5月17日の鳥撮りその4です。崖を外れたところや遥か上空を飛ぶハヤブサさんの状況に諦めて帰る人が続出するなか、元気よく若鳥さんは飛び始めました。
頭上近くを飛んでくれます。午前中の長い毛づくろいが嘘のように激しく飛び回ります。
しかし、この若鳥さんは何者なんでしょうか。昨年生まれた雛?それはまず無いと思います。昨年生まれた雛は大柄で母親と同じくらいの大きさでしたので♀だと思います。この若鳥さんは明らかに♀さんより小柄で♂でしょう。
周辺減光を取り除いただけでこの大きさ、頭上のかなり近い位置です。で、この若鳥さんもしかしたら昨年の夏ここでさかんにトビ相手に戦闘訓練していた個体?でもその若鳥は姿は大分成熟していた感じですし、戦闘能力も高い気がしました。ちょっとこの若鳥さんは飛び出しの失速といいまだまだ頼りない面があります。
崖に向かって飛ぶ若鳥さん。個人の見解ですがこの若鳥さんは江の島の別の場所で生まれた個体でないかと思います。この場所にはいわゆるよそ者が侵入してきてカッブルが排除する様子を何度か見かけたことがあります。
そうした江の島の別の場所で生まれた若鳥ではないでしょうか。
若鳥さんは壁面に着陸体勢。
ちゃくりくー。
こちらは若鳥さんじゃなくて♀さん。若鳥さんより飛行姿勢が安定しているようにみえます。無い頭を絞って営巣放棄の理由を考えてみました。
1.♂がなんらかの理由で死んでしまった。
2.雛がなんらかの理由でいなくなってしまった。
3.カメラマンの存在を嫌った。
1は個人的には最も有力な説だと思っています。ご夫婦で鳥撮りしている方に聞いたところ、ハヤブサ♂さんの片目が塞がっていたといいます。トビやカラスとの争いや、他所から来た他のハヤブサとの争い、この怪我が原因で♂が亡くなり、♀1羽では子育てが無理がと判断し営巣を放棄した可能性はあります。
2つ目の原因の雛が何らかの理由で死んでしまった。これについても幾つか理由が考えられます。まずはトビやカラスなどの天敵にやられた。親鳥が目を離した隙にさらわれる可能性はあります。後は病気になったり崖から落ちる可能性もあります。そもそも論として受精が上手く行っていなかった可能性だってあると思います。お話を聞いたご夫婦も何回か通っていたが雛の姿を見ていないということなのでその可能性はあります。ただそれだと♂さんが居なくなった理由が分からないですね。
後は不埒な輩が雛を奪ったというのもあります。売るバカ、買うバカこういうマーケットが無くならない限りこういう事も起こり得ます。
崖に戻った若鳥さんは直ぐに出撃。
これも失速は無いようです。
で3つ目の営巣放棄理由。カメラマンの存在を嫌がった。これもあり得る理由です。カメラマンの数は例年並みかやや少ないかなという感じでしたが、そもそも猛禽類は神経質な鳥さんです。大勢のカメラマンに注目される状況を嫌がった可能性はあります。ただ、これも♂さんがいなくなった理由にはならないですね。もしかしたら子育ての疲れを癒すために別の所へ早々移動した可能性も無くはないとは思いますが。もしこれが理由だとすると自分も反省すべきだと思いますが。
まだまだ元気に若鳥さんは飛んでくれますので、もう1回行きます。
次回はこの章、最終回緑を飛ぶニュースター編(笑)です。お楽しみに。
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