するのに良いと思います。
いずれの場合も高倍率の双眼鏡は必要ですね。
今回はバードウォッチングで有名な旅行会社のツアーと一緒になり、ガイドさんの的確なアドバイスに助けられました。的確に鷹を見つけられるその経験は凄いと思いました。
来年、また渡りの鷹を見に来るとしたら機材をしっかり準備して来たいと思います。